悲嘆
ジョン、ジョン・スミス。あんたはどこにいるの?あんたのせいよ。あの時、あたしの最後のつもりだった悪あがき。始める前にとびきり変なことが起きたじゃないの!結局宇宙人は現れなかったし、未来人は来ないし、超能力者はいないし。今のところジョンだけが異世界人って感じかしら?あんたの影を追って北高に入学したけど不思議はないわねぇ。意外と刺激に満ちた日々は送ってるけど。うん、充実はしてる。何といっても共に不思議を追及する仲間がいることかしら。変わってるけど頼りになる娘、かっこよく頼りになる男子に、まさに可愛さの塊の娘、それとジョンっぽい男子。キョン。あたし、あんたにジョンを見てる。重ねてる。ううん、あんたも実のところ結構気に入ってるわよ?そうね、……好きといっていい。でもね、キョン。駄目なの。まだ駄目。あたしはジョンを諦めてないの。あたし予感がするの。またジョンに会えるって。でも。会えない気もする。二度とジョンに会えない、そんな確信もある。ああ、ジョン、どうしたらいいの?ああ、キョン、あたしどうしよう?今日もジョンを想って憂鬱になる。キョン、あんたがあたしの気持を上書きしてくれる?ジョン……キョン……
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