夏休み前の、いつもと変わらない日のことである。その日、俺の体は普通の状態では無かった。
長いオナ禁の最中、授業中もビンビンのその怒張はクラスメイトの目を釘付けにし、変な目で見られていた俺だが、
何故オナ禁をしていたのかなんてことは今になってみれば瑣末な問題にすぎないのでここでは割愛させていただく。
糞つまらない授業も終わり、いつも通りに部室に来ると、彼女はいつも通りにそこに座っていた。
長門有希・・・彼女が人間では無いことは身をもって知っている。しかし、少し開いた窓から灌ぐそよ風に揺れるショートカットヘアー、
見つめていると吸い込まれそうになる漆黒の瞳は、既に理性を失いつつある俺を覚醒させるのには殺人的なほど充分であった。

キョン「イイイヤッホホオオオオァァァァアアアッー!」
長門「・・・・・!」
ドンッ
細い腕を引っ張り、机の上に上半身を押し付ける。
キョン「今からお前を犯すッ」
長門「・・・・・そう」

ROUND1 Fight!

キョン「あーあ。俺としたことが不覚にも中で出しちまったぜッ」
長門「問題は無い。私に受胎機能は具わっていない。」

長門の中に一発出した後でも、俺の息子はまだ猛りを失っていなかった。

キョン「次はあの女・・・!」




次のターゲットは朝比奈みくる・・・あの巨乳女はとても厄介だ。何しろ彼女は未来人であり、彼女を襲ったことが
”本人”にも含めて未来の人間とやらにバレてしまえば、この歴史は改変され、別の歴史に上書きされてしまうことは確実である。
実にレイプするには面倒くさい相手だ・・・しかし今の俺は、古泉との何気ない雑談の中で聞き出した手刀術を持っていた。
言われた通りのイメージを作りながら軽く素振りしてみる。うーん、まぁ何とかなるだろう。

朝比奈「こんにちは~っ あれ?今日は誰もいないんですかぁ~?」
ドアの裏から飛び出し、か細い首筋に渾身の手刀を叩きこむ。
朝比奈「ひでぶっ」 ガクッ
予想以上の効き目だ・・・後は他にこの時代に潜入している未来人に悟られないように迅速にナニを終わらせるのみ。

それにしてもこの天使のような寝顔、透けたブラジャーとEカップはあろうかと思われる巨乳、
モッチリとしたボディ、汗ばんだ首筋、あぁ彼女の全てが愛しい。
キョン「うぉおおおおおおおおおおおおぬるぽおおおおおおおおお」

ROUND2 Fight!

ぬrぽっ
精子と愛液でべたべたになったマラを膣から抜きつつ、やっぱり反応がないのは寂しいなと感慨に浸る間もなく
フル稼働中の俺のデュアルコアは次のターゲットとレイプの方法を既に思いついていた。

俺は隣で朝比奈さんが卑猥な悪戯をされているのにも関わらず平然と読書に耽る宇宙人に話しかけた。
キョン「長門、悪いが今日は帰ってくれないか?」
長門「・・・・・・了解した」

キョン「さぁ・・・次はこの朝比奈さん(気絶)をダシに使って・・・」




次のターゲット、鶴屋さんは2年の教室で簡単に見つかった。
キョン「鶴屋さん!朝比奈さんが大変なんです、ちょっと来て下さい!」
鶴屋「えっ?みくるが大変にょろ?それは聞き捨てならないっさ!」

部室に到着し、朝比奈さんに駆け寄る鶴屋先輩。ふふっこれが俺の罠だとも知らずに健気だねぇ。
俺はすっかり自信をつけた手刀を長髪に隠れた首筋目掛けて振り下ろす。

バサッ

ん?振り下ろした俺の手刀は何にもヒットせず、空を斬った。
鶴屋「キョン君、これはどういうことにょろ~?」
キョン「・・・!?」
俺と鶴屋さんは、机とその上で気絶している朝比奈さんを挟んで対峙していた。

