「た、た、大変たいへん、大変ですよう!」
「どうしたのよ、みくるちゃん。血相変えて」
「………」
「こ、こ、これを………!」

※※※※※※※※※※※※※※ 重 要 ※※※※※※※※※※※※※※

            クリスマス中止のお知らせ

2006年12月24、25日に予定していたクリスマスは、諸事情により中止となりました。
これによりプレゼントの贈呈、及びいちゃつき行為も中止ということになります。
突然の中止および連絡が遅れましたことにつきましては、深くお詫び申し上げます。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「こ、これは………!」
「…………!」


「作戦を説明するわ!」
「……何者かの手により、クリスマスの中止をほのめかす文書が各地に配られた」

「はーい!」
「はい、鶴屋さん!」
「その情報は本当なのかい?」
「……事実関係を確認した所、デマだという結果が寄せられている」
「…………変な事をする人もいたものですね……」

「……データの筆跡、形跡から判断すると、犯人は複数犯と考えられる」
「うーん、イタズラにしてはちょろっとタチが悪いねえ」
「そう、確かにイタズラとしてはタチが悪いわ。 ちょっと、とっちめてやる必要があるわね!」

「……発信元を調査した結果、本拠と見られる地点を確認した」
「そこで、私たちはその拠点を強襲、犯人に制裁をくわえるわ!」
「ほっほう、それで、作戦はどうするんだい?」

「……敵拠点に接近後、私と朝比奈みくるによって発炎筒を投擲する」
「その煙に紛れて、私と鶴屋さんがシメてやる、ってわけ!」

「それでは、犯人から私達のクリスマスを取り戻すぞ!!」
「「「オー!!」」」


「………何やってんだ、あいつら……」
「……ネタにマジレス、ってやつですかね」
「……何だそれ………」


―――1年5組―――

「ふははははは! これで今年のクリスマスは目茶苦茶だぜ!」
「カップルどもめが! いい気味だぜ!」
「これも、我らが同士、谷口のお陰だ!」

「はっはっは、そうだろうそうだろう! ――合言葉は!?」
「「「「「「『mmm!!!!!』」」」」」」

「そう、世のカップルに対抗するために作った組織―――

m マジで
m もてない
m 魔法学校  だ!」

「「「「「「ハーイル・谷口!!」」」」」」

「わーっはっはっはっは!! ……て、な、何だ!? 煙だと!?」

「ぐわぁっ!」
「げふっ!」
「がはっ!」

「な、何だ!? 一体何が起こっt……ぐほぇあああぁぁぁぁ!!?」

「……敵拠点の壊滅を確認。撤退開始」
「「「了解!」」」


「……なあ、古泉。この火災警報器は何で作動してるんだと思う?」
「……何故でしょうね」
「………後、なぜか無性に谷口が可哀相になってきたんだが」
「…………何故でしょうね」

「さあキョン、古泉君! 悪は滅びたし、皆でクリスマスパーティーの用意よ!」


「「……やれやれ」」


おわり

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最終更新:2007年01月15日 20:08