第81話 バカの葉ラプソディ2



会長「ほら、喜緑くん、ちゃんとこの笹を支えててくれたまえ」
喜緑「笹を支える……会長それ、この世で最も面白いギャグですね」
会長「偶然だ。クスリとも笑ってないくせになんでもかんでも褒めるんじゃない」
喜緑「ところでどうしてわたし達が七夕の笹を校門に飾らないといけないんですか?」
会長「もうすぐ七夕だから笹を飾る。これも生徒会の大事な仕事だ」
喜緑「えー、なんでわたし達が生徒会なんかの仕事をしなければいけないんですか~?」
会長「……。君は自分の役職がわかっているのかね?」
喜緑「え……会長の彼女……それと涼宮ハルヒの様子を見たり見なかったり」
会長「違う! ふざけるのもほどほどにしたまえ!」
喜緑「ごめんなさい……そんな怒られるとは思ってなかったです」
会長「まったく……」
喜緑「会長の許婚として恥ずかしい勘違いでした」
会長「違うっつってんだろー!!」
喜緑「会長。言葉遣い、言葉遣い。まがりなりにも優等生なんだから」
会長「うぐぐ、……まあいい。それより君はこの七夕の意味がわかっているのかね?」
喜緑「もちろん知ってますよ」
会長「じゃあ、そもそも七夕とはどういう意味なのかわかるかね?」
喜緑「ぶっちゃけ織姫と彦星がセックスする日です」
会長「話を省きすぎだ!」
喜緑「わかってますよ~。この笹に願い事を書いた短冊を吊るすんですよね」
会長「じゃあ、なぜ醤油を持ってるのだね?」
喜緑「いや、それ、いつ食べるのかなーって」
会長「短冊は食べ物じゃない!」
喜緑「へぇ~、そうなんですかぁ……で、終わったら最後に食べるんですよね」
会長「だから食べないって言ってるだろ」
喜緑「パンダだって食べてるじゃないですか」
会長「あれが食べてるのは笹だろう」
喜緑「わたしにこんな笹を食えというんですか!? ひどすぎませんか!? う、うぅ」
会長「ひどいのは君の思考回路だ」
喜緑「じゃあ、さっそくこの辺りの短冊から、ムシャムシャ」
会長「た、食べるんじゃない! 人の話を聞け! コラッ! 吐き出しなさい!」
喜緑「あ、会長大変です!」
会長「そんなもの食ってる君の状況のほうがよっぽど大変だ」
喜緑「偶然にも今食べようとしていたのが会長の書いた短冊だったようで。なになに……えーっと」
会長「わー、読むな読むなってば!」

『喜緑くんと二人で無事に生徒会を運営していけますように』

喜緑「会長、これ……」
会長「……質問は一切受け付けない」
喜緑「喜緑くんと……で……に……を……。漢字が多すぎます」
会長「読めねえのかよ!」
喜緑「胃の中に入れば同じですよ。ムシャムシャ」


むしろそこは読んでほしかったにょろ~ん



第82話 バカ空間

 

 

───話は遡って5月の連休明け。

 

キョン「こ、これは……」


──世界が灰色に染まっていた。

 

古泉「次元断層の隙間、我々の世界とは隔絶された『閉鎖空間』です。
キョン「閉鎖空間……」
古泉「半径はおよそ5キロメートル。通常、物理的な手段では、出入りできません」
長門「こんばんは」
古泉「こんばんは長門さん。……ってどうやってここに入ったんですか!」
キョン「普通に歩いてたな」
長門「学校帰りに間違えて来てしまったわけではない」
古泉「全然学校近くないのによくこんなところ間違って来れますね」
長門「そこは努力と才能でカバー」
キョン「もっと違うところをカバーしろ」


