「第２章-８ Thought to arrive」の編集履歴（バックアップ）一覧はこちら
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p>
やっとこさ、家に辿り着いた。太陽はとっくに沈んで辺りは暗くなっている。自分の部屋に入ったところ、いつもどーりナツキが俺の部屋にいた。いたのだが、おとなしい。というか、俺のベッドで寝てやがる。<br /><br />
「おい、起きろ」<br /><br />
「ううーん……」<br /><br />
なんだ、こいつ。妙に色っぽいな。前から思っていたのだが、高校に入ってからというもの、どんどんかわいくなってないか？これで、性格が良ければ言うことないんだろうが。あと、もうちょっと女らしさというか、恥じらいというものを覚えて欲しい。一応男の部屋なのだから、少しくらい抵抗があってもいいと……</p>
<p><br />
俺は何を考えてるんだ！アホな事を考えている自分に腹が立ち、ナツキの頬をつねった。おら、さっさと起きろ。<br /><br />
「んあ、痛い……」<br /><br />
ナツキは目を大きく開いて飛び起き、顔を真っ赤にして<br /><br />
「変なことしてないでしょうね！」<br /><br />
叫ぶ。こういう女の子らしい反応もするのか。というかナツキに変なことなんかするわけないだろ、失礼な。<br />
</p>
<p>「あんたの方が失礼でしょ！だいたい、どこ行ってたのよ。退屈で死にそうだったわ」<br /><br />
なぜ俺は非難されないといけないのだろう。俺には俺の予定がある。１人で暇なら彼氏でも作れ。<br /><br />
「前に言ったでしょ？あの人以外、興味ないの。そういうあんたは、長門さんとデートでもしてたんじゃないの」<br /><br />
ナツキがにやけながら言った。適当にごまかせばよかったのだろうが、俺は不覚にも言葉につまってしまった。あれはデートとかそういうもんじゃないが、長門と２人でいたのは事実だからな。<br /><br />
「うそ……」<br /><br />
ナツキは、幽霊でも見ているかのように驚いていた。ここはごまかしておくか。<br /><br />
「そういうわけじゃない。駅前をぶらついたら、たまたま長門に会って話をしただけだ」<br />
</p>
<p>
実は俺がＳＯＳ団に入ったということをナツキに言っていない。こいつに知られたら、いろいろと面倒なことになりそうだからだ。放課後はやることがあるとかなんとかごまかして、いつも先に帰ってもらっていた。<br /><br />
「ふーん、そう……」<br /><br />
ナツキは考え込んでいた。なんかいつもと違うな、変な奴。</p>
<p><br />
ああ、そうだ、一つの意見としてこいつに聞いておくか。<br /><br />
「なあ、もし恋人が病気か何かで死んでしまうって知ったら、お前ならどうする？」<br /><br />
ナツキは固まった。いや、そんな反応されても……。<br /><br />
「変な物でも食べた？あんたが恋愛に興味あるなんて以外……」<br /><br />
俺だって彼女くらい欲しいっての。聞いた俺が馬鹿だったと後悔していたところ、ナツキは真顔でこう言ったのだった。<br /><br />
「あたしだったら、一