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第5章-2 The trouble of all」(2011/02/02 (水) 18:23:44) の最新版変更点

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<p>「遅い!」</p> <p><br /> 朝飯を食い、ナツキが来るのを待っていたのだが、なぜか時間になって迎えに来ない。1秒でも早く学校に行って確かめたいってのに、間の悪い奴だ。こんな風に、1年に数回ナツキが寝坊する日がたまにあるんだよな。仕方ない、迎えに行くか。<br />  </p> <p> 家の隣にあるナツキの家に行き、チャイムを押したわけだが……、何度押しても反応がない。<br />  </p> <p>「こりゃ、本格的に寝坊しているな」<br />  </p> <p> こんなこともあろうかと、俺達はそれぞれの家の鍵を持っている。この時代に、ここまでの近所付き合いができるなんて、全くたいしたもんだ。<br />  </p> <p>  鍵を開けて中に入ったが、なぜかおばさんはいない。というか、どういうことだ?物がほとんどない。殺風景すぎて、人が住んでいる気配がないぞ。どうしたんだろう?</p> <p> </p> <p>  2階に上がってナツキの部屋まで行き、ドアをノックしたが、またまた返事がない。さて、入るべきか入らざるべきか。最近ナツキの部屋に入ってないからな。たしか中学1年以来か?女の子の部屋に入るってのは抵抗あるが、致し方ない非常事態ってやつだ。気合いを入れるか。<br />  </p> <p>「入るぞー」<br />  </p> <p>声をかけ、ドアを開けて中に入ると、想定外のとんでもない光景が目に映った。<br />  </p> <p>「うーん……、キョン……君……」</p> <p><br />  数秒固まってしまった後、思考が動き始め最初に思ったのは<br />  </p> <p>(キョン羨ましすぎるぜ!)<br />  </p> <p>ってことだ。</p> <p> </p> <p> そして、あまりの悩ましさと微笑ましさに、思わず頬が緩んでしまう。いかんぞ、気を引き締めろ!</p> <p> </p> <p>「あ、朝比奈さん、起きてください」<br />  </p> <p>全く理解できないが、ナツキの部屋のベッドに寝ていたのは、どういうわけか我らがエンジェル朝比奈さんだった。<br />  </p> <p>  朝比奈さんは、俺の呼びかけを全く無視し、白雪姫のようなかわいらしい寝顔で優しい吐息をたてている。呼び掛けても反応がないので、これまた非常事態だ。少しだけ身体に触らせてくださいよー。一応言っておくが、やましい気持ちなんて全くないぞ。たぶん。</p> <p><br />  身体を揺すりながら何度も名前を呼ぶと、朝比奈さんはゆっくりと瞼を開けた。<br />  </p> <p>「はにゃ?」<br />  </p> <p> 第一声がこれだよ。思わず天を仰いだね。あー、寝ぼけている姿もかわいい。おっと、いかんいかん。このままだと顔が緩みきってしまい、変態と罵られかねない。朝比奈さん、とにかく起きて下さい。</p>
<p>「遅い!」</p> <p><br /> 朝飯を食い、ナツキが来るのを待っていたのだが、なぜか時間になって迎えに来ない。1秒でも早く学校に行って確かめたいってのに、間の悪い奴だ。こんな風に、1年に数回ナツキが寝坊する日がたまにあるんだよな。仕方ない、迎えに行くか。<br />  </p> <p> 家の隣にあるナツキの家に行き、チャイムを押したわけだが……、何度押しても反応がない。<br />  </p> <p>「こりゃ、本格的に寝坊しているな」<br />  </p> <p> こんなこともあろうかと、俺達はそれぞれの家の鍵を持っている。この時代に、ここまでの近所付き合いができるなんて、全くたいしたもんだ。<br />  </p> <p>  鍵を開けて中に入ったが、なぜかおばさんはいない。というか、どういうことだ?物がほとんどない。殺風景すぎて、人が住んでいる気配がないぞ。どうしたんだろう?</p> <p> </p> <p>  2階に上がってナツキの部屋まで行き、ドアをノックしたが、またまた返事がない。さて、入るべきか入らざるべきか。最近ナツキの部屋に入ってないからな。たしか中学1年以来か?女の子の部屋に入るってのは抵抗あるが、致し方ない非常事態ってやつだ。気合いを入れるか。<br />  </p> <p>「入るぞー」<br />  </p> <p>声をかけ、ドアを開けて中に入ると、想定外のとんでもない光景が目に映った。<br />  </p> <p>「うーん……、キョン……君……」</p> <p><br />  数秒固まってしまった後、思考が動き始め最初に思ったのは<br />  </p> <p>(キョン羨ましすぎるぜ!)<br />  </p> <p>ってことだ。</p> <p> </p> <p> そして、あまりの悩ましさと微笑ましさに、思わず頬が緩んでしまう。いかんぞ、気を引き締めろ!</p> <p> </p> <p>「あ、朝比奈さん、起きてください」<br />  </p> <p>全く理解できないが、ナツキの部屋のベッドに寝ていたのは、どういうわけか我らがエンジェル朝比奈さんだった。<br />  </p> <p>  朝比奈さんは、俺の呼びかけを全く無視し、白雪姫のようなかわいらしい寝顔で優しい吐息をたてている。呼び掛けても反応がないので、これまた非常事態だ。少しだけ身体に触らせてくださいよー。一応言っておくが、やましい気持ちなんて全くないぞ。たぶん。</p> <p><br />  身体を揺すりながら何度も名前を呼ぶと、朝比奈さんはゆっくりと瞼を開けた。<br />  </p> <p>「はにゃ?」<br />  </p> <p> 第一声がこれだよ。思わず天を仰いだね。あー、寝ぼけている姿もかわいい。おっと、いかんいかん。このままだと顔が緩みきってしまい、変態と罵られかねない。朝比奈さん、とにかく起きて下さい。</p> <p> </p> <p><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/6426.html">次へ</a></p>

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