ズズーン! メキメキ……
古泉「あ、神人が……」
キョン「ゲ、こ、古泉……ありゃなんだ」
古泉「僕達はあれを《神人》と呼んでいます」
長門「なるほどビンビン。大きいから」
古泉「いいえ、神人です。涼宮さんのイライラが具現化したものだ思われます」
長門「イラストを具現化……勝った!」
古泉「誰と勝負してるんですか……。とにかくあれをなんとかしないといけません」
キョン「あの赤いのは?」
古泉「あれは僕の仲間です。さて、僕も行かなくては……」
長門「わたしも行く」
古泉「ええぇぇ!? い、いや結構ですよ。僕達でなんとかしますから」
長門「あいつと戦ってみたい」
古泉「遊びじゃないんです。すぐすみますからここで待っててもらえませんか?」
長門「いやいやいやぁぁ! 戦うのぉ! わたしも行くのぉ~!」
古泉「でも……」
長門「ぐす……ひぐ、ひぐ。わたしを、わたしをバカにしてるんだ~。ゔわ゙ぁぁん!
  びえぇぇぇん! やぁだぁぁぁ! いぐうぅのおぉ!」
キョン「いいから連れてってやれよ。どうするのか見ものだぜ。
  あと、このままの長門を置いてかれても俺が困る」
古泉「仕方ありませんね……じゃあ、僕にしっかり掴まっててくださいね」
長門「待って。戦いの前に精神統一をする」
古泉「急いでくださいね」
長門「急いだら精神統一できないかもしれない。
  そうすればあの巨人を倒すことが出来なくなる可能性がある。あなたはそれで……」
古泉「いいですから、何も言わずにやってください!」
長門「……できた。精神が極限まで高まった」
古泉「では行きますよ」
長門「待って」
古泉「今度はなんですか」
長門「靴紐の確認」
古泉「長門さんはローファーですから確認はいらないと思いますよ。では行きますね」
長門「待って」
古泉「まだですか?」
長門「軽く運動して体をほぐしてから。オイッチニーサンシー」
古泉「超能力で戦うからそんなのいらないんですが……」
長門「海を舐めるな。そういう油断が心臓麻痺を引き起こす」
古泉「海じゃないです。もうストレッチはいいですか? 行きますよ?」
長門「待って」
古泉「まだ何かやり残してましたか」
長門「相手のデータを調べる。敵を尻、己を知れば百戦にしてあやうからず」
古泉「いや、今の状況が既にあやういんです。早く行かせてください」
長門「……わかった。あの巨人は通称《神人》と呼ばれる存在。
  涼宮ハルヒのストレスが具現化されたものであのままにしておくと世界が閉鎖空間に飲み込まれる」
古泉「だからさっきそう言ったじゃないですか! 本当にもういいですね!? 行きますよ!?」
長門「待って」
古泉「……まぁだあるんですか? いい加減早くしないと間に合わなくなるんですが」
長門「今日の占いを見てから」
古泉「そ、そんなのどうでもいいでしょー!」
長門「そんなの!? そんなのというたかおぬし!」
古泉「え、いや……おぬしって……」
長門「まあ、わたしも占いなんて信じていない。気分の問題」
古泉「だったら見なくてもいいじゃないですか……」
キョン「古泉……なんかお前の仲間とやらの赤い玉がどんどん倒されているような気がするんだが」
古泉「ゲゲッ! は、早くいかないととんでもないことに! 長門さん急いでください!」
長門「でた。今日の運勢は小吉。争いごとは控えたほうがいと出た。微妙……さて、どうするか」
古泉「だぁぁぁ! 小吉どころか僕は凶ですよ! 行きましょ? ね?」
長門「大丈夫、安心して」
古泉「本当に大丈夫なんですか?」
長門「もう邪魔はしない、やっぱり1人で行ってきて」
古泉「最初からそうさせてくれえぇぇ!」
長門「ガンバ、ガンバ。ガンバと仲間たちー」
キョン「古泉……」


世界は無事に崩壊しましたとさ。
めがっさめがっさ



第83話 携帯バカ

キョン「ふっふふーん」
朝倉「あら、今日はなんか機嫌がよさそうね。どうしたの?」
キョン「ああ、昨日新しい携帯買ったんだよ。それでさっそくテレビを見てるところなんだ」
朝倉「ふーん、キョンくんって集団で男に犯されるのが趣味だったんだ」
キョン「ゲイ隊じゃねえよ。携帯電話だ」
朝倉「携帯電話? なんで電話でテレビが見れるの?」
キョン「ああ、今の機種はそういう機能がついてるんだぜ」
朝倉「すごいわねー、最新の携帯電話って。通話も出来るんだー」
キョン「通話が出来なかった電話は過去に一台もねえよ!」
朝倉「そうでもないわよ。見てよわたしの携帯。全然使えないんだから」
キョン「……それはただの羊羹だ……。お前それ携帯のつもりだったのか」
朝倉「うそ! わたし時代に取り残されてる!? やだ恥ずかしい!」
キョン「いや、そもそも時代と一度もリンクしてないから」
朝倉「耳に当てると波の音が聞こえるの……。ぐちゅー、って。気持ち悪いわぁ……」
キョン「お前の想像してる海はどこの世界の海だ」
朝倉「わたしも買っちゃおうかな。携帯電話」
キョン「そうしたほうがいいんじゃないか? 羊羹使うわけにはいかないだろ」
朝倉「すいませーん、携帯ひとつくださーい」
キョン「待て。八百屋で何を買う気だ」
朝倉「今度の携帯重いわぁ……」
キョン「大根だもんな」
朝倉「でもストラップ付なのよ?」
キョン「それはカブだ」
朝倉「真の携帯はどこへ……」
キョン「携帯ショップに行けって」
朝倉「すいませーん、ここって携帯置いてませんか?」
キョン「だから豆腐屋で聞くなって!」

~次の日~
朝倉「じゃーん、見て! わたしも携帯新しくしてみたの!」
キョン「へぇ~。いいじゃないか。よく買えたな」
朝倉「でしょ? 今度の携帯はネットも出来るし、テレビも見れちゃうのよ。
  さらに殴れば人だって殺せちゃうんだから」
キョン「そりゃお前の力で殴ればなんだって殺せるわな」
朝倉「やだぁ! そんなことないわよ~。ビュン!!」
キョン「ぐあぁ! ガッ!!」ドサッ
ハルヒ「うわぁぁー! キ、キョンー! どうしたの!?」
朝倉「さっそく携帯の新機能発揮ね!」
ハルヒ「そんな機能聞いたことないわよ!」
朝倉「涼宮さんも携帯持ってるでしょ!? わたしのメルアド教えてあげるね」
ハルヒ「い、いいわよ。そんなの、や、やめて!」
朝倉「遠慮しないで! ビュン!!」
ハルヒ「ちょ! ぐはっ! ガッ!!」ドサッ
朝倉「ふふふ、すごい強いわ! 携帯って!
  自分が何してたんだかすっかり忘れちゃったけど携帯っていいわぁ~」

