私は朝比奈みくる
未来から来たから未来人ってことになってるわ。

今何してるかって?
SOS団とかいうわけの分からない集団の集まる部活の部室に向かってるところよ。
幸か不幸か私は涼宮ハルヒに強制的に入団させられたの。
かわいそうでしょ?

まったくなんでこんなに廊下は長いの!?
未来は当たり前のようにスライド型のエスカレーターがあるのに!
だから過去に行くのは嫌だったのよ…。


チラッ

まただわ…。
すれ違う男はみんな私の胸を見るのよね!
たしかに私はかわいいし、胸は大きいし、ロリキャラだし、
ケチのつけどころもないわ。
でも毎回こうだと金も払わねぇ奴のに見せてやる穏やか心もなくなるってんだよ!

しかもこんな身長にこの胸ってメチャメチャ肩凝るんだぞ?
ふざけんなって話だよ!
そんなに羨ましいならくれてやるからてめえで付けてみろ!

しかもさっきの男チャック開いてたしよ!
人の胸見てる場合じゃねぇよ、お前は!!





おっと気付けば部室の前じゃないの…。
「あーあー」
よし!声はばっちりよ!

ガチャ
「遅れちゃってごめんなさい」
ていうか前から思ってたんだけど、
なんで私が謝るのかしらね!?
学年が違うんだがら仕方ないじゃない!
……まぁいいわ、これもキャラ作りにはかかせない努力だもの。
え~っと、キョンよし!涼宮よし!宇宙人よし!ホモよし!
ちゃんと全員揃ってるわね。
「みんな早いですね~」
めんどくせ…
「あ、どうもこんにちは朝比奈さん」
はいはいどうもね。
コイツの笑顔はなんかムカつくんだよな…。
「こんにちは古泉君」
しかもホモだし。

宇宙人はいつも通り挨拶なしか……

決めた!いつかぶん殴ってやるわ。
あとはあの二人か……
私はキョンと涼宮のほうを見た。

「なに言ってんの!?そんなわけないじゃない!
キョンのクセに!」
「なんだとハルヒ!いくらお前でもこれだけは譲れないからな!!」

私には挨拶なしかよ…!ふざけやがって!
私より優先することなんか普通ねぇだろ!?






「あ、あの~なに喧嘩なさってるんですか?」
うるせぇから早くやめろよ。
「ちょっと聞いてよ、みくるちゃん!」
わかった、わかった聞いてやるよ。
ていうか挨拶しろや、このバカ女!!
「は、はい…」
よし、言え!
100字以内でまとめろよ?

「ちょ、ちょっと待て!
朝比奈さんを巻き込むなよ!!」
うるせぇヘタレ野郎!
こっちは若干気になってんだから邪魔すんなよ!
「なによキョン!あんたあたしに負けるのが怖いんでしょ!?」
「そんなわけないだろ!
お前に負けるなんて、1ミクロンも思ってない!」
「じゃあいいじゃないの!
ねぇ?みくるちゃん?」
その通りだ。いいぞ涼宮。
早く教えろ!即座に解決してやるから!

「わかったよ!言えばいいだろ!」
最初からそうしとけ、このアホ野郎!
ていうかいつもみたいにお前が謝れば即解決じゃね?
お前はヘタレなんだから、つまんねぇ意地張らない方がお前らしいよ。

「実はね……」
ジラすんじゃねぇよ!
私って結構短気なんだぞ?知ってるか?
つーかこれでつまらない理由だったらぶっ殺し決定だからな?





「あたしがキョンのこと好きって言ったのに、
キョンったら『俺の方がお前のこと愛してる』とか言い出すのよ?
そんなことあるわけないじゃない!
そう思わない?みくるちゃん?」

完全に来たわ、これ………。

うん。殺す。コイツラ殺す。

「八つ裂きにしてやるよ!このバカップルが!!」
もう誰も私を止められない……。
……トメラレナイワ。

「ど、どうしたの、みくるちゃん!?」
そうとう慌ててやがる。
絶対的恐怖の前にひれ伏すがいい……。
「どうしたもこうしたもねぇよ!このバカ女!ていうか何タメ口きいてんだよ。なぁ?
先輩だろうが?」

ハッハッハッ!涼宮の奴固まってやがる。
怖くて動けないってか?
笑わせてくれるわ!
「くだらねぇ理由で喧嘩してんじゃねぇよ、このボケナス共が!!
あたしなんか、告白されても付き合えないんだぜ!?
何が時間平面上のなんたらなんたらだよ!
あたしだって恋愛の一つや二つしてぇんだよ!!」

「キョン……怖いよ……」あ!?
てめぇ何やってんだ、涼宮この野郎!
そういうのはあたしのキャラだろ!?
金払え、金!!金金金金金金金金金金金金金金金金金金!!





もう勘弁ならねぇ!
未来のデパートで買った光学兵器で、お前らはチリひとつ残さねえから!!!

「大丈夫だハルヒ。
俺が守るから、お前を守るから……」
「大丈夫じゃねえぇぇぇぇ!!!!!」
キョンの野郎は震える涼宮の肩を抱き寄せた。

「殺してやる………殺してやるぞぉおおぉ!!!」
銃口を目の前で抱き合う二人に向ける。

「落ち着いてください朝比奈さん!」
「うるせぇ、ガチホモ野郎!!
てめぇは引っ込んでろ!」ふっ、あの野郎泣いてやがる…。
図星だから無理もないか…。
……!?なんだ視線を感じるぞ!?
部屋を見回す……。
っ!あいつか!
「何見てやがんだ、このヘボ宇宙人が!!
いつもいつも、だんまり決めこんでんじゃねぇよ!
このコミュニケーション障害がよ!!」

ケッ、目をそらしやがった。






「お前らもこれで終わりだよ……」
あたしは冷たく抱き合うバカ2人を見下ろして言った。
「死んでもずっと一緒だからな!ハルヒ!!」
「うん!キョンと一緒なら怖くないよ!!」

…最後まで救えない奴らだったな…。

カチャ
引金を引いた。
「せいぜいあの世でイチャついて………!!」

ガシッ
首の辺りを掴まれたので後ろを振り替えると、
そこには金色の目をした長門有希がいた…。

「死ぬのはあなた……」
手をあたしにかざしてきた。
ん?熱い!体が焼けるように熱い!
「ぎゃあぁああぁぁ~~~!!」
「地獄の苦しみをあなたに………」
朝比奈みくるは姿を消した……。

「ハルヒ!ごめんな、俺が……」
「いいのよキョン……、あたしだって………」
抱き合う二人。
二人は愛の力によって結ばれている。
永遠に離れることはないだろう………


fin






「……っていう話をやろうと思うんだけどどう?」
ハルヒが言った。

「嫌です……」
「僕も印象が崩れるので……」
朝比奈さんと古泉が言う。
「え~!!キョンはどう?」
俺?決まってんだろ?
「もちろんやりたいね。
ハルヒとの愛を映像として残すチャンスだからな!」「……キョン///」
俺はハルヒを抱き締めた。

しばらくの後、ハルヒは俺から離れて言った。
「今んとこ、2対2ね。
じゃあ有希の意見で決まりね?」

・・・・・・長門は長い沈黙の後静かに口を開いた。
「朝比奈みくるを消すとこだけ実写でやりたい……」
役とはいえバカにされたのが我慢できなかったらしい……。

・・・・・・そんなわけで上映が決まりました。

タイトル
「朝比奈みくるの冒険episode:final」

おたのしみに!



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