SMステ
今学校で話題の歌番組SMステ(スーパーミュージックステーション)
その波に便乗してか、俺も毎週のように晩飯時にこの番組を妹と一緒に見る
大人気の美男子ユニットや、朝比奈さんとはまた別な可愛いらしさを持った少女達が
踊りながら歌う微笑ましい姿が今日も画面に映し出されている。
ブーッブーッ
ん?携帯が振動している?
《涼宮ハルヒ》
やれやれ・・・
ピッ
キョン「もしもし」
ハルヒ「ねえSMステ見てる?」
キョン「ああ、今妹と一緒にな」
ハルヒ「最近この番組ぜんっぜんダメよね。いい歌手もユニットも全く出てこないわ!ただ美形なら言い訳じゃないのよ全く・・」
キョン「確かにな。だがルックスの良い方が自然と視聴率も上がるだろう」
ハルヒ「それだけじゃ駄目なのよ!何かもっとこう・・・インパクトが欲しいの!!」
キョン「ああわかったわかった。それで要件は何だ?」
ハルヒ「何も無いわよ?ただ話したかっ・・・な、なななななんでも無いわ//そ、空耳よアンタの そ ら み み !!」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なっ何よ!」
キョン「照れてるお前も可愛いな」
ハルヒ「な、ななななななななな何言ってててんのよにににににょんの癖に」
キョン「にょんって誰だ 全くお前は・・・やれやれ」
そんなこんなで俺達はSMステを見ながらしばらく話題を楽しんでいた
ハルヒ「そう言えばさっきの話を今日古泉くんともしたのよ」
キョン「どの話だ?」
ハルヒ「最近SMステにはインパクトを持った歌手やユニットがいないって話よ」
キョン「ああ、それか」
ハルヒ「それは困りましたねとか言って苦笑した後何か考えて携帯を打ってたわ」
キョン「ほう」
そんな話をしながら蜜柑に手を伸ばすと、俺はテレビ画面に目を向けた
アナウンサー「えー続いては新たにデビューした新ユニット『イブニングおやじ』 どうぞ!!」
新川「どうも、リーダーの新川です。」
俺は口からみかんを噴き出した
アナウンサー「ず、ずいぶんと皆様ダンディですねぇ~平均年齢は何歳くらいですか?」
新川「はい、50近いかと思われます」
アナウンサー「そ、それは凄い高齢層ですね☆何故このユニットを結成しようと思ったんですか?」
新川「やはり時代はインパクトですぞ イ ン パ ク ト !! 最近生ぬるい歌手やユニットが増えてきましたのでな
ここは私達『ibuningooyazixi』(イブニング親父)が出るしかない・・・・そう考えたのでございます」
アナウンサー「あ、あははは・・・ではそろそろスタンバイの準備宜しくお願いします」
新川「無論ですぞ」
俺とハルヒがお互い無言になっている
おそらく二人とも口をぱっくりと開いて唖然としているのだろう
アナウンサー「ではイブニング親父で・・・・・・・・・うわぁ・・・・・
ご、ごほん。【ラブラブ☆kiss☆you】です!どうぞ☆」
そしてステージがあがり画面に現れたのは・・・・
チアガールの衣装を着た新川さんと田丸兄弟、それから何故か一番後ろの端に古泉もいた
母親はもちろん、妹でさえ目を丸くして唖然としている
新川『ウォウウォウウォウウォウウォウウォウ LOVEYOU☆ イェイ!!!』
田丸(兄)『YES☆YES☆YES☆YES☆YES☆YES LOVEME☆ フゥ!!!』
田丸(弟)『GET☆GET☆GET☆GET☆GET☆GET LOVEだんすぃ メゥ!!!』
古泉『L☆O☆V☆E☆キョンたん大好きっ☆ アウ!!!』
なんだこれは?
What?何?
そして何故新川さん達が?
Whay?なぜ?
キョン「ハルヒ・・・おい、ハルヒ?」
ハルヒ「気持ち悪い」
キョン「えっ?」
プープープープー
キョン「おいハルヒ!?」
次の日、部室に足を運ぶと古泉の姿がそこには無かった
キョン「おいハルヒ、古泉はどうしたんだ?」
ハルヒ「は?それ誰?」
長門「・・・・ユニーク」
【ゲ泉記番外編】END
本編第一章↓
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