Love Memory エピローグ
エピローグ ▼▼▼▼▼ 記憶が戻った俺は、それからハルヒと付き合うようになった。もちろん他の奴らには内緒さ。…まぁバレてるかもしれないが、どっちでもいいだろ?そんなことはさ。 記憶が戻ってから初めて部室に行った日。朝比奈さんが大号泣で俺にしがみついてき(てくれ)た。 「ふわぁぁぁん、キョンくぅぅんー!よかった、よかったですぅ~…うううぅ…」「そんなに泣かないでください、朝比奈さん。」 俺の制服の一部が既にビショ濡れですよ。 「えぐっ…えっえぐっ…」「まぁ無理もないでしょう。僕も…すごく嬉しいですよ。あなたと二人の状況だったのなら、僕も朝比奈さんのようにしていたかもしれません。」 それは危なかった。こいつが抱きついてくることなど、想像しただけで血の気が引いてくる。 「ひどいです…僕だってその気になればっ…うっ…うっ…」「お、おい古泉、本気にするなよ。」「だって…あなたがそんなことっ…」「ま、まぁまぁ…一回くらいなら。」「本当ですね!?」「っていうのは嘘だ。その嘘泣きには騙されないぞ、俺は!」「ううっ…やはりひどいですね…。」 俺が古泉から目をそらすと、隅で本を呼んでいるあいつが目にとまった。 「長門!…そのだな、ありがと…な。」「…?」「お前のおかげで踏ん切りっつーか、心構えみたいなものがついたよ。本当にありがとう。」「いい」「今度美味いカレー屋でも連れてってやるよ!な?」「…大好き」「ん?今なんて言ったんだ?」「…なんでもない。」 俺が団員達と雑談を交わしていると、いつものように奴が入ってきた。 「いっやぁー諸君!今日はキョンの記憶戻り祝いとして、パーティするわよパーティ!」「パ、パーティだぁ?まさかここでか?」「無論!その通りよ!さぁ、早く準備してー!鶴屋さんも呼んであげなくちゃねっ!谷口や国木田も呼んでもいいわよ!」「おいおい、勝手に話をすすめるな!」「あんたに否定権はないから!みくるちゃん、買出しいきましょ!」「は、はぁいっ」「楽しそうですね。今回はどんなものが食べられるのでしょうか。」「古泉、お前も少しは反論してくれよ。」「きっと僕にも、否定権はないのでしょう、あなたでさえないのならね。」「なっ…お前まさか気付いて…」「さぁ、僕たちはお客様方を招待しに行きましょうか。では行きましょう!」「待て、俺はまだ承諾してないぞ!」 そう、俺はこの生活を楽しんでいる…。このメンバーが、好きなんだ。 Love Memory 完
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