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キョンの告白記」(2007/01/14 (日) 02:09:23) の最新版変更点

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<div class="main">きっかけは浅はかなものだった。<br> 朝倉に襲われたとき、彼女は必死に俺を助けてくれた。<br> それ以来俺は彼女に恋をするも、彼女は人間ではないので果たしてこの恋は叶うのだろうかと、<br> 杞憂であってほしい心配をするようになっていた。<br> 何せ俺は優柔不断なので、いつまで立っても思いをぶつけられていない。<br> その子の名前は長門有希、文化部だったがいつの間にかSOS団ということにされるも、<br> それを歯牙にもかけず一日中本を読み続けている女の子。<br> 彼女に恋をしてから月日が過ぎ、もうすぐクリスマスが訪れようとしている。<br> 俺はそのクリスマスに、谷口と国木田のアシストによるある計画を立てていた。<br> 名づけて「戦艦長門」<br></div> <div class="main"><br></div> <div class="main">~12/23~<br> 作戦を整理する。<br> 長門が好きそうな場所などを考慮したうえでデートを敢行する。<br> 好きそうな場所なんて決まりきってるのだが・・・。<br> 長門とは12/24日15時、学校の校門前で約束してある。<br> いや、正確には騙した。<br> 図書館のカードを更新しないと一生借りれなくなると。<br> 色々な意味で酷い嘘なので絶対にバレると思ったが、素直に応じてくれたのが何よりの救いだ。<br> むしろ一生借りれないといったときの長門の目は怯えきっていた。<br> もしかしたらマズいことをしたのかもしれない。<br> 長門相手にどれだけ俺の計画が通用するかはわからないが、<br> 谷口と国木田にこれ以上馬鹿にされるのも情けないし、やるしかないだろう。<br> </div> <div class="main"><br></div> <div class="main">~12/24~<br> 起きる、12時38分。<br> 昨日は緊張で全く眠れなかったせいか、あやうく遅刻するところだった。<br> とりあえず着替えて朝食(昼食)を摂る。<br> 俺の所持する服は9割が無○良品のものなので、今日の為に服を買ってきた。<br> エドウィ○で。<br> 少し早めに学校へ向かい、14時45分学校到着。<br> 長門はまだ来ていない。<br></div> <p class="main">・・・</p> <div class="main">物凄い緊張の波が押し寄せる。<br> こんなに緊張するものなのか。<br> 某団長と二人きりになったときは何とも無かったのに。<br> 一人もがいていると、坂の下から足音が聞こえてきた。<br> 冬休みなのに制服姿の長門有希だった。<br> 極力平常心で話しかける。<br> 「よう、元気か?」<br> 声では返事をせず、首を縦に振る。<br> 「行くか、図書館。」<br> 「・・・うん。」<br> やっと声が聞けた。<br> 長門の目的は図書館なので、まずは図書館へ赴く。<br> 一応嘘を隠すために無意味に図書カードを更新し、長門は分厚い本に夢中になっていた。<br> ここまでは順調、ここからが第一ステップだ。<br> 長門を夕食に誘う、これが最初の難関だ。<br></div> <div class="main"><br></div> <div class="main">「おい、長門。」<br> 「・・・」<br> 「おーい、長門さん?」<br> 「・・・」<br> 気づいてない。<br> 途中で邪魔するのも悪印象だろうし、読み終わった隙を狙おう。<br> それから1時間が過ぎた。夕食に誘うにはギリギリの時間。<br> 長門が本を閉じ、新しい本に手をかける。<br> 「ちょっと待った!!」<br> 「・・・何。」<br> 「よかったらさ、飯食わないか?<br> あの、お前さ、いっつもコンビニ弁当じゃん。」<br> 「大丈夫、私に栄養は関係無い。」<br> なっ・・・<br> 「いや、いやさ、たまには違うものでも食べようぜ?一人で食べてても悲しいだろ?<br> 二人で食べたほうがおいしいって、きっと。もちろん俺の奢りだぞ。」<br> 「悲しくは、無い。私は別に大丈夫。」<br> ああ、痛いナンパ野郎みたくなってきたぞ。<br> ここで作戦失敗したら、嘘ついて図書館に連れてきただけじゃないか。<br> ここをクリアしないと先は無いんだ、少々強引にでも・・・。<br> 「なあ、長門、お前はいつも一人だから悲しくないと思うんだ。そんなんじゃ駄目だ。<br> 一回俺に奢られてみてくれ、お前だってそうすればわかるはずだ。」<br> 「・・・。」<br> 10秒の沈黙の後、<br> 「・・・わかった。」