僕は今、一通の手紙を手にベッドに寝転がっている。
 飾りっ気の全く無い、業務用とでも言うべき差出人の名前の無い封筒に、一枚きりの便箋。
 差出人の名前がないという時点でちょっとおかしいなと感じたけれども、宛名は普通に僕の住所氏名だったし、切手も張ってあったし消印も押してあったから、きっと、知り合いの誰かが名前を書き忘れただけだろうと思った。消印の場所にも心当たりがあったし。
 それは、僕が高校時代の三年間を過ごした場所。
 たくさんの想い出の詰まった、今は遠い場所。
 元々とある目的を持ってその学校に転校して行った僕は、高校卒業と同時に、遠方への進学を選んだ。
 進路を決めるときには、それほど深いことは考えていなかったんだと思う。
 どこでも良いというのなら、別れは少し寂しいけれど、違うところへ行ってみよう。
 きっと、それだけのことだった。
 けれど僕は、無事進学先も決まり卒業式の直前になった頃、以前から薄々予期していたことをとある人からはっきりと告げられ、その意味に気づいた。
 僕は……、本当は、逃げたかったんだ。
 想い出の詰まったその場所から、もう会えなくなってしまう一人の少女のことを思い出させるその場所から……、意識にさえ上らないような予兆から、僕は既に、消極的な未来を選択していた。
 僕はこの繋がりを後付けだとは思わない。感傷的になり過ぎているとも思わない。
 ただ、そういう選択と理由が有ったという事実だけを、厳粛に受け止めている。
 僕は、逃げた。
 最後の最後の、その瞬間まで。
 最後に……、本当に、最後のそのときだけ、向かい合うことが出来たけれども。
 本当に、そのときだけだった。
 以前も以後も無い、たった一瞬だけの、触れ合うだけの……。
 それは確かに恋と呼べるものだったはずだけれど、本当に、それだけだったから。
 それからもう三年も過ぎているし、そのときのことをずっと引きずっているというわけでもないし、彼女のことを考えない日も増えてきたけれども……、それでも、こういう風に高校時代を思い出すきっかけさえあれば、今でも自然と、彼女と過ごした日々の記憶が蘇ってくる。
 もっとも、この手紙のことが気になるのは、そんな少し回りくどい感傷的な部分だけが理由じゃないんだけれど……。
 問題は、たった一枚きりの便箋の、その文面、

『四月一日、午前10時。
 何時もの駅前で待っている
 
        長門有希』

 ……。
 ……誰かの悪戯、なんだろうか。
 高校時代の僕と長門さんは、傍目に見たところで、所謂部活動の仲間みたいなものであって、恋人同士のそれではなかったはずだ。だから、こんな悪戯は……、まあ、する人がいたとしてもおかしくは無いと思うけれども、この悪戯が何らかの意味をなすと思う人は少ないんじゃないだろうか。
 それに、その日付……、嘘、と、言っているのと同じじゃないか。
 四月一日だなんて……。
 字は、少し、長門さんに似ている気がするけれど……、でも、多分、彼女の字じゃない。
 誰の仕業だろう……、ここはやっぱり、涼宮さんかな?
 涼宮さんは悪意のある悪戯をする人じゃないけど、僕のために長門さんのそっくりさんを探してくるとか、待ち合わせ場所で「今日のあたしは有希だと思って!」なんて言いだすくらいのことは、してきそうな気もするし……。
 涼宮さんは、僕に負い目を感じている。
 彼女が悪いわけでは無いはずなのに、出会う前までのことを含めて、僕のことを、自分の被害者だと思っている。……僕が高校時代を過ごした場所から逃げ出したことにもう一つの理由を与えるとすれば、そんな風に負い目を感じている涼宮さんの姿を見て居たくなかったから、ということになるのかも知れない。
 今でも時折向こうに行くと、あれこれと気を遣ってくれているし……、そういうときに僕の友人でもある涼宮さんの恋人からの視線までもが優しげだというのが、かえって何とも言えない。普通に嫉妬された方が気が楽なんだけど……、まあ、そういう対象じゃないってことなんだろう。
 もっとも、そんな風に思いながらも、僕は結局、長期休みのたびに二人に会いに行くわけなんだけど。
 ……まあ、とにかく。
 消去法で考えるならば、これは多分、涼宮さんの悪戯なのだ。
 何度か考えてみたけれども、結局涼宮さん以外にこういうことをする人が思いつかなかったし。


 悪戯と知りつつ、多くの期待を抱かず、けれど、涼宮さんなりのサプライズや気遣いとは何だろう、なんて思いながら、僕は四月一日の朝、最寄り駅から始発に乗り込み、途中で新幹線に乗り換え、目的地まで向かった。
 距離的、時間的な問題からして、予定時刻までギリギリって感じだ。
 きっと手紙の主は、そういうことまで計算済みだったんだろう。


