『ハルヒ、で、きもちよくなって、イってください』
【ハルヒ、で、きもちよくなって、イってください】
【別にいいわよ、時間には間に合ってるんだし】の続きです。
久しぶりの不思議探索の後、皆と別れて、あたしは駅へと向かわず駅前デパートへと直行した。歩きながら、専用の携帯を取り出す。御主人様から渡された特別仕様の携帯。御主人様専用。それで連絡を入れた。「不思議探索終わったわ」って告げると、「指定の場所で待ってるからね」って返答があったわ。急がなきゃ!!
コインロッカーから変装道具の入った紙袋を取り出し、最上階のトイレへと向かう。無人のトイレでお化粧直し&ウィッグをつけて準備完了。当然、鏡の中には何時ものあたしは居なかったわ。ノーカチューシャ&ロングヘア。じっくり観察されなきゃ涼宮ハルヒだって判らないんじゃないかしら? ちょっぴり秘密諜報員になったみたいでウキウキするのよね。
周囲に気を配り、電車で一駅だけ移動する。ホントに気分は情報員。見知った人は居なかったわ。ほっと一息ついて改札を飛び出す。
駅前から少し離れた路地に見慣れたミニクーパーが止まってるわ。時間を確認すると、約束の時間ピッタリ。あたしは助手席の窓を笑顔でココンとノック。これまた笑顔で御主人様がドアを開けてくれたの。車内に滑り込みながら、ご挨拶。
「お待たせ!! 御免なさい、寂しかったでしょ、御主人様!?」
「勿論、寂しかったさ……でも、流石ハルヒ、時間ピッタリ」
「これでも急いできたんだからね!! で、今日は何処に行くの?」
「ふふっ、ちょっとアブノーマルな所さ」
車でドライブする事30分程。森に囲まれひっそりと佇む特段変わった所が見当たらないラブホへと連れて来られた。アブノーマルって言われたからどんな場所かと内心戦々恐々としていたあたしは拍子抜け。
途中で買った各種食料品や飲み物を携え、御主人様に手を引かれてホテル内に入る。やっぱり中も普通のラブホだ。そういえば御主人様ってば大きな鞄を肩から提げているの。何が入ってるのかしら?
最上階の部屋を御主人様が選んで、エレベーターで移動。指定された室内に入る前、御主人様から抱き締められ耳元で囁かれた。
「ハルヒ……今日も俺色に染めちゃうからね」
あたしは期待に身体を震わせ無言でコクリと頷いた。早く、キョンの事忘れなきゃ……。ううん、忘れさせて欲しいの。
促されてあたしは一緒に部屋へと入り、そして、絶句した。
そこはあたしの知ってるホテルとは違う造りだった。と言ってもあたしも2回しか入った事はないんだけど。その部屋の内装……壁や床、天井は無骨な石造りだし、柱もそれに合わせて重厚な木製タイプ。全体的に薄暗くジメっとした感じ。お洒落でも可愛くも無いの。女の子が喜びそうな要素は皆無だわ。
ここは2間続きの部屋みたいね。手前側の部屋はベッドやテレビにお風呂トイレといった設備。こちらは、まぁ、普通ね。問題なのは、奥にある別の部屋。そこには鉄格子で仕切られた牢屋や木製の磔台が設置されている。天井には滑車が備え付けられ数本の鎖がぶら下がっているわ。複雑に鉄パイプを組み合わせた椅子じみたモノや、変形した木馬みたいなものまで置いてあるの。その部屋の壁には鞭やら何やら雑多な物が吊り上げられている。
その雰囲気は、まるで……中世期西洋の地下牢。
「な……何、この部屋?」
「ふふっ、珍しいでしょ? SM専門のラブホなんだよ。ハルヒは見た事も聞いた事も無いものばかりじゃない?」
SM専門? え!? あ、あたし……何されるの?
あたしは恐々と御主人様を見上げた。ニコニコ笑っている御主人様と視線が合わさる。あたしは思い切って哀願してみた。
「御、御主人様? あの、あたし……怖い。ふ、普通じゃ……ダメ?」
「ダーメ、今日は予めアブノーマルな所に行くって言ってたでしょ。それに……SMに興味あるって言ってたのハルヒだよ?」
お風呂には御主人様と一緒に入ったの。当然、ヴィッグは外したわ。でも、特にエッチな事はされなかった。湯船で優しく抱き締められただけ。あぁ、この包みこまれ護られてる感覚、大好き……。
汗を洗い流し、さっぱりしてバスローブを羽織りソファに並んで腰掛ける。ソフトドリンクを飲みながら、本日の不思議探検の報告。楽しそうにあたしの話を聞いてくれる御主人様。特にキョンから罰金を取らなかったって言ったら、凄く褒めてくれたの!!
「嬉しい!! もっと褒めて……」
「うん、いい子だね、ハルヒは。ちゃんと言い付け守れたんだからご褒美あげないとね」
「あぁ……ご褒美……頂戴」
御主人様は嬉しそうにあたしを抱き寄せ、軽くフレンチキス。
「あ……んん……ふぁ」
ピクッと身体が小さく痙攣し、あたしは力を抜いて御主人様に身体を預けた。御主人様はあたしの耳に口付けをしながら、言葉を注ぎ込む。
「さぁ、ハルヒ……もっとご褒美欲しかったら、昨日の様にお強請りして御覧」
あたしはその言葉にビクッと身体を震わせ、小さく首を振った。だ、だって……あんな台詞、無理!!
「ふふっ、昨日はあんなに色っぽくできたのに……あぁ、付け忘れてるからかな?」
御主人様は優しく抱き締めながら、手元に例の大きな鞄を引き寄せ中から首輪を取り出したの。チリンと小さく澄んだ鈴の音。ネックレスのアレに似た音があたしの心を揺さぶったわ。ゾクッと背筋を痺れが奔り、腰が小さく畝った。今週ずっと付けさせられてる皮製の首輪。あたしの名前入りのタグ付き特注品。悦楽と恥辱と恍惚のイメージ。奴隷の証。
「あ、あたし……だめ、それ付けると……」
御主人様はあたしの台詞を無視して、目の前でそれを振ったの。チリチリンと軽やかな音を響かせる鈴。再び身体の芯が疼いた。
「さぁ、ハルヒ、上を向いて喉を晒して御覧。ハルヒの大好きな首輪を付けてあげるからね」
「だ、だめ……それは、だめなの」
その言葉とは裏腹に、あたしは荒くなる呼吸を抑えられず、目を瞑ってゆっくりと顎を反らしたの。
「いい子だ」って呟き、御主人様は首輪を静かに付けてくれたわ。鈴の音が更にあたしをおかしくしていく。両手でバスローブの裾を握り締め首を小さく振るあたし。
「ハルヒ……とうとう、命令無しで首輪を付けれる様になったね、ホントにいい子だ」
って御主人様は髪の毛を撫でてくれた。髪の毛撫でられるの大好き。
「あ……もっと、撫でて、それ、大好き」
「撫でて欲しかったら、昨日の様にお強請りして御覧、ハルヒ」
髪の毛を梳りながら、首輪のタグと鈴を弄る御主人様。鈴の音が聞こえ一気に乳首が固まる。御主人様を潤んだ瞳で見上げると、耳元で囁かれたわ「命令だ、ハルヒ」って……。ゾクッと歓喜の波が体内を駆け巡りあたしは脱力した。命令じゃ仕方が無いわ。うん、仕方が無いの……。
「め、命令……あぁ、御主人様……今日もハルヒを、し、縛って……ちょ、調教して」
「いい子だ。すっかりハルヒも奴隷らしく素直になってきたね……今日もたっぷり調教してあげる」
御主人様は首輪に続いて麻縄を引き出した。昨日も一昨日もあたしに巻き付き自由を奪ったソレ。背筋をゾクリと何かが駆け上がる。
「ほら、バスローブ、脱いで御覧」
バスローブを脱いでベッドへ登ったあたしは何時もの様に、大量のローションを上から下まで余す所無く身体中に刷り込まれた。肌を保護するためだって話だけど、愛撫もかねているこの行為、あたし、大好き……。心地良くて小さく喘いでしまう。身体が畝っちゃう。御主人様も昨日以上に丁寧にローションを塗ってくれてる気がするわ。
余りに気持ちよくて閉じていた目を開ける。目の前に御主人様。バッチリと目が合った。御主人様が微笑んでフレンチキスをしてくれた。嬉しい……。既にあたしの中からはキョンのイメージは消え去っていた。それすら気がつかず、あたしは御主人様に囁くの。
「御主人様……ハルヒ、幸せ」
「嬉しい事言ってくれるね。いいよ、もっともっと幸せにしてあげる」
って耳元で囁き返された。そして御主人様は麻縄に手を掛けたの。期待感に身体が打ち震えた。
縛られるんだわ……。今日も縛られて調教されるんだ……。服従させられるんだ……。あたし、これから、どうなっちゃうのかしら?