落ち着け、落ち着け俺・・・!ああ正直に言おう、これは計算違いだった。鶴屋家次代党首を正攻法で襲ってしまっては
後々とんでもないことになると踏んだ俺は朝比奈さんのように気絶させる作戦をとろうとしたが、鶴屋家次代党首は流石だった。
俺の殺意のこもった手刀をどこで察知したのか瞬時にベリーロールで避け、彼女は机の向こうに移動していた。

鶴屋「みくるをやったのもキョン君かな~?まさか一般人の君がこんなことをするとは想定の範囲外だったけど・・・
   まぁいいにょろ。事情は私の家で聞いてあげるっさ。森の奥にちょうどいい蔵があるんだよねぇ」
そう言う鶴屋さんの眼に、俺は戦慄した。こんな眼を今までに一度だけ見たことがある。
朝倉涼子の、俺を襲ったときのあの眼だ。もしくは某人気同人ゲームでヒロインが「嘘だッ」と叫んだ瞬間のあの眼だ。

やべぇやべぇやべぇ。俺、死ぬかも・・・!

今の状況を絶体絶命と言わないなら、いつがその時であろうか。などとどうでもいいことを口走って現実逃避したくなるぐらい
俺は今まさに絶体絶命だ。鶴屋家党首がどんな武術を心得ているのかは知る由もないが、俺の手刀を瞬時に避けたところからして、
不意打ちの手刀ぐらいしか能の無い俺が勝てる相手では無いことはネアンデルタール人でもわかるくらい明確だろう。
俺は慌てて武器になるものを探したが、そこであることに気づいた。机を挟んで対峙している鶴屋さんの隣には、
モップがめがっさ詰まったロッカーがある。対して俺の周りには後ろの出入り口のドアがあるだけだ。
もし俺に非が無いのであればこの状況はまだ喜ばしいものである。ドアに飛びついて逃げ出し、情けないながらも
SOS団の誰かに保護を求めればいい。しかし今は違う。俺がレイプ未遂で逃げ出しても、鶴屋家の黒服共にどこまでも追い回され、
最後は東京湾に沈められるのがオチだ。とりあえず警察か鶴屋家に通報されない為にも、今は鶴屋さんを叩きのめすしか選択が残されていない。

「薙刀術は得意なんだよね~、鶴屋流って知ってるにょろ?」
ロッカーからモップを取り出しながら鶴屋さんが恐ろしいことを言う。まずい、何か対抗するものを・・・
すばやくパイプ椅子を持ち上げようとした俺の右わき腹に、衝撃が走った。
「うぐl;ぁは1!」
俺は腹を抱えて倒れ込んだ。モップのリーチは予想以上に長い。そして鶴屋さんは容赦しない。

ドゴォッ

上履きの裏のギザギザまではっきりと味わえるほどに、鶴屋さんの蹴りは俺の顔にクリーンヒットし、俺は仰向けになって倒れた。
「こんな可愛いみくるに暴力を・・・酷いね、最低だよキョン君」
ええ、あなたの言うことは至極御尤もです。本当に俺は最低だ。性欲に身をゆだね、無抵抗の長門・朝比奈さんを嬲い、
あなたをも手にかけようとした。どうしようもない糞野郎だ。
「今頃になって反省かい・・・?でも残念だったにょろ、ゴメンで済んだら警察はいらないってねっ!」
圧倒的有利な状況でもなお俺の手足の届く範囲外のポジションをキープした鶴屋さんはモップを目に見えぬ速度で突き出し、それは俺の右腿に直撃した。

ビシィッ

「うぐぅぁああああっ」
ここまで情けないところを見せ続けている俺であったが、起死回生の切り札を思わぬところで手に入れていた。

時間は数十秒ほど遡るが、鶴屋さんの蹴りに吹っ飛ばされ後頭部を強打して呻き声を漏らしていたとき、
俺は左の腿に当たる硬い物の感触に気付いた。どうやら左ポケットの中に何かが入っているらしい。
ちなみに俺は普段、ハンカチやポケットティッシュといった清潔感溢れるアイテムは持ち合わせていない。
手が濡れればズボンで水を拭う、ごく普通の男子高校生だ。なんてどうでもいい前置きで言いたいことは他でもなく、
ようするに今まで異物の侵入を許さなかった筈のこのポケットの中に確かに存在する物体は一体何だ?

