元ネタ:涼宮ハルヒの憤慨
「で、続きは?この娘とはこのあとどうなったの?」
「だから何もねぇよ、それに架空の話だ」
「嘘!あんたにそこまで文才があるわけないじゃない!現国だってあんなに悪いくせに!」
痛いところを突いてきやがる
「仮に実話だったとしても、お前には関係ないだろ?」
「あるわよ、団長だもの」
何だそりゃ?今更だが無茶苦茶だな おい。 俺が何も言わずに沈黙を続けていると、ハルヒもついに諦めたのだろうか
「もういいわよ。考えてもみたらあんたに恋の経験があるわけないし、これからもなさそうだもんね」
「んなことねーよ」
「え?」
しまった…今のは適当にあしらうところだろう…何言ってんだ俺。
「ってことはあんた…誰かに恋なんてしてるわけ?」
もはや隠し切れんな。俺はしばらく考えてから言った。
「……ああ」
「だれ?あたしの知ってる人?」
「ああ」
「みくるちゃん?有希?それとも鶴……」
俺はハルヒの言葉を遮って言った。いい機会だ、いっそのこと言っちまおう。
「おまえだよ、ハルヒ」
「えっ?……それ、どういう…意味……?」
さすがのハルヒも動揺しているようで、その表情戸惑いを隠し切れていない。
「別に、そのまんまの意味だ。俺はな、ハルヒ…お前のことが好きなんだよ」
本当はまだ言う気はなかった。もう少し時間をかけてからでいいと思っていた…でも、俺はもう言ってしまった。後悔などはしていない。
「すまん、急に変なこと言っちまったな。続きは家で完成させて明日持ってくる……じゃあな、ハルヒ」
そして俺はハルヒに背を向け、部室を出ようとした。
すると
「ま、待ちなさいよ!」
「いざ」
そう言うとハルヒは、しずかに刀を抜いた。ハルヒの愛刀「村正」……なるほど、本気のようだな
「尋常に」
俺も刀を抜いた。我が家に代々伝わる「正宗」を……
そして互いに抜刀の構えをとり
「……勝負」
勝負は一瞬で決まった
俺とハルヒの刀はたった一撃で、修復不能なほどボロボロになってしまった。
「腕を上げたわね……キョン」
「俺だってそれなりに鍛練は積んで来たさ…」
そして俺たちは握手した。互いに健闘を称え、共に生徒会長を倒す道を進もうと
「さぁ、行くわよキョン!あたし達の戦いはまだこれからなんだから!!」
「ああ、わかってるさ。お前となら…どこまでだって行けるさ」
「キョン……ありがとう」
「まさかお前に礼を言われるなんてな」
「なによ!あたしだって言うときは言うわよ!」
俺たちは顔を見合わせて笑った。
言葉なんていらなかった…
俺たちは手を取り合い走った…どこまでって?
決まってるだろ?
世界の平和までさ!!!
完
~別バージョン もっとカオス~
振り替えると、ハルヒが俺の手を掴みうつむいていた。
「自分ばっかり言いたいこと言って…何よ…」
「……すまん」
「謝んなくていいわよ!………ただ、あたしの話も聞いてよ…」
ハルヒはいつになく小声で言った。
「ひでき……」
後ろから声がする。再度振り返るとそこには
「…ちぃ……どうしてここに!?」
「ひでき、晩御飯…」
「そ、そうか、もうそんな時間だったか」
「キョン……あんた…その娘とはどういう……?」
「このことはな、ちぃって名前なんだ。最近拾った新しいタイプのパソコンでな、隣に住んでる新歩さんに使い方を教わった」
「使い方って…まさか?」
「ああ、通常の情報処理能力に加えて、性欲処理能力もそなえている」
「し、信じられない……これほどの能力を備えたパソコンを拾うなんて……誰が落としたのかしら?」
すると長門が入ってきた。
「今北産業」
「ちぃ ひでき 晩御飯」と、ちぃが答えた。よくできたな、ちぃ。
「把握した」
「それにしてもすごいパソコンね…もしか」
ちぃは爆発し、世界は闇に包まれた。
なるほど、白雪姫………そういうことだったのか……朝比奈さん…………
俺たちはちぃの爆発で死んだ………かに思えた。
「ん?生きてる……?」
目を開けると長門が爆発を抑えてくれていたようだ。
「長門!?大丈夫か!?」
「平気」
「ふふふ、あの爆発に耐えられるなんて中々のものね。でも、もう無駄よ……あなたもジャンクにしてあげる」
ちぃ、バグっちまったのかよ!?くそっ!!やっぱりあのとき、山田に感染していたんだ!
このままだとマズイ!ハルヒを逃がさないと!
「ハルヒ、お前だけでも逃げるんだ!」
「甘いわね」
「なに!?」
すると辺りが灰色の世界に変わった。閉鎖空間だ…!まさかハルヒ、お前!
「あたしは鍛練の末、任意でこの空間を発生できるようになったわ。今のあたしはどの(萌え)属性も100%発揮できる!!
絶 対 萌 時 間!!」
「ハルヒ、そうか……なら俺も………システム・イド 発動!!」
「私もこの空間では統合思念体を無視し、本気を出せる……マテリアライズ!!!
武刀『れいき』」
「ふふふ……来なさい、憐れな子羊達……次元のはざまに送ってあげるわ!!」
「ちい……教えてくれ。何がお前をそうさせたんだ?山田か?」
「ふふふ……天国を追放された天使は、悪魔になるしかないのよ。あなたこそどうして?私の味方だったと思ったのに…」
「俺はただ……覚めない夢を見てるだけさ」
「キョン!来るわ!!」
「彼女のオーラ力が上昇している…」
「ふはははは!行くわよ!!」
「終わりにしようぜ……ちぃ!」
そして世界は核の炎に包まれた
完