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第4章前編-6 Dark spring + Light summer = Day」(2011/01/24 (月) 22:00:36) の最新版変更点

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<p> 家に帰ると、俺の部屋には誰もいなかった。それが普通なんだろうが、最近ナツキがいない方がめずらしい。</p> <p><br /> 「なんか気になるな……」<br />  </p> <p>  最後に見たナツキの顔が、どうしても頭から離れない。放っておこうとも考えたのだが、そこまで薄情ではないくらい、あいつとは付き合いが長いのだ。というわけで、電話をかけることにした。何度かコールした後、電話がつながる。<br /><br /> 「よう」<br /><br /> 「うん……。電話なんてめずらしいじゃない。どうしたの?」<br /><br />  やっぱり声に元気がなかった。らしくねえな。<br /><br /> 「どうした元気ないな。デート、うまくいかなかったのか?」<br /><br /> 「そういうわけじゃない。楽しかったよ。けど……」<br /><br /> 「けど?」<br /><br /> 「キョン君が……、あたしの探していた憧れの人かと思ったんだけど違うみたい。あたしと会ったことないんだって」<br />  </p> <p> なるほど、元気がない原因はそれか。しょうがねえな。<br /><br /> 「まあ、そう落ち込むなって。いつかきっと見つかるさ。俺がお前の想い人を探すのに、協力してやるから。ああ、もしキョンのことが気に入ったってんなら、協力は惜しまないぞ」<br /><br /> 「バカ!大きなお世話よ」<br /><br /> ナツキは少し笑いながら言った。少しだけ、元気が出たようだ。元気がないナツキってのは、涼宮同様しっくりこない。<br /><br /> 「ありがとう」<br /><br />  聞こえるか、聞こえないか微妙な音量で言ったかと思うと、電話が切れた。まあ……、大丈夫だろう。さて、寝るか。<br /><br />  俺としては疲れただけで、このまま何事もなく終わったと思っていたんだが……、この日のことは、後に起こる2つの事件、俺とその他大勢を巻き込む、とんでもない事件の序章に過ぎなかったのだ。<br /><br /> 第5章に続く</p>

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