涼宮ハルヒの冒険(仮) 第二章
第一話『古泉一樹の事件』私達は気絶した彼を引きずりながら森の外に見える村に向かって歩いていたさっきの彼の行動からか会話がまったくない人はこれを空気が重いというらしい実際は空気の質量は変わらないのでそんなことは無いしかし、人間にはそういう風に感じてしまうらしい説明を長々としていると原作十冊分になると計算結果が出たのでこれ以上はやめておく 「あれ?俺は…?」後ろで彼が気が付いたらしい彼を立たせてやる「俺は一体何をしてたんだ?」「いわゆる暴走という状態に陥っていた」「暴走?俺が?本当なのか?」「長門さんが言っているのは本当よ、斬撃を飛ばして触手ツリー(第一章最後の敵)を倒した後、あなたは明らかにおかしかったわ」おそらく彼の記憶領域には保存されてないのだろう私が一通り説明する「あなたは、予期せぬ自分の能力の開放に混乱した。 混乱によって理性が壊れ、欲望を抑制する機能が無くなった脳は本能で動くようになった あなたの本能は少し特殊で、攻撃することを快感としていた そこで私が、あなたの欲望の源である攻撃手段、すなわち剣を奪い、あなたの正常化を計った 作戦は成功。攻撃する術を失ったあなたは機能を一時停止しその場に倒れた」「それで現在に至るってわけか…ちょっとショックだな…」「あなたのせいではない、もし剣を持つことが無かったら今回のようなことは起こらなかった」「そうか…ありがとよ、長門」「そう…」「今の気分はどう?あれだけ暴れていたんだから体が痛いとかないの?」幽霊である涼宮ハルヒが聞く余談ではあるが幽霊には痛覚はない、あるのは聴覚と視覚と嗅覚くらい彼女が人の体を操ればまた話は別になるが 「なんか全身の筋肉痛と倦怠感があるな…誰か俺を運んでくれないか?」「それ無理♪」「即答かよ」「後もう少し歩けば村よ、もうしばらく辛抱しなさい」「わかったよ、ハルヒ。すぐに宿でも見つけてゆっくりするか」 私達はまた歩き出した 森を抜け、村の入り口まで来た私達は一人の少女を見つけた 「キョンくん!?」「みくるちゃん!!」隣で涼宮ハルヒが叫んでいるが、彼女には聞こえてないし、見えてない「朝比奈さん!どうしたんですか。こんな所で!」「ふぇぇ…キョンくん、会いたかったよぉ~」そう言うなり朝比奈みくるは彼に抱きついた 涼宮ハルヒの精神が不安定になっているほぼ同時に私の内部でエラーの発生を確認した私が機能停止したエラーとは別物で一時的な物なので無視をするしかしこのエラーの発生は頻発している特に最近は一日に最低一回は発生している前の世界に戻ったらエラーの解析を進めておくことにするエラーの話は保留しておく涼宮ハルヒの表情から不機嫌だということが私にもわかる~~~~~~~~~~~~~~~~~キョン視点 えーとこれは喜んでいい状況なのだろうかそれとも自分の心配をした方がいいのか朝比奈さんは俺に抱きついているあの、胸当たっていますが…「ぐすっ…うぅ…」よほど恐ろしかったのだろう。朝比奈さんは俺の胸の中で泣いていた正直言おう、こんな場面を俺は待っていた!!しかしこの状況喜べない!なぜなら後ろにハルヒがいるからだ!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴという効果音がはっきり聞こえるほど後ろのハルヒが怒っているのがわかるまてハルヒ、俺が悪いんじゃないすべては朝比奈さんを泣かせたこの変な世界が悪いんだ!しかしそんな言い訳聞いて許してくれるはずがない後ろで神人が拳を振り上げた音を聞いて俺はこう言った「いってきます…」~~~~~~~~~~~~~~~~~再び長門視点 彼は涼宮ハルヒによって殴られ気絶した「いってきます…」と言っていたが状況から逝って来ますという漢字をつかうのが適切だろう「ふぇぇぇ!?何があったんですか!?」状況把握できてない彼女がおろおろしていた再び気絶したキョンおろおろする朝比奈みくるゴゴゴという効果音付の涼宮ハルヒガクガクしている朝倉涼子 ユニーク 「彼を棺桶に入れて教会まで運ぶ。手伝って」「それなんてドラ○エですかぁ?朝倉さんも止めてくださいよぅ!」「気絶なんだから棺桶に入れる必要はないんじゃ…私が言えるセリフではないけどね…(過去の過ちの事)」「ふん、こんなやつここで埋葬すればいいのよ!」それはやりすぎであるそういえば朝比奈みくるに涼宮ハルヒを見えるようにしないとそう思っていると朝倉涼子が近づいてきた「さっきから朝比奈さんを見ていたけど今涼宮さんを見せるのはまずいんじゃない? 