たった1度の高校生活 1章
1章 次の日俺はいつものようにハイキングコースを登っていた。冬だけあって体を温めるのには丁度いいな・・・・誰かが言ってたような気がするな・・・誰だっけ? そんなくだらない事を考えながら歩いていたら、いつの間にか教室に着いていた教室にはクラスのほとんどのメンバーが揃っていた。そして当然俺の後ろの席にいつも通り不機嫌そうな顔をしながら頬杖をついて外を見ているハルヒがいた「よぉ、ハルヒ」と一応挨拶をしてみた「あら、来てたの?いつもより早いわね」おいおい、挨拶はなしかよ・・・と思いつつ時計を見るといつもより5分程度早かった「今日は早く目が覚めたからな」と言って自分の席に着いたその後ハルヒは嫌味っぽい事を言っていたが、なぜか眠くなったのでそのまま机に頭を伏せてしまった。おかしいな。昨日はちゃんと寝たはずなのに・・・まぁ、たまにはこういう日もいいだろう... 「・・・・・い・・・きろ!」ん?「起き・・・ョン」誰かの怒鳴り声が聞こえる...「おい!起きろバカキョン!」「ぅわっ」という情けない声をあげながら俺は起きてしまった「いつまで寝てんのよ!」目の前にはハルヒ。そうか俺は寝てたのか「なぁ、俺はどれくらい寝てた?」ハルヒに問いかける「もう5時限目終わったわよ!あんたただでさえ頭悪いのに寝ててどうすんのよ!!」「俺はそんなに寝てたのか!?」自分でも驚いてしまった。なんせ学校で過ごす半分以上を寝てたんだぜ?まぁ、俺はそれをさぼれて嬉しいと捉えるが「そうよ!何回起こしてもあんた起きなかったわよ」全く記憶にない。寝てたんだからな「ところで次の授業はなんだ?」と、問いかけつつ教室を見渡した。見事に女子しかいなかった。なぜだ?「体育よ!」俺は状況を理解した。周りから見れば俺はただの変態だろう・・・と考えつつも自分の体操着を持って逃げるように教室から出て行った 体育はなんとかこなしたが、寝ていたのがばれていたのだろう教師に捕まった。あぁ、俺は早くHRを終わらせて朝比奈さんのお茶が飲みたいのにと思っていたが今回は自分のせいだと分かっていたので抵抗はしなかった。 永遠に続くであろうと思っていた説教も5分程度だった。予想以上に早く終わったがペナルティとやらで体育のサッカーで使った道具を片付けなければならない・・・などと考えていると国木田が笑顔で「手伝おうか?」と言ってきた。おぉ、お前は将来妻思いの良い夫になるぞ!と心の中で思っていたが「あぁ、頼む」と普通に答えた 談笑をしながら2人で荷物を持ち体育倉庫まで来たよーく考えると体育倉庫ってどこの教室からも死角だ。普段は不良とかがたまっているのかもしれない。今日はいないみたいだが 「国木田、倉庫の中くらいは自分でいれるから外で待っててくれ」「うん、分かった」 俺は倉庫の中に入った。2~3分で作業が終わり教室に向かえると思っていた。 だが俺の目に飛び込んできたのは 半裸姿で放心状態になっている朝比奈さんだった... 1章終わり
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