「きょ、今日は……手は自由で、いいの?」
あたしは麻縄で身体を縛られていた。抵抗もせず、素直に縛られたの。少し身体を動かすだけで、縄が食い込み、胸の奥がキュンとなる独特の感覚。疼きが益々強くなっていく。
今日の結び方はあちこち縄が絡まって、お臍の辺りと腰に1つずつ菱形が出来る形だった。一昨日の胸周辺だけ縛るより、かなり複雑。それぞれの最下部に位置する菱形頂点は左右の太腿に二重に巻き付いた縄で結ばれている。「股間に通すはずの縄を態々太腿に巻きつかせた」って御主人様は言ってたわ。あたしにはよく判らないんだけどね。
胸は上下と谷間に2本通された縄のお陰で凄く窮屈。まるで御主人様に絞り込まれてるみたい。何時もは後ろ手に縛られる両手が自由なのが不思議。
「あぁ、ホントはハルヒを完全に拘束したいんだけど……それより、あそこの器具を一杯使いたいから」
って奥の小部屋を指差すの。あの磔台やら何やらがあるお部屋。ゴクリと喉が鳴った。ちょっぴり本音を交えて御主人様に哀願。
「あ……御主人様……怖いの……ホントにあそこのお部屋、行かなきゃダメ?」
「んーと、ハルヒ、今の調教目標は何だったか、覚えてる?」
御主人様はあたしの手を背後に回し、後ろ手に組まして固める様にギュっと握った。……これは、このままでいなさいって事かしらと推測、両手でそれぞれ肘を握ったの。瞬間、背筋を何かが駆け上がり身体が痙攣。思わず御主人様に凭れ掛かる。トントンと軽く肩を叩かれた。OKのサイン……ううん、そうじゃないわ、今のは「いい子だ」って事よね。あたしはチラリとその表情を伺った。御主人様の満足げな表情から、大正解である事を悟りホッと一安心するあたし。自ら後ろ手になる快感も堪らない。
「お、覚えてるわ……あ、あの、その、マ、マゾ……調教……」
「ホントいい子だよ、ハルヒ。そう、マゾ調教。だから、今日はハルヒがマゾになってイき潰れるまで、縛って叩いて弄って嬲って辱めて犯してあげる。折角の泊まりだしね」
御主人様はあたしを背後から抱きすくめ、乳首を弄りながら耳元で囁いたの。あたしは敢て、ちょっと逆らう振りをする。もっと責めて貰いたくて。
「ん!! そんな……あぁ、許して、御主人様……」
「縛られただけでこんなに乳首を硬くするメス豚のくせに。調教して下さいって言ったのは誰だっけ?」
「あっああ、抓っちゃダメ!! んんっ、ハルヒッ、ハルヒなの!! ……あぁ!!」
身体が畝る度に鈴の音が響き、あたしを昂ぶらせていく。何時の間にやら、言葉で苛められる事すら快楽へと変換するあたし。既に桃色に染まった意識の中で、御主人様から与えられる悦楽に酔っていたの。
そのまま肩を抱かれ、乳首を弄られながらあたしは小部屋へと連れて行かれた。御主人様がいやらしい事を耳元で囁く。あたしの乳首を弄りながら、首筋に口付けしながら。その度に反応するあたしの身体。既にあたしはフラフラだったわ。
「さぁ、ハルヒ、最初だから自分で選んで御覧。どれを経験したい? 磔台? 拘束椅子? 三角木馬?」
「あっああ……んっっくぅ、え、選ばないと、ダメ……ひっ!! あっあ、ご、ごめんなさい!! え、選ぶから!! ひ、引っ張っちゃ、ダメ……」
「よしよし、いい子だ。選び終わるまで、気持ちよくしてあげるからね……」
あたしは御主人様のソフトな時に激しい愛撫を受け、喘ぎながら室内を見渡した。早く選ばないと……頭の中が桃色に染まり切っちゃう!!
何となく使い方が判る物もあれば、全く想像も付かない物もある。その最たるモノ、それが部屋の片隅にある木製の格子で作られた縦長の小さな檻。長い方で1m弱、短い方がその半分位……高さもそれ位。
「こんなの何に使うの?」って疑問が顔に出てたのかしら? 御主人様がその檻の前まであたしを連れて行き、耳元で囁いた。
「ふーん、ハルヒはこれに興味があるんだね?」
「あんっんんっ……違、違うの。いいっ……何に使う、のか、判らなくて……あぐっ!!」
「いいよ、教えてあげる……先ずは、四つん這いになって御覧」
突然、そんな事を言われ戸惑い躊躇うあたしに、御主人様は「命令だよ」と首輪の鈴を鳴らした。その
単語と鈴の音が響いた瞬間、腰から力が抜けた。あたしはクタリと座り込み、そして、大きく呻いた。
「あああっ……く、苦しい」
身体に巻き付いている麻縄がギュッと締め付けてきた。特に太腿とお腹。圧迫感と拘束感にあたしは眩暈を覚え、御主人様を見上げたわ。御主人様は優しく微笑み、頭をトントンと軽く叩いてくれた。
「いい子だ、ハルヒ。ほら、次は四つん這いになって」
その笑顔と鈴の音、麻縄の刺激に追い立てられてあたしはオズオズと四つん這いになった。首輪を付けて裸での四つん這い。本当に動物になってしまったかのような錯覚があたしを襲ったわ。目眩く背徳の快感が脳天を付きぬけていく。呼吸が荒くなり、背中が大きく仰け反る。更に高まる拘束感。被虐の悦びが堪らない……。
「んんっんっ……はぁぁ」
御主人様があたしの横にしゃがんで、耳元で囁き、その檻の入り口をゆっくりと開いていく。
「ふふっ、ハルヒ、本物の雌犬みたいだよ。……ほら、これはこうやって使うの、さぁ、入って御覧」
御主人様があたしのお尻を優しく押している。檻の方向へ。その瞬間、あたしはコレの使い方を理解した。
「ま、待って!! ご、御主人様……こ、この中に入るの? よ、四つん這いのままで?」
「そうだよ、雌犬に相応しい入れ物だと思うけど?」
あたしが本気で躊躇していると、御主人様が苦笑いしつつ「いけない子だね」って呟いてから、背中をトンと叩く。ダメ&いけない子ってお叱りの合図。ビクリと身体が痙攣する。そして、御主人様はそんなあたしのお尻をパチンと叩いたの。
身体を付きぬける刺激と衝撃。思わず「あうっ」と呻いてしまう。痛いようで痛くない絶妙な力加減。御主人様はあたしを追い立てるようにお尻をパチンペチンと叩き、「ほら、雌犬、入れ入れ」って囁く。
あたしは、踏ん切りをつけたくてワザと痛がる振りをする。だって、御主人様に命令されたいから。命令されたなら入れるから。
「あんっ、い、痛いの、あうっ、ご、御主人様、痛いのヤダ……」
「どうして、叩かれてるんだ、と思う? ハルヒは?」
「あう、ハ、ハルヒが……あんっ、檻に、んんっ、入らないから……?」
「判ってるなら、嫌なら、中に入るんだね……そうだ、ハルヒ、入れたら叩くのを止めてあげるし、ご褒美に気持ちいい事してあげる。それでどうだい?」
あたしが戸惑ったのは僅かな時間だけ。「命令してくれない……でもご褒美欲しい」。あたしはその思いに囚われて、俯いたままゆっくりと檻の中へ身体を入れていくの。
……想像以上に狭くキツイ。試行錯誤の結果、斜めに身体を入れ、更に腕を畳んでお尻を上げる格好になって初めて檻の中に身体を仕舞う事が出来たわ。
「御、御主人様……入れました」
「うん、素直に言う事聞いてくれたね。そんなハルヒは大好きだよ」
褒めると同時に、檻の入り口をパタンと閉めて、カチャリと鍵を閉める御主人様。
「えっ!? あ、ヤダ!! し、閉めないで……こ、こんな狭い所に、こんな格好……恥かしい」
あたしは狭い檻の中、まるで後背位を強請るかの如く高々とお尻を上げた状態で身動きできなくなっていた。拘束された身体が更に拘束される凄まじい屈辱感があたしを打ちのめし、そして、それはあたしを悦ばせた。目の前が真っ赤に染まり、意識が遠のく。
「ハルヒ、オマン●、丸見えだよ。ふふっ、凄く濡れてるね。蜜が太腿まで垂れてる……」
「あぁ!! だ、だめっ、う、後ろから見ちゃダメ!! ダメなの、御主人様!!」
叫びながらも、あたしは手で股間を隠そうとして諦めた。だって、御主人様の「ご褒美欲しくないんだ?」って呟きにが聞こえたんだもん。
「ご、ご褒美……」
「いい子にできたからね。今からあげる……」
格子越し、徐にあたしに触れる御主人様の手。そのまま淫裂が左右に割り開かれる。既に濡れている敏感な箇所を御主人様に観察されていると思うと、ジンワリ甘い痺れが全身を駆け巡った。小さく呻き腰を畝らせるあたし。
「うん、凄く色っぽいよ、ハルヒ。ここもヌレヌレ……しっかりと毛も剃ってあるし、ご褒美あげちゃうね」
「あ……ちょ、頂戴、ご褒美、欲しいの……」
大陰唇を上下に擦られ、喘ぎ声が漏れる。小陰唇を刺激され身体に痙攣が奔り、尿道を、お豆を突付かれては背筋が反り返る。淫裂からの肉悦と、縄が食い込む拘束感、小さな檻で身動きできない恥辱感。それらが混ざり化学変化を起こしてあたしをメチャメチャに壊していくの。檻の中で喘ぐ雌犬、それが今のあたし。
「あっあっああ!! ……あんっ、いいのっ!! ん、そこ!! あぁ、し、しんじゃう!!」
「いいぞ、雌犬。思いっきりイってみせろっ」
あたしは淫裂を肉壺を激しく弄られたわ。肉壺の1番気持ちがいい箇所をこれでもかと激しく擦られた。高まる喘ぎ声。大量の肉悦を与えられ、背中の縄を思いっきり引っ張られて苦痛に呻いて、何時も以上に激しく、でも、あっさりと絶頂を迎えた。
今のあたしは三角木馬って御主人様に説明された器具に跨っている。その背はプラスチック製で緩やかに曲面を描くよう成形されているの。思いの外、座りやすいかも……。
あたしは木馬の背中で淫裂を強く押しつぶされ、身体をくねらせ、くぐもった喘ぎ声を出していた。既にその部分はあたしの蜜と汗と涎でテカテカと光り輝き淫猥さを増している。
御主人様の説明では、あたしが跨ってる部分は本当に拷問で使う場合、鋭く尖ってるんだって。そんなの痛すぎだし、裂けちゃうんじゃないかしら?
