みくるの反抗(仮)
※グロ・BAD END注意
ここは部室。今日もいつものようにハルヒのいいように扱われているみくる。「みくるちゃん、お茶」 「…はい、ただいま」そういうとみくるは、ハルヒにお茶をいれて、渡した。しかし、みくるは心の中で嫌なものは嫌とはっきり言いたいと、強く思っていた。次第に彼女をこき使うハルヒの態度に、憎しみを抱くようになった。それがついに爆発するときが来る。 その数分後。「みくるちゃん、これ着けてみようか」そういってハルヒが袋から取り出したのは、スクール水着だった。みくるは思い切って彼女に言った。「着けたくありません」その一言に彼女の動きはピタリとやみ、態度と表情が変わった。どす黒い声で、「なんですって? もう一度言ってみなさいよ」「だから、着けたくありま…」「ふざけないで!!私は団長よ!!はっきり言うわ!!あんたに自由なんてない!!認めないわ!!あたしに歯向かおうなんて10年早いわ!!」「私は涼宮さんのおもちゃじゃありません!!」「いいえ、あんたはあたしのおもちゃよ!!文句ある!?」 この言葉に、みくるは切れた。これまで湧いたことのない怒り。抑えていた感情もコントロールできない状態にまで落ち込んでいた。彼女は、ハルヒの顔を2,3発殴り、その衝撃でハルヒは壁に頭をぶつけ、倒れた。ハルヒはみくるの方をギロッと見て、「な、何するのよ!!」「あなたは私のことを散々いいように利用して、キョンくんも、古泉くんも、長門さんも。あんたのわがままに振り回されて、みんな疲れてるんだよ。人の意見も聞かない。人の迷惑も考えない。そして私に対する態度も生意気。許せない」そういいながらみくるは、ハルヒを思いっきり蹴ったり殴ったりした。 みくるの態度に恐れをなしたのか、ハルヒは「…やめて、みくるちゃん…私が悪かったから……、 今までやったこと全て謝るから………、許して…、なんでもするから…」 その一言でみくるは殴ったり蹴ったりするのをピタリとやめた。「本当になんでもするの?」 「えぇ…」 「ふ~ん、何でも……ねぇ…」ふと考えたみくる。その姿を見てハルヒは、恐怖心を抱いていた。それが現実になるとはハルヒも思わなかっただろう。 考えがまとまったのか、みくるは、あるものを彼女のカバンから取り出した。 それは、ナイフだった。みくるは刃先をハルヒの方に向けて、言った。「だったら、あなたの血を、見せてちょうだい」みくるはどんどん彼女に近づく。「い、……いや、お願い…、来ないで、やめて!!」 「さようなら。涼宮さん」その瞬間、 肉を切り裂く音。同時にポタッ、ポタッと床に水滴が落ちるような音も聞こえた。 銀の刃がハルヒの胸を貫き、その刃先はなめらかに曲がっているところが下、真っすぐになるところが上になっていた。みくるはその刃をグッと上に上げた。「あぁっ!!…」ハルヒは口から赤いものを吐きだし、傷口からも深紅の液体がにじみ出て、着ている制服も赤く染まっている。みくるはそれを抜くと、ハルヒはすとん、とひざをつけた後、ドサッと倒れた。床は赤い血で溢れ、鉄のようなにおいが部室を覆っている。「……ひどい、ひどい…よ………、みく…る……ちゃん、……何で…………」 「痛いでしょう?これがあなたに受けた心の痛みよ。あなたが悪いのよ」次第にハルヒの体が衰弱しきっていき、「い、……いたい、み…………く…………る…ちゃ…………ん」やがてハルヒは、目を閉じ息を引き取った。 それをみたみくるは「あらあら、かわいい寝顔。風邪引くわよ。涼宮さん」クスッと笑った。 ナイフに付いた血を見てこう呟いた。「涼宮さんの血ってどうしてこんなにきれいなのかしら」と。 今度はその血をなめてまた呟いた。「涼宮さんの血、おいしい…。フフフフフフフ……」みくるは笑いながら、ナイフをカバンにいれ、指紋がついていそうなところをハンカチで拭いて、部室から出た。その後、みくるの行方は誰も知らない。 -BAD END-
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