アナル短編48
入学式も平穏無事に終え、しばらく立てばクラスの人間同士も馴れ合ってくる頃だろう。気の合う輩達はそれぞれ仲間を作り孤独の寂しさを紛らわせている。フ・・・俺にはそんな者は必要なかった。孤独など遥か昔に捨てたのだから。そしてそのクラスの中でも孤独を守る異彩を放っていたのが俺、そして古泉一樹という女だった。「古泉一樹です。女の子には興味ありません。 この中にノンケ、ゲイ、ガチホモ、阿部さんがいたら僕のところに来て下さい!以上!」この自己紹介こそ俺はこいつが只者ではない事を悟らせた。俺のようにアナルに目覚めた存在なのか。それとも敵対するゲイなのか。ただ最低分かるのはこちら側の人間という事だけだ。少なくとも何らかの快感に目覚めているに違いない。それからと言うもの俺はこの後ろの男に常に氣を張って生活せねばならなかった。「よお、キョン!」その時クラスの奴が俺の肩を思いっきり叩いてくる。軽々し俺に触るな・・・そう呟くといきなりスリーパーホールドを掛けてくる。ただのノンケにテドドンを使うのを戸惑う俺。「くっ・・・掘らせろ・・・死にたくなかったら早く掘らせろ!!」少し危険を促しておく。この優しさが死を招くというのに、甘いな俺は・・・そしていきなりスリーパーホールドを掛けてきた男、谷口は離れる。「キョンは昔からアナリストだからね」国木田が言う。こいつとは昔からくそみその付き合いだ。いつも平和に生活できるのも俺が人知れず世界を守っているお陰という事も知らずに、恩を仇で返すような真似ばかりしてくる。だが憎めない奴だ。「キョンよぉ、やめとけ。お前さ顔はそこそこなんだからそんな痛い事言ってないで普通に高校生活送れよ」いちいち煩い男だ。谷口・・・「貴様の様なウホッなノンケはいつの時代にも現れるものだな・・・」はぁ?きめえよ!谷口はそう捨てゼリフを吐き、俺の椅子を思いっきり蹴り飛ばし、国木田共々消えていった。「っふ・・・・テドドンを持たぬ物にはわからんだろう・・・」と言いながら俺は教室を後にした。
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