……コレに跨るまで、あたしは各種器具を体験し、その都度天国へと導かれていた。もう、痛くて惨めで気持ちよくて気が狂いそう。思い出すだけでも、イっちゃいそうになる位。
檻から出て直ぐに磔台に連れて行かれたわ。X字型の磔台。ホントに拷問されそうで怖い。
「あ……ご、御主人様。あたし、これ、怖い……」
「大丈夫だよ、ハルヒ。俺を信用して」
御主人様はあたしの火照った身体を抱き締めてから、磔台に背中を向ける様移動させる。あたしの足が足枷に繋がっている鎖を蹴飛ばしジャララと鈍い音をたてさせた。思わずビクリと身体を震わせ、しゃがみ込むあたし。怖い。理性じゃなく本能に訴える怖さだ。縄が身体中に食い込むがそれに構ってられなかった。
御主人様もしゃがみ込み、あたしの瞳を覗き込む。「うん、いい子だ。ハルヒ」と呟く声が聞こえた。
「えっ? ……いい子?」
「しゃがんだ方が足枷付けやすいからね」
御主人様は頭を撫でつつ、手早くあたしの両足首にそれぞれ足枷を付けた。抵抗する間も反抗する間も無い早業。大きく開脚させられるあたしの両脚。
「あっ、ご、御主人様!! ち、違うの……」
「さぁ、次は手枷だ。立って御覧、ハルヒ」
あたしの言葉を無視して作業を進めようとする御主人様。これまた、チョッピリと本音を交え懇願。
「だ、だめ……許して、御主人様」
「あれ? いい子にしてると思ったら、また、聞き分けの悪い子になっちゃったの?」
あたしは足枷の鎖をジャラジャラと鳴らしつつ、身体を抱き締め小さく首を振る。足首を拘束されてるせいで、しゃがみこむ事すら難しい。仕方が無いから冷たい石の床にペタンと女の子座り。
……ち、違う。これ以上は、だめ。ホントに怖いの。
御主人様は震えるあたしを優しく抱き締めて立ち上がらせた。
「ふふっ、大事な所が丸見えだね。色っぽい……」
「や、やだぁ……」
指摘されるまでもなく肩幅以上に広げられている脚のお陰で、蜜塗れの股間が丸見え。それが酷く屈辱的で心地良い。矛盾している情動が体内で荒れ狂うこの感覚。身体の芯からジンワリと甘い痺れが伝わってくる。呼吸が荒くなったあたしの耳元で御主人様の呟き。
「ほら、脚を拘束されただけで、気持ちよくなっちゃったでしょ。でも、手枷もつければもっとさ……」
「も、もっと……ホント? ホントにもっと気持ちよくなるの?」
あたしの問い掛けにニコリと笑顔で答え、あたしを抱き締めたまま、手枷に手を伸ばす御主人様。
「さぁ、手を伸ばして御覧、ハルヒ」
御主人様の左手が握っている手枷と鎖に目をやり、あたしが躊躇っていると、耳元で小さな囁きが聞こえた。
「命令だよ、ハルヒ。手を伸ばして……」
命令と言う単語を受信した途端、身体の専有権があたしの手を離れた。極自然にゆっくりと手が伸びていく。御主人様の持つ手枷に向かって。
そして、気が付けばあたしの両手はどちらも手枷に納まっていた。ジャラジャラと言う鎖の音が恐ろしげに響く。
うそ……何時の間に? あたし、知らないわ!?
動揺するあたしの足元に御主人様が座り込んだ。踵を台にぴったりと付ける様促した。「ほらこうするの」と実際右足を移動させる。あたしも左足でその動きをトレース。
「こ、こう?……こんな感じ?」
「うん。いい子だ。ハルヒ、手もピッタリと台に付けてて……後でご褒美あげるから」
御主人様が立ち上がり、何やら磔台の側面部に備えられているハンドルを回しだす。それに伴ってジャラジャラと鎖が音を立てて磔台の中へと沈んでいくの。徐々に枷が引っ張られ、文字通り手足を磔にされていくあたし。
「あぁ……」
そして枷が磔台にピタリと納まるのにそれほどの時間を必要とはしなかった。完全に手足をガッチリと拘束された。ちょっと手が引っ張られる感覚がキツイかも……。
「ご、御主人様……手がキツイ」
「少しだけ、我慢してね……ほら、さっき約束したご褒美あげるから」
そう言い残し、御主人様はあたしの足元に跪く。俯くあたしと見上げる御主人様の視線が交差するかと、思った瞬間。御主人様のそれはあたしの股間に注がれた。
「ふふっ、こんなに充血して濡れてヒクついて……ホント、ハルヒのオマン●はいやらしいなぁ」
「あっ、だ、だめ!! そ、そんな……見ないでっ、は、恥かしい……んっ、あんっ!!」
唐突にあたしの充血し、顔を覗かせていたお豆を
御主人様が口に含んだ。突き抜ける電流、弾ける意識。あたしは全く動かせない身体を仰け反らせた。
い、いきなり!! いきなりはダメッ!!
「ハルヒ……ピチャ、ご褒美、ジュル、あげるから、チュッ、感じてね……ジュルル」
「あっ、んん……あぐっ、ひっ、ああああ!!」
お豆を口で転がされ、淫裂を舐め上げられ、尿道を突付かれた。肉壺にも舌を捩じ込まれる。
その度にあたしは嬌声を上げ、唯一動く頭を激しく振った。髪の毛がカチューシャのリボンが乱れるのにも構わず。チリンチリンと鈴の音が響く。
御主人様が口全体を淫裂奥深くに差し込んだ。あたしの身体はビクリと痙攣する。そしてそのまま溢れる蜜を淫裂ごと力一杯吸われた。ジュルルと言う何とも卑猥な水音が辺りに轟く。
「あっあっあ!! だ、だめ!! す、すっちゃだめ……なんだから!!」
蜜どころか淫裂そのものを吸い出されそうな感覚。背筋を何かが駆け上がる。末端神経まで届く肉悦と、身を捩る度に産まれる縄悦。脳髄は本能によって支配されていた。何時の間にやら駆逐された理性。
「ああ!! あっあっあ!! んん……ごしゅじ……あたししんじゃう!!」
御主人様が息継ぎのため、あたしから離れた。疼きがホンの僅か鎮まった。御主人様と視線が交わる。
「ふふっ、ハルヒ、ほら、今から敏感な突起物を可愛がってあげるからずっと見てて御覧」
あたしが潤んだ瞳で見つめる中、御主人様が舌を伸ばし、あたしの股間に近づいていく。腰を手前に引き出された。ちょっぴり苦しい……。
舌でお豆をチョンと突付かれた。ビクッッと腰が痙攣する。自然と喘ぎ声が漏れた。舌でお豆を穿られ、左右に嘗め回され、そして甘噛みされた。あたしは仰け反り、はしたなく嬌声を上げる。石造りの天井へと向かって。
「ひっああぁあ!! い、いいっ!!あっあっ!!」
舌や唇だけじゃなく、指も責めに加わったらしい。あたしは目を閉じ、淫裂から与えられる悦楽に酔いしれた。堪らなく気持ちがいい。全神経が股間に集まり、御主人様の責めに集中していく。
でも、もう少しでイかされちゃうって時。これまた唐突に御主人様の口撃が止められた。嬌声交じりの悲鳴が上がる。当然あたしのモノだ。
「あっあ……も、もうすこしで……ダメやめちゃダメなの!! もっと!!」
御主人様はゆっくりと立ち上がりながら、あたしの肌にキスをしていくの。股間からお臍へ、そして胸から乳首、首筋へと。最後は耳朶に口付けされ、そして、囁かれた。
「ふふっ、これで、ご褒美は終わり……これからちょっとした罰をあげないとね」
「あぁ、お、終わりなの? もっと欲しい……。
えっ!? 罰って? あたし、ずっといい子にしてたの……」
「そうだっけ? ずっと見てて御覧って言ったのに、見てなかったよね?」
あたしは目の前の御主人様の顔をボンヤリと見つめた。頭の中が、桃色の霞に包まれていて上手く考えが纏らないわ。
御主人様に口付けされた。軽いフレンチキス。何時もと味が雰囲気が違うの。なんだか塩っぽい感じ。唇も濡れ濡れだわ。
「……でも、ハルヒの色っぽい顔見てたら、ご褒美も続けたくなっちゃったな」
そんな台詞を残し、隣の部屋へと消えていく御主人様。暫くして、木製の小さなクリップを2つ手に持って御主人様は戻って来たの。「これなら大丈夫だから」って呟き、それをあたしに見せた。「罰は……これだけにしとくね」とニッコリと微笑む御主人様。
あたしはそのクリップを凝視しつつ、質問をする。
「そ、それ……何に使うの?」
御主人様はその質問には答えず、あたしの指先をそれで挟んだ。痛みの襲来を予期し、身体を硬くしたけど……全然痛くないわ。今にも落ちそう。これじゃモノを挟めないんじゃないかしら?
