古泉一樹いじめ短編5
キョン「モノマネ始まったな」長門「私もモノマネが出来る」キョン「意外だな、やってみせてくれよ」長門「それではひとつ」コホン長門「『ぬぁにをするクラブなんですくぁ?』」キョン「…えーと…」長門「分かりにくかった?」キョン「ああちょっとな、もう一つ見せてくれ」長門「『ぬぁにとぞ御教示お願いしむぁーす』」キョン「…ごく身近にネタ元がいる気がするな」長門「『先に言わないで欲しいぬぁー』」ヘラヘラキョン「分かった分かった、もう十分だから!」長門「遠慮する事は無い、『僕はニキビ治療なんどぇーす』」クイクイキョン「もういい!もう止めてあげて!」古泉「……」フルフル
ハルヒ「古泉君遅いわねー」キョン「珍しいよな、アイツがこんだけ遅れるのも」長門「今日は先生に呼ばれたとか言っていた」ハルヒ「そうなの?それならそう言ってくれればいいのに」長門「……」パタンハルヒ「じゃあ今日は終わりね」みくる「とうとう古泉君来ませんでしゅたね」翌日ハルヒ「また古泉君遅れてるの?」長門「特別に補習を受けるらしいと聞いた」キョン「あいつも補習とかするんだな…」翌々日ハルヒ「また来てないのー?副団長から降格しちゃうよー」長門「どうも成績が思わしくないとか」キョン「…」翌々翌日古泉「長門さん、このまま部活に出られないとややまずいのですが… 情報操作で何とか出来ませんか?このとおりですから!」長門「心配ない、もうやってる」スタスタスタ古泉「ああ、そうでしたか」古泉「…えっ」
ハルヒ「ピッチャー全然大した球じゃないわよっ!あたしに続きなさい!」みくる「ひーん」スカッ省略古泉「あいたっ!」デッドボール省略鶴屋さん「てやっ!」ファール省略キョン妹「えーい」スカッ省略古泉「痛い!」デッドボール省略国木田「えいっ」スカッ省略古泉「ぎゃふぅ!」デッドボールハルヒ「ちょっとちょっと!折角古泉君が体張って出塁してくれてるのにあんたは何なの!」キョン「何で俺だけに言うんだよ!」みくる「大丈夫でしゅか?」古泉「はい、この程度普段に比べれば『ばきっ』ぎゃあーっ!」審判「ファール!」みくる「ああっ大丈夫ー!?」古泉「はい問題無いです…グス」長門「≡≡≡≡≡」キョン「おい、お前さっきから何唱えてんだ?お祈りか?」長門「その様なもの」キョン「ふうん…?」
ハ「今日は連想ゲームするわよ~ お題は【パンツ】」ハ「黒いパンツ(勝負下着)」キ「ブリーフ」長「くまさん」み「ピンク」古「染み付き・・・」ハ「うわっマジきめぇ」キ「灼眼のシャ●のフリアグネ崩れが」長「お前は108回殺しても殺し足りないようだ」み「液体窒素につけた豆腐の角で頭凹ませて死ねクズ」ハ「赤いパンツ」キ「トランクス」長「すけすけ」み「リボン」古「フリルの・・・」ハ「うわっ・・・またかよ」キ「付いていけない 死ねよ」長「今すぐお前の存在を消す 今は下準備 あと10秒で開始する」み「あれ?お前って人間だったの?」マッガー 情報連結を解除する
ハルヒ「回転寿司に行きましょー!」長門「まぐろ」ヒョイ古泉「あっ…」みくる「はぐはぐ、卵焼き美味しいでしゅ」ハルヒ「みくるちゃんは子どもねー」長門「イカ」ヒョイ古泉「…かっぱ巻きも美味しいですよね」モグモグキョン「ワサビどけてる奴が言うセリフじゃないな」ハルヒ「ななな何よ!いいでしょ別に!!///」キョン「まあ良いけどさ…」長門「たこ」ヒョイ古泉「…お茶が美味しいな」キョン「古泉、お前かっぱ巻きとか納豆巻きしか食べてなかったけど…」古泉「あ、あのそれは」ハルヒ「古泉君ワサビ苦手なんでしょ!絶対そうだ!」キョン「仲間増やそうとしてんじゃねーよ」みくる「皆で出すんだから遠慮する事無いのに」古泉「いえ…その…」長門「げふ」
「古泉一樹の憂鬱」
「・・・」昼休み一年九組のクラス。僕はいつでも一人だ。・・・いやそろそろ、別のクラスからの客人がやってくるだろう。「おーい、古泉いるかあ?」来たようだ。入り口近くのクラスメートが僕の方を指差す。「おおいたいた。なんだ、お前いつも一人だな」下卑た笑いと共に、知り合いとも友達とも認識できない奴がやってきた。「そうですね」部室でいつも絶やさないようにしている笑顔を彼にも振りまく。嫌味ですよ、ええ。「ニヤニヤしやがって・・・!気持ち悪いんだよ!」それに怒りを表した奴が僕の机を蹴飛ばす。血気盛んな若者だなあと、ある種諦観にも似た気持ちで息切れしてる奴を見上げる。「ま、そんなことはどーでもいいんだ。ホラ、さっさとバイト代出せよ」そう、奴はいつも僕が汗と血を垂らして稼いだバイト代を持っていくのだ。機関はどうしてるのかって? 目立たないように奴の命令に従っておけとのことだ。まあしょうがないことだ。僕は極力目立たないように涼宮さんを監視しなければならない。だからさっきの嫌味な微笑みは命令違反とも言える。そして何故か自嘲のような感情が沸き起こった。何故でしょう?「・・・はい」命令通りに奴に封筒を差し出す。「おーおー素直で良いな。よしよし、また頼むぜ」来たときと同じような笑いでクラスを出ていく。文化祭の頃はまだクラスメートとも付き合いがあった。奴が来てからクラスの皆は僕から離れていってしまった。・・・畜生。
放課後いつもの部室へと足を運ぶ。スマイルは崩れて、多分酷い顔になってるだろう。そして部室へ着いた僕は二、三回ノックをしてから返事を待つ。「おー」中から彼の声が聞こえる。「こんにちは」何とかいつものような優声を出す事に成功した。だが顔は元にはまだ戻らない。「よう、元気か?」「こんにちは~」「・・・」ああ・・・やはりここは僕の大切な居場所だ、と再認識できた。崩れていた顔もたちどころに治ってしまう。この暖かく、居心地の良い場所を守るため、僕は戦い続ける。
日常でも、非日常でも。
このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー と 利用規約 が適用されます。
1文字以上入力してください
本文は少なくとも1文字以上必要です。
1文字以上入力してください。