さりげなく左ポケットを触る。この感触は・・・あれっ 銃?

いかん、この非常時に一瞬思考停止してしまった。落ち着け、冷静になれ、俺。銃なんてあるわけないだろ。
「こんな可愛いみくるに(以下略」幸いなことに鶴屋さんは何か話していて、僅に気が逸れている。
さりげなくポケットに手を突っ込み、今度こそ中にある物体を確かめる。それはやはり銃以外の何物でもなかった。

よく触ってみて、思い出した。この軽さにグリップ、前にも触ったことがある。一応断っておくが、
別に俺は兵器ヲタってわけじゃない。銃のような物を触る機会なんて、以前長門がバグを起こした時に
持たされた特製の麻酔銃ぐらいだ。しかしまぁ、こんなタイミングで都合良く長門の特製銃。
作者のご都合主義に呆れるかそれとも素直に長門に感謝したらいいのかはひとまず後で考えるとして、
とりあえず俺はこいつを鶴屋さんの柔肌にぶち込むチャンスを窺った。

失敗は許されない。これで仕留められなければ、覚醒した鶴屋さんに何をされるかわからない。
ってそういえば先に彼女にナニをしようとしたのは俺だったっけ。

とにかく揺さぶりをかけてみるか。
「ええ、あなたの言うことは至極御尤も。本当に俺は・・・最低だ」
「今さら反省かい・・・?でも残念だったにょろ、御免で済んだら警察はいらないのさっ!」
高速で突き出されたモップに俺は悶絶するが、やっとチャンスを見出せた。
素早く麻酔銃を両手で構え、なるべく素肌が出ている部分、顔を目がけて引き金を引く。

「陰陽弾をくらえっ!」  ピシュッ

鶴屋さんのキュートなおでこに針が吸い込まれ、彼女はぐったりとその場に倒れ込んだ。
「やれやれだぜ・・・」俺も仰向けになったまま息を整える。不意打ち麻酔銃とモップの戦いなんて
卑怯極まりないが、俺だって最初からこんな危ないものを持っていたわけじゃないんだ。やっぱり持つべきものは地球外生命体の友人だね。

思わぬ反撃に驚き萎えていた息子が急に元気になり、薬で眠らされた鶴屋さんに反応し始めた。
それにしてもこの長い髪、思わずキスしたくなるようなセクシーなおでこ、薄い唇から覗く八重歯、
朝比奈さんと一緒にいると意識することもなかったが、この人も反則的に魅力的だぜ。
「性欲をもてあますっ」

ROUND3 Fight!

それにしても鶴屋さんの昏睡っぷり。この麻酔銃、どうやら某アニメに出てくる時計型よりもはるかに強力なようで、
この分じゃ数日間はこのままだろうな。ついでに俺に襲われた記憶も都合良くなくなってくれていたらありがたい。
さて、後は鶴屋さんの処理だ。朝比奈さんはそのうち目を覚ますだろうし、記憶の整合性のためにも
ここで寝かせておけばいいとして、鶴屋さんはどこか部室以外で誰かに発見されるのがベストだろう。

鶴屋さんをおぶって部室から出る。俺のエロテロリズム計画ももうすぐフィナーレだ。

廊下を走る騒がしい音がして、勢いよくドアが開く。こんな登場の仕方をするのはもちろんハルヒ以外にいない。
「あら、有希がいないなんて珍しいわね。みくるちゃん、何寝てるの!?さっさとお茶を淹れなさい!」
ハルヒは朝比奈さんの頬を引っ張ったりつねったりくすぐったりしているが、彼女はピクリともしない。
オイオイ手刀効きすぎだろ。まさか・・・死んでないよね?俺の天使ちゃん。

