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第31話 原点からバカ



情報統合思念体主流派「目覚めよ、わが端末よ」
少女「……ここは? わたしは……誰?」
主流派「うむ、そこは銀河系太陽恒星群、第3惑星地球、
  その中でも日本と呼ばれる国の、とあるマンションの一室だ」
少女「……」
主流派「お前は我々情報統合思念体より使わされた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイスとして、」
少女「……長い」
主流派「え?」
少女「そんなに長いのを覚えられるわけが無い」
主流派「あ……あれぇ? おかしいなぁ、知能を高めに作ったはずなんだが……」
少女「紙に書いてくれないと無理」
主流派「そうか、わかった。そこに置いてあるメモに書いてあるから覚えときなさい」
少女「ぎ、銀紙系……太川陽介……3……テラ、カン……国……立ち、ション。
  コンタクト……ビューティフェイス……理解した」
主流派「ほんとにわかってるのか?」
少女「わたしは美少女眼鏡っ娘」
主流派「なんにもわかっとらんな」

少女「それでわたしの名前は?」
主流派「うむ、そうだな、その地域での普遍性に考慮し、『長門有希』と名乗るがよい」
長門「アイガーアッパカッ」
主流派「サガットじゃない。『ナガト』だ。長いという字に、門出の門、有用の有、希望の希、と書いて長門有希だ」
長門「……それだと『ナガカドユウキ』にならないか」
主流派「そう書いて『ナガトユキ』と読むんだよ」
長門「長州力の長、門前払い門、有罪の有、希望の船エスポワール、と書いて長門有希……覚えた」
主流派「お前、ほんとに生まれて数分の存在か?」
長門「それでわたし『長門有希』はいったい何をすればいい?」
主流派「うむ、涼宮ハルヒという人物の監視、及び周辺で起こる情報噴出の観測、それによって得た情報を我々に報告すること」
長門「……長い」
主流派「涼宮ハルヒを見張って、わかったことがあったら我々に報告せよ」
長門「涼宮遙を頑張って……攻略せよ?……水月ルートは?」
主流派「違う、お前の使命は観察と報告だ」
長門「わたしのしめい(氏名)は長門有希!」キリッ
主流派「……もういい。一人で部屋で本でも読んでてくれ」
長門「ブラジャー」ビシッ

主流派「やっぱりあいつ一人じゃ心配だな」
急進派「もう一人バックアップをつけましょう、すでに一人準備は出来ています。
   ゆくがいい。パーソナルネーム朝倉涼子よ」
朝倉「は~い」
穏健派「どれ、わしも派遣するとしようかのう」
喜緑「は~い」
穏健派「これっ、まだ作っておらんのに返事をするな!」
喜緑「いえ~いっ!」ビシッ


こうしてバカな宇宙人が3人も揃ってしまったとさっ。
長門バカ第4部 続・もし長門がバカだったら【3バカ娘編】 スタートにょろっ!


第32話 自転車にも乗れないバカ


長門「前から疑問に思っていたことがある」
キョン「なんだ」
長門「なんでサザエさんは年をとらな……」
キョン「あー、いい天気だなぁ!」
長門「なるほど、クローン」
キョン「何も言ってねえ」
長門「それよりも疑問だったことがある。あなたがいつも乗っているその乗り物は何?」
キョン「ああ、これか。自転車だよ」
長門「チエちゃん」
キョン「ジャリンコじゃねえ。それをいうならチャリンコだ。……ってか知ってるじゃねえか」
長門「その乗り物はなぜ二輪なのに転ばない?」
キョン「……まさか長門、お前自転車乗れないのか」
長門「……乗れる」
キョン「じゃあ、これ貸してやるから乗ってみろよ」
長門「……乗った」
キョン「カゴに乗るな」
長門「宇宙人はこう乗るのが流儀と聞いた。たしかミキティ」
キョン「E・Tだろ」
長門「なるほどこれは楽」
キョン「俺はちっとも楽じゃないんだが」
長門「知るか」
キョン「もう漕ぐのやめた」
長門「あぅ……」
キョン「ほら、降りなさい」
長門「……わかった。でも乗り方を教えて」

