俺はいつも通り、北高への長い強制ハイキングコースを、そろそろ終わる冬を |
感じながら昇降口へ向かっていった。 |
下駄箱を開けるとそこには一通の手紙が・・・・・・・・ |
「昼休み、部室でまってます。 みくる」 |
と、書かれていた。 |
これは、部室の妖精、朝比奈さんからの手紙ではないか、と同時に字を見て、 |
どちらかというと、朝比奈さん(大)の字に似てる事が俺の脳内で決まった。 |
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教室に行くと、機嫌のいい古泉いわくこの世界の神である、涼宮ハルヒが座っていた。 |
「キョン、あんた何かいいことあった?」 |
流石はハルヒ、朝比奈さん(大)から手紙を貰った俺を見抜いたな。 |
しかしそれを言う訳にはいかないので、 |
「いや、今日楽しみなテレビがあるんだ」 |
と、ごまかしといた。 |
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それからハルヒは、午前中、空ばっかり見ていた。 |
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昼休みになり、俺は部室に早歩きで部室に向かっていった。 |
コンコン |
「はぁ~い、どうぞ」 |
と、朝比奈さん(大)にいわれて部室に入った。 |
「キョン君、またあったね」 |
と、俺の手を握った。 |
「キョン君、今回の話は、とても重要なの、よく聞いて。」 |
と、緊迫した声で言った。 |
「明後日の昼、12時35分に重要な未来の分岐点があるの、もしそのとき、正しい分岐 |
点を選ばないと、この世界は、よく無いことに、なります」 |
今まで、聞いたことない声だった。 |
「それは、どんな分岐なんですか?」 |
「それは・・・・、私たち未来人も分かりません・・・」 |
「何故、分からないですか。未来の人たちなら、分かりそうですが。」 |
「それは、今、キョン君がいる世界で起こるものではないからです」 |
「今俺がいる世界で起こらないならどこで起こるんですか?」 |
「それは、異世界であることでしか、分からないです。」 |
そのとき、朝比奈さん(大)の体がノイズのようにぶれた。 |
「ごめんなさい・・・わた・・しが・ちか・ら・にな・れ・るのは・ここ・までみたい・でs」 |
と、消えてしまった。・・・・・・・・まじかよ・はははははははははは。 |
「安心するといい、朝比奈みくるの異次元同位体は、未来に帰った。」 |
安心できる、長門の声が俺の後ろから聞こえる。 |
「ただ、未来が今、混乱している」 |
と、残して長門は教室に戻るのか、歩いていった。 |
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放課後、部室に行くと朝比奈さん(小)がいた。 |
「キョン君、聞いて・・・・・・・・・」 |
朝比奈さんが、暗い声でいった。 昼休みのことを思い出させる。 |
「実は・・TPDDの制限が全て解けたんです。 だから、禁則もありません」 |
それは、それは元気でうれしそうな声だった。 |
そのとき、後ろから |
「お待たせしました。 あれ、涼宮さんはいないのですか?」 |
「残念ながらいないぜ。 LRが終わってから見てないな。」 |
「その件ですが、どうやら涼宮さんは家にかえったようですよ」 |
「Why? なぜ? ハルヒが勝手に帰る?」 |
「それが、まったくと、いっていいほど分からないのですよ」 |
「それでは、僕も涼宮さんを、探さないといけないのでここで失礼さしてもらいます。」 |
と、残していってしまった。 |
さて、ハルヒも古泉のいないので、帰ろうとした時に長門がいないことにきずいた。 |
「朝比奈さん長門がいないような気がするのですが・・・・」 |
「はい・・・実は、今日の昼休みこの世界から違う次元に移動した痕跡があります・・」 |
「なぜ・・分かるのですか?」 |
「今の私は、TPDDの痕跡以外にも、違う次元への移動、等が分かる様になったんです」 |
「いつ、長門は違う次元に移動したんですか・・・。」 |
「昼休み、12時40分です・・・。 キョン君が長門さんと別れた後すぐです。」 |
「そういえば、・・・あの時長門を追いかけようとしたら、長門がいなかった・・・分かれた |
後、長門はちがう次元にいった。」 |
「キョン君、今回の事はいつもと何か違う気がするの気をつけて。 私は着替えるから |
先に帰ってて。」 |
気がついたらもう下校時間を過ぎていた。 |
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もう日がすっかり沈んだ空を見上げながら俺は思った。 |
今日はさまざまななことがあったな・・・・・ |
昼休みの朝比奈さん(大)が言ったこと、長門が違う次元へいったこと、ハルヒがまだ |
見つかってないこと、沢山あったな・・・・・ |
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そうこうしながら、11時30分そろそろ寝るかな・・・ |
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分岐点まで後・・36時間4分38秒・・ |