どうすればいい? Ⅱ
こんにちは。古泉一樹です。
突然ですが今、少し困ったことになっています。
「古泉…」
部室に入った途端、僕は彼に、
…押し倒されてしまいました。
一体、どうしたのでしょう。僕は彼を怒らせるようなことを、してしまったのでしょうか。
でも、この状態はですね、その…、
いえ、何でも、ないです。
彼の声に熱っぽさが感じられるのは、きっと、僕の耳が悪いからでしょう。
そうですよ、絶対。
…絶対。
彼の腕が、伸びてきました。
僕を殴るつもりでしょうか。
そこまで悪いことをした覚えは、ないのですが、
もししてしまったのだとしたら、申し訳ないです。
でもその腕は、なんと、僕の腰に回されました。
右手も、左手も。
変ですね、抱きつかれているように、思えます。
この状態は、一体?
「古泉、あのな、落ち着いて聞いてくれ」
「僕はいつでも落ち着いていますよ」
「そうか」
どうやら、怒っているのではないらしい。
「俺、」
「待たせたわね!」
そのときでした。
涼宮さんが、朝比奈さんと長門さんを連れて、部室のドアを開けたのは。
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