「どう? 痛い?」
「ううん……全然痛くない。ねぇ、ホントに何に使うの、教えて?」
「これはね、こうやって……使うんだよ」
御主人様は指先からクリップを離した。そして、あたしのコリコリに硬くなっている乳首を指先で優しく転がし、徐にそのクリップで挟みこんだの。脊髄を直撃する鈍痛と刺激。敏感な突起へと血液が集中する。ジンジンと痺れる乳首。
「あっあああ!! い、痛い!! は、外して、御主人様!!」
「ダメ、さっきも言ったでしょ。言う事聞かない悪い子への罰だって。……でもご褒美も続けてあげるからね、ハルヒ」
そしてあたしは乳首を木製のクリップで挟まれ、身体中を愛撫されたわ。時折身体を縛る縄も引っ張られた。痛くて悲鳴を上げるのか、気持ちよくて叫び声をあげるのかもうあたしにも判らない……。それでもあたしの口は自然と御主人様を悦ばせるべく、哀訴の言葉を発していく。
「ひっ、お、お願い……あん!! 御主人様……ゆ、許して!!」
「ダメ、反抗したハルヒが反省するまで、叩いて躾けてあげる」
「口答えした」と言ってはお尻や太腿を叩かれた。御主人様が手にしてるのは卓球のラケットに似た道具。奴隷を叩くためのソレがパチンパチンと肌を叩く乾いた音が木霊し、それにあたしの悲鳴と鈴の音が重なる。
縛られ拘束された身動きできない奴隷の身分では、御主人様に哀訴するしかこの責め苦から逃れる術は無いの。それを身をもって教え込まされる。
それに、道具で叩かれるの、あたし、好きになれないかも。ううん、痛いからじゃない……道具でなら、せめて手で叩いて欲しいって事。
「あっあ!! 御、御主人様!! 反省したの!! あぐっ、ハルヒ……うぐっ、言いますから、お願い!! ソレで叩かないで……ソレはイヤ」
「反省した? ホント? じゃあ、言って御覧」
「ハルヒは縄で縛られて……あぁ、嬲られるの……ん……大好きな変態……あうっ、マ、マゾなの」
「マゾになれて嬉しいかい?」
「う、うん……う、嬉しい」
「いい子だ、きちんと認められたね」
そして、言い付けを守れば「いい子」だって情熱的に可愛がって貰えるの。このご褒美が欲しくてあたしはちょっと反抗しちゃうのかも……。
「だから、ご褒美に、又、中を掻き回してあげる」
「あぁ!! ご、ご褒美!! 御主人様!! あん、き、きもちいい!!」
「もっと感じていいからね」
「も、もっと!! あっあっあ!! いいっ」
肉壺を掻き回され、お豆を弄られ、乳首のクリップを引っ張られ、耳朶を甘噛みされ、痛みと快感と恥辱が混ざり合い手足を拘束している枷の鎖をジャラジャラと鳴らしつつ、あたしは檻の中での愛撫に続いて絶頂へと辿りつかされてしまった。こんなに短時間のうちに2度も……。
拘束椅子では、M字開脚状態で拘束され身動きできないまま、再度ローションをたっぷりと塗られてから蝋燭を胸やお腹に垂らされたわ。
「奴隷なら、蝋燭にも耐えれるよね?」
「ああ……そ、そんな……あたし、ど、どうすれば?」
「ふふっ、怖がる事は無いよ。素直にマゾ奴隷らしく感じてヨガればいいからね」
御主人様はそう言うけど、蝋燭が肌に付着するその瞬間、熱くて痛くて怖いの。
「いやぁぁああ!! あ、熱い!! 御、御主人様!! 痛い!! あああっ蝋燭、ダメ!! ホントに止めて!! 熱っ!!」
あたしの身体を染め上げていく真っ赤な蝋。付着する度に肌に真っ赤な花弁が大きく開く。耳元で御主人様の甘い囁き。
「ふふっ、ハルヒの透き通るみたいに綺麗な白い肌に赤い蝋燭。すっごく綺麗だ。芸術品みたい……。もっと俺だけのハルヒにしていい?」
「あっあああ!! ……き、綺麗? 熱!!……綺麗なの? 御主人様!? あうっ!! あぁ、で、でも、怖い……怖いの!! 御主人様!! あうっ!!」
「ハルヒ。ハルヒは俺を信用してくれないの? 信頼してくれないの?」
「あぐっ!! 熱っ……信頼……してますっ!! あああっ。で、でもこれっ……むぐぐ……ちゅぶあむはぁぁむぐんん……」
突然唇を塞がれた。舌があたしの口内を這い回り愛撫していく。舌が絡め取られ強く吸われた。一瞬であたしの意識は御主人様の舌に移行。脳髄がトロトロに蕩けていく。蝋が付着する刺激すらその前では微かなものだった。唇が離れた。あたしの口から切なげなモノ欲しげな吐息が漏れる。口付けの時間が短すぎ……物足りない。そんなあたしの耳元で御主人様が囁く。
「どうだい、ハルヒ? キスされてる時、蝋燭、怖かった? 痛かった?」
「あぁ……ううん……全然。んっ、口付けで頭一杯」
「でしょ? 蝋燭は怖くないでしょ? 俺からの蝋燭なら怖くないでしょ?
もっとハルヒを蝋で綺麗にしたいんだけど、耐えれる? ハルヒ、俺のために耐えてくれるかな?」
「御主人様のため……? そ、それなら、あたし……耐えれる。大丈夫……」
再度赤い蝋燭を傾けながら、御主人様は囁いた。あたしの耳元で。甘噛みしながら。
「じゃあ、ハルヒ……お強請りして御覧。蝋燭使って調教してって」
「は、はい……。御、御主人様……蝋燭使って……ちょ、調教して」
「ホントにいい子だ、もっと可愛がってあげる」
その呟きと共に蝋があたしの肌に又1つ赤い花を形作ったの。御主人様のためだと思えば……ホントに怖くない、痛くも無い、反対に気持ちがいい。
気が付くと、何処に蝋を垂らされるかドキドキしながら待ち望んでるあたしがいたわ。肌に付着した時の熱や痛みも快感に変わっていく。御主人様に優しく頭を撫でられながら、胸を揉まれながら、淫裂を可愛がられながら、垂らされる蝋。痛みと恐怖と快感と御主人様への信頼が混ぜこぜになって……意識はメチャメチャ。イッるのかイってないのかそれすら判らないの。ダメ……自分が自分じゃなくなっていく。ホントに調教され作り変えられていくあたし。でも恐怖は感じない。服従の快感、屈服の幸せ。
だから……あたし……ろうそくを……たらされて……イくのっ!!……イっちゃうの!!
「むぐぅ!! んんぐっ……むむむ!!」
胸を背後から揉まれカチコチに固まっている乳首が変形させられ、そして、背中に青い蝋が着弾した瞬間、三角木馬の上であたしは何度目かの絶頂を迎えていた。
……何時の間にか拘束椅子の記憶と三角木馬のそれが混ざっている。記憶が凄く曖昧。頭も身体も痺れてあたしがあたしじゃないみたい。
あたしは……誰なの?
此処は……何処?
今は……何時?
どうして……こんなに気持ちがいいの?
