皆さんお久しぶり。
北高のアイドル朝比奈みくるで~す。
今日はすごくいい天気で気持ちがいいんですよぅ。

…コイツラと一緒じゃなきゃな!!
わかったよ!話について来れてないチョッピリおバカなお前らに私が今から説明してやる。
耳の穴かっぽじってよく聞けよ!?


事の始まりはいつも通り、あの気違い女の昨日の発言がきっかけだ。
まぁアイツのバカ発言にもいい加減慣れたけどな!

「明日の休みはみんなでピクニックに行きましょう!」
…ハァ?
何ふざけたこと言ってんだ、この野郎。
休みの日ぐらい寝かせろよ!!
なんの為に週休二日になったと思ってんだ畜生!!
つーか誰か拒否する奴いねーのか!?
毎回毎回付き合わされて嫌じゃねえの?

…え?あたし?
無理無理、無理に決まってんだろ!
キャラってもん考えろよ、このシャクレ野郎!!
誰かあたしの代わりに言ってくれる奴

いねえ?
言ってくれたら胸揉ませてやるからよ!

「それはいい考えですね、涼宮さん」
……死ねホモ野郎。氏ねじゃなくて死ね!!
「そうでしょう?さすが古泉君ね。
あとの3人はどうなの?」…おい、てめぇ!
なんであたしがこんなヘタレ男とワケわかんない宇宙人とひとまとめにされなきゃいけないんだよ!
今すぐ言い直せ!

「わぁ~楽しそうですね~」
畜生!
条件反射で言っちまった!
うおぉぉぉおぉ!!!!
これっぽっちも行きたくねぇよぉ~~~!!!!

「ちょっと待てハルヒ」
お!どうしたんだ?
今日はいい感じじゃないか。ヘタレ君!!
よし、あとで胸触らせてやろう。
あたしは嘘は嫌いだからな。

「誰がお弁当を作るんだ?」

……この【禁則事項】野郎!!
行く前提で話してんのかよ、ハゲ野郎!
あたしの期待した気持を返せ!
8割り増しでだ!!

「決まってるじゃない!みくるちゃんよ!」
しかもあたし作んのかよ!
…こいつ一回殺しとかなきゃやばいんじゃね!?
未来人として日本の将来が不安だよ…
「嘘よ!安心してみくるちゃん。あたしと有希も作るから!」
「ありがとうございますぅ」
……なんて思うか!
くたばれ!!
その心配じゃねえよ!!
弁当ぐらい10人前や100人前ぐらい一人でつくれんだよ!
ていうか宇宙人はいつの間に行くことになった!?
あれか?
あたしだけわからない暗号でもあんのか!?

「じゃあ明日8時に駅前集合ね!!」
「はぁ~い」
もうヤダ……

とまぁこんな感じだよ。
泣ける話だろ?

で、今は昼飯の時間なわけだ。

あたしは朝から早起きして作った弁当を広げたの。
どう見たってあたしのが一番美味しそうね。
あなたもそう思うでしょ?
てか涼宮はともかく宇宙人、お前はなんだ?
ピクニックにカレー持って来る奴初めてみたから。

未来にもたぶんいないぞ?
ある意味最先端だよ、お前。
まぁカレー好きだから別にいいけどね…。

「とても美味しいですね。さすが朝比奈さんに長門さん」
「よかったぁ。喜んでもらえて」
はいはいありがとね。
どうでもいいからソーセージくわえながらこっち見んな!!
お前はリアル過ぎる……。

「それは駄目って言ったじゃないの!
なんで言うこと聞かないのよ!!」
「俺がいいって思ったんだから別にいいだろ!」
「なによ、その言い方!」
…またかよ、うるせぇな。
ていうかお前ら付き合ってるんだよな?
喧嘩ばっかしやがって、仲悪いなら別れろよ…。
「どうしたんですか~?」
めんどくさいけど、こう騒がしいと昼寝もできないからな。
てかマジでくだらない理由だったら………以下略

「ちょっと聞いてよみくるちゃん!
キョンったら落ちたサンドイッチまで食べたのよ!?
「あたしが、きたないから捨てていいよ」って言ったのに、
『お前が作ってくれたものなんだから捨てられない』
とか言って食べちゃったのよ!
せっかく心配してあげたのに……」

………久しぶりに来たぜ。
もう我慢できない……。
コロシテヤルヨ……。

「楽しい楽しい公開処刑の始まりだ!!!!!」

ビクッ!

「そうか…怖いか涼宮……。」
…そうだ、その脅える顔を見るのがあたしの生き甲斐なんだよ……。
「…そんなヘタレ男に抱きついても助からないぞ?」下等種族が……。
未来のデパートで買ったこの『超振動チェーンソー』でズタズタにしてやるからよ…。
まずは指からか…?」

「きっとどうにかなるから、俺はずっとハルヒの近くにいるからな!」
「うん…ずっと一緒だからね…。」

「どうにもなんねぇよ、この平和ボケカップルがよぉ!!
安売りだったからってナメんじゃねえぇええぇぇ!!!!」

ズキュン!!
あたしの体をなにかが貫いた……。
「うぐっ……、誰……だ……?」

遠くのビルの屋上に人影が見えた。
「あ…のやろ……まさか…あん…な…遠く…から…?」
ゴフッ
大量の血が口から出た…。こんな死に方か……

バタッ

あたしは短い人生を終えた。
まさかゴルゴに狙撃されるとは思わなかったわ……。
「ごめんなハルヒ……。
ハルヒが心配してくれたのに落ちたもの食べたりして……」
「いいのよキョン…。
でもサンドイッチはいつでも作ってあげられるけど、
キョンは一人しかいないんだから無茶しないでね?」
抱き合う二人……


「さすが長門さんですね。おみごとです。」
「礼はいい…。
それより報償金は用意できたんだろうな?」

「ふっ…まったく。あなたは本物の仕事人だ……。」

fin



「…っていう夢を見たわ!」
「そうですか……」
「とても楽しかったの。だからみんなでピクニックに行きましょ!」
キ「あぁ、たまにはそういうデートもいいな、ハルヒ!」
古「晴れるといいですね」長「………ゴルゴ…?…」

「じゃあ決まりね!」
「え……」

「それじゃあ明日は8時集合だからね!」

……楽しい楽しいピクニックの始まりだ、この野郎!!!


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最終更新:2007年01月14日 22:09