古泉、銭湯に行く
今日の活動も無事に終了。今は自宅で機関の方に送る報告書を作成中。
「はぁ・・・」
僕だって疲れる時もある。と言うか、
実際世界が平和なのは、僕のフォローがあってこそだと思っている。
決して自惚れてるワケじゃナイデスヨ?
なんと言っても神様はとても気難しい上、彼も彼で一々涼宮さんの機嫌を損ねる選択肢を選ぶワケで・・・
アニメの二期のタイトルは「古泉一樹の奮闘」とかでいいんじゃないでしょうか?
まぁいいや。どうせ報告書なんて、森さんのことだ。テキトーに読んでポイだろう。
じゃあもう報告書作成終わり!お風呂に入って寝よう・・・あれ?お湯出ないんですけど・・・困ったぞ。今日は体育もあったから汗もたくさん掻いた。
とてもじゃないけどお風呂に入らないと寝れそうにない。
「そうだ!銭湯に行こう!!」
ちょうど近くにあったはずだ。準備を済ませると、僕は鼻歌を歌いながら自宅を出た。
「なんで小泉、お前も来てるんだよ」
「給湯器の調子が悪いようで」
そう、なんの因果か、彼と偶然会ってしまった。
「家も風呂が壊れてしまってな。こんな所で小泉と会うとは・・・忌々しい」
あの、聞こえてるんですが・・・て言うか僕、小泉じゃなくて古泉ですよ?
彼とそんなやり取りをしながら、なんで僕の扱いっていつもこんなにひどいんだろうと神様に文句を言ってやりたくなった。あ、ダメだ。涼宮さんが神様でしたね。
そんなことしようものなら、森さんによるバイオレンスが待っている。うん、やめよう。
まぁなんだかんだでやっとお風呂に入れる訳だが
「いやぁ、いいですね。広い風呂というのも」
「小泉、近いぞ。そして俺の後ろに来るな。気色悪い」
あれ?なんだか彼が引いている・・・
いや、僕はそっち系のキャラじゃないですよ!?何故か誤解されがちだが僕はいたって普通ですよ!?
「わかっているぞ小泉。だがな、俺はやめとけ。そうだな、谷口はそっちの方向にも興味あるとか言っていたようなことを聞いたことがあったような気がしてならない」
はい、わかってませんよね。なんでそんなに距離とってるんですか?明らかに警戒してますよね?
思えば、僕の扱いっていつもこんなじゃないか。ギャグのオチに出てきては、ふんもっふでアッーなことをするだけとかさ。
・・・あれ?おかしいな。なんか前が霞んでよく見えないぞ。そうか水蒸気か。
もうホント、「驚愕」の代わりに古泉一樹シリーズ出版されないかな・・・
今まで語られなかった僕の苦労、団員をさりげなくフォローする心憎い気遣い、そして普段の素敵なスマイルからは想像できない神人との熱くシリアスな死闘!
うん、これはイケる、イケるぞ!!20世紀少年のように映画化されたり、さらにはドラマ化とか・・・これは日本の未来も明るいね☆
「うお!?小泉、なに泣きながらニヤニヤしてんだ!?気持ち悪い」
「あはは!あはは!!あはははは!!!」
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