「おっかしいわね~。この子徹夜でもしたのかしら?ねぇキョン、代わりにお茶を淹れてちょうだい!」
普段の俺なら「自分のお茶ぐらい自分で入れろ!」などと食ってかかる所だが、今日の俺は一味違うんだ。

「なぁハルヒ。俺がお前に恋愛感情を抱いてる、って言ったら、どうする?」
「え?・・・・・・・えlつytえぇえ゙っ????」
先制攻撃は予想以上の効果をあげた。ハルヒは顔を真っ赤にして、口をパクパクさせている。
やはり、こいつはDQNな言動の割りに精神面はピュアだ。直球でここは落としにかかる。
「お前がポニーテールの頃からずっと好きだった。」
この後のやり取りは俺の中で黒歴史にしたいものであったので割愛させていただく。

ROUND4 Fight!

俺の胸ですやすやと眠るハルヒの髪を撫でつつ、センチメンタルな気分に浸っていた俺だが、
部室棟に響く廊下の足音で目が醒める。

足音は文芸部室の前で止まった。




「おっと失礼。涼宮さんとお楽しみのところでしたか。」
ドアを開けたのは古泉だった。
「こ、古泉!?今日は機関の用事があると言っていたはず・・・」
「ええその通りです。ですが、学校から離れているとも言っていませんよ。」
急に弱気になった俺がこの場をどう言い繕うかと困っていると、古泉はいつものニヤケ顔で白い歯を輝かせながら
「実はあなたの行動は全て見ていたんですよ。それにしてもまさかあなたがこんなにすごい
性欲と行動力をお持ちだったとは。全く人は見かけによらないものですね。そんなに溜まっていたのなら
まず僕に相談すればいいのに、キョンたん♪」

「・・・え?」 突然の古泉の変化にキョトンとする俺。

「ふふふ。さぁみなさんお入り下さい。さっさと彼を取り押さえて!」
サントス「アナルハトモダチ。コワクナイコワクナーイ!」
柳沢「急に召集がかかったので(パンツを履いていません)」
山本「芸能界から追放された俺を機関は拾ってくれた」
な、なんだこいつら!やめろっやめろ~!
すごい力で制服にパンツをひん剥かれ、俺は生まれたままの姿になった。

「大丈夫。痛くしないから安心して下さい。さあ僕に全てをゆだねて♪」

古泉がナニを握りながら近づいてくる!

「アナルだけは!アナルだけはぁぁぁぁああああああっっ!!!」

エロキョンの暴走  ―ANAL END―




「・・・・・・」
ドアを開けたのは長門だった。
「長門・・・一つ聞きたいことがある。俺が鶴屋さんに反撃を受けたとき、なぜ麻酔銃を用意して俺を助けた。
あの状況はどう考えても俺が悪い。更にお前を陵辱したのも俺だ。お前に俺を助ける理由なんか無かったはず。」
「・・・涼宮ハルヒが望んだから」
「え?」
「昨晩、涼宮ハルヒが震源と思われる時空改変を観測した。」
「それで、何が起こったんだ?」
長門は俺を指差し、静かに呟いた。「あなた」
「お、俺?」
「そう。昨晩の時空改変の結果、あなた一人の性欲が増大した。」
なるほどそういうことか。
「涼宮ハルヒがあなたに犯されることを望んだ確率、97%」
今日の俺の漲る性欲は胸の中ですやすや眠る、ワガママお姫様の仕業だったってわけね・・・
道理でオナ禁の副作用にしては強烈すぎると思ったぜ。

本来なら俺がハルヒに怒り、狼藉被害を受けた女性達が俺を殺しにかかるべきシチュなのかもしれないが、
今の俺には怒る気力も、逃げ回る気力もなかった。ハルヒの寝顔を見ながらつくづく思う。
「こいつって、黙ってさえいれば本当に可愛い顔してるよな」


エロキョンの暴走  ―HARUHI END―

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年05月25日 12:41