朝倉「ああ、さっそく誰かに電話したりメールしたり(殴ったり)してみたいわ~」
山根「よかったら僕のメルアド教えましょうか?」
朝倉「あ、うん。教えて。ちょうど2ちゃんに繋いでたところだから」
山根「ちょ! ……いきなり人のを晒すのはやめてください!」
朝倉「携帯ってたのしいね!」


携帯が買えてよかったね!
めがっさめがっさ。



第84話 携帯バカ2


キョン「あー、いってー。やばかった……。朝倉に携帯持たせちゃ駄目だな」
長門「同意、彼女は小物とナイフの区別がつかない高性能バックアップだから」
キョン「長門、お前は携帯持ってないのか?」
長門「この星における情報連絡手段は原始的でとても非効率な手段。必要ない」
キョン「そんなこといったってなかったらお前と連絡取れないじゃないか。買えよ」
長門「いらない」
キョン「あ、わかった。お前電話かける相手もいないんだろ」
長門「くっ!!」
キョン「ん? どうした?」
長門「……」プルプルプル
キョン「え? ま、まさか本当にそうだった?」
長門「……いるもん。電話する相手くらいいるもん!」プルプル
キョン「そうか、じゃあ携帯くらい買わないとな」
長門「か、買ってくる!ダッ」ピュー
キョン「そんな別に焦らなくても……」

~携帯ショップ~
長門「これください」
店員「あ、はい、こちらの携帯ですね」
長門「じゃあ」
店員「ちょ、ちょっと待ってください。展示品を持っていかないでください」
長門「なぜ? これは0円と書いてある」
店員「まあ、そうですけど携帯は登録しないと使えませんのでこちらで登録してもらえませんか?
  それと0円と書いてはありますが、お金は掛かりますので」
長門「どうして?」
店員「ええと、携帯自体はタダですけど、登録するのにお金がかかるんですよ。そういうものなので……」
長門「詐欺だ」
店員「ええ、ですからここに書いてあるとおりですね」
長門「詐欺だ。結婚詐欺」
店員「け、結婚はしてないですが」
長門「じゃあ、結婚して。すぐ離婚するから」
店員「そっちが詐欺じゃないですか」
長門「そんなのどうでもいい! 携帯売るのか売らないのかはっきりしろ!!」ダンッ!!
店員「売りますからとっとと帰ってくださいね」

~~~
長門「電話……」
朝倉「あら、長門さんも携帯買ったの?」
長門「番号教えるからかけて」
朝倉「ごめんなさいね、あれから人を殴りすぎちゃって壊れちゃってね。修理中なの」
長門「……そう」
朝倉「また直ったら一緒に殴りっこしようね」
長門「するかバカ」

~~~
長門「電話……」
ハルヒ「あら、有希もようやく携帯買ったんだ」
長門「これわたしの番号……かけて」
ハルヒ「はい、プルル…プツッ。これで着信に番号出たでしょ」
長門「え、違う、話しが……」
ハルヒ「話し? 話しがあるならここで言いなさいよ。目の前にいるんだし」
長門「違う。……もういい。ダッ」ピュー
ハルヒ「なによ……。やっぱ変な子……」

~~~
長門「電話……」
みくる「あ、長門さんも携帯買ったんですね~」
長門「これわたしの番号……かけて」
みくる「はいはい。プルルルプルルル……」
長門「……」
みくる「あれ? 長門さん……。携帯鳴ってないようですけどこれって……」
<はい、翔●組>
長門「広域指定暴力団。もちろん逆探知済み。気をつけて……」
みくる「ひ、ひどっ!」
長門「もういい……満足。ダッ」ピュー
みくる「あ、あの長門さんの番号は……」
<なんじゃ、おりゃー! 名前名乗らんかいー!>
みくる「ひ、ひぃぃぃ! 禁則事項ですー」
<はぁ!? なめとんのかわれえぇ!>

~~~
長門「電話……」
古泉「おや、長門さん。あなたが携帯を持ってるとは珍しいですね」
長門「わたしの番号……かけて」
古泉「はいはい。これでいいですか? プルルルプルルル」
長門「……」
古泉「あの……これはどこに繋がってるんですか?」
<俺だ……条件を聞こうか>
長門「G。それ以上は言えない」
古泉「どうしてそんな番号しってるんですか……」
長門「ターゲットは彼のアナル。報酬は300万ドル」
古泉「な、何を言ってるんですか!?」
長門「頑張って……」ピュー
古泉「な、何をですかー!」

~~~
長門「……。かける相手がいない……」
キョン「お、長門ー。携帯買ったのか。早かったなー」
長門「電話……」
キョン「あ、うん。俺の番号これな」
長門「プルルルプルルル。出て」
キョン「え? 出るのか? 通話料掛かるぞ?」
長門「いい。出て」
キョン「はい、もしもし」
長門「……もしもし」
キョン「目の前にいるんだが何か言いたいことでもあるのか?」
長門「これから電話してもいい?」
キョン「今電話してるじゃねーか」
長門「そう、わたしにはちゃんと電話する相手がいる」
キョン「ああ、そうだな。いるな」
長門「まいったか」
キョン「はいはい。わかったよ」

~~~
<だからてめえは誰なんだよ! あぁ!?>
みくる「ええと、ラーメン一つ」
<なめとんのかわれぇぇ!>
みくる「ひぃぃ! すいませんでしたぁ!」


古泉くんがその後どうなったかは神のみぞ知るだぞっ!