彼女に見せたら失神しちゃうわよ」確かにそのとおりだ朝比奈みくるの見てないところで涼宮ハルヒにも言っとく必要があるとりあえず村に入ることにするもちろん彼は引きずっていく 村に入った私達は宿を探していた「安いよ安いよ、今なら新鮮なちゅるやさん1/1人形が150円だ!」「百発百中!フューチャの占いの館はこの路地裏!」「最新ゲーム機勢ぞろい!GAMESHOPマシナ本日開店!」村だというのに見事な賑わい振りであるちなみにこの世界の裏で操っている誰かのネーミングセンスについては触れないでおく歩いているとINN(宿)とかかれた看板を見つけた私達はそのドアをノックし、中に入った古泉一樹がそこにいた「おや、奇遇ですね。まさかここで会えるとは」「知り合いですか?」宿の主人らしき女性が古泉一樹に話しかけていた「ええ、そうです。ずっと探していた人たちですよ」「なるほど、だからここに毎日きてたんですね」おそらく、古泉一樹は私達が宿に泊まることを予想して毎日来ていたのだろう「しかし、まだ探している人が後一人居る筈なのですが…、代わりの人がいますね」鶴屋さんのことだろう「私が紹介する。こちらが朝倉涼子、こちらが古泉一樹。」「初めまして」「初めまして、いろいろあってキョン達の道案内していたの。後一人の場所はまではわかってないけど」「そうなのですか、ところで肝心の彼が気絶していますが…」「あとで説明する。いまあなたが家にしている場所に案内してほしい」「わかりました。私の家は豪華ですよ」「わぁ~楽しみですぅ」「私も興味あるわね。どんな家に住んでいるのかしら?」しつこいようだが、朝比奈みくると古泉一樹には涼宮ハルヒの声は聞こえていない「あの朝倉さんって、この世界ではどこに住んでいるんですか?」朝比奈みくるが古泉一樹の家に向かう途中、こう言い出した「大きな城の城下町に住んでいたんだけど、今はわけあって住んでないわ。」「そうなんですか、私はこの世界に来てから住む場所も寝る場所も作れなくって…」彼女の人見知りな性格を考えれば当然であろう「私は涼宮ハルヒ(偽)に指名手配されている。そこで彼の家を隠れ家にしていた時もあった」「あれ?あ、そうか気絶してたんだ。運んでくれてありがとな。長門」彼が気が付いたらしい「別にいい。」「そうか。」~~~~~~~~キョン視点 長門の状況説明によって現状を理解した俺は「おや、やっと気付きましたか」古泉がここにいる理由も理解した「色々とお聞きしたいことがあるのですが…」「今ここで話すのは非常に不味い。後にしてくれ」ハルヒのこと話しても驚くか笑うだけだろうそして古泉の家の前まで来た「おおっ!!」その言葉しか出なかったね昔の洋館とでも言うだろうか違うのは新築同様にピカピカということその立派な家が目の前に建っている 「もう気付いているでしょうが、執事もメイドもいます。もちろん、執事は新川、メイドは森さんです。同居人として多丸兄弟もいますよ」 ここは孤島じゃねぇぞ古泉、お前絵に描いたような金持ちじゃねぇか逃亡生活している俺たちの身にもなってみろよ なんていろいろ考えているうちに古泉が洋館の扉を開けた「おかえりなさいませ」そういったのは森さんだ。「森さん、この人たちが探していた人です。」「初めまして」 森さんは前にも会ったが、多分覚えてないんだろう仕方ないちゃ仕方ないが「古泉さんがいつの間にか友達を作っていたなんて驚きました。」こいつと知り合ってもう八ヶ月以上なんですがね「とりあえず、皆さん疲れているでしょうから、部屋に案内します」古泉に案内してくれたが部屋数が半端ないな、一人一部屋とっても余るじゃないか「今日はここを使ってください。トイレはこの廊下の先を右にありますし内線も繋がっているので何かあったら新川さんか森さんを呼んでくださいもちろん各部屋鍵がかかりますよ」「古泉くんはどの部屋にいるんですかぁ?」「この廊下を左に曲がってくださいすぐに扉があるのでノックしてください。必ず返事します」「空腹になったらどうしたらいいのかしら?」朝倉も腹は減るんだな、いやインターフェースも食べるくらいだから当たり前か「食堂で食べ物を用意します。後一時間後、七時位に来てください」「凄く豪華ね。古泉くんの家って」うおっ!いつの間に後ろにいたハルヒ!!「どうかしましたか?」