<br> 俺は難関を乗り越えた。<br></div> <div class="main"><br></div> <div class="main"> 俺が選んだのは、服に金をかけたお陰で高級店とはならず、サイゼ○アにとどまった。<br> 流石クリスマスだ、サイ○リアにすらカップルで溢れている。<br> 店員は俺達をカップルと認識しているだろう。<br> 「長門、メニューから好きなやつ選んでいいぞ。」<br> 長門は興味深そうにメニューに釘付けになっている。<br> 俺は肉でいいか。<br> 「おい長門、決まったか?」<br> 「・・・、この中から選ぶの」<br> マジか。<br> 結局俺と長門は同じ物にした。<br> ってかクリスマスにステーキって全く合わないよな・・・。<br> 長門はステーキを箸で食べていた。<br> 30分後、○イゼリアを出て、いよいよ最後の難関にさしかかる。<br> 見事にホワイトクリスマスとなり、雰囲気的には申し分ない。<br> 長門を家に送る途中で、俺は告白する。<br></div> <div class="main"><br></div> <div class="main">「長門」<br> 「なに」<br> 並んで夜道を歩く。<br> 少し雪が積もってきて、何度か転びそうになった。<br> 「お前さ、ハルヒの調査とやらは順調か?」<br> 「大丈夫。今のところは何の問題も起こっていない。」<br> 「そうか・・・。」<br> 会話が続かない。<br> 「もし・・・、また朝倉涼子のような有機生命体にあなたが狙われたら、助ける。安心して。」<br> 今日初めて自分から言葉を発してくれた。<br> 俺は何でこんなに不安がってるんだろう。<br> 相手は長門だ。フラれても気まずくなったりはしないはず。<br> 泰然とした気持ちで言葉を発した。<br> 「長門、付き合ってくれ。」<br> 「どこに。」<br> 「いや、違うんだ。お前のことが好きってことだ。」<br> 「・・・そう。」<br> 「お前はどうなんだよ?」<br> 「・・・」<br> 「私には貴方を受け入れることが出来ない、諦めて。」<br> 「そうか。」<br> 長門は、静かに頷いた。<br></div> <div class="main"><br></div> <div class="main">長門有希ルート BAD END<br></div> <!-- ad -->
<div class="main">きっかけは浅はかなものだった。<br /> 朝倉に襲われたとき、彼女は必死に俺を助けてくれた。<br /> それ以来俺は彼女に恋をするも、彼女は人間ではないので果たしてこの恋は叶うのだろうかと、<br /> 杞憂であってほしい心配をするようになっていた。<br /> 何せ俺は優柔不断なので、いつまで立っても思いをぶつけられていない。<br /> その子の名前は長門有希、文化部だったがいつの間にかSOS団ということにされるも、<br /> それを歯牙にもかけず一日中本を読み続けている女の子。<br /> 彼女に恋をしてから月日が過ぎ、もうすぐクリスマスが訪れようとしている。<br /> 俺はそのクリスマスに、谷口と国木田のアシストによるある計画を立てていた。<br /> 名づけて「戦艦長門」</div> <div class="main"> </div> <div class="main">~12/23~<br /> 作戦を整理する。<br /> 長門が好きそうな場所などを考慮したうえでデートを敢行する。<br /> 好きそうな場所なんて決まりきってるのだが・・・。<br /> 長門とは12/24日15時、学校の校門前で約束してある。<br /> いや、正確には騙した。<br /> 図書館のカードを更新しないと一生借りれなくなると。<br /> 色々な意味で酷い嘘なので絶対にバレると思ったが、素直に応じてくれたのが何よりの救いだ。<br /> むしろ一生借りれないといったときの長門の目は怯えきっていた。<br /> もしかしたらマズいことをしたのかもしれない。<br /> 長門相手にどれだけ俺の計画が通用するかはわからないが、<br /> 谷口と国木田にこれ以上馬鹿にされるのも情けないし、やるしかないだろう。</div> <div class="main"> </div> <div class="main">~12/24~<br /> 起きる、12時38分。<br /> 昨日は緊張で全く眠れなかったせいか、あやうく遅刻するところだった。<br /> とりあえず着替えて朝食(昼食)を摂る。<br /> 俺の所持する服は9割が無○良品のものなので、今日の為に服を買ってきた。<br /> エドウィ○で。<br /> 少し早めに学校へ向かい、14時45分学校到着。<br /> 長門はまだ来ていない。</div> <p class="main">・・・</p> <div class="main">物凄い緊張の波が押し寄せる。