『CLOVER』 第一章【2】
プレゼントすれば相手を幸せにする
貰ったら自分は幸せな気持ちになれる
それは魔法の煌き。魅惑の灯火。そして、貴方が生まれた只一つの証
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俺は普段通りの通学路を歩いていた。
昨日の事がモヤモヤして頭から離れない
古泉が俺達に黙ってしている事
ハルヒの言う何か忘れている事
そして・・・俺がハルヒとの電話中に見た一瞬の景色。声
キョン「見つけた・・・・か」
後ろから肩をポンと叩かれる
国木田「おはようキョン」
キョン「よう」
国木田「どうしたの。何か考え事?」
キョン「ん?ちょっとな・・・ああ、そうだ。お前古泉が夕方から夜にかけて何かのバイトしてるって話聞いたことあるか?」
国木田「いや、知らないなあ。何かしてるの古泉君?」
キョン「俺が分らないからお前に聞いたんだよ」
国木田「そっか。それなら本人に聞くのが一番早いと思うけどなあ。聞けないような仲じゃないでしょ?」
キョン「まあ…確かに、な。だが聞きにくいってのもある。一応お前の方から阪中に聞いといてくれないか?」
国木田「別に僕は良いけどさ、友達にコソコソ詮索されるっていうのは良い気分じゃないと思うな」
キョン「ああ・・・解ってるさ」
国木田「・・・とりあえず阪中さんに聞いてはおくよ」
キョン「すまんな・・・」
国木田「友達、だからね。」
キョン「ああ。」
国木田「それより谷口は?また今日も寝坊かな」
キョン「そうじゃないのか?なんかあいつ最近ずっと遅刻寸前だよな」
国木田「よっぽど夜遅くまで何かやってるのかな?」
キョン「さあね。知ったこっちゃねえや」
そう、別に谷口のことはどうでも良かった
あいつは今朝比奈さんとラブラブで、夜も遅くまでデートのプランとか練ってたりするんだろ
くそ・・・羨ましい
クラスに入るとやはり谷口はまだ来ていなかった
そして、ハルヒも
チャイムがホームルームの始まりを告げる頃、ハルヒと谷口がダッシュで教室に入ってきた
キョン「遅いぞハルヒ」
ハルヒ「はぁ・・はぁ・・ちょっと寝坊したのよ」
キョン「そうかい」
ハルヒ「アタシって頭おかしいのかしら・・・」
キョン「おお、ようやく自覚が出てきたか」
バッチーン!!
キョン「…ッ!!」
思いっきりあの鉄の下敷きで頭を叩かれた…俺、よく生きてる・・・
ハルヒ「失礼にも程があるわね」
キョン「つかどうしたんだよ!いきなり頭おかしいのとかなんとか」
ハルヒ「そのことなんだけどさ、今日アタシ自動車で飛ばしてきたのよね。親父に校門まで送って貰ったの」
キョン「ほう」
ハルヒ「それで、車に乗ってる時に窓の外を見てたら途中で谷口が歩いてたのよね。北高地獄坂の上り道を・・・」
キョン「別にいいじゃないか」
ハルヒ「よかないわよ!アタシは校門まで車で送って貰ったのよ?それなのに下駄箱に谷口がいるってどういう事よ!?」
キョン「・・・なんですと?」
ハルヒ「だからいたのよ。途中で車で追い抜いて影さえ見えなくなったアイツが、なぜか下駄箱に」
キョン「・・・・・お前が校門の前で30分居眠りをしたんだろう」
スッパーン!!
キョン「ぐおお・・・・し・・・しぬ」
ハルヒ「そんな訳ないでしょ!こんの・・・バカキョン!!」
キョン「そりゃ確かにミラクルだな」
ハルヒ「でしょ?アタシは自分の目を疑ったわよ」
キョン「いや、だからな・・・お前がボケてて一般通行人を谷口と間違えたんだろ?で、本物の谷口はとっくに下駄箱にいたんだよ」
ハルヒ「嘘!確かにあれは谷口だったわよ!・・・・でもそれ以外ないわよね。あーホント昨日から何か変よ」
キョン「まあ誰にでも見間違いはあるさ。それより古泉の事だが、俺が聞いてみようと思うんだ」
ハルヒ「え?・・馬鹿!やめなさい!」
キョン「なぜだ?」
ハルヒ「なんかアンタやアタシがそれを古泉君に聞いたらいけない気がするの・・・」
キョン「大丈夫だ。お前の気は当たらん。放課後聞いてみる」
ハルヒ「駄目よ!アンタまで失ったら・・・アタシ」
キョン「待て待て、なんでそうなる。お前少しおかしいぞ?」
ハルヒ「自分でもわかってる・・・でも本当に何か壊れそうな気がして・・・お願い、古泉君に直接聞くのはやめて」
こんな真剣に何かを訴えるハルヒなんて、一体いつ見ただろうか?
何故かは分らない。
だが俺は、ハルヒの言う事に従うしかないような気がしていた
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この世界を創って3847時間21分48秒…
私の中の光は、全てあの緑の元へ帰る
ああ…もうすぐ消えれる…楽になれる
戻れる…
私は、戻れる…
広大な緑の世界へ・・・
あの森へ・・・
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