午前中の診察が終わり、医局でくつろいでいる。
朝比奈さんがお茶を淹れてくれる所は、SOS団の頃と変わりないな。
勿論、甘露であることも変わりない。
ただ、朝比奈さんはお茶を淹れたあとに「外来の仕事がありますので
ぇ〜」と言いながら仕事に戻っていった。ハルヒは高校の頃と変わらず
どこかに行っているし、長門は外来が長引いてまだ仕事が終わっていな
い。
つまり、医局にいるのは古泉と俺だけ、と言うわけだ。
朝比奈さんがお茶を淹れてくれる所は、SOS団の頃と変わりないな。
勿論、甘露であることも変わりない。
ただ、朝比奈さんはお茶を淹れたあとに「外来の仕事がありますので
ぇ〜」と言いながら仕事に戻っていった。ハルヒは高校の頃と変わらず
どこかに行っているし、長門は外来が長引いてまだ仕事が終わっていな
い。
つまり、医局にいるのは古泉と俺だけ、と言うわけだ。
「相変わらず、朝比奈さんの淹れてくれるお茶をおいしそうに飲んでい
ますね。」
ああ、それだけは高校時代から変わってないがな。一気に飲み干すハ
ルヒとは違うんだ。お前はどうなんだ?
「僕にとっても、癒しの一服ですよ。仕事が忙しいだけに、このお茶を
飲みながらあなたと話すこの時間が癒しになっていますよ。」
なんだ、古泉、顔が近いぞ。息がかかる。気持ちが悪いぞ。
少し体を引きながら、話を変えてみる。
ますね。」
ああ、それだけは高校時代から変わってないがな。一気に飲み干すハ
ルヒとは違うんだ。お前はどうなんだ?
「僕にとっても、癒しの一服ですよ。仕事が忙しいだけに、このお茶を
飲みながらあなたと話すこの時間が癒しになっていますよ。」
なんだ、古泉、顔が近いぞ。息がかかる。気持ちが悪いぞ。
少し体を引きながら、話を変えてみる。
なあ、古泉、よく消化器内科なんか選んだな。一日中検査漬けなんて
俺には耐えられんぞ。
「いや、内視鏡も慣れれば面白いものですよ。僕に適性があったのでし
ょうね。指先は器用だと、自分では思っていますからね。」
午前中に胃カメラをしまくって、このあとは大腸カメラか、ご苦労な
ことだな。
「いえいえ、趣味と実益を兼ねると言いますか。」
俺には耐えられんぞ。
「いや、内視鏡も慣れれば面白いものですよ。僕に適性があったのでし
ょうね。指先は器用だと、自分では思っていますからね。」
午前中に胃カメラをしまくって、このあとは大腸カメラか、ご苦労な
ことだな。
「いえいえ、趣味と実益を兼ねると言いますか。」
冷や汗が走る。
適 性 ? 趣 味 と 実 益 ?
肛門からカメラを挿入するのが"適性"で、"趣味と実益"だと!?
今更、高校時代から奴に立っていた噂を思い出す。
適 性 ? 趣 味 と 実 益 ?
肛門からカメラを挿入するのが"適性"で、"趣味と実益"だと!?
今更、高校時代から奴に立っていた噂を思い出す。
「この頃、僕の腕も上達して、かなり自信がついてきたのですよ。もし、
あなたに大腸カメラが必要なときは、僕が担当してもいいですよ。」
古泉、お前は俺をそんな目で見ていたのか?
「おや、何のことです?」
0円スマイルは変わらず、奴が近づいてくる。
やめろ、本当に近づくな、「プルルルルルル....
あなたに大腸カメラが必要なときは、僕が担当してもいいですよ。」
古泉、お前は俺をそんな目で見ていたのか?
「おや、何のことです?」
0円スマイルは変わらず、奴が近づいてくる。
やめろ、本当に近づくな、「プルルルルルル....
野郎の院内PHSが鳴った。
「はい、もう準備が整ったのですね。分かりました。5分後に参ります。」
こっちを見るな!
「残念です、午後の検査が始まるようです。」
何が「残念」なんだ! 頼むから、そのスマイルでこっちを見るな!
「続きはまた後ほど。」
古泉は医局から出て行ったが、冷や汗はまだ出ている。
後に何をしようと言うんだ、古泉!
「はい、もう準備が整ったのですね。分かりました。5分後に参ります。」
こっちを見るな!
「残念です、午後の検査が始まるようです。」
何が「残念」なんだ! 頼むから、そのスマイルでこっちを見るな!
「続きはまた後ほど。」
古泉は医局から出て行ったが、冷や汗はまだ出ている。
後に何をしようと言うんだ、古泉!
【了】
【おまけ】
長門が医局に戻ってきた。さっきの古泉の話をしてみた。
長門が医局に戻ってきた。さっきの古泉の話をしてみた。
「ユニーク。」
たしかにユニークだが。俺の身になってくれ。命の危険はあまり感じない
が、貞操の危険は非常に感じるところだ。
「彼は元々そう。適性がある。」
適性と言っても、内視鏡の適性ではないと思うのは俺だけか? それより
"もともと"ってどういうことだ? 俺にはその手の趣味はないぞ。
「……大丈夫。彼よりもうまくできる自信はある。」
アッー!!
たしかにユニークだが。俺の身になってくれ。命の危険はあまり感じない
が、貞操の危険は非常に感じるところだ。
「彼は元々そう。適性がある。」
適性と言っても、内視鏡の適性ではないと思うのは俺だけか? それより
"もともと"ってどういうことだ? 俺にはその手の趣味はないぞ。
「……大丈夫。彼よりもうまくできる自信はある。」
アッー!!