古泉だけ声繋がりで。
僕、古泉一樹は現在特別任務で雛見沢という所に来ている。
自然が豊かな所だ。
できればこんな綺麗な場所には特別任務では来たくなかったのだが。
「こっちなのですよー古泉~」
バス停で出会ったこのみくるちゃんという子は、どこか不思議な子だ。
幼児言葉を喋るくせにエロい躯つきをしている。ギャップ萌えを狙っているのだろうか。
まぁ僕には興味のないことです。
表向きには雛見沢の写真を撮りに来たという僕の後をずっと着いてきている。
いや、僕の方が案内されているというのが正しいのでしょうか。
「あぁみくるちゃん、そんなに引っ張らなくても…」
みくるちゃんは僕の腕を引っ張っていった。
「…ここはボクのお気に入りの場所なんですにー」
そこはみくるちゃんの家…雛見沢のダム計画反対派のは集まる朝比奈神社の高台だった。
…なんと綺麗な景色だろう
「…こんな美しい村が湖底に沈んでしまうなんて…」
「古泉はこの村が沈んじゃうと思っているのですか?」
「えっ?」
「沈みませんよ、この村は。」
ハッキリと宣言するみくるちゃんはどことなく雰囲気が違って見えた。
「何故そんなにハッキリ沈まないと言えるんだい…?」
「今度ダムの計画は無くなるんですにー」
「…何故無くなると解るんだい…?」
「無くなるものは無くなるんですにー」
僕の問い否定し、みくるちゃんは崖の方へと走りだした。
「あっ!みくるちゃん危ないですよ!そんなギリギリの場所まで行ったら…」
その瞬間、ブワッ!と押し返されるような強い向かい風が吹いた。
「おおっと!」
僕はよろめきながらも、みくるちゃんの方を心配し彼女を見つめた。
すると彼女は口を開いた。
「…警告はしたぞ、古泉。」
みくるちゃんから発せられるはずの無い声が聞こえた。
だってその声の主は……
「マイスイートアナル☆☆☆☆キョンたーん!!!!」
「アナルだけは!!!アナルだけは!!!!」
「カァァァァァァァァァァッッッット!!!!!!!!
…古泉君、今は撮影中よ」
「すみません、涼宮さん。もうキョンたんの声を聞くだけで興奮してしまうんですよ。」
スッ
「ん?何ですか、長門さん」
「…変態」