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「キョン無題11」(2020/08/20 (木) 04:24:38) の最新版変更点
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<div class="main">
<div>今日も、平凡な一日が訪れようとしていた。<br>
いつものように授業を受け、いつものように弁当を食べ、そして、未来人、超能力者、<br>
宇宙人、神様のいる部室へと向かう。<br></div>
<br>
<div>
ドアを叩くと、部室の向こうから「はぁ~い」という可愛らしい声が聞こえる。<br>
myエンジェル、朝比奈みくるさんだ。<br>
「おいっす。」<br>
部室に入った瞬間、罵声が聞こえる。<br>
「遅いわよ!キョン!」<br>
・・・この学校、いや、全世界において厄介な女、ハルヒだ。<br>
</div>
<br>
<div>「早く座りなさい、今、いいこと考えたから!」<br>
ハルヒのこの言葉に、古泉、朝比奈さんの目に不安な色が現れる。<br>
長門は・・・まぁ、いつもどおりだ。<br>
「で、何を思いついたんだ?」<br></div>
<br>
<div>「肝試しよ!!!」<br>
「・・・・は?」<br>
思わず間抜けな声が漏れてしまう。<br></div>
<br>
<div>「ちょっと待てハルヒ、今、11月だよな。」<br>
「ええ、そうよ。」<br>
・・・あれ?俺の頭がおかしいのか?本来肝試しは夏にやるような気がするんだが・・・。<br>
「別にいいじゃない!逆にこんな時期に肝試しをやれば、不思議も見つかるかもしれないわ!!」<br>
</div>
<br>
<div>
・・・だめだ、こいつの事だ、恐らく肝試しをやることになるのだろう。<br>
「古泉君!いいわよね!?」<br></div>
<br>
<div>
古泉は少し困った顔をすると、やがていつもの少し君の悪い笑顔で言った。<br>
「ええ、いいと思いますよ。」<br>
「みくるちゃんは?」<br>
「え、はい、いいと思います・・・。」<br></div>
<br>
<div>「有希は?」<br>
「・・・別にいい。」<br>
おいおい、誰か1人ぐらい反論できる奴はいないのか?<br>
「やっぱりやめたほうg「じゃぁ、決定ね!」<br>
俺が意見を言う前に、あっさりと決断は下された。<br>
俺に投票権は無いのだろうか・・・・。<br></div>
<br>
<div>
そして、3日後、土曜の夜11時、俺たちSOS団は、神社の前にいた。<br>
「じゃぁ、くじを引いて、同じ色の人がペアね♪」<br>
この時点で既に悪い予感がしていた。<br>
不幸にもその悪い予感はあたってしまう。<br></div>
<br>
<div>結果<br>
長門、朝比奈さん、古泉ペア。<br>
俺とハルヒペア。<br>
「じゃぁ、決定!早速3人とも、神社の奥にある札を持って来てちょうだい!」<br>
まずは長門と朝比奈さんと古泉の無敵ペアからいくらしい。<br>
</div>
<br>
<div>「楽しみね。早く戻ってこないかな~♪」<br>
ハルヒは楽しそうだ。<br>
俺はというと、実は少しびびっていた。<br>
だって、この夜に神社ですよ?しかも月も出ていない。<br>
俺をびびりとかいう奴!今すぐ変わってやる。<br></div>
<br>
<div>
しばらくすると、なぜかボロボロになった3人が帰ってきた。<br>
「どうしたの?3人とも!!?」<br>
ハルヒが3人に駆け寄る。<br></div>
<br>
<div>
「・・・まずいです、涼宮さん、早く逃げてください。」<br>
古泉がいつになく真面目な顔で言う。<br></div>
<br>
<div>「え?なんで?どうしたのよ!」<br>
「・・・いいから、早く。」<br>
「有希まで・・・何?どうしたの?」<br></div>
<br>
<div>一体何が起こっているんだ?<br>
「キョン君、涼宮さんを頼みますよ!!」<br>
朝比奈さんも真剣だ。<br>
だいたい想像がつく。<br>
このパターンは、朝倉のような奴がでたに違いない。<br></div>
<br>
<div>俺はハルヒの手を引き、逃げ出した。<br>
「ぐっ!!」<br></div>
<br>
<div>その時だった。<br>
後ろから時代劇でよく聞く声が聞こえた。<br>
振り向くと、古泉、長門、朝比奈さんが血まみれになって倒れていた。<br>
目の前には、赤い髪を垂らした女がナイフを持って立っていた。<br>