 そして僕は、目的地に辿り着いた。
 平日とはいえ春休み、結構人はたくさんいる。
 僕は人波の中から、とりあえず涼宮さんの姿を探してみることにした。まあ、彼女が素直にここで待ち受けているとは思えないけれども、
「遅い、罰金」
 聴き慣れた台詞を、聴き慣れた声で言われた。でもそれは、何時もその台詞を口にしていた人物とは違う声だ。
 忘れられない、淡い雪を思わせるような、静かな声。
「えっ……」
 そんなことはありえないと思いながらも、僕は振り返る。
 僕の後ろに、何の気配もうかがわせないまま、小柄な少女が一人、立っていた。
「遅刻は罰金、今日はあなたの奢り」
 平坦な声が、同じ意味の言葉を繰り返す。
 無表情のはずなのに、どこか、楽しげにも見える……、そう、こんな様子を見せてくる人は、この世にたった一人しか居ない。
 どんなに良く似たそっくりさんを用意したって、ここまで似た声で、ここまで同じ雰囲気の持ち主であるわけが無い。

 ……長門さんが、そこに立っていた。

「……これでも、始発に乗ってきたんですよ」
 あらゆる感情を通り越して、僕の心は、ただ、高校時代に舞い戻る。
「遅刻は遅刻」
 理不尽だ。
 ……でも、こういうやり取りは、高校時代を思い出させる。
「ですが……」
「これはSOS団の決まり」
「今日はSOS団の集いではないでしょう?」
 どうやら、他の人達は居ないみたいだし。
「でも、わたし達は団員同士」
 長門さんが、意地を張っている。
 うん、本当に、長門さんだ。
 妙なところで押しが強いという辺りが、いかにも彼女らしい。
「……分かりました、僕が奢りますよ」
「それでいい」
 長門さんは満足そうに頷くと、そのまま僕の手をとりすいすいと人波を掻き分け、高校時代に何度も入った喫茶店に入っていった。
 窓際のテーブル席に向かい合わせに座り、僕等はそれぞれ注文を済ます。
 何だかこうしていると、本当に、高校時代みたいだ。
 いや、それで納得して良いことじゃないはずなんだけど。
「あの、長門さん……」
「今日は四月一日、エイプリルフール」
 質問する前に言い切られた。
「ええ、分かっていますよ」
「どんな嘘も許される日」
「どんな、というわけでもないと思いますが、嘘を吐いても良いとは言われていますね」
「……だから『わたしが居る』という嘘も、許された」
「あっ……」
 これは、嘘。
 『長門有希は存在しない』という現実に対する、一つの、嘘。
 四月一日、その、たった一日限りの、嘘。
「……涼宮さんが、望んだんですね」
「そう、手紙を書いたのは涼宮ハルヒ。彼女は、今の自分の力でも出来ることが無いかと考え、その上で『長門有希が古泉一樹を呼び出す』という嘘を実行した」
「……」
「情報統合思念体は、涼宮ハルヒから感じられる小規模な情報を察知・解析し、その情報を元に、わたしを再構成した」
 涼宮さんに力の残滓しか残っていなくても、その力を生かす存在が別に居れば、何らかの結果をもたらすことが出来る。……多分、そういうことなんだろう。
「……ただし、情報統合思念体の総力を持ってしても、今日一日が限界。それ以上は、わたしという個体の連続性が維持できない」
 けれど現実は、やっぱり、どこまでも厳しいものらしい。
「でしたら今日一日、僕と一緒に楽しみましょう。……それではダメですか?」
 抗えないというのなら、精一杯、出来るだけのことをしよう。
 あの時出来なかったことと、言えなかったことを。
「良い。……それで、充分」
 長門さんは、ミリ単位で首を縦に動かした。


 注文していたお茶を飲み干した僕等は、近場にあるゲームセンターに入った。
 ゲームの世界は日進月歩。時折コンピ研に赴いて最新のゲームに触れていた彼女も、三年という時間の経過によるゲームのグラフィック、操作性の向上具合などには惹かれるものが有るらしい。
「これ」
 だけど長門さんが選んだのは、何故か昔懐かしい落ち物ゲームだった。
 それも、新しいルールを組み込んだものではなく、昔ながらのまま出来るモードを選んだ。
 長門さんは操作方法を説明する画面を一通り見終えると、初級からゲームをスタートさせた。
 そして、初級だというのに、目にも留まらぬ速さで落ちてくるブロックを高速で落としに落とし、ガンガン消していった。
 あの、画面に何が映っているか全然見えないんですけど……。
 あっという間にゲームは僕にとっては未知数の、ゲームの得意な友人のところでも絶対に見たところでも見たことが無いような段階になってしまった。こうなると、僕としては凄いとしか言いようが無い。
 何て思っていたら、何時の間にか周りに人が集まっているし……、そりゃ、こんなとんでもない速度で落ち物ゲームをプレイ出来る人間なんて、滅多に居ないだろう。
 けど、こんなに人目を集めるのは……、かといって、長門さんを止めるのも躊躇われる。
 という風に僕が悩んでいたとき、画面に、唐突に、
『GAME CLEAR』
 という文字が表示された。
 このゲームにクリアなんて有ったんだ……。どうやら驚愕しているのは僕だけじゃないらしく、ギャラリーも唖然としている。
「……終わった」
 長門さんが音も無く振り返り、短く終了を告げた。
 その瞬間、呪縛が解け、どこからともなく拍手が巻き起こる。
 拍手につられるようにさらに人が集まり、みんながみんなクリア画面に驚愕し、歓声を上げる。そりゃあそうだろう、このゲームにクリアなんて概念が有ったことを知っている人の方が少なさそうだし。
 そんな、見知らぬ人々の中心で立っている長門さんは、何だかとても誇らしげに見えた。