「いや、なんでもない」古泉はハルヒのことみえてないからな「さて話があるので少し食堂に行きましょうか」 食堂に移動した俺たちはこの世界の現状について確認を始めた 「さて、僕たちは一昨日、四日前かも知れませんが この世界に飛ばされました。ここまでに間違いありませんね?」「間違いない、一昨日城の牢屋で気が付いたからな。」「私のデータベースでもこの世界が構築されたのは一昨日になっている」「私も同じです。周りには知らない人しかいなくて怖かったですよぅ」「私はこの世界が構築されてから作られた存在だから詳しくはわからないけど、キョンくんの存在を確認したのは一昨日で間違いないわ」「一昨日の時点で未来や情報統合思念対と連絡取れましたか?」「現在も含めこの世界が構築されてから一度も情報統合思念体にアクセス出来てない。」「わたしも同じです。一度も未来には連絡できていません。本当に普通の人間になってしまいましたぁ…ぐすっ」朝比奈さん、気持ちはよく分かります。誰でも故郷と連絡が取れなくなったら不安なりますから「この世界には未来や情報統合思念体、機関は存在しません 世界が改変されたため消されてしまったのでしょう 仮に、外部に存在したとしても、この世界にとっては無に等しいです この世界は外部から切り離された世界なのです 今回涼宮さんが起こした行動は情報爆発や時空振動に値する物です。 仮に存在して影響を及ぼすことが出来るなら、未来に、情報統合思念体にせよ、 何らかのアクションを起こしているでしょう」 古泉の長ったらしい解説を黙って聞いていたが、「それじゃあ、朝比奈さんの故郷や、長門の生みの親は消えたって言うのかよ!?」「やめて!古泉くんは何も悪くないわ!」いつの間にか熱くなっていたらしい、当たってもしょうがない相手に当たってしまったハルヒになだめられた俺はイスに座りなおした「こうなった以上、仕方ありません。私の仲間と呼べるものもほとんどバラバラになってしまいましたから」古泉には機関という仲間とも言える存在がいたところが今はどうだ?一応一つ屋根の下に住んでいるが前みたいな仲間意識を持ったやつはこの家に住んでいないじゃないかこいつだって寂しい思いしてるんだ「スマン、熱くなってしまったようだ。」「いいえ、熱くなって当然です。むしろこの状況下で落ち着いてられる僕自身に自ら怒りを感じています」一瞬の沈黙古泉がまた話を切り出した「朝倉さんは、今この中で一番涼宮さんに近い存在です。何か知っていることがあるなら教えていただきたいのですが…」「今は涼宮さんと関わりは薄いけど、彼女の部下だったのは間違いないわ 彼女の部下のメンバー全員まで私は把握できてないけど、 彼女の知っているメンバーが多いみたい。実際何人か知っている人がいたわ 部下の中にはいくつか階級があって、エリートクラスなどがあるの メンバー総数は数百人、一般兵士は何万といるはずよ」「では、この中で二つの記憶、つまり、この世界の記憶と前の世界の記憶両方持っている方は?」「俺は持ってないな。前の世界の記憶だけだ」「私も同じ。この世界の歴史は、本を読んで初めて知った」「私もです。いきなり知らない世界に飛ばされてはじめはパニックになってしまいましたぁ。」「私はキョンくんの存在を確認してから、前の世界の記憶を手にいれたの。はじめは混乱したけどね」「僕もこの世界と前の世界の二つの記憶を持っています。弓の達人ということもね。 僕の場合、人と接する場面が多いため、矛盾が生じないように作られた記憶を刷り込まれたんでしょう。 朝倉さんの場合はよく分かりませんが、おそらく誰かがそうなるように仕向けたんでしょう。 そうでなければ朝倉さんはこの席にいなかったでしょう。」「じゃあ俺たち以外に誰かが干渉しているって事か?情報統合思念体や未来は消えてしまったんじゃないのかよ」「そのとおりですが、現段階で誰が干渉しているかは分かっていません。」「敵対する存在か?それとも協力する存在か?」「それも不明です。なぜ朝倉さんの記憶を取り戻すようなことをしたのか、謎ですから」「長門は何か、わからないのか?」長門に頼ってしまう癖何とかしないとな「分からない、今の私は情報収集能力が普通の人間と同じのため」「つまり、どうゆうことだ?」「人並みにしか情報が集められない。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、全部があなたとほぼ同じ。」