第85話 バカちゃんと僕


長門「あなたに聞きたい事がある」
キョン「なんだ」
長門「2ちゃんねるの閉鎖騒動は何回目?」
キョン「さあな」
長門「そんなことはどうでもいい」
キョン「ああ、まったくどうでもいいな」
長門「赤ちゃんってどこから来るの?」
キョン「ぶはっ! え、えーっと……赤ちゃんはね、コウノトリが運んで来るんだよ~」
長門「なるほど、子供にはそういってごまかせと、ネットに書いてあったとおり」
キョン「知ってるなら聞くな」
長門「でも具体的にどうすると出来るとはどこにも書いていなかった」
キョン「まあ、そういうものだろ」
長門「なぜ?」
キョン「書かなくたってわかるからだ」
長門「でもわたしはわからない。書かれていないとわからない。ニホンゴワカラナーイ」
キョン「お前あんだけ下ネタ好きなのになんで知らないんだよ」
長門「わたしが下ネタなんて口にした覚えは無い。おまんこ」
キョン「なんの脈略もなく下ネタを言うな。せめて伏字を使ってくれ」
長門「どうすれば赤ちゃんが生まれるのか教えて」
キョン「教えてったってな……」
長門「できれば実演して。生でゴムなしで」
キョン「無理だ。お前絶対わかってて言ってるだろ」
長門「できるの? じゃあ亀みたいに涙流しながらポコポコ生んでるところ見せて」
キョン「人の話を聞け、 無 理 だ 。ついでに俺は男だから卵は産まない。女でも産まないが」
長門「あなたの股にある亀はまだ母なる海を知らない……かわいそう」
キョン「ほっとけ」
長門「ガイルでハメばかりするくせに現実ではハメられない……」
キョン「してねえよ! それはお前だろ!」
長門「子供はかわいい。あなたみたいに汚れていない」
キョン「お前みたいにひねくれていないもんな」
長門「だから子供欲しい」
キョン「お前にはまだ早いだろ。いろいろと」
長門「あなたと作りたい……。あなたと二人ならうまくやれると思う。ね?」
キョン「ドキッ!! な、なんだよ、そんな潤んだ目で見るなよ」
長門「子供は嫌い? わたしは好き……ね?」
キョン「い、いや。俺もす、好き、好きだけどさ……ドキドキ」
長門「そう、よかった。じゃあ一緒に作ろう」
キョン「お、俺たちまだ高校生だろ? だから……まず練習を兼ねてだな……その」
長門「あなたの家で作るの? それともわたしの家?」
キョン「え? ほ、本気か?」
長門「どちらでもいいならわたしの家で。来て」ぐいっ
キョン「わ、ひ、ひっぱるなよ!」

~~長門のマンション708号室~~
長門「適当に座って」
キョン「かばんの置き…置く場所がわからなくて……ドキドキ」
長門「まずわたしがサーバー借りてくるからあなたは管理人になって」
キョン「2ちゃんねるを作るって言った覚えはねえ!」
長門「子供(厨房)大好き」


子供が生まれたら名前は「ひろゆき」にするといいにょろ~。
長門裕之の出~来上がりっ!



第86話 ハカセとバカセ


少年「あ、どうもこんにちは」
キョン「あ、君は……。あの亀のときの」
長門「こんな年端もいかない子供にまで毒牙を……」
キョン「違う。この子はハルヒがよく勉強を教えている子で、前にちょっと知り合ったんだよ」
ハカセ「はい、この節はお世話になりました。亀もおかげで元気に暮らしています」
キョン「そうか、よかった」
長門「彼の亀はもっと元気。まるでスッポンのごとき暴れぶり」
キョン「子供に変なことを吹き込むな」
ハカセ「あの……こちらの方は」
長門「浮気相手」
キョン「違う。まあ、同じ部員ってところだよ」
長門「一つ屋根の下」
ハカセ「とっても仲がよろしそうですね」
キョン「勘違いするなよ。それとハルヒにはこのことは言わないでくれよ」
ハカセ「わかりました。涼宮お姉さんには言いません」
長門「わたしは長門お姉さま」
ハカセ「はい、長門お姉さまですね」
キョン「長門の方が実年齢下だろうが……」
長門「あなたはよくできてる。20年後にはわたしに追いつくことが出来るかもしれない」
ハカセ「ありがとうございます」
キョン「今の時点でとっくに追い越してるぜ。この子はすごい頭いいんだぞ」
長門「……。じゃあ、あなたは赤ちゃんがどこから来るか知ってる?」
ハカセ「はぁ?」
キョン「おい、子供に変なことを教えるな」
長門「コウノトリが運んでくる」
キョン.。oO(ほっ……俺の言った事を信じてるな)
ハカセ「そうですか。どうするとコウノトリがやってくるんですか?」
長門「その10ヶ月前にセックスする必要がある」
キョン「コウノトリ関係ねえ!」

長門「勉強がはかどらない時は亀をいじめるといい」
ハカセ「ええ!? そ、そんなことできません!」
長門「わたしが言っている亀はあの亀ではない。比喩的表現でおちんちんの事を指す」
キョン「コラッ! モロ発言するな!」
長門「こすると亀が恩返し。白や黄色の舞踊り」
キョン「黄色はないだろ」
長門「たまに黄色くなる」
キョン「なんで知ってんだよ」
ハカセ「はぁ……ためになります。たまに黄色……とφ(。。)メモメモ」
長門「早速帰って家で試すといい」
キョン「いいのかなぁ……」


この日教わったことが、後々の時間移動研究の大きな礎に繋がったという事実は、
一切なかったにょろーん



第87話 バカ音放送


会長「えー、今日の昼の特別放送は生徒会からお送りいたします。
  お送りするのは私生徒会長と、生徒会副会長……」
喜緑「の方はちょっとお休みなので、代わりに書記のわたくし喜緑江美里がお送りいたしまーす」
会長「ちょ、ちょっと待て。さっきまで隣にいた副会長をどこへやった!?」
喜緑「急におなかが痛くなったとかで……大丈夫です。単なる下剤ですから」
会長「自分の犯行ばらすなよ」
喜緑「それより会長、放送始まっちゃってますよ」
会長「え、あ、仕方ない私一人でなんとかするか」
喜緑「会長頑張ってー! カッコイー!」
会長「頼むから静かにしててくれたまえ。えー、今日の特別放送は、次期の生徒会選挙の……」
喜緑「はい、まずは最初のおはがきはラジオネーム『趣味はナイフ集め』さんからのお便りです」
会長「こら! 何をしているんだ!」
喜緑「ちょっとー、今ハガキ読んでるんだから邪魔しないでくださいよー」
会長「あ、す、すまん……」
喜緑「えっと、最近わたしは気になる男の子がいます。でも、その男の子はわたしの方を
   ちっとも見てくれません。どうしたらいいでしょうか。ということなんですけれども」
会長「……って、違う! 思わず全部聞いてしまったではないか。勝手にわたしの放送を
   乗っ取らないでくれたまえ!」
喜緑「えーと、もうそういう場合はね、放課後教室に呼び出して見るのはどうでしょうか。
   言うこと聞かなかったらブスッと刺しちゃえばいいんじゃないかなっ」
会長「話を聞け! 話を!」
喜緑「えー、そんなゲジゲジ眉毛さんからのリクエストで、『小指でぎゅっ!』」
会長「ラジオネーム変えるなよ……」

~~小指でぎゅっ終了~~

喜緑「はいっ、まあまあの曲でしたね。ボーカルと作詞作曲以外は良かったんじゃないでしょうか」
キョン「全部じゃねーか!」
喜緑「あ、今回のゲストがちょうど今お越しになりました。1年5組の通称キョン君でーす」
キョン「あ、どーも。なんかお呼ばれしちゃったようで」
喜緑「では、次のおはがきはラジオネーム『無口な文学美少女』さんからのお便りです」
キョン「あいつか……」
喜緑「えっと、わたしはバカなのでよく忘れ物をするのですが、忘れ物をしないようにするには
  どうすればいいんでしょうかー、ということなんですけれども」
キョン「メモに書くとかしたらいいんじゃないのか」
喜緑「そうですね~、でもよくそのメモ自体をなくしちゃうんですよねー」
キョン「あとは手のひらにかくとか」
喜緑「そうですね、でもきっと手に書いたことも忘れてしまうんですよねー」
キョン「バカすぎだろ。じゃあ、誰かに持ってこさせるとか」
喜緑「あ、それはいい方法ですね。それなら忘れ物しないと思いますよー。カレー大好きさんも早く
  キョンくんを落として持ってこさせればいいと思いますよー」
キョン「だからラジオネーム変えんなって」
喜緑「そんな長門さんのリクエスト曲で『雪、無音、マクベにて。』
  ……はキャンセルしてわたしの新曲『fixed mind』」
キョン「リクエスト意味ねえ……」

~fixed mind放送中~

会長「むぐー、むぐー」
キョン「なんか、さっきからこの人暴れてるんですがいいんですか?」
喜緑「もー、会長、せっかく全身縛ってあげてるんですからおとなしくしててくださいよー」
キョン「本当にこの会長はこんなことされるのが好きなんですか?」
喜緑「はいっ、もちろんです。会長はドMですから!」
会長「むぐー!!」
キョン「まあ、世の中いろんな趣味の人がいるからなぁ……」
会長「むぐぐぐーー!」
喜緑「あらあら、会長ったら泣くほど喜んじゃって」
キョン「これも愛の形かなぁ」

~fixed mind終了~

喜緑「はい、いかがでしたかー。わたしの新曲ー」
キョン「いい曲なんじゃないかな」
喜緑「ですよねー。オリコン1位間違いなし! といった感じでしょうかね?」
キョン「いや、それはさす……」
喜緑「はいっ、次のおはがき」
キョン「話振ったんなら聞けよ!」
喜緑「えー、ラジオネーム『WAWAWA』さんからのお便りです」
キョン「それよりいつこんなの募集してたんですか」
喜緑「えっと、僕はバカなのでよく忘れ物をするのですが、忘れ物をしないようにするには
  どうすればいいんでしょうかー、ということなんですけれども」
キョン「さっきと同じじゃねえか!」
喜緑「んー、それはねぇ、男の子の体はねぇー、そのくらいの年になるとエッチな夢を見たときに
  白いおしっこが出ちゃうことがたまにあるのよねー。だから君のそれは決して病気じゃないですよー」
キョン「質問の内容違います」
喜緑「はいっ、そんな谷口くんのリクエスト曲は『COOL EDICION』ということで、
  『ハレ晴れ』のわたしバージョンでいかせてもらいまーす」
キョン「あんたが好き勝手やってるだけやないかい」
喜緑「ナゾナゾ~みたいに~ 地球儀を~解き明かしたら♪」
キョン「生で歌うんかい!」

~ちゃららーん~

喜緑「どうでしたか? わたしのハレ晴れもなかなかいい線いってるんではないでしょうか」
キョン「んー、そうですね。でも歌詞をちょっと変えす……」
喜緑「はいっ、それでは今週はここまで。また来週をお楽しみにー」
キョン「だから聞く気ないなら話振るな!」


喜緑「はい、オンエアー終了でーす。お疲れ様でしたー」
会長「むぐー……」
キョン「あ、会長おつかれさまー」
会長「むぐぐー! むぐぐー!」


おはがき読んでもらえなかったにょろーん……



第88話 バカの輪


古泉「ここがこうだから……ほっと、あれ、どうやるんだったかな……」カチャカチャ
長門「古泉一樹……ここはオナニーをする場所ではない。股間をいじるのは家でやれ」
古泉「違いますよ。これは知恵の輪ですよ」
長門「その輪にちんこを通す。ちんの輪。下品、変態、最低」
古泉「下品なのはあなただけです。これはですね、ここにある輪っかをうまく外すという遊びなんです」
長門「理解した。外した後お尻に刺す。下品、変態、最高」
古泉「刺しません」
長門「そもそもこんなの無理」
古泉「いえいえ、これはちゃんと正しいやり方でやれば外れるんですよ」
長門「やってみる。貸して」
古泉「壊さないでくださいよ」
長門「カチャカチャ……」
古泉「どうですか? できそうですか?」
長門「知恵を絞ればなんとか壊せそう」
古泉「壊さないでください!」
長門「だって……外の輪の方が小さいのはどうみてもおかしい。外れっこない」
古泉「ですからそこに知恵を絞るんです」
長門「情報連結の解除を申請する」
古泉「ずるはやめてください」
長門「じゃあ、熱で溶かすしかない」
古泉「溶かしません」
長門「朝倉涼子を召喚する」
古泉「切断しないでください」

長門「むぅ~~~……」カチャカチャ
古泉「ヒントは捻りを加えることです。真っ直ぐ引っ張るだけでは外れません」
長門「わかった。あなたのベルトを外す」カチャカチャ
古泉「捻りすぎです。どうしてそれで外れると思うんですか」
長門「股間も捻ればいいの? グイグイ」
古泉「だから僕をいじくるのはやめてください!」
長門「コラッ! なんか硬くなってきたせいでもう捻れない!」
古泉「ちょ、いい加減にしてください!」

長門「あんまり考えすぎたから熱が出てきた……知恵熱」
古泉「知恵熱はそういう熱じゃありません」
長門「はっ! この熱で溶かせば!」ペチペチ
古泉「どんだけの熱を出すつもりですか」
長門「あ……」ポロリ
古泉「おや? 適当に振ってたら外れてしまったようですね」
長門「みたか、これがわたしの実力だぁー」
古泉「はいはい、じゃあ今度はこの2つの輪っかをハメられますか?」
長門「女とハメたこともないヤツに言われたくない」
古泉「ほっといてください。いいから知恵の輪直してくださいよ」
長門「情報連結の解除を申請し、朝倉涼子を呼んで熱で溶かす」
古泉「だから今度は外すんじゃなくてハメるんですってば!」
長門「も、もう一度とか無理……」プルプル
古泉「そんなこといわずに、元に戻す方が簡単ですから」
長門「いぃやだぁぁ! もうつまんーなーい~!」ブンブン
古泉「ちょ、な、何をするんですかー!」
長門「いやいやいやぁ! もう考えるのやだぁー!! ていやぁぁ!! ブスッ!!」
古泉「ぎやぁぁぁ! し、尻にぃ知恵の輪がぁぁぁ!!」
長門「ゔわ゙ぁぁぁん! ハガー!!」ピュー
古泉「ちょ、ちょっと! 僕の尻は放置ですか? バカはどっちだー!」

~~~
古泉「いたたたた……ぬ、抜けないぞこれ……ふんっ、ふんっ!」
キョン「古泉……。部室はオナニーをする場所じゃないぞ」
古泉「……しくしく」



第89話 ご奉仕バカ


ハルヒ「ボランティアをやるわよ!」
キョン「なんだよ急に」
ハルヒ「我がSOS団もたまには社会貢献しないといけないと思うのよね~」
長門「そんなことしなくてもボラくらいその辺の川で釣れる」
キョン「違うぞ、ボランティアは空き缶拾ったり、人の手伝いを無償でしたりすることだ」
長門「知ってた。そのお礼にもらえるボラの煮付けのことをボランティアという。長門書房より抜粋」
キョン「だからお礼なんてもらえないんだってば。それがボランティア」
長門「じゃあ、なんでそんなことをする」
ハルヒ「いいことをすると気持ちがいいからよ!」
長門「なるほど、確かに『いいこと』をすると気持ちいい」
ハルヒ「でしょー? 有希もだんだんわかってきたじゃない」
キョン「長門の言ってる意味は違うと思うんだが……」
ハルヒ「じゃあボランティアやるならどれがいい? この中から選ばせてあげるわ!」
長門「このカレーの大食いがやりたい」
キョン「そんなのはどこにもないぞ。この川の清掃ってのがいいんじゃないか? 近いし」
長門「あなたは人の皮より自分の皮をきちんと掃除すべき」
キョン「毎日きちんと洗ってるわい!」
ハルヒ「皮なんて切っちゃいなさいよ。今の包茎手術は痛くないらしいわよ」
キョン「ちょ、お前他人事だと思って……」
長門「いい医者を紹介する。朝倉涼子とあなたの妹。好きなほうを選んで」
キョン「どっちも医者じゃねえ!」
長門「だからこそ無料でできる。これぞボランティア」
ハルヒ「うーん、どうする?」
キョン「どうするじゃねえ! この川の清掃でお願いします。ほんとにお願いします」
ハルヒ「じゃあ、このボランティアをしにしゅっぱーつ!」
長門「ボラを釣る竿は?」
キョン「いらん!」

~~近所の川~~

ハルヒ「はぁ~、疲れるわ。ほんとになんでこんなにゴミが落ちてるのかしらね、この川は!」
キョン「壊れた自転車やパソコンまで落ちてたな。ほんとすげえゴミの量だ」
長門「エロ本は落ちていなかった」
キョン「いちいち報告せんでよろしい」
長門「でもこんなものが落ちていた。よく伸びるゴムのおもちゃ。ビヨーン」
ハルヒ「うわっ、コンドーム……」
キョン「しかも使用済みかよ……」
長門「混同夢? 使い方を教えて」
キョン「無理だ。そんなもの近づけるな」
長門「……たしかに無理。あなたのサイズよりずっと大きいLLサイズ」
キョン「使い方わかってるじゃねーか! いいからそんなもの捨てなさい」
長門「それを捨てるなんてとんでもない!」
キョン「ドラクエかよ」
長門「そもそも今日はゴミを拾いに来ている。捨てに来たのではない」
ハルヒ「それもそうね。キョンはそのゴミをちゃんと責任もって持って帰ること。いいわね?」
キョン「ええ~!? 俺が拾ったんじゃなくて長門が拾ったんだぞ!?」
長門「わたしの拾ったゴミで溢れかえるあなたの部屋。 俄 然 や る 気 ア ッ プ」
キョン「あ、待て!」
長門「……ドドドドドド」

ハルヒ「ほらね? この方が有希が頑張るじゃない」
キョン「そうは言ってもこいつだしなあ。何をもってくるやら……」

~一時間後~
長門「これだけ拾った」ドッサリ
キョン「うわっ、ほんとに大量に拾ってきやがった」
長門「ビニール袋と空き缶と傘と車のタイヤと生ゴミ」ドサドサドサドサ
キョン「うぅ……。こんなにたくさん。それにしてもくっせー……」

長門「それとボラ。いっぱい取れた」ピチピチ
キョン「それゴミじゃないと思うな」

長門「それと大量の増えるわかめとそこに添付されていた生徒会長宛てのラブレター」
キョン「捨てた人がわかりやすいなぁ……」

長門「それとこんな公序良俗に反するエッチな本まで大量に。しかもビニールに入ったままの美本」
キョン「そ、それは仕方ないなー、ゴミだしなー、も、持って帰らないとなー」
長門「……よく考えたらこんなキレイな物はゴミではない。落し物。交番に預けてくる」
キョン「ちょ、ちょっと待ってー!」

長門「あと生き物まで捨てられていた、飼い主のモラルが問われる」
シャミセン「ミャア~」
キョン「うちの猫を家から拾ってくんな! どんだけ遠くまで探しに行ってんだお前は」
ハルヒ「……」
キョン「なんだよ、ハルヒ。さっきからずっとこっち見て」
ハルヒ「な、なんでもないわよ! いい? 有希が拾ったゴミは、
  『どんなものでも』ちゃんと家まで持って帰るのよ! これは団長命令なんだからね!」
キョン「マジかよ……。このわかめも?」
ハルヒ「そうよ! 家で処分しなさいよ!」
キョン「ええぇ~」
長門「……ニヤリ」


長門「……最後に大きいゴミを拾った」
キョン「やめてくれ、ほんとに大きいのはもう勘弁してくれ……」
長門「これ」
キョン「んなっ……!」
ハルヒ「……何よ」
キョン「……何やってんだ、ハルヒ」
ハルヒ「見てわからない? わたしはダンボールに入ったゴミなのよ」
長門「そこに落ちていた。捨て宮ハルヒ」
キョン「お、お前……」
ハルヒ「ちゃ、ちゃんと家まで持って帰りなさいよ!」
キョン「……へいへい」

長門「おかしい……エラーが蓄積。なぜ?」


ちゃんと萌えるゴミに分別するんだにょろーん。へっへっへー。
なーんつってっ! なーんつってっ! だんだんあたしもオヤジっぽくなってきたにょろー!



第9部最終話

第90話 カラオケバカ一代


ハルヒ「今日はカラオケにいくわよ!」
キョン「長門も行くか?」
長門「これ。食べて」
キョン「……ほう、これは。モグモグ。中までしっかりカラッと揚がっている……。
  う・ま・い・ぞー!……ってこれはから揚げ! 俺が言ってるのはカラオケ!」
ハルヒ「あんたも有希の影響で相当バカになってるわね」
キョン「カラオケボックスだよ。知らないのか?」
長門「知ってる。車がエンジンもかかって無いのに上下に動いている不思議現象のこと」
キョン「カーセックスじゃねえ!」
ハルヒ「なんで有希の言ってることがそんなにわかるの……」
長門「あなたとは北京原人だから」
キョン「以心伝心だろ」
ハルヒ「十分伝わってるわね」
長門「ところでその棺桶チップスって何? おいしい? カレー味?」
キョン「カラオケボックスは歌を歌うところだ」
長門「歌は得意。音楽の成績で2をもらったことが過去に一回ある」
キョン「それって得意のうちに入らないと思うんだが」
長門「とにかく歌は得意。ブヒブヒ」
キョン「それは歌じゃなくてブタだ」
ハルヒ「はいはい、いちいちツッコミいれてないでさっさと行くわよ」
長門「わあーい⊂ニニニニ( ^ω^)ニニニ⊃ブーン」
キョン「待て待てー⊂ニニニニ( ^ω^)ニニニ⊃ブーン」
ハルヒ「はぁ……キョンがだんだんバカになってく……」


 ~カラオケボックス到着~
ハルヒ「さあ、じゃんじゃん歌うわよ! どんどん曲を入れなさい。こういうのは早いもの勝ちだからね!
  じゃあ、さっそく一曲目はわたしから~『Godknows……』! 乾いた心で駆け抜ける~♪」
キョン「よーし、俺も歌うぞー」
長門「……どうすれば曲を登録できるのかわからない」
キョン「ん? ああ、ここはアナログ式だったな。リモコンの使い方わかんないのか?」
長門「ロリコン?」
キョン「ちげーよ。リモートコントローラー……って、絶対『妹』を連想するだろお前」
長門「やっぱりロリコン……」
キョン「違う!」

ハルヒ「じゃあ、二曲目~『Lostmymusic』! 星空見上げ~ わたしだけの~♪」
長門「好きな番号を選んでもエラーが出る。なぜ?」
キョン「違うって。だからぁ、ここから好きな『歌』を選んでその『番号』をここに入力するの!」
長門「世界不思議発見は野々村真がバカすぎて嫌い」
キョン「坂東じゃない、番号。番号は数字。この数字をだな……」
長門「立てスージ。やっぱりロリコンか……」
キョン「俺はロリコン属性はねえって言ってるだろ」
長門「そんなことはいい。さっさと歌を歌えるようにしてロリコン」
キョン「だからこのロリコンを使って登録しないとダメなんだって」

ハルヒ「さー、じゃんじゃんいくわよ~『冒険でしょでしょ?』! 答えはいつもわたしの胸に~♪」
長門「えいっ! ピッ」
キョン「入力できたか?」
長門「できた。たぶんすぐに店員がコーラを持ってくる」
キョン「飲み物の注文なんていいからさっさと曲を入力しろって!」

ハルヒ「ノってきたわー『ハレ晴れユカイ』! なぞなぞ~みたいに~♪」
キョン「もういい、俺が入力してやるから歌いたい曲を選べ」
長門「これ」
キョン「……チャダ。これは曲名じゃなくて歌手名だ。しかもこんなん無理だろ」
長門「なんでもいい。わたしはどんなでも歌える」
キョン「嘘つけ。じゃあ、この『雪、無音、窓辺にて。』を入れとくぞ」
長門「すごい……本当に言わなくても伝わるなんて。北京原人」
キョン「お前の考えてることはだいたいわかるからな」
………
……


ハルヒ「ふぅ、だいたい持ち歌全部歌ったわ~」
キョン「お、ようやく長門の登録した曲の番が回ってきたぞ」
長門「うまく言語化できない。歌詞の伝達に音痴が発生するかもしれない。でも…聞いて」
トゥルルルル……
ハルヒ「はい」
店員「あのー、そろそろ終わりですけど、延長しますか?」
ハルヒ「あ、もう終わりでー。あー、いっぱい歌ったわー。かえろかえろー」
キョン「え……まだ長門の歌が……」
長門「……禁じられたワードをつぶやけば延長」
ハルヒ「ダメよ。延長はしないわ。もう時間も遅くなるし、延長料金払うお金もないんだからね」
長門「動かされたわたしの未来……」

~~~

キョン「ごめんな、結局歌えなくて」
長門「いい。それでも楽しかった」
キョン「そんなやせ我慢するなって」
長門「ううん、楽しい……あなたとずっと話せたから」
キョン「……たまにそうやってシリアスになるなよ……ドキッとするだろ」
長門「あなたも結局歌えなかった。だから同じ。自分があなたと同じだと嬉しい。なぜ?」
キョン「んー……なんでだろうなぁ……俺も結構楽しかったなぁ」
長門「こんなこともわからないなんて……バカ……」
キョン「ん? なんか言った?」
長門「何も」


あれ? 途中で作品が変わってるにょろ……
おかしいにょろーん……



もし長門がバカだったら第9部 終わり


第10部へつづく