キョン「わざわざ家にまで呼んでどうしたんだ?また何か芳しくない事態でも……」

長門「……耳」
キョン「へ?」
長門「……耳そうじをしてあげたい」
キョン「長門がか?」
長門「そう」
キョン「俺に?」
長門「……そう」

長門「……耳そうじと呼ばれる行為をしてあげると男は喜ぶ、と本に記述してあった。
何故かは分からないが、あなたに対して行った場合の反応が気になる。許可を」

長門が果たしてどんな本からその知識を得たのか気になるところだが、してもらって悪いことはないな。
いやむしろ…

キョン「やってくれ」
長門「……」肯定。

長門は膝に頭を乗せるよう俺に促した。
すまん、正直、たまりません。
長門の手が俺の頬に触れる。長門の静かな息遣いもバッチリと聞き取れる。
俺の頭と長門の太ももの間を隔てているのは薄いスカート一枚のみだ。
これで理性を保ってられる方がどうかしてるぜ、とも思ったが、どうやら俺もどうかしているらしい。
すんでのところで長門を押し倒すには至っていない。

―今思えば、ここで押し倒していた方が幸せだったかもしれない


キョン「あとで長門にもやってやるからな」
長門「その必要はない。私の外耳及び中耳は新陳代謝を起こさない、ゆえに耳垢と呼ばれるものの新生はない」
キョン「するってえと、長門は自分で耳そうじしたことはないのか」
長門「ない」
キョン「……おい、やり方解るのか?」
長門「図で確認した。耳にこの棒を突き刺していた。その通りにする」
キョン「ちょ待……」

グサッ

キョン「☆@♂〇△&*♀¥!!?」
長門「挿入を完了。皮膚を掻き落とすため、攪拌を開始する」

ガリガリガリガリガリ

キョン「いで、いでぇぇくぁwせdrftgyふじこlp」

ズボッ

長門「……血」


長門「…鼓膜の再構成が完了した」

長門「……ごめんなさい」

キョン「…まぁ悪気はなかったんだしな。ははは…」


数日後

ハルヒ「キョン!耳そうじしてあげる!」
キョン「なんでまた」
ハルヒ「有希がね、なんか知らないけど耳そうじの手本が見たいって言うのよ。あんた耳汚なさそうだしね、団長直々にそうじしてあげるから感謝しなさい!」
キョン「結構だ。この間掃除したばかりだしな、それに…」
ハルヒ「何よ」
ふと横に目をやると古泉が"閉鎖空間"の文字を顔芸で示していた。くそっ、わかったよ。

キョン「頼むから、丁寧にやってくれよ」
ハルヒ「まかせなさい!きっと気持ち良くて眠りこけちゃうわよ」
キョン「じゃあほら、膝枕してくれよ」
ハルヒ「………………//// バカ! 変態! ……ホラ、早くしなさい」

ハルヒは床に正座して俺の頭を掴み、膝の上に乗せた。冗談のつもりで言ったんだが、大胆なやつだ。長門も古泉もいるってのに。

ハルヒ「う~ん……あ、なんかここに固まってるわ。いま取ってあげるからじっとしてなさい!」
キョン「おいちょっと力強いって」
ハルヒ「動かないでよ。…あ~もう、こびりついてるわ」ガリガリガリガリ
キョン「ちょ痛い痛いっ!」
ガリガリガリガリ

ハルヒ「ああ~もぅ!!」
グサッ
ハルヒ「あっ…」


数分後

ハルヒ「…ごめん。でもキョンが暴れるから悪いのよ」

…まったく、こんな時くらいは謝罪の色一色になってくれてもいいんじゃないか?
長門がすぐに鼓膜を再構成してくれたから助かったものの。

ハルヒ「まぁこんな感じよ。有希、参考になった?」
長門「……まあまあ」
ハルヒ「で、誰にやってあげるの?お父さん? なんならキョンで練習していけば? 片耳はまだ使えるはずよ」
長門「……」
やめろハルヒ、お前は俺をツ〇ボにしたいのか。そして長門はこっちを見るな。

翌日

コンコン
「はぁ~い、どうぞ~」
ガラガラ
キョン「うぃ~す、あれ、朝比奈さんだけですか」
みくる「ええ、みなさん用があるみたいで先に出ていかれました」
キョン「へぇ~珍しいですねぇ。じゃあ今日の活動は…」みくる「…キョンくん」
キョン「はい?」
みくる「あっあのっ、私にキョンくんの耳をおそうじさせて下さいっ!」


正直言おう、今日この時ほど朝比奈さんの頼みを断りたいと思った時はない。だって昨日の今日だぜ?
それに長門、ハルヒときてこの人だ。最も常識的な人である反面、最も手先の不器用な人でもある。
更に更に、今この場所に長門はいない。つまり鼓膜を破られても再構成はできないわけで
みくる「……ぐすん、ダメですか?」
さらば鼓膜、フォ~エバ~


みくる「それじゃ、失礼します」
キョン「はい…くれぐれも気をつけて下さいね…」

朝比奈さんの耳そうじは覚悟していたよりは格段に上手で、鼓膜を破られるどころか痛みを感じることもなかった。
気持ちいい。まるで俺の痒いところを全て把握しているみたいな耳かき捌きだ。
あぁ…もう片耳も…してほし……

みくる「ふふふ、眠ってしまうほど気持ちよかったのですか」
キョン「zzzz…」

みくる??「それにしても可愛い寝顔ですね…。おやおや、耳の穴だけでは足りないと僕のテドドンが唸りを上げていますよ」

キョン「!! 朝比奈さんじゃない!?」
みくる??「テドドンが急に膨らんだせいで起きてしまわれましたか。どうです?『機関』の特殊メイクとボイスチェンジャーの性能は」
キョン「古泉ィッ!!」
古泉「今度は僕のテドドンであなたを掻き回して差し上げましょう!」

キョン「アナルだけは!アナルだけは!」



|