咥えさせられたボールギャグから涎が垂れ、自らの身体を塗らしていく。拘束椅子の上で垂らされた赤い蝋燭は身体の前面を彩ったまま。今、あたしの背後を彩るのは真っ青な蝋なの。
「むぐっ!!」
掌でお尻を叩かれた。パチンと。衝撃が脳天を付き抜ける。ちょっぴり痛い。蝋を垂らされ、全身を愛撫され、そしてお尻を叩かれる。ダメ、もう何が何だか判らない……。
前に伸ばしている両手にクタリと頭を乗せ、大きく深呼吸。両手は馬の頭に付けられた耳を模した手枷で拘束されていた。両脚も膝を曲げた状態で、膝と足首を拘束され、身動きできない状態。
ボールギャグから唾液がボトボト垂れるが気にしてられない。それよりも気になるのが鼻の状態だった。さっきから鼻水が垂れてきてる。相当酷い顔になってるに違いない。凄く反省したから、せめてこれだけは外して欲しい……。
あたしの鼻には鼻フックって言う器具が付けられていた。鼻の穴に金属製のフックを引っ掛け、上に引っ張り豚の鼻の様にされてるの。
鏡を見せられた時のあの惨めさ。誰にも見せたく無い位不細工な顔。これがあたしかって目を疑っちゃったわ。それを愛しい御主人様にマジマジと観察されるあの屈辱感と情けなさ。
「こんな不細工な奴隷だったら要らないなぁ……」
って恐ろしい事を御主人様が呟いていた。
三角木馬に乗せられる際、拷問道具だと言う説明に過敏に反応し、もう限界だからイヤだ許してって本気で抵抗哀願したら、御主人様をホントに不快にさせちゃったの。
「悪い子だ」って、今までとは比較にならない位強くお尻をバシンバシンと叩かれ、跡が付く位縄を引っ張られて、木馬に無理やり拘束された。勿論、あたしは必死に懇願哀訴したわ。
「御、御主人様!! あうっゆ、許して……お願いっ、ひぐっ、本気で、んんっ叩かないで引っ張らないで……ホントに、あぐっ痛いの……い、痛いのヤダ」
「どうして叩かれてるか考えるんだね」
って御主人様はあたしの訴えを聞き入れず、反省するまで付けておくってボールギャグと鼻フックを使ったの。
それから今まで、嬲られ、垂らされ、叩かれ、卑猥な言葉を囁かれ続けてるの。
1回イってから、ずっとイきっぱなしの状態。メーターが振り切れ元に戻らない。喋れないから許しを請う事も出来ず、あたしはヨガリまくり、はしたなく汗だくの身体を畝らせ続けた。
いたくてきもちよくてこわくてきもちよくてみじめできもちよくてゾクゾクして……ホントにきがくるいそう!!。こ、このままじゃ……あたし、しんじゃう!!
腰を掴まれ前後左右に揺すられた。淫裂がお豆が刺激され凄まじい悦楽に襲われて、あたしは拘束されてる身体をブルルッッと震わせた。全身の神経がぶつ切りにされ、あたしと言う人格が崩壊しそうな恐怖。
「むぐ、むぐっ、むぐぅうっ!!」
身体を揺すられながら、あたしは御主人様を振り返り必死に目で訴えた。もうこれで何度目になるのか判らない……涙が鼻水が垂れ、身体を塗らしていく。
ホントにゆるしてくださいもうげんかいあたまおかしくなっちゃうしんじゃうくるっちゃうおねがいごしゅじんさま!!
視線が交わり、御主人様があたしの腰から手を離し、耳元で問い掛ける。優しい口調で。
「反省したかい?」
あたしは意味を理解すると同時に、大きく頷いた。何度も激しく。涎や鼻水が飛び散るが構っていられない。これを逃したら、ホントに死ぬまでこのままじゃないかって恐怖があたしを捉えていたから。
「うん、ホントに反省したみたいだね。じゃあ、拘束解いてあげるけど……きちんと反省しましたって言うんだよ?」
「むぐ……んん」
勿論、あたしに否は無い。寧ろ、あたしの様な聞き分けのない奴隷に優しい御主人様に感謝したい位。そんな事を霞がかった頭で考える。
膝の拘束を解こうとした御主人様は、ふと何かに気が付いたように再度あたしに囁きかけた。
「ふふっ、よく考えたら、今日、ハルヒしかイってないよね。そんなハルヒがどんな反省の言葉を言ってくれるか楽しみだよ」
それは優しい御主人様からの、何を言えば許してくれるかのヒント。許してあげるって合図。ホントに優しい……あたしは心の底から感謝した。
縄以外の拘束具は全て解かれた。もう力なんて入るわけが無い。三角木馬から崩れ落ちるように、グッタリと御主人様に凭れ掛かるあたし。それでも身体は自然と畝り痙攣する。体内に未だ残る快楽の炎に炙られるように……。でも、御主人様の優しさに甘えちゃダメだって自分を励まし、必死に言葉を噤む。本能の赴くまま勝手に言葉が溢れ出ていく。哀訴の気持ちを十全に伝えたくて。
「ご、、ごしゅじん……さま、ハ、ルヒ、ご、しゅじん……さま、に、はんこうする、さいてい、の……どれい。でも、はんせい、した……から、どうか、ゆるして……」
御主人様はあたしの瞳を覗き込み、優しく囁いた。あたしの頭を撫でながら。
「ハルヒ、反省の言葉はそれだけ?」
「ハ、ハルヒ……ばっかり、イってる、の。……だから、ご、しゅじんさまも、ハルヒ、で、きもちよくなって、イってください……おねがい。どれい……ハルヒを、かわいがって」
「何処を可愛がって欲しいのかな、ハルヒは?」
「あ……どこでも、ごしゅじんさまの、すきな……とこ……どこでも」
必死で哀訴したからかしら。御主人様は優しく抱き締めて再度頭を撫でてくれたわ。嬉しいの……。好きなの……。もっと頭撫でて、御主人様……。
「ホント、いい子だハルヒは。初めての本格的なSMにも良く耐えたしね。ご褒美にもっと気持ちよくしてあげる。ベッドに行こうか?」
「はい……ベッドで、もっと、かわいがって……ごしゅじんさま……」
そっと割れ物を運ぶ様に静かに優しく御主人様に運んでもらったわ。お姫様抱っこで。そして、貴重品を扱うが如くゆっくりとベッドに下ろされた。
「ハルヒ、少し休もうか?」
「だ、大丈夫……。あたしは、大丈夫だから……」
身体が訴える悲鳴を無視してあたしは、御主人様に微笑みかけた。折角何時もの優しい御主人様になったんだもの。このまま……。
御主人様はそんなあたしの頭を撫でて、冷蔵庫からペットボトルを取り出し、オレンジジュースをゆっくりと飲ませてくれたの。甘くて美味しい。乾いた身体に水分が沁み込んでいく。大切にされてるって実感させてくれる優しい御主人様は大好き。
少しの間、何時もの様にお姫様抱っこで口付けを交わし、ピロートークっぽい時間を過ごした。あたしの体力が回復するまでの安らぎの一時。病的な脱力感が少しずつ消え去っていく。
「あ……御主人様……あたし、もう大丈夫。だから、その、来て……」
「ん、ホントに大丈夫? お泊りだから、焦らなくてもいいんだよ」
「ううん、大丈夫だから。御主人様にも感じて欲しいの……」
「嬉しい事言ってくれるようになったね。うん、じゃあ……昨日以上に本格的に縛って入れてあげる」
あたしは、ゴクリと大きく喉を鳴らし、小さく頷いたわ。縛られて挿入される……また、身体に心に刻み込まれるの、御主人様の証が。
あたしは女の子座りで御主人様に背を向けた。自分から手を後ろに組んで、振り返りつつ視線でお強請り。
御主人様は新たな麻縄を準備し、胴体を拘束しているそれに、追加する形であたしの手を縛る。ギュッギュッと腕に身体に巻きつく麻縄。何時もよりキツイかも……。自分の立場を改めて教えてくれる後ろ手拘束。背筋を何かが昇っていき、あたしの口から自然と微かな吐息が漏れる。
「ふふっ、ハルヒ? 昨日もそうだったけど、後ろ手に縛れると、凄くうっとりするようになったね」
あたしはチラリと後ろを振り返った。御主人様と目が合う。小さく頷くあたし。御主人様はそんなあたしを背後から優しく抱き締め、その耳元で囁く。
「今日は、もう少し縛るよ……」
御主人様はあたしから離れ、麻縄を再度準備する。そして、あたしの身体を弄りながらゆっくりと丁寧に縛っていくの。
暫くして御主人様の作業が終了したその場所には、胡坐状態の両足首を縛られ、更にそこから延ばされた縄を、首輪に引っ掛け上半身を前のめりにさせたあたしが座っていたの。
