涼宮ハルヒの仮入部~コーラス部編~
あたしが北校に入学してから1週間ほどがたつ。そろそろ、部活に入る時期だと思って、いろいろ見てまわって、なかなか決められなかったんだけど、佐伯さんに、「一緒にコーラス部に入ろ!」って誘ってもらえたから、あたしはコーラス部に入ることにした。歌にも興味があったしね。
そして、あたし達は一度仮入部して、次の日に入部。その日は、まず発声練習から教わってたんだけど、そのときに、部室にあの子がきたの。
涼宮ハルヒ
自己紹介を聞いたときはビックリした。「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい、以上」ちょっと怖い人だなって思った。そういえば、聞いた話によると、いろんな部活に仮入部してるんだったかな?
で、あたし達も昨日やったんだけど、ここの部活は仮入部初日の人にはまず、誰でも知ってるような歌を伴奏ありで歌うの。あたしも横で聞いてたんだけど、すごかったのね。とってもキレイな声だったのね。胸がドキドキしたのね。この子と仲良くしたいって思ったのね。あっ!興奮しすぎて、口癖が・・・そこで、思ったの。一緒に歌ってみたいって。だから、あたしは意を決して部長さんに、「あ、あたしもすず・・・みんなと一緒に歌いたいです!」って・・・
そしたら、あたしも涼宮さんと歌えることになったのね。もう、あたしその言葉を聞けてかなりうれしかったのね。佐伯さんが、「ちょっと、阪中!」とか言ってたけど、右から左なのね。あっ!また口癖が・・・
とりあえず、あたしは不自然なく、涼宮さんの前の位置に立つことにした。そして、近くに行って分かったんだけど、これが、あたしより背は低いんだけど、すっごく美少女なのね。成崎さんもかわいいけど、涼宮さんのほうが美少女なのね。あたしすっごく涼宮さんに憧れたのね。後、もうすこしでこの子の歌声がこんなに近くで聞けるって思ったら、ワクワクドキドキしてきたのね。でも、「阪中さんは、背高いから、もうちょっと後ろでお願い」・・・背が高いことに、こんなにもショックを受けたことはないのね。
でも、一番近い場所で歌えたのは事実。ちょっと近づきすぎたかな?まあ、でも近づかないと涼宮さんの歌声が聞こえてこないから。あっ!シャンプーのいいにおい。
この部屋のどこかで、あたしの声の振動と涼宮さんの声の振動が交わっているのね。そう考えると、なぜかドキドキしてくるのね。結局、涼宮さんはその日だけしか来なかった。かなり残念なのね。もっと一緒に歌いたかったのね。
次の日、涼宮さんに挨拶してみたら、無視されてしまったのねー。でも、あたしはあきらめないのね。絶対いつかお友だちになってみせるのね。
理想は、涼宮さんになんでもいいからプレゼントしてもらうこと。そんなことされたら、あたし、それを机の中に大事にしまっておくのね。ただの紙でもいいから、ほしいのね。そしていつか、絶対に家に招待するのね。ルソーと一緒に遊んでもらうのね。あっ!また口癖が。
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