 それから僕は、このゲームセンターの中に居続けるのはちょっとまずいかなと判断し、長門さんを連れて徒歩一分くらいのゲームセンターに移動した。何でまたゲームセンター、何て言わないで欲しい。こんなとっさな事態にそつなく対処できるほど、僕は器用じゃない。
 それに、ゲームセンターでやりたいこともまだ有ったし。
「これ」
 でも、僕が何かしようと思うよりも先に、長門さんが次にやるものを選んでいた。
 今度は演奏系のゲームかあ……、長門さんはこういうのも上手いんだろうなあ。
 という僕の予想通り、長門さんは、ギターもドラムも、ついでにダンスゲームも、最高難易度をあっという間にクリアしてしまった。 
 凄いとしか言いようが無いな。何だかギャラリーが増えていくのが……、まあでも、仕方ないか。さっきのところに戻るわけにも行かないし、別のゲームセンターはちょっと遠いし。
「長門さん、こっちへ来て下さい」
 メダルゲームに手を出しそうだった長門さんの肩を引き寄せ、僕は彼女を連れて、とりあえず手近にあったパンチングマシーンのところまで来た。これならすぐに終わる。
 でもこれだと、ゲームでは彼女に勝てない彼氏が、このくらいなら……、という場面に見えるかも。それはちょっと、情けないような……、ううん、まあ、仕方無いか。
「これをやるの?」
「そうですよ。長門さんもやりますか?」
「あなたがやるなら」
 というわけで、長門さんも一緒にチャレンジだ。
 僕は渾身の力を篭め、パンチングマシーンを叩いた。
 記録は……、まあまあ、かな。平均よりは上だけどランキングに入るほどじゃない。
「わたしも」
 次は長門さんのチャレンジだ。
 長門さんは、何時も通りの微動だにしない姿勢から、すっと拳を差し出した。
 あれっ、と僕が思ったのと、ぽすっ、という軽い音が聞こえたのは、ほぼ同時だった。
 記録は、明らかに平均以下。細身な女の子という外見そのものを表すような数字だった。
「今のわたしには、これが限界」
 長門さんが、ぽつりと呟いた。
 その声が少し悔しそうに聞こえたのは、たぶん気のせいじゃないんだろう。
「……」
 僕は無言で彼女の手をとり、別の階に移動した。


 移動した先は、クレーンゲームなどのプライズ系が並ぶ階だった。
「何か欲しいものは有りますか?」
「……あれ」
 長門さんはちょっと迷ってから、古きよき時代を思わせる宇宙人ヒーローのぬいぐるみを指差した。
「あれですね」
 僕はクレーンゲームの前に立ち、お金を居れ、レバーを操作した。
 そんなに得意なわけじゃないけれども、ある程度お金をつぎ込めば何とかならないこともない。……両替機に二回もお世話になるとは思わなかったけど。
「はい、どうぞ」
「……ありがとう」
 長門さんが、ぬいぐるみを抱きしめる。
 う、何だか可愛い……、いや、長門さんは元々可愛いんだけれど、こういう場面は、本当に絵になる。
 そう言えば、今日の長門さんは、服こそ私服だけれど、外見は完全に三年前のままだ……その前の三年間も成長を感じることは余り無かったし、人伝に聞いた話では、待機中の三年間も、彼女の外見は殆ど変わらなかったとのことだった。
 成長、という概念は彼女達には無いのかな……、どうだろう、そういうことは僕には良く分からないし、聞くべきことだとも思えない。
 いや、まあ、今の状態で、ちゃんと恋人同士に見えていると良いなあ、という話なんだけど。
「……欲しいもの」
「えっ」
「欲しいもの、ある?」
「いえ、特には……、あ、いえ、あれをお願いします」
 僕はとっさに、デフォルメの動物のぬいぐるみが入った筐体を指差した。
 その大きさに気づいたのは、長門さんがそれを取ってくれてからだったわけだけど……、そうそう、長門さんは、そのぬいぐるみを一発で手に入れていた。
 やっぱり長門さんは、凄いと思う。