自由に動かせる部分が殆ど無い惨めな状態。ギチギチに拘束された身体があちらこちらで悲鳴を上げている。それでも、あたしの肉欲は益々昂ぶり、身体は御主人様の責めを今か今かと待ち望む。
御主人様があたしを横たえ、正面から覆い被さってくる。至近距離から瞳を覗き込んで、あたしに囁くの。「まずはお口で気持ちよくして」って。「上手にしゃぶれたら、ご褒美に下のお口に入れてあげる」とも。
あたしは呼吸を荒くして、御主人様に頷いたわ。だって、今日は指と舌だけでしかイかせて貰ってないの。逞しい暴れん棒君が待ち遠しい。だから、あたしの口は勝手にお強請り。
「お、おしゃぶり……させて」
「うん、いい子だ。少し辛いかもしれないけど、奴隷なら耐えれるよね?」
ベッドの上の天井を田の字に走るレール上の滑車からから垂れ下がる鎖とフック。うつ伏せのまま肩、背中、腰、左右両太腿の麻縄にそれぞれ金属製のフックを噛まされた状態で、あたしは鎖で吊るされた。当然身体は空中に浮いているの。鎖が前後左右にゆっくりと揺れ、縄がギチギチと全身に食い込み苦しい。自分の体重を縄で支えてるんだもん、当たり前よね。
「ぐっ、御、御主人様……これ、つ、辛い……」
「少しだけ我慢してね……でも、ホントに我慢できなくなったらきちんと言うんだよ?」
「あっあ……も、もう少し、だけ、頑張る……」
「いい子だ」
そのまま御主人様はバスローブを脱ぎ、全裸になった。あたしの頭を撫でながらベッドサイドに腰掛け、滑車を操ってあたしの顔が御主人様の股間に位置するよう高さを微調整。左横から御主人様の股間を覗き込む形に吊るされてるあたし。まるでおしゃぶりするためだけに存在してるみたい……。屈辱的で心地良い矛盾した感情があたしの中で渦巻いていた。
「ふふっ、ホントに文句も言わないでいい子だね」
「んん、あぐ……あたし、はぁぁ……い、いい子で……んっ頑張る」
「素直なハルヒは可愛くて、大好きだよ……ほら、舐めて御覧」
御主人様は暴れん棒君を握り締めて、あたしの口元へと誘導。頭を軽く押さえつけられた。唇に暴れん棒君が触れる。溢れそうな先走り液。鼻腔を擽る御主人様の香り。
「御主人様……こんなに液が出てる」
あたしはうっとりと呟いて、舌を伸ばし鈴口に溜まっている先走り液を舐めた。ビクンと大きく痙攣する暴れん棒君。口に広がる御主人様の味。ゾクリときた。収まりかけていた疼きが一気に強くなる。
「美味しい……」
そっと口付けをし、そのまま強く吸い込む。大量の先走り液が口内へと雪崩れ込んでくる。唾液と混ざる先走り液。あたしは口をゆっくりと開き、粘度の高い唾液を暴れん棒君へと垂らしたの。
本当なら手で扱いてあげたいんだけど、御免ね、舌での愛撫で我慢して、暴れん棒君。
ピチャピチャジュルピチャ……。
自分で垂らした唾液を自分で舐め取る矛盾した行為。でも、暴れん棒君はビクリビクッビクッと悦んでくれる。あたしも堪らないわ。
鈴口だけじゃなく、裏筋も丁寧に舐め上げる。亀頭もカリ部分もゆっくりと舌を絡めて唾液塗れにしていくの。御主人様の呼吸も荒くなってきたわ。勿論、あたしも。ゾクゾクきてる。
「うん、ハルヒのおしゃぶりも上手になってきたね。
凄く気持がいいよ」
「……う、嬉しい、ん、御主人様、あぐ……もっと褒めて」
あたしは天井から吊るされている不安定で屈辱的な体勢にも関わらず、至福の瞬間として今この時を堪能していた。あたしは暴れん棒君を悦ばせているのか、悦ばされているのか、自分でも判別できなくなっていたわ。
だから、無心で暴れん棒君への奉仕を続けるの。だから、愛情込めて唾液塗れにしていくの。
無我夢中で暴れん棒君の相手をしているあたしの頭を御主人様がトントンと軽く2回叩く。暗黙の約束事。おしゃぶりの許可、命令のサイン。あたしの待っていた合図。それでも、あたしは敢て御主人様にお強請りをする。
「ご、御主人様……くっ、あたし、ん、暴れん棒君……、しゃ、しゃぶりたい」
「いいよ、たっぷりとしゃぶって御覧、ハルヒ」
「はい、御主人様……」
あたしは、御主人様の許可を貰い唾液塗れの肉棒へと唇を近づける。口付けを1回、そして、唇をそっと開いてゆっくりと暴れん棒君を咥えていく。歯が当たらないよう細心の注意を払う。ゆっくりとあたしの口内へ侵入する暴れん棒君。硬くて熱くて大きくて、何時の間にかあたしを虜にした男性のシンボル。亀頭をその半ばまで咥え、舌で鈴口を舐め、御主人様を呻かせる。ゆっくりと出し入れし、唇でもカリを刺激。
折角暴れん棒君を味わってるのに落ちかかる髪の毛が鬱陶しい。と思っていると御主人様が「ハルヒの顔が見れない」って髪を掻きかげてくれた。
「御主人様、美味しい……。硬くて堪らないの……」
「なら、何時も通りに口一杯頬張って味わって御覧」
「はいっ」
あたしは勇躍して一気に暴れん棒君を咥えこんだ。限界まで頬張り、上下にお口で扱く。熱い筋肉の塊が口内を行き来する。
「むぐ……ジュブニュブんぐんぐジュルジュボ」
あたしの動きに合わせ、鎖が揺れ動き、あたしは前後左右にユラユラと揺れた。更に縄が身体に食い込む。でも、そんな事に構わずあたしは暴れん棒君をねっとりと味わうの。口を征服され、天井から吊るされたこの状態が、益々あたしを疼かせ濡れさせた。ゆっくりと頭を撫でてくれる御主人様の優しさも堪らないの。
感謝の気持ちを込めて、喉の奥深く飲み込み思いっきり吸い込んだ。暴れん棒君を本気で吸い込むつもりで。じゅるるる……。それに呼応するように、御主人様の口から獣の様な呻き声が漏れる。
「んんっ、それ、気持ちがいいよ、ハルヒ……」
その呻き声はあたしの中の何かに火をつけた。もっと感じさせたい。もっともっと……。
大量の唾液が溢れてきた。それを暴れん棒君ごと吸い込みつつ上下に顔を振りたてる。髪の毛が降り乱れる自分でも驚くほど激しい動き。ジュブジュボジュブジュブ……。
舌を亀頭に絡め、口内のあらゆる部分でそこを刺激。勿論、亀頭だけじゃなく竿も唇で愛撫する。粘っこい唾液が口の端から流れ出て、竿をヌラヌラと伝っていく。酷く淫猥なその光景を眺めながら、暴れん棒君を放し一旦息継ぎ。体勢が体勢なだけに無理が出来ないの。でも、もっと味わいたい、その欲求に背中を押され、再び咥えるべく口を開き肉棒へと顔を近づけていく。
「ハルヒ、凄く気持がいいよ……もっと続けて」
御主人様があたしの蝋塗れの胸を左手で優しく揉み解し耳元で囁いた。その耳も右手の指でそっとなぞられる。胸が御主人様の掌で変形する度に、耳を愛撫される度に、悦楽が神経を掻き回す。唯でさえ、縄悦に蕩けきっていた脳髄がメチャメチャになっていく。
「あっあ……だ、だめ……き、気持ちいい……」
「そっか、気持ちがいいんだ? じゃあ、約束通り下のお口にご褒美あげようか?」
「あっああ!! ……ほ、欲しい、欲しいの!!」
ご褒美の単語を聞いた瞬間、我慢できなくなった。暴れん棒君に子宮を蹂躙されるイメージが鮮明に湧き上がる。今直ぐ!!その気持ちを込めてお強請りするあたし。切羽詰ったその台詞を嬉しそうに聞いていた御主人様は、ワザと小さな声で囁き、指であたしの首筋をツツッと撫で下ろす。
「どうする? 前戯いる? それとも今直ぐ?」
「あんっ!! 直ぐ、あっあ、直ぐ頂戴!! ん……は、早くっ、が、我慢できないっ」
「いいよ、可愛いハルヒの頼みだからね、直ぐに入れてあげる」
「あぁ……早く、早く来て!!」
「それじゃ、ゴム付けるからちょっとだけ待ってて」
「や、やだだめっ、付けちゃやだ!! 付けないで、す、直ぐ頂戴!!」
あたしのお強請りを、嬉しそうに聞いていた御主人様は、やおら立ち上がりベッドを降りた。
「ホントに可愛い……じゃあ直ぐに入れてあげる」
あたしを吊るしている鎖を掴んで、クルリと身体を半回転させる。あたしの身体はグラングランと揺れた。御主人様の位置があたしの背後へと移る。胡坐をかいたまま、隠すべき恥かしい箇所を余す事無く晒すこの屈辱感、恥辱感。ホント癖になっちゃいそう……。
御主人様はそのままお尻をサラリと撫でてから、あたしの股間へと身体を密着。あたしの唾液塗れの暴れん棒君で淫裂を上下に一撫で。