</div>
<br>
<div>グサッ<br>
俺の体に激痛が走る。<br>
「キョ・・・ン?」<br>
後ろからハルヒの心配そうな声が聞こえる。<br></div>
<br>
<br>
<div>俺の腹からは、赤い物が流れ出ていた。<br>
「いや・・・嘘でしょ?・・・ねぇ、キョン!」<br>
倒れた俺にハルヒが駆け寄る。<br>
「ハ・・・ルヒ・・・早く・・・逃げろ・・・。」<br></div>
<br>
<div>
「馬鹿!あんたを・・・皆を置いて逃げられるわけ無いじゃない!!それに・・あんたが死んだら・・・<br>
あたし、いやだ・・・!」<br>
なんていった?ハルヒ?意識が朦朧として聞こえない。<br>
無常にも霊はナイフを振り上げた。<br>
振り下ろされたナイフが見える。<br>
俺は目を閉じた・・・。<br></div>
<br>
<br>
<div>チュンチュン<br>
?なんだ?小鳥の・・・囀り?<br>
目覚めると、俺は自分のベッドの上にいた。<br>
「・・・夢?」<br></div>
<br>
<div>
いや、こんな訳の分からない夢があってたまるか。<br></div>
<br>
<div>俺は急いで学校に行くと、古泉のクラスに行く。<br>
案の定、古泉は席に座っていた。<br>
「古泉、話がある。」<br>
「僕もです。」<br></div>
<br>
<br>
<div>廊下に出ると、俺は問いかける。<br>
「御前も見たのか?」<br>
「はい、ですが、あれは夢ではありません。」<br></div>
<br>
<div>やはりか・・・。<br>
「じゃぁ、あれは現実で、ハルヒがもう嫌だ。と思ったから夢となった、こういうことか?」<br>
「はい、その通りです。<br>
それにしても、あなたがいなければ僕達は死んでました。」<br>
</div>
<br>
<div>「俺がいなければ?どういうことだ?」<br>
「無事に戻れたのは、あなたが倒れたからです。」<br>
・・・・は?<br>
「さっぱり分からん。」<br>
「やれやれ、鈍いですねえ。」<br>
そのあとチャイムが鳴って、急いで教室に戻る。<br>
すると、ハルヒが心配そうに俺を見てくる。<br></div>
<br>
<div>いったい、昨日のあれはなんだったんだ?<br>
少なくとも、皆生きているのは本当らしい。<br>
これからは、あの神社を通らないようにしよう。<br></div>
<br>
<div>~完~<br></div>
</div>
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<div class="main">
<div>今日も、平凡な一日が訪れようとしていた。<br />
いつものように授業を受け、いつものように弁当を食べ、そして、未来人、超能力者、<br />
宇宙人、神様のいる部室へと向かう。</div>
<div>ドアを叩くと、部室の向こうから「はぁ~い」という可愛らしい声が聞こえる。<br />
myエンジェル、朝比奈みくるさんだ。<br />
「おいっす。」<br />
部室に入った瞬間、罵声が聞こえる。<br />
「遅いわよ!キョン!」<br />
・・・この学校、いや、全世界において厄介な女、ハルヒだ。</div>
<div>「早く座りなさい、今、いいこと考えたから!」<br />
ハルヒのこの言葉に、古泉、朝比奈さんの目に不安な色が現れる。<br />
長門は・・・まぁ、いつもどおりだ。<br />
「で、何を思いついたんだ?」</div>
<div>「肝試しよ!!!」<br />
「・・・・は?」<br />
思わず間抜けな声が漏れてしまう。</div>
<div>「ちょっと待てハルヒ、今、11月だよな。」<br />
「ええ、そうよ。」<br />
・・・あれ?俺の頭がおかしいのか?本来肝試しは夏にやるような気がするんだが・・・。<br />
「別にいいじゃない!逆にこんな時期に肝試しをやれば、不思議も見つかるかもしれないわ!!」</div>
<div>・・・だめだ、こいつの事だ、恐らく肝試しをやることになるのだろう。<br />
「古泉君!いいわよね!?」</div>
<div>古泉は少し困った顔をすると、やがていつもの少し君の悪い笑顔で言った。<br />
「ええ、いいと思いますよ。」<br />
「みくるちゃんは?」<br />
「え、はい、いいと思います・・・。」</div>
<div>「有希は?」<br />
「・・・別にいい。」<br />
おいおい、誰か1人ぐらい反論できる奴はいないのか?<br />
「やっぱりやめたほうg「じゃぁ、決定ね!」<br />