 それから僕等は、カラオケに行ったり、ウインドーショッピングをしてみたり、何故かビリヤードに興じてみたりという、普通の、何でもない、ただのデートと読んで差し支えないような一日を過ごした。
 行く先々で長門さんが妙なところに関心を抱いたり、とんでもないことをしそうになったりしたけれども、そういうところも含めて、本当に、楽しい一日だった。
 ファミレスに入り遅い夕食を食べ終わった僕等は、ファミレスを出て、電車に乗り、長門さんが以前住んでいたマンションの近くにある公園に向かった。
 理由は特に無いけれど、出来るなら最後は、街中よりも、静かな場所が良かった。
「……四月の雪、という言葉をご存知ですか?」
 余り人の居ない電車の中で、僕は長門さんに問いかけた。
 長門さんが、ほんの少しだけ首を横に振った。
「起こりえないこと、奇跡……、という意味の言い回しだそうです。四月に雪なんて滅多に降らないから、ということでしょうね」
 これは、四月の雪。
 本来なら有り得ないはずの、暖かくなってきた頃に降って来た、雪。
 雪のような、奇跡。
「場所による。例えそれがこの国限定の言葉だとしても、地方によっては四月でも雪が降ることは有るはず」
「……まあ、そうですけどね」
 それはその通りだけど……。
 思わずそれ以上何も言えなくなってしまう僕、少し思案顔にも見える長門さん。
 電車が目的地の駅に辿り着くまでの、短い時間。
「……でも、あなたがそう思うなら、それで、良い」
 漸く電車を降りる段階になってから、長門さんは、そう言った。
 季節は、四月。
 雪は降っていないけれど、まだ少し肌寒かった。


 それから数分歩いて、僕と長門さんは公園に辿り付いた。
 時刻は、もう23時をとっくに回っている。
 残された時間は、もう少しだけ。
「……今日は、楽しかった」
 公園で、ぬいぐるみを抱きしめたまま、長門さんが僕を見上げてそう言った。
「僕も、楽しかったですよ」
「……良かった」
「本当に、楽しかったです。楽しくて楽しくて、仕方なかった……。ずっと、こんな日が続けばいいと、」
 泣き言めいた言葉が出てきそうになったら、長門さんに肩を強く引かれ、そのまま、唇で唇を塞がれた。ほんの数秒の、触れる程度のキス。
 でも、それだけでも、僕の顔は赤くなって居たんだと思う。
 長門さんの頬も、ほんの少しだけど、紅潮しているように見えたし。
「これは、今日だけ。……わたしが居られるのは、今日一日だけ」
 どんな時でも余り抑揚が無いその声が僅かに震えているように聞こえるのは、きっと、僕の気のせいじゃないのだろう。
 そう、これは、今日限りの奇跡だ。
 四月の雪のような、儚く消える運命の、一日限りの奇跡。
「……そう、でしたね」
「もうすぐ、今日が終わる……」
「……」
「古泉一樹……、あなたに聞きたいことが有る。……良い?」
「ええ、僕に答えられることでしたら」
「三年前……、わたしが最後に何と言ったか、あなたは、覚えている?」
「覚えていますよ」
 忘れられるわけも無い、精一杯の、告白。
 受け止めることも答えることも出来ずに、ただ、心に染込んでいった、澄んだ想い。
 期間限定とはいえ、その続きが、こんな風に舞い降りてくるなんて、想像もしていなかった。
 あのまま、全てが、終わる……、違うな。
 全てが、止まったままになるんだと、思っていた。
「……返事を、聞かせて」
「えっ……」
 ……。
 ……。
「今日は、四月一日。……どんな嘘も、許される日」
「……」
「だから、返事を、聞かせて……。今のあなたの、返事を」
 ……僕は、長門さんが居なくなってから、長門さんと一緒に過ごしたのと同じくらいの時間を、長門さんが居ない状態で過ごしてきた。
 多分……、長門さんも、その意味を、ちゃんと分かっている。
 例え今の僕の周囲のことを知らなくとも、そのくらいのことは、彼女にだって、想像がついているはずだ。
「……僕もあなたが、大好きですよ」
 けれど返事は、現在形で。
 今日は、四月一日だから。
「……ありがとう」
 答える長門さんの姿が、薄れていく。
 残り時間は、もう、僅か。
「長門さん……」
「わたしも、あなたが……今でも、好き。これは……、本当……」
 あのときよりは少しだけ長い言葉を残して、彼女は、消えていった。
 最後の最後、その言葉を言う瞬間は、ほんの少しだけ、日付を越していた……。



 終わり 


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