涼宮ハルヒの決闘 TURN-04
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誰もが寝静まるような深夜…その少女、長門有希は自室にて今日部室で手渡された銀色の機械「決闘盤」の内部構造や分析などを行っていた。
モンスターカードゾーンに5枚、魔法&罠カードゾーンに5枚、フィールドカードゾーンに1枚。計11枚のカードをセットし使用可能。
変形し収納する事も可能 。
ソリッドヴィジョンと呼ばれる特殊な像によりモンスターを再現。これは今のレベルの地球人類の作れる技術を明らかに超越している。
こんなもの一体どうやって作ったのだろうか…。
まぁこの星の有機生命体の昨今の科学技術の発達は目まぐるしいものがある。
このくらいのものが出来てもおかしくないのだろう。 きっと。
そんな事を考えながら長門は自分のデッキをセットし、試しにカードをセットしようとした。
その時、
「あら、こんな時間にそんな事してたら明日の学校遅刻するわよ…?」
「!!」
「こんばんは♪」
ここに居る筈のない、朝倉涼子がそこにいた。
「何故貴方がここにいる、朝倉涼子。あなたは私が情報連結の解除を行った筈。再構成を申請した覚えはない。」
「久しぶりに長門さんの顔が見たくなっちゃってね…勝手に再構成しちゃったの♪」
ニヤリと笑みを浮かべる朝倉。
「そんな事はありえない。貴方は私のバックアップ。私が申請しない限り再構成はありえない。」
「でも実際に在り得てるのよ?私がここに存在するという事実は消せないわ。」
間髪入れず長門は朝倉に問いかける。
「目的は、何。」
「そうねぇ、やっぱりここは初志貫徹!キョン君を殺して涼宮さんの出方を見ようと思うの♪今のあたしなら何でもできそうだわ♪」
「私が、させない。彼にも涼宮ハルヒにも手出しはさせない。」
拳を握り締め臨戦態勢を取る長門。
「そうね、長門さんは邪魔するでしょうね。だから長門さんにはここで退場してもらおうと思うの。ね?」
「…この部屋は私のプロテクトがかかっていた筈…何故…」
ほんの少し、常人にはわからない程度うろたえた長門を見て朝倉がニヤリと笑う。
「今の私はなんだってできるっていったじゃない。」
「これから闇のゲームを始めるわ。」
「闇のゲーム…?」
「私は何らかのゲームで相手に勝つ事によって罰ゲームを与える事ができる力を与えられたの。今の私は情報統合思念体とは独立した存在だから有機情報連結の解除の申請はできなくなっちゃったけど……あなたがゲームに負ければ罰ゲームとして私単体でも有機情報連結を解除する事ができちゃうわ♪」
「ならばその闇のゲームを行う前に貴方の有機情報連結を解除する。」
「それは無理な相談ね。私には今プロテクトがかかっているわ。私がこの空間にいる限り、長門さん、貴方にも思念体にも私を解除することは出来ない。でも……ゲームに勝てばこの空間は消えるわ。そうすれば私の有機情報の連結を解除することも出来るんじゃないかしら。」
「…なら…ゲームで勝つまで!!」
「何のゲームにしようかしら…そうね、それにしましょ♪」
長門が腕に装着している決闘盤(デュエルディスク)を見、目を閉じ何かを呟く朝倉。
すると黒板を爪で引っ掻くような音と共に朝倉の腕にデッキが装填済みのデュエルディスクが現れる。
「ルールは把握してるわ…このゲームは特にね…。」
スイッチを押し決闘盤(デュエルディスク)を展開させる長門。
「なら問題ない。私は彼を守る為、貴方を倒す。」
『『『デュエル!!!』』』
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