俺が意見を言う前に、あっさりと決断は下された。<br />
俺に投票権は無いのだろうか・・・・。</div>
<div>そして、3日後、土曜の夜11時、俺たちSOS団は、神社の前にいた。<br />
「じゃぁ、くじを引いて、同じ色の人がペアね♪」<br />
この時点で既に悪い予感がしていた。<br />
不幸にもその悪い予感はあたってしまう。</div>
<div>結果<br />
長門、朝比奈さん、古泉ペア。<br />
俺とハルヒペア。<br />
「じゃぁ、決定!早速3人とも、神社の奥にある札を持って来てちょうだい!」<br />
まずは長門と朝比奈さんと古泉の無敵ペアからいくらしい。</div>
<div>「楽しみね。早く戻ってこないかな~♪」<br />
ハルヒは楽しそうだ。<br />
俺はというと、実は少しびびっていた。<br />
だって、この夜に神社ですよ?しかも月も出ていない。<br />
俺をびびりとかいう奴!今すぐ変わってやる。</div>
<div>しばらくすると、なぜかボロボロになった3人が帰ってきた。<br />
「どうしたの?3人とも!!?」<br />
ハルヒが3人に駆け寄る。</div>
<div>「・・・まずいです、涼宮さん、早く逃げてください。」<br />
古泉がいつになく真面目な顔で言う。</div>
<div>「え?なんで?どうしたのよ!」<br />
「・・・いいから、早く。」<br />
「有希まで・・・何?どうしたの?」</div>
<div>一体何が起こっているんだ?<br />
「キョン君、涼宮さんを頼みますよ!!」<br />
朝比奈さんも真剣だ。<br />
だいたい想像がつく。<br />
このパターンは、朝倉のような奴がでたに違いない。</div>
<div>俺はハルヒの手を引き、逃げ出した。<br />
「ぐっ!!」</div>
<div>その時だった。<br />
後ろから時代劇でよく聞く声が聞こえた。<br />
振り向くと、古泉、長門、朝比奈さんが血まみれになって倒れていた。<br />
目の前には、赤い髪を垂らした女がナイフを持って立っていた。</div>
<div>グサッ<br />
俺の体に激痛が走る。<br />
「キョ・・・ン?」<br />
後ろからハルヒの心配そうな声が聞こえる。</div>
<div>俺の腹からは、赤い物が流れ出ていた。<br />
「いや・・・嘘でしょ?・・・ねぇ、キョン!」<br />
倒れた俺にハルヒが駆け寄る。<br />
「ハ・・・ルヒ・・・早く・・・逃げろ・・・。」</div>
<div>「馬鹿!あんたを・・・皆を置いて逃げられるわけ無いじゃない!!それに・・あんたが死んだら・・・<br />
あたし、いやだ・・・!」<br />
なんていった?ハルヒ?意識が朦朧として聞こえない。<br />
無常にも霊はナイフを振り上げた。<br />
振り下ろされたナイフが見える。<br />
俺は目を閉じた・・・。</div>
<div>チュンチュン<br />
?なんだ?小鳥の・・・囀り?<br />
目覚めると、俺は自分のベッドの上にいた。<br />
「・・・夢?」</div>
<div>いや、こんな訳の分からない夢があってたまるか。</div>
<div>俺は急いで学校に行くと、古泉のクラスに行く。<br />
案の定、古泉は席に座っていた。<br />
「古泉、話がある。」<br />
「僕もです。」</div>
<div>廊下に出ると、俺は問いかける。<br />
「御前も見たのか?」<br />
「はい、ですが、あれは夢ではありません。」</div>
<div>やはりか・・・。<br />
「じゃぁ、あれは現実で、ハルヒがもう嫌だ。と思ったから夢となった、こういうことか?」<br />
「はい、その通りです。<br />
それにしても、あなたがいなければ僕達は死んでました。」</div>
<div>「俺がいなければ?どういうことだ?」<br />
「無事に戻れたのは、あなたが倒れたからです。」<br />
・・・・は?<br />
「さっぱり分からん。」<br />
「やれやれ、鈍いですねえ。」<br />
そのあとチャイムが鳴って、急いで教室に戻る。<br />
すると、ハルヒが心配そうに俺を見てくる。</div>
<div>いったい、昨日のあれはなんだったんだ?<br />
少なくとも、皆生きているのは本当らしい。<br />
これからは、あの神社を通らないようにしよう。</div>
<div>~完~</div>
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