「つまり、情報操作(制限付)を出来る事以外は普通の人間ということか?」「そう」なんてこった、通りで異常事態にもかかわらず喋る頻度が少ないと思ったんだ今回は長門に頼りすぎるのはやめて置こう「おや、長々と話していたみたいですね。もう七時です。」壁にかかっている時計を見たら六時五十七分を指していたもうそんなにたつのか。俺たちはその後ゆっくり食事を取り、八時頃それぞれの個室に入って鍵を閉めたおそらく皆疲れていたんだろう隣の部屋から何も聞こえてこない。俺は速めにベッドに横になり色々考えながらいつの間にか深い眠りについていた~~~~~~~長門視点 コンコン古泉一樹の部屋のドアをノックする「どうしましたか?長門さん?」「涼宮ハルヒについて話がある。少し時間がほしい。」「ええ、いいですよ。」中略「長門さん、大体事情がわかりましたが…いくらなんでも突然すぎます」「あなたには事実を伝えておく必要があると判断した。」「涼宮さんが幽霊だったとは…これがあなたじゃなかったら、冗談としか聞こえませんよ。」「今のあなたは涼宮ハルヒが見えるようになっているはず。横にいるのが見える?」「ええ、見えますよ。ふわふわ浮いている涼宮さんがね」「やっと話せるようになったわね。久しぶり古泉くん。」「お久しぶりです。さっきの話し合いは全部聞いていたんですね?」「そうよ、前の世界で何があったのかもね。」「今日はもう遅いですから朝倉さんの隣の部屋を使ってください。幽霊だから鍵は必要ありませんね?」「ええ必要ないわ、寝る必要も無いけどしばらく休んでる。じゃあまた明日」「おやすみなさい」普段使わない言葉を使ってみた。古泉一樹は少々戸惑ったようだが、「おやすみなさい」と笑顔で返してくれた~~~~~~~キョン視点 AM6:37俺は起床した。この世界に来てからやけに早起きしている気がする俺は風呂場の横にある洗面台に向かった顔を洗い、さっぱりした俺は部屋に戻ることにした。眠い、そして頭が痛い。もう少し寝るか。廊下の奥に朝比奈さんがいるのを見つけた「どうしたんですか?朝比奈さん?」「あの、古泉くんが部屋から出てきてないの…」「まだ寝てるんじゃないのか?」「いえ、森さんに聞いたらもうそろそろ起きて食堂に来るはずだといわれて見に来たんです。」俺はためしにノックしてみた起きているなら返事をするはずだ。返事が無い…ドアノブに手を当てるとかちゃっと開いてしまった「誰もいない…?」「どこ行っちゃったんでしょう?」「食事時までには戻ってくるでしょう。食堂で待ってましょう」のんきに考えすぎかもな「はい」食堂に行くとハルヒと長門と森さんと多丸さん兄弟が居た。「古泉さんは起きていましたか?」「部屋には居なかったですね、それよりも新川さんと朝倉さんは?」「新川は朝ご飯を作っています。朝倉さんはまだ来ていませんね」「彼女は朝からナイフを買いに行ってる。七時頃には戻ってくると思われる」長門の言う通り七時ごろに朝倉は食堂に来た。「ナイフ良いの無かったわ。研ぎ石見つけたからご飯の後に磨いてみる」朝倉はそんなことをいいながら席に座った。「おかしいですね、もう来てもおかしくないのですが」森さんがそういったので時計を見てみる。七時十二分を指していた嫌な予感がする。新川さんのせっかくの食事が冷めてしまうという予感だ、それ以上でもそれ以下でもない「皆さん、古泉くんの部屋に行って見ましょう。何かあったのかもしれません」皆と一緒に食堂をでて屋敷の一番端の古泉の部屋まで来たやっぱり中には誰も居ない。「屋敷の中を捜してくれ!なんだかとてもいやな予感がする!」森さんと多丸兄弟は二階を探し始めた俺たちは一階をくまなく探し始めた捜索から十分後、一階の倉庫前に来ていた「ここしかないですね…」鍵がかかっている。それも中から。本来ここはクローゼット兼試着室だったそうだ今は物が乱雑に置かれているだけの部屋になっていると森さんが教えてくれた。屋敷の中に居る場所と言えばここしかいない「ドアを破るしかないみたいだな…すみませんが三人とも手伝ってくれませんか?」「いいとも。せーのでいくぞ、準備はいいな?」『せーの!』どん!大きな音共にドアが開くそこで見たものは「古泉っ!?」 「血・・・?イヤアアアアアア!!」後ろで朝比奈さんが叫んでいた。古泉が頭から血を流して倒れていた。
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