「入れるよ、ハルヒ?」
当然、ベッドに下ろして貰えると考えていたあたしは、この台詞にびっくり。
「えっ!? こ、このまま……されちゃうの? うそ? そんな!?」
「直ぐに入れてって言ったのハルヒでしょ? だから、このまま犯してあげる」
その言葉があたしに届くと同時に、暴れん棒君が肉壺へと一気に突き立てられた。何時も以上に濡れていたソコは難なく肉棒を受け止め、暴れん棒君がくれる快楽を倍増して快楽中枢へと届けてくれた。
「ひっ!?」
脳天を付きぬける衝撃。強すぎて眩暈を起こすほど。肉壺から幾度も快楽の波が駆け上がり、あたしを打ちのめす。たった一突きされただけなのに、あたしは数多の悦楽を受け取っていた……。
背後からの衝撃から逃れるかのように、大きく前方へと揺れるあたし。ギシギシと金属が擦れる嫌な音を立て鎖が揺れ、更に縄が肌に食い込み呻かせた。快楽と苦痛と恥辱が混ざり合い、身体がビクリと痙攣する。鎖と鈴の音とあたしの悲鳴が交じり合う。
「あっあっあああ!!」
何時の模様な優しい挿入ではなく、オスがメスを屈服させるための激しく荒々しい腰使い。御主人様のその宣言どおり、あたしはホントに犯される。メスとして犯される。でも、それも堪らない。
あたしのお尻に御主人様のお腹が激突し、部屋中に肉と肉のぶつかる音がリズミカルに響き渡った。
「こ、こんなっ……は、激し……過ぎっ、んんっ!!」
肉棒に蹂躙され、グチュニュジュジュボと卑猥な蜜音をたてて悦ぶ肉壺。突かれて擦れて捲くれて、どうして壊れないのか不思議な位。持ち主であるあたしがこんなにも狂っちゃいそうなのに……。
「あぐっ、あっあっああ!! ま、待って、あうっ、壊れる壊れちゃう!! や、やぁ!! も、もっと優しく……あんっ!!」
余りの快感に縛られてる手足が痙攣し、腰が畝る。そしてその行動が、また縄の食い込みを助長し、あたしへ苦痛を与えるの。快感と苦痛と恥辱。頭がおかしくなりそうだった……。
何時も以上に激しく、肉壺を蹂躙する暴れん棒君。
淫裂を巻き込みつつ奥へと進撃し、内臓を引きずり出す勢いで後退する。浅く深く浅く。右左左。円運動に直線攻撃。壺襞はその変幻自在な動きに翻弄され、子宮すら悦びの声を上げ続ける。グチョヌチョジュボ……。
「ひぁあぁ!! だだめっ、そこっあっあっ!! んん!! し、しんじゃうの!!」
御主人様があたしを観察し、反応の激しい箇所を擦り突きまくるのも何時もの事。でも、今日のあたしが普通じゃなかったわ。吊るされてるから? 嬲りつくされたから? それとも蝋燭の悦び? 被虐の快感?
反応が激しすぎる。
肉欲に貪欲すぎる。
縄悦に悦びすぎる。
「あっあああ!! うぐ、いい!!……あう!! ああああ!!」
時間が空間がぶつ切りになり、あたしがあたしじゃなくなっていく。指や拘束、蝋燭なんかの比じゃない。ホントにおかしくされていく。脳を掻き回され、暴れん棒君以外の存在が全て駆逐される。只々、暴れん棒君だけ。暴れん棒君だけがあたしの中に存在する。こんな感覚初めて……。喘ぎ声が連続して漏れ、我慢できずによがり狂う。
「あっあっあ!! だ、だめだめっ、んんっ、あ、あああぁぁあ!!」
「気持ちっいいかいっ? ハルヒッ!?」
「いい!! いいの!! ごしゅじん……さま!!」
焦らす事無く、肉壺を満遍なく刺激する御主人様。
その息は荒く、腰使いは更に激しさを増していく。
絶え間なく背筋を悦楽の波が駆け上がり、あたしを打ちのめす。限界が近かった。脳髄が蕩けきるまでもう直ぐ……。
「んん!! あっああ、ごしゅっ……んぐっだめ!! あた……あああ!! イッ、イくっ!!」
「うんっ、いいよっ、ハルヒッ、派手にイってみせて!! ほら!!」
「あっあっあああ!! イくイくイっちゃう!!」
限界が近いあたしを更に責め立てる御主人様。縄で拘束されている身体のあちこちがビクビクと痙攣し緊張。あたしは何かを振り払うように頭を激しく振った。髪の毛が振り乱れ、汗が周囲に飛び散る。そして、激しい鈴の音が辺りに木霊する。
こ、こんなにきもちがいいの、はげしいの、だめだめおかしくなっちゃうしぬしぬしんじゃう!!
「ハルヒッ、我慢しないでっ」
あたしの心の叫びを聞き付けたかのように、御主人様が左手であたしの右手を握ってくれた。互いの全ての指を絡めあう恋人繋ぎ。
「あああ!!」
あたしは必死にその手を握ったの。御主人様も力を込めて握り返してくれたわ。御主人様と身体だけじゃなく心も1つになったって実感しちゃった瞬間。心地良い多幸感に包まれるあたし。
あぁ!! ごしゅじんさまごしゅじんさま!!
あたしのごしゅじんさま!!
その思いに呼応する様に壺襞を巻き込みつつ奥へと叩き込まれた暴れん棒君。子宮が壊されるかと思う位激しく。凄まじいまでの悦楽が脳天を突き抜け、それに伴ってあたしの僅かな理性も消し飛ぶ。目の前で光が爆発し身体中がギュウッと引き攣るのが知覚できた。
……あ、ああっ、あああ!! くるっ!!
「ッッッ!!」
全身の筋肉が収縮痙攣し、全身を縛る麻縄の圧力へ抗議する。ギチギチと鎖が嫌な音を立て左右に振れた。あたしは自分の股間を覗き込む様に顔を俯かせ、歯を食い縛り、全身を駆け巡る快楽の波に抵抗するの。
あたしが絶頂の余韻でビクリビクリと痙攣し、身体を畝らせている間、動きを止めた御主人様は身体中を優しく撫でてくれたわ。勿論、手は握り締めたままで。すごく気持ちがいいの。「頑張ったね、ハルヒ」って優しく囁かれた。肉壺の中で暴れん棒君が元気にビクンビクンと動いている。
「ごしゅ……ちょっ、と……やすま、せ……て」
あたしの指先や腕、太腿を触っていた御主人様が呟いた。
「ん、ハルヒ、いい子だ。ホントによく頑張った。吊りはこれで終わりにするから安心して」
呼吸すら儘なら無い位激しく消耗したあたしを、御主人様は滑車を操作し、ベッドの上に静かに下ろしてくれた。縄の重圧が軽くなりホッと一息つく。シーツの感触が心地いい……。
そのまま、御主人様は時折腰をゆっくりと前後に動かしあたしを感じさせながら、時間をかけてフックを外していったわ。そのソフトな腰の動きが堪らない。あたしは小さく喘ぎ声を漏らす。更にフックが外れ、これ以上吊られる事は無いというその開放感。癖になっちゃいそう。
「縄も解こうか……もしかすると、痣になっちゃうかもしれないし」
御主人様はそんな台詞を口にして、肉壺から暴れん棒君を引き抜こうとしたわ。あたしはその台詞と行動に慌てた。だって……縄を解くのって凄く時間が掛かるの。と言う事は、御主人様の事だもん、それだけ時間が経っちゃうと、多分……ううん、絶対、醒めちゃって抱き直してくれないわ。
また、あたしだけ満足させられちゃうのは絶対にイヤッ、 イって欲しいの、御主人様にも!!
「あ!! 御主人様!! ま、待って、あたし、まだ大丈夫だから、こ、このままもっとシて……」
「うん? ……えっと、この胡坐縛りって結構キツイでしょ? だから……」
あたしは御主人様の台詞を最後まで聞かずに、お強請りをする。あたしのためだって言うのは聞かなくても判るけど、でも、それじゃだめなの!!
「あ、あたし、このままシて欲しいの!! 御主人様、 エッチなあたしをこのまま抱いて!! もっと欲しいの!! 我慢できない!!」
背後の御主人様を振り返りつつ、必死にお強請り。これでどうだとばかりに肉壺に力を込め、暴れん棒君を締め付け刺激する。御主人様が呻き声を上げた。
「うわっ、し、締まる!!」
「あ、あたしは大丈夫だから……御主人様、このまま来て……ね?」
「……いいよ、ハルヒがそう言うなら、いいよ。うん、満足するまで気持ちよくしてあげる」
ゴクリと喉を鳴らした御主人様は、あたしの腰をがっしりと固定。再び暴れん棒君であたしを蹂躙し始める。肉壺を掻き回しジュブジュボと淫猥な蜜音を産み出す暴れん棒君。あたしもその音に負けじと喘ぎ声を出し、身体を畝らせる。吊られていた時とは異なる肉悦があたしを悦ばせた。縛られての後背位……堪らなく素敵。只でさえ奥に届きやすいのに、縄悦まで加わったその快感といったら!!
「ひ!! あっあ……んんっ!! あああっ!!」
「ふふっ、またっイかせてっあげるからねっ」
あたしの喘ぎ声に呼応するかのように、御主人様の動きが激しくなっていく。完全に支配するかのように覆い被さる御主人様。挿入角度もまるで空高くから打ち下ろすが如く。御主人様の体重全てがあたしに、いえ、肉壺に掛かる。凄まじい圧迫感。お腹側の敏感な箇所をこれでもかと擦り、そのまま奥へとぶち当たる暴れん棒君。動く事すら儘ならない拘束された身体で必死にその責めを受け止め、でも、あたしはヨガリ喘ぎまくる。
「あっあああ!! んんっ、そ、そこ!! おく、にきてるっ!!」
「いい反応だっ、ハルヒッ。俺も凄く気持ちがいいよ!! もう少しでイきそうだよっ」
「あっあっああたしで……あうっ……かん、じてっ!! イって!! いっぱい、イって!!」
暴れん棒君が奥に激突する度にあたしの意識は途切れ、視界が暗闇で閉ざされた。ビクリビクリと痙攣するあたしの身体。そして、あたしのはしたない喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
そんなあたしにお構いなく元気一杯にあたしの中を行き来する暴れん棒君。擦り突付き抉る。グジュジュブジュボジュブ。そんなこの子が堪らなく愛しい……。
「もっと、もっときて!!」
「ハルヒッ」
御主人様は体勢を変化させつつ、手を再び握り締めてくれた。今度は右手だけじゃなく左手も。両手で恋人繋ぎ。あたしも御主人様も力一杯握り締める。肉悦に勝る快感があたしの心を満たしていくの。凄まじい多幸感。悦楽と混ざり合い一気にあたしを高みへと誘う。身体中を駆け巡る快楽の波動。末端の神経まで全てに行き渡る悦楽。
「あああ!! イくイくイっちゃうまたきちゃう!!」
「ぐっ……お、俺も……限界っ!!」
切羽詰った御主人様の呻き声があたしの聴覚を刺激した。御主人様も感じてくれてると悟った瞬間、得も言われぬ快感がゾクゾクと背筋を昇る。ギュッと御主人様の手を握り締め、身体を畝らせながら御主人様が果てるのを待つ。自然とお強請りが口から流れ出た。
「あっあっあ!! イって、ごしゅ……ん、イって!! ああ!! はやくっ」
「くぅ!! そ、そんなに締め付けられるとっ」
御主人様が、あたしの名前を小さく連呼している。腰の動きがより激しく荒々しくなっていく。まるであたしを壊そうとしているかのようだ。本能に身を任せ、あたしを責め続ける御主人様。時折漏れる呻き声が御主人様も感じてくれてるって知らせてくれてるの。
でも、責められている肉壺も律儀に脳髄へと肉悦を届けてくれる。ソレが神経をズタズタに引き裂いていく。直前でイってるせいか、早くも限界が近づいてきた。このままじゃ、また先にイっちゃうわ。イかされちゃうの。
はやくはやくイっていっしょにイって!!あたししんじゃうイっちゃうもうげんかい!!
「ごしゅじんさま!! おねがい、きて!!」
「ハルヒッ、出る!!」
獣の様な呻き声とともに、御主人様が暴れん棒君を一気に引き抜いた。子宮や肉壺ごと引きずり出す勢いで。肉棒に纏わりついたままの壺襞が最後の、そして強烈な肉悦をあたしに与えてくれた。凄まじい衝撃が脳天を突き抜ける。全身の筋肉がギュギュっと緊張し、ビクリビクリと痙攣。意識が肉体を脱ぎ捨て天空へと飛び出すアノ感覚。
「ンッッッ!!」
その直後、灼熱の液体が腰やお尻に飛び散るのが知覚できた。御主人様の体液、満足の証があたしの身体を白く染め上げていく。
お互いの手を握り締めたまま、2人の口から同時に満足げな吐息が漏れた。
絶頂の余韻から立ち直った御主人様が、縄を丁寧に解いていく。「ホント頑張ったね」って褒めながら。未だ肉悦から抜け出せないあたしは御主人様の為すがまま。時折身体を畝らせるだけのお人形さん状態。
結び目が解かれ縄が肌から離れていく度に、身体を駆け巡る新たな快感。開放の悦び。コレが感じたくてあたしは従順に縛られてるのかもしれない……。身体の芯が疼く。
「ハルヒ、良く頑張ったね……これが最後の一本だよ」
御主人様の呟きと共に最後の結び目が解かれた。ハラリとシーツに落ちていく麻縄。あたしはそれを潤んだ目で追いかける。
「あぁ、だめ……気持ちいい」
思わずウットリとした呟きが漏れる。御主人様が縄から解放されたあたしをギュッと抱き締めてくれたわ。
「ふふっ、ホントにハルヒは縛られるの気に入ったんだね……嬉しいよ、俺は」
「ん、あたし……これ、すき……もっとシてほしい」
「うん。でも、少し休憩しようよ。蝋も取らないといけないしさ」
あたしは条件反射で頷き、クタクタの身体を御主人様に凭れ掛けた。目を閉じ心を落ち着かせる。
あたしの大好きな瞬間……。御主人様の体臭も体温も。その全てがあたしを癒してくれる。
「もっとギュっとして……御主人様」
あたしと御主人様は時間をかけて、肌に付着した蝋を取り除いている。ピロートークと共に。
ベッドサイドに腰掛けた御主人様の前に座るあたし。背後から抱き締められるこの体勢、背面座位に似ているかもね。前面の赤い蝋はあたしの、背中の青い蝋は御主人様の担当なの。
「ん……」
小さく呻きながら、肌に付いた蝋をゆっくりと引き剥がす。微かに感じちゃう刺激。例えるなら……治りかけの瘡蓋を剥がしてるのに似ているかも。お腹と背中から同時に蝋が剥がされ、あたしは背筋をビクリと痙攣させた。耳元で御主人様の声。
「ハルヒ、痛くない? 大丈夫?」
「ううん、大丈夫……と言うより、ちょっと気持ちいいかも」
「へぇ……そうなんだ。ほら、もう1つ剥がすよ?」
嬉しそうな声を出して、勢いよく蝋を剥がす御主人様。ちょっと強すぎ……。
「あん……」
ちょっと恨めしげな視線を御主人様に投げ掛けると、笑いながらフレンチキスをされた。蝋を剥がしだしてからもう何度目になるのやら。
でも、そんな短いキスじゃ許してあげないんだから!!
そんな思いを込めて唇を突き出す。目を閉じると同時に、そこに御主人様の唇が重なる。激しい口付け。御主人様の舌が我が物顔であたしの中に侵入するの。
「むぐ……んん、ちゅぶむぐんん……はぁむんぅう」
あたしは悦んでソレを受け入れる。蝋の事は瞬時に消し飛んだ。無心で御主人様の舌と唇を貪る。御主人様も力強くあたしを抱き締めてくれた。あたしも身体を捩りその首筋に抱きつく。
剥がしてはキスし、キスしては剥がす。その合間にあたしは身体のあちらこちらを愛撫された。あたしもお返しに御主人様の身体にキスの雨を降らす。この時、初めて男の人も乳首や首筋で感じるんだって知ったの。
あたしと御主人様は焦らずゆっくりと蝋を剥がすこの作業を愉しんだわ。だから、完全に蝋を取り除くのに結構な時間を必要としたの。でも、それでもいいの、あたしも御主人様も満足してるんだから。
お風呂で丁寧にマッサージをして身体を解していると、身体の奥深くに沈んでいた疲労感が体表へと浮き上がってきたわ。めちゃくちゃ眠い。病的な位。拘束され幾度もイったあたしの体力は限界だったって事ね。
SMはする方もされる方も凄く疲れるって御主人様の説明が腑に落ちていく。御主人様も大欠伸。
「ハルヒは先に寝てていいよ。俺も後始末してから直ぐに寝る」
あたしも手伝うって言う申し出は、御主人様にやんわりと断わられた。準備と後始末をきちんとするのが当然の務めだって言われて。
だから、あたしはベッドで毛布に包まり、御主人様が器具や麻縄を片し、部屋を綺麗にしていくのを眺めていた。鼻歌交じりで楽しそう……。
そんな嬉しそうな御主人様を見つめつつ、あたしも強烈な幸福感を感じていた。
そして、5月最後の土曜の夜は穏やかに過ぎていく。こんな至福の時が何時までも続けばいいのにと願うあたしを包み込んで。
【今の優しくない御主人様、大っ嫌い!!】
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