第三章

7月7日…とうとうこの日が来てしまった。
俺は何の対策も考えていない。
何かいい考えは無いかと考えている間に午前の授業が終わった。
昼飯は一年の時と同様谷口や国木田と食べている。
卵焼きを突いていた谷口がこんなことを言い出した。
「涼宮って去年の7月7日おかしくなかったか?俺学校の帰り道で東中の前通るんだけどさ、
俺去年の七夕の日学校が終わってゲーセンによってから帰ったんだ。たしか8時ごろ、
東中の前を通ったら涼宮が校庭でずっと立ってたんだ、しかも雨が降ってたのに傘もささずに。あれなんか意味あるのか?あいつのやることはやっぱよくわからん。」
「ふ~ん、そうか」俺は平然を装った。なんとなく動揺しているのを見られるのはまずい気がした。
心の中では適当に済ませばいいなんて考えていた俺をもう一人の俺が殴っていた。俗に言う心の中の天使と悪魔と言うやつである。
そして悪魔のほうが天使にぶっ飛ばされたわけだが、天使が勝ったところでどうにかなるわけでもなく俺は途方に暮れていた。
午後の授業もあっという間に過ぎ、とうとう部活の時間だ、今日だけはあいつと顔を合わせたくないのだが行かないほうがめんどくさいことになる気がするので文芸部室へと足を運んだ。
すると足取りが重かったせいか俺が部室に着く時には全員がそろっていてハルヒが嫌な笑みを浮かべた。
この瞬間俺は背筋が凍りつくような寒気を感じた。
このときの俺はこれから何が起こるかなんて知るよしも無かった。

ハルヒは全員がそろったと言うことでこう言った。
「今日は七夕で不思議も油断しているかもしれないわ!今日はこれから久しぶりに市内探索しましょ!!」
なんだって?最近驚いてばかりってのに驚きだ。市内探索?今から?
実は今までに5回市内探索が行われたのだが、結局一度もハルヒとなることは無かった。

そしてハルヒは例のごとくどこにしまっていたのか爪楊枝を取り出し例のごとく俺たちは爪楊枝を引いた、
そして驚いたなんと俺とハルヒがペアになっていたのである。
その瞬間明らかに長門、古泉両名の顔が明らかにゆがんだ。
ハルヒは言った。「何であんたとペアなのよ。まあいいわ、足手まといにならないようにしなさいよ!」いかにもハルヒらしい発言が聞けて俺は安心した。
「わかってるよ。」そう言い返しておいた。俺はなんかうれしいかった、それが何故かはわからないが。

そして夕方5時過ぎに俺とハルヒは学校を出た、そして行くあてはあるのかと聞いてみたするとハルヒは当然のように「東中。」
俺はそうか何しに行くんだ?とわざと聞いてみた。
するとちょっと怒ったように「あんた昨日の話聞いてたの?あたしは人を探しているのよ!」と答えるハルヒ。
俺は何故か行ったらまずい様な気がした、しかし断る理由も無く、思いつきもしなかったため「冗談だ、なら急ごう」そう言ってハルヒの前を歩いた。
北校から中学まで30分ほどで着いた。着いたはいいがまだ部活やら補修やらで残っている生徒がいるようだこれでは中に入れない。
「どうする?ハルヒ。」と聞いてみる。
「そうね、今入るのはまずいわねどこかで時間を潰しましょう。近くにちょうどいい公園があるわ、そこに行きましょう。」
あの変わり者のメッカか…こいつも好きらしいな断る理由も無い。
「わかった。」と答えた。
公園に着くと二人でベンチに座った。傍から見れば完全にカップルだ。
お似合いに見えるかは置いといてだな。
「だいだい8時ぐらいまでは待ってなきゃだめだろうな。」と俺。
「そうね、後2時間ぐらいね」とハルヒ。
「なんか話しでもするか。」

そして俺たちはしゃべり続けた。
新しいクラスがつまらないこと、朝比奈さんのコスプレ衣装の希望、これからのSOS団の活動内容について、新しい担任がむかつく事
そしてあっという間に2時間が過ぎた。
ハルヒが時計を確認し「そろそろ時間よ、行きましょう」そして後についていく俺。
学校に着くとさすがに真っ暗で携帯のライトで周りを照らした。
そしてこの後俺は信じられない光景を目の当たりにする
ハルヒがライトを向け俺の名前を呼ぼうとしたときだ。

「キョ…

涼宮ハルヒがいきなり倒れたのだ、俺は焦った。
こんなに焦ったのはハルヒが消失しちまったとき以来だ。
焦りながらも俺は古泉に電話を掛けた、後から考えればナイスな判断だったと思う。
「古泉!!ハルヒが倒れた!!!!」
「どうしました落ち着いて下さい。」
「北校でハルヒが倒れたんだよ!!」
「わかりました15分…いや10分で向かわせます。」
「わかった。早くしてくれ」
こんな感じだったと思う、あまり覚えていない。

たぶん10分ぐらいで救急車が着たんだろうが俺には3倍ぐらい長く思えた。
そして機関御用達の病院にハルヒは検査入院ということで入院した



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