<br /> こんなに緊張するものなのか。<br /> 某団長と二人きりになったときは何とも無かったのに。<br /> 一人もがいていると、坂の下から足音が聞こえてきた。<br /> 冬休みなのに制服姿の長門有希だった。<br /> 極力平常心で話しかける。<br /> 「よう、元気か?」<br /> 声では返事をせず、首を縦に振る。<br /> 「行くか、図書館。」<br /> 「・・・うん。」<br /> やっと声が聞けた。<br /> 長門の目的は図書館なので、まずは図書館へ赴く。<br /> 一応嘘を隠すために無意味に図書カードを更新し、長門は分厚い本に夢中になっていた。<br /> ここまでは順調、ここからが第一ステップだ。<br /> 長門を夕食に誘う、これが最初の難関だ。</div> <div class="main"> </div> <div class="main">「おい、長門。」<br /> 「・・・」<br /> 「おーい、長門さん?」<br /> 「・・・」<br /> 気づいてない。<br /> 途中で邪魔するのも悪印象だろうし、読み終わった隙を狙おう。<br /> それから1時間が過ぎた。夕食に誘うにはギリギリの時間。<br /> 長門が本を閉じ、新しい本に手をかける。<br /> 「ちょっと待った!!」<br /> 「・・・何。」<br /> 「よかったらさ、飯食わないか?<br /> あの、お前さ、いっつもコンビニ弁当じゃん。」<br /> 「大丈夫、私に栄養は関係無い。」<br /> なっ・・・<br /> 「いや、いやさ、たまには違うものでも食べようぜ?一人で食べてても悲しいだろ?<br /> 二人で食べたほうがおいしいって、きっと。もちろん俺の奢りだぞ。」<br /> 「悲しくは、無い。私は別に大丈夫。」<br /> ああ、痛いナンパ野郎みたくなってきたぞ。<br /> ここで作戦失敗したら、嘘ついて図書館に連れてきただけじゃないか。<br /> ここをクリアしないと先は無いんだ、少々強引にでも・・・。<br /> 「なあ、長門、お前はいつも一人だから悲しくないと思うんだ。そんなんじゃ駄目だ。<br /> 一回俺に奢られてみてくれ、お前だってそうすればわかるはずだ。」<br /> 「・・・。」<br /> 10秒の沈黙の後、<br /> 「・・・わかった。」<br /> 俺は難関を乗り越えた。</div> <div class="main"> </div> <div class="main">俺が選んだのは、服に金をかけたお陰で高級店とはならず、サイゼ○アにとどまった。<br /> 流石クリスマスだ、サイ○リアにすらカップルで溢れている。<br /> 店員は俺達をカップルと認識しているだろう。<br /> 「長門、メニューから好きなやつ選んでいいぞ。」<br /> 長門は興味深そうにメニューに釘付けになっている。<br /> 俺は肉でいいか。<br /> 「おい長門、決まったか?」<br /> 「・・・、この中から選ぶの」<br /> マジか。<br /> 結局俺と長門は同じ物にした。<br /> ってかクリスマスにステーキって全く合わないよな・・・。<br /> 長門はステーキを箸で食べていた。<br /> 30分後、○イゼリアを出て、いよいよ最後の難関にさしかかる。<br /> 見事にホワイトクリスマスとなり、雰囲気的には申し分ない。<br /> 長門を家に送る途中で、俺は告白する。</div> <div class="main"> </div> <div class="main">「長門」<br /> 「なに」<br /> 並んで夜道を歩く。<br /> 少し雪が積もってきて、何度か転びそうになった。<br /> 「お前さ、ハルヒの調査とやらは順調か?」<br /> 「大丈夫。今のところは何の問題も起こっていない。」<br /> 「そうか・・・。」<br /> 会話が続かない。<br /> 「もし・・・、また朝倉涼子のような有機生命体にあなたが狙われたら、助ける。安心して。」<br /> 今日初めて自分から言葉を発してくれた。<br /> 俺は何でこんなに不安がってるんだろう。<br /> 相手は長門だ。フラれても気まずくなったりはしないはず。<br /> 泰然とした気持ちで言葉を発した。<br /> 「長門、付き合ってくれ。」<br /> 「どこに。」<br /> 「いや、違うんだ。お前のことが好きってことだ。」<br /> 「・・・そう。」<br /> 「お前はどうなんだよ?」<br /> 「・・・」<br /> 「私には貴方を受け入れることが出来ない、諦めて。」<br /> 「そうか。」<br /> 長門は、静かに頷いた。</div> <div class="main"> </div> <div class="main">長門有希ルート BAD END</div>

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