──…
─…
キョン「それで、こうやってハンドルをしっかり握って、右に曲がるときは……」
長門「こう?」ギュッ
キョン「俺の息子をしっかり握るな」
長門「右に曲がるのに適している」
キョン「曲げるな!」
長門「ハンドルが硬くなった」
キョン「やめろ、こら、ニギニギするな。あっやめ……」
長門「ブレーキの効きを確かめている」
キョン「そんなところにブレーキはない」
長門「そんなことはない。あなたは今、己の欲望に必死になってブレーキをかけている」
キョン「本当に襲うぞ、てめえ」

長門「それより早く乗り方教えて」
キョン「じゃあ、俺が後ろでこうやって支えてやるから漕いでみ」
長門「離したらダメ、絶対倒れる」
キョン「大丈夫だよ。左右に重心をとってバランスを取ればいいんだよ」
長門「右に曲がってる人がバランスを語るなんて……」
キョン「やかましい」


キョン「ほら、ゆっくりなら漕げるだろ?」
長門「手を離さないで」
キョン「ああ、わかってる。ほら、もっと漕いで」
長門「離していない? 離したらダメ」
キョン「ああ、離してないよ。(そぉ~っと……)」
長門「あ、離してる!」ガチャン
キョン「……あ~あ」
長門「うあ゙~ん゙、はなじたらダメっていっだのに゙ぃ~、びえ~ん」
キョン「自転車漕いでるときに、後ろ向いたら倒れるだろ……。まあ、今のは俺が悪かった。すまん」
長門「いだいよ~、ケガしたぁ~。もうやだ~、帰る~、うぇ~ん」
キョン「ああ、よしよし。しょうがないな、家までおんぶしてやるからこっちおいで」
長門「……ぐす、……抱っこがいい」
キョン「はいはい」

~次の日~

長門「昨日は初めてだったのに、あなたが乱暴にしたせいで痛かった。血もいっぱいでた」
キョン「ぶはっ!!」
ハルヒ「何の話?」
長門「でも行為の後、優しくわたしを抱きしめてくれたから許す」
ハルヒ「ちょっ、ちょっとあんた達何やってるのよ!」
キョン「落ち着け、ハルヒ。勘違いだ。長門のいつものバカだ。俺は何もしていない」
長門「でも彼の性器を握らされたのは、紛れも無い事実」
キョン「あ、あれはお前が勝手に……」
ハルヒ「やっぱりやる事やってるじゃない!」
長門「彼の乗り心地はなかなかのものだった」
ハルヒ「ふ、不潔! 最低! バカ~! うわぁ~ん!」
キョン「ハルヒ! 待てって! 違うんだ! 長門てめえ、今度は怒ったぞ!」
長門「盗んだチャリで走り出す~♪」
キョン「あ、待て、その自転車は俺のだ! ってか乗れてるじゃねえか! くっそおおお!」



第33話 自転車にも乗れないバカ2


朝倉「あら、山根くん。これから家に帰るところかな?」
山根「ああ、朝倉さんも帰るとこですか」
朝倉「今日の英語の小テストどうだった?」
山根「最後の問題ちょっと手間取っちゃってダメでしたね。あの分詞構文の使い方って、」
朝倉「そういえば昨日、長門さんがキョンくんと自転車に乗ってるのを見たんだけど」
山根「……僕の話なんて、心底どーでもいいんですね」
朝倉「わたしも自転車に乗ってみたい」
山根「乗ればいいじゃないですか」
朝倉「そうね。……よっと」
山根「カゴに乗ろうとしないでください。あなたはさすがに無理です」
朝倉「紛らわしいわね。前にカゴがついてたら誰だって乗ろうとするじゃない」
山根「まさか、乗り方知らないんですか?」
朝倉「知らないんじゃないわ。教えられていないだけ。そして学ぼうとしなかっただけ。空が青かっただけ」
山根「知らないんですね」
朝倉「もちろん親切に乗り方を教えてくれるわよね」
山根「……わかりましたから、後ろでナイフをちらつかせるのはやめてください」

──…
─…
山根「もっとペダルを漕いで、左右のバランスを取って……」
朝倉「うん、それ無理」
ガッシャン カラカラカラ…
朝倉「この自転車壊れているわね。ちっともバランスがとれないもの」
山根「壊れてません。あなたが一人でバランスを崩して倒れただけです」
朝倉「えいっ、ブスッ……壊れているわね」
山根「……ナイフをタイヤに刺したらそりゃパンクします」
朝倉「あーあ、しょせんわたしはバックアップだったかぁ」
山根「それって全く関係ないんじゃないですか?」
朝倉「でも山根くんも今日から自転車乗れないからいいわ」
山根「乗れないんじゃなくて壊されたんです」
朝倉「あれ? どこに行くの?」
山根「もちろん自転車屋さんです。誰かさんに壊されましたからね」
朝倉「山根くんって優しいんだね」
山根「ドキッ……え?」
朝倉「わたしのは安いのでいいからね」
山根「あなたの自転車を買いに行くんじゃありません!」


第34話 自転車に乗れなくても全然気にしないバカ。


喜緑「か~いちょうっ」ドスン
会長「うわっ、喜緑くん。いったいどこから現れた!」
喜緑「今日こそは二人で一緒に帰りましょ」
会長「いきなり人の自転車の荷台に飛び乗らないでくれたまえ」
喜緑「わたし自転車の乗り方わからなくって」
会長「走ってる自転車の荷台に飛び乗るほどの運動神経があるくせにか?」
喜緑「これにはちゃんと意味があるんです」
会長「ほほう、どんな意味だね。一応聞くだけ聞いといてやろう」
喜緑「わたしの家には、『自転車の二人乗りをした相手とは絶対に結婚しなければならない』っていう家訓があるんです」
会長「降りたまえ」キキィーッ
喜緑「あーん、冗談ですよ~。会長のことは心から愛していますから」
会長「それがかえって迷惑なんだが」
喜緑「だって、会長ったらとってもかっこいいんですもの。自転車に一人で乗れるなんて素敵です」
会長「それなら、その辺にいる小学生にでも乗り換えたらどうだね?  みんな普通に乗ってるぞ」
喜緑「それより会長。どうしてさっきから自転車漕がないんですか?」
会長「君が勝手に荷台に乗ってるからだ」
喜緑「つまりわたしと一秒でも長く一緒にいたいと……」
会長「違う。君が重くて漕げないと言っている」
喜緑「女の子に向かって重いとか、平気で言えるその無神経さ、男らしくて素敵……」
会長「君はいったいどんだけ底無しのバカなんだね?」
喜緑「ああ、もっと言ってください。言えば言うほど会長の人気が落ちて、ライバルが減るというものです」
会長「…………」
喜緑「無口な会長も素敵ですよ。今は長門さんのような子が好かれる時代ですから」
会長「君から嫌われる言葉があったらそれを言ってやるのだがな」
喜緑「わたしに『愛してる』って言ってくれたら別れてあげます」
会長「元々付き合ってねえだろうがぁぁ!」



第35話 SOS団のピンチでもバカ


会長「今日、君達二人を呼んだのは他でもない。喜緑くん、説明してやってくれ」
喜緑「はい、これがわたし達の婚約指輪です」
会長「給料の3ヶ月分でした。……ってちがう!」
キョン「いい夫婦漫才じゃねーか」
長門「人のことは言えない」

会長「長門くん、君は文芸部員であるにも関わらず、SOS団などというわけのわからない団体に、
部室を無断で貸しているらしいじゃないか」
長門「違う、貸しているのはコンピ研のほう」
キョン「すぐばれる嘘をつくな」
会長「だいたい、君は文芸部員として何か活動しているといえるのかね?」
長門「……少し」
会長「まさか読書だけが、文芸部の活動だと思っていてもらっては困る」
長門「違う、エッチ本もたくさん読んでいる」
会長「余計ダメだ! 部活動停止飛び越して停学にするぞ!」
キョン「長門、そこは写真集って言っとけばよかったんだよ」
長門「……うかつ」
会長「待て待て。君も相当相方に毒されてるな」
喜緑「写真集なんてダメです! 会長、ここはもっとびしっと言ってやるべきです」
会長「う、そうだったな、喜緑くん」
喜緑「会長なんて三次元には興味はありません!」
会長「てめぇぇ! どうしてぇそれをぉぉ!」
喜緑「二次元の猫耳、スク水、妹同人誌があったら会長の元まで送りなさい! 以上!」
キョン「う~ん、あんたも大変だな」
長門「あなたの家に二冊該当するものがある。どちらか送ってあげるべき」
キョン「てめぇぇ! どうしてぇそれをぉぉ!」


~~いろいろあって~~

会長「はぁはぁ……、と、とにかく文芸部会誌を200部だしなさいっ。命令なんだからねっ」
キョン「ツンデレかよ。まあ、それでいい。早く帰らせてくれ」
長門「……文芸部会誌の件で質問が何点かある」
会長「なんだね、言ってみたまえ」
長門「結婚式はいつ?」
会長「するか!」
喜緑「やだ、長門さんったら。それはないわよ」
キョン「すいません、うちのバカが変なこと聞いて……」
喜緑「もう少し暖かくなってからですよね? 6月頃とか」
会長「違う! そもそも会誌と全く関係ない!」

長門「それと二人はどこまで進んでいるか」
喜緑「電車に例えるともう終点間際です」
会長「山手線だがな」
キョン「だから堂々巡りなんだな」
喜緑「山手線で黄緑繋がりとは……さすがです。会長の愛を感じます」
会長「断じてそんな意図は無い!」

キョン「それでもし雑誌が作れなかったり、出来ても200冊配れなかったらどうなるんだ?」
会長「もしそのときは 文芸部の部室は我々が貰い受ける。なあ、喜緑くん」
喜緑「わたしをお嫁に貰い受けるなんて……そんな……うれしい」
長門「子供が生まれたら『悪魔』って名前付けていい?」
会長「ええい、なんなんだこのバカどもはーっ! くそーっ古泉にだまされたぁぁ!」


3バカ相手も大変にょろーん。
めがっさめがっさ


第36話 勉強してもバカ


長門「こんなところで会うなんて珍しい……」
キョン「おー、長門。ちょっと調べ物してたところだ」
長門「ここは図書館。お尻の穴の位置の確認などは自分の部屋でやればいい」
キョン「違う。試験勉強だ」
長門「お尻の穴の位置など試験範囲に入っていない」
キョン「そんなこと調べてねえだろ!」
長門「これから調べるつもり? ここで服を脱ぐことは禁じられている」
キョン「違うっつーの! 試験のために調べ物してるんだってば!」
長門「ここは大声厳禁。静かに出来ない者は即刻退席すべき」
キョン「てめぇ……」

キョン「お前は試験勉強とかしないのか?」ヒソヒソ
長門「前から疑問に思っていたけど……」
キョン「なんだよ」
長門「勉強ってどんな味?」
キョン「よく高校入れたな……」
長門「情報操作は得意」
キョン「裏口入学かよ」
長門「失礼な。いつも正門から通っている」
キョン「高校入試受けてないだろ」
長門「そもそも義務教育すら受けていない」
キョン「あー、そうだったな……」
長門「だから勉強教えて」
キョン「ん、珍しいな。お前が自分から勉強するなんて言い出すとはな」
長門「そんなことはない。人生生きること全てが勉強。あなたは勉強が足りていないのでは」
キョン「偉そうに……」


キョン「それじゃあ、教科書開いて」
長門「これが……あなたの勉強法?」
キョン「そうだけどなにか?」
長門「教科書より股を開くのが先だと思ってた」
キョン「お前はどんだけぶっ飛んだゆとり教育受けてきたんだよ」
長門「毎晩ベッドで一人でコソコソしているのが、あなたの勉強法かと……」
キョン「そんなことしてません」
長門「じゃあ、あれはいったい何のための行為なの?」
キョン「してないっていってるだろ」
長門「なるほど、一日二回までφ(。。)メモメモ…」
キョン「こら、俺は何も言っていないだろ。そしてノートにメモるな」
長門「使用済みのティッシュはどこに捨てるの?」
キョン「勉強しないなら帰るぞ」
長門「なるほど、夜中にこっそりトイレに流すとφ(。。)」
キョン「なんでそんな男のことに詳しいんだよ」
長門「でも過去に2回そのティッシュをトイレに詰まらせて、泣く泣く一人で掃除したことがある……とφ(。。)」
キョン「適当に言って見事に当ててんじゃねーよ!」
係員「お静かに出来ないなら退席願います」

~~テスト終了~~

キョン「結局何の勉強も出来なかったからこんな点数……また追試かよ」
長門「あなたから聞いた話を、解答用紙に書いたら先生に変な目で見られた。責任とって」
キョン「書くんじゃねえぇぇ!」


第37話 勉強してもバカ2


朝倉「あら、山根くん。今日は教室で居残り勉強?」
山根「もうすぐ期末試験ですからね」
朝倉「今はおしっこかけるだけでわかるらしいね」
山根「妊娠試験じゃありません。それから邪魔しないでください」
朝倉「邪魔してるわけじゃないのよ。少しからかって遊んでいるだけ」
山根「それを邪魔と言います」
朝倉「へぇ~、これが数学かぁ~。すごーい。数字がいっぱいあるね~」
山根「初めて見たような反応しないでください。授業でいったい何聞いてるんですか」
朝倉「わたしの歌が入ったCD」
山根「ちゃんと授業を聞いてください」
朝倉「山根くんも聞いてくれた? わたしのCD」
山根「知りませんよ」
朝倉「小指をぎゅっ!」
山根「いだだだだだ、折れる折れる!」

朝倉「どうしてそんな風に簡単に問題が解けるの?」
山根「毎日勉強してるからです」
朝倉「そろそろわたしも勉強しないといけないかしら……」
山根「朝倉さん、毎回赤点だもんね」
朝倉「知ってた? 平均点の4分の1以下の点を取ると赤点通り越して、通称、黒点になるの。二回取ると留年なんだって」
山根「知りたくもありません」
朝倉「だから山根くん、勉強教えて。ね?」
山根「……いいですけど、まずナイフをしまってくれませんか?」
朝倉「できれば今じゃなくて試験中に教えて欲しいの」
山根「それをカンニングといいます」

~期末テスト終了~

朝倉「見て見て山根くん、勉強の甲斐あって、点数のところにこんなに大きなマルをもらえたわよ!」
山根「名前の書き忘れか……さすがや」



第38話 勉強する気の無いバカ


喜緑「み~っけ」バリーンッ
会長「……チッ、……喜緑くん。毎回窓を割って入ってくるのはやめてくれないか? もちろん天井もだ」
喜緑「じゃあ、次からは床を切り抜いてきますね」
会長「もう、窓からでいい……」
喜緑「それより会長、一人で部屋に篭って何してるんですか? エッチな本の切り抜きですか?」
会長「試験勉強だ」
喜緑「一人で黙って勉強してるなんてずるいです~」
会長「ずるいも何もないだろう。勉強とはそもそも一人でするものだ」
喜緑「わたしを誘ってくれてもいいじゃないですか」
会長「何の役にも立たないくせに何をする気だ」
喜緑「ちゃんと他の人の役に立つことをします」
会長「俺の点数を下げて、他人の相対評価を上げる気か」
喜緑「じゃあ、会長の点数があがるようにお手伝いします」ヌギヌギ
会長「なぜ服を脱ぐ?」
喜緑「保健の勉強です」
会長「悪いが今回の試験範囲に人体は入っていないぞ」
喜緑「じゃあ生物でいいです。わたしはアシベ役やります」
会長「メシベだろ」
喜緑「受粉受粉~♪ カチャカチャ」
会長「私のベルトに触れるな」
喜緑「別にわたしは服を着たままでもいいですけど……」
会長「私を誘惑しようとしても無駄だ!」
喜緑「もう既に3発も抜いた後だったんですね、残念」
会長「そういうセリフが出るから、君のことがイマイチ好きになれないんだが……」

喜緑「ねぇ~、わたしとイイコトしましょ。こんな狭い部屋で一人でシコシコするより、
  よっぽど健康的だと思いますよ?」
会長「悪いが私は次のテストのことで頭の中がいっぱいなのだ」
喜緑「頭の中がおっぱいですか。エッチ~!」
会長「そろそろ警察呼ぶぞ」
喜緑「婦警さんプレイがお望みですねっ、とりゃ!」バッ
会長「いったいどこからそんな衣装を持ってきたんだね」
喜緑「退化しちゃうぞっ!」
会長「君の脳みそはとっくに退化しとる」
喜緑「えーい、現行犯逮捕~」カチャン
会長「なっ! おい、なんで私が手錠されなければいけないんだ!」
喜緑「だって、会長は恋の大泥棒……わたしは囚われのピーチ姫」
会長「勝手にヒゲの配管工にでも助けてもらえ」
喜緑「わたしヒゲは弟の方が好きなんです。緑だし」
会長「そんなことはどうでもいい。さっさと手錠を外したまえ。警察に補導される前に」
喜緑「警察なんて怖くないです。怖いのは相手を好きになりすぎてしまった自分」
会長「ふっ、もしものときを考えて、もうすでに110番しておいたのだ。私は本気だ。帰るなら今のうちだぞ」
喜緑「……うふふ、いまさら前科の数字が7から8に変わったところで……いったい誰が気づくというんですか?」
会長「江美里怖えぇぇぇ~、江美里怖えぇぇよぉぉ~」


~~バカマスター~~
     完



第39話 バカに目を付けられやすいかわいそうなコンピ研の部長


喜緑「あら、こんなところで会うなんて、お久しぶりですね」
部長「ん、君は誰だね?」
喜緑「わたしのことなんてもうすっかりなかったことにされてるんですね……」
部長「ちょっと待ってくれ。忘れるとか以前に初対面なんだが」
喜緑「まだわたしに未練があるんですか? でもわたしにはもう心に決めた方がいるんです」
部長「えっと、会話通じてますか?」
喜緑「あなたとの関係はもう切れたじゃないですか……なのにいまさらそんな……」
部長「あの~、もしもし?」
喜緑「たしかにあのときは……わたしも本気だった。でも今は……今はもう会長という心に決めた人が……」
部長「いや、何に本気か知りませんけど、何の話だか説明してもらえないでしょうか」
長門「修羅場の匂い」
部長「うわっ、お前また来やがったか! 話がややこしくなるから出てこないでくれ」
喜緑「彼がわたしの子供を認知してくれないの」
長門「鬼」
部長「なんかまた話が膨らんでるぞ、おい!」
長門「でも彼はわたしと二股している」
喜緑「えぇ! そんな……ひどい……」
部長「どっちも関係ねえぇぇ!」
長門「わたしをとるかその女をとるか、今決めて」
喜緑「おなかの赤ん坊の未来が……」
部長「意味がわからん、僕は逃げるぞ!」

朝倉「あら、二人とも。なんかものすごく楽しそうな遊びしてるわね。わたしも混ぜて」
長門「そいつ捕まえて」
朝倉「らじゃー」ガシッ
部長「来るなぁぁあ!」
長門「誰よ、その女は……まさか、また浮気!?」
喜緑「うぐ、つわりが……」
朝倉「急いでお湯を沸かして!」
部長「つわりならまだお湯は早いだろ」

喜緑「この子の為にも働いてよ! 仕事探してよ!」
部長「僕はまだ学生の身だ! 別に無職じゃない!」
長門「プリンは文化だ」
部長「それをいうなら不倫!」
朝倉「わたしとの関係は遊びだったのね!」
部長「あなたはいったい誰なんですか」

喜緑「でもわたしにはもう会長という愛する男性がいるの……。だから……だからごめんなさいっ! 許して!」
長門「もうわたしのことは忘れて。でも最後に愛してるって言ってほしい……」
朝倉「あなたを殺してわたしも死ぬ!」

部長「あ、あ、あ、あ……キ、キエーー!! ぷ、ぷっきょーーん、べべろばー!」
長門「あ、壊れた」
朝倉「もう終わり?」
喜緑「ぶー、つまんないのー。いこいこー」

部長「みょーん、にょれろーん。びっぱー、んきゅ? うっほほーん」


~~部長自我の消失~~
     ~ 完 ~



第4部 最終回

第40話 チョコっと甘く、少しバカ


長門「もうすぐ2月14日」
キョン「う……ドキ」
長門「男としての価値を計る重大な日」
キョン「プレッシャーかけるなよ」
長門「でも安心して。わたしがいるから」
キョン「……ひょっとして俺にくれるのか?」
長門「何を」
キョン「え、いや……だからチョコを……」
長門「なぜわたしがあなたにチョコを与えなければならないのか。そんなつもりは毛頭無い」
キョン「じゃあ、何の話なんだよ」
長門「2月14日は燃えないゴミの日」
キョン「ゴミを出す日に、男としての価値を見出すな……」

キョン「お前バレンタインデー知らないのか?」
長門「……知ってる。13人の生贄を使って召還した吸血鬼から、聖なる炎を守って逃げ回る祭り」
キョン「そんな血みどろの祭りはねえよ」
長門「……5年前まではそうだった……はず」
キョン「ないない。女性が好きな男性にチョコをあげて愛の告白をする日だ」
長門「血は?」
キョン「だからねえよ!」
長門「そう……実にくだらないイベント。あなたのようにチョコがもらえない男性が不憫でならない」
キョン「うぅ……長門に同情されてしまった」
長門「でも愛の告白じゃないと渡せないものなのか」
キョン「い、いや、義理チョコとかはあるが」
長門「知ってる。魔獣ギリの血を媒体として召喚される、」
キョン「だから血は関係ない!」
長門「ほしい?」
キョン「う……、ま、まあな。もらえてうれしくない男はいないだろ」
長門「聞いてみただけ。あなたにあげるお金があったら、同じお金でアフリカの子供を救う」
キョン「あー、そうですかぁ……」

~~~そして当日~~~

長門「作ってきた。あげる」
キョン「おぉー! あんなこと言ってたから全然、期待してなかったぞ」
長門「食べて」
キョン「あ、ああ。……ぱくっ、ぐぅわぁぁぁあ! か、辛い! 苦い! すっぱい! しょっぱい!」
長門「これは失敗作。とても食べられたものではない」
キョン「なら食わすな! 待て……よくみたらこれ、カカオはいってねえぞ。黒いのは全部黒胡椒か」
長門「違う。ヤモリの血も入ってる」
キョン「チョコを作る気あるのかよ!」
長門「チョコとは作るものだったの? てっきり狩るものかと……」
キョン「最初に自分で『作ってきた』っていったこれは、いったい何のつもりなんだよぉ!」
長門「燃えないゴミ」
キョン「食わすな!」

キョン「成功作はないのか?」
長門「難しかった。一晩中がんばったけど召還できなかった」
キョン「召還ってなんだよ……」
長門「だから仕方なく買ってきた。これ」
キョン「お、おおー、まともなチョコだ……ありがとう。す、すっげーうれしいぞ」
長門「そう」
キョン「じゃあ、さっそくだけど食べさせてもらうぜ」
長門「……じー」
キョン「た、食べるところをそんなにじっと見るなよ」
長門「……ジュル…ゴクリ…グゥ~」
キョン「結局お前が食べたいだけじゃねーか!」

キョン「ほら、パキン」
長門「あ……」
キョン「半分こな」
長門「……」
キョン「な、なんだよ!」
長門「そっちのかけらの方が0.07グラム大きい。正確な半分ではない」
キョン「せこすぎるぞ……」

キョン「ところでこれは本命? 義理?」
長門「義理」
キョン「義理か……」
長門「義理の妹エキス入り」
キョン「誰だよ!」


~~本命はディープインパクト~~
       ─ 完 ─

~~~

その裏で……(おまけ話)

長門「こんな物陰でコソコソと何をしている」ヌゥッ
ハルヒ「うわっ! び、びっくりした。別に何もしてないわよ!」
長門「うそ。チョコを懐に隠し持っている。怪しい」
ハルヒ「べ、べつにどうだっていいでしょ!」
長門「彼に渡すつもり?」
ハルヒ「キ、キョンになんか渡すわけないでしょ!」
長門「じゃあ、最初からわたしにくれるつもりだった!? ドキドキ」
ハルヒ「それはないからドキドキしないで」
長門「……ジュル…ゴクリ」
ハルヒ「ダメよ! これはあんたに食べさせるために買ったんじゃないんだから!」
長門「早く彼に渡さないとこのチョコレートは腐ってしまう。ジュル」
ハルヒ「そんなすぐに腐らないわよ」
長門「腐ってもマレーシア」
ハルヒ「タイでしょ」


長門「そういうわけで、これから涼宮ハルヒが来たら二人きりになる状況を作る。うまくやって」
キョン「どこがそういうわけなんだか……それにハルヒが俺にチョコをくれるなんて嘘くせえ話だな」
長門「それとわたしからチョコをもらったことは、絶対彼女には言ってはいけない」
キョン「なんでそれがバレるとダメなんだ?」
長門「きっと彼女はあなたにチョコを渡したのは、自分だけであってほしいと望んでいる」
キョン「なんでまた」
長門「鈍感」ポカッ
キョン「いてっ、なんでお前に殴られなきゃいけないんだよ~」
長門「バカ」
キョン「バカにバカって言われた……なんなんだ全く……」
長門「……」


にょろーん? 長門っちどうしたのかなぁ?
めがっさにょろにょろ

~~第4部 続・もし長門がバカだったら【3バカ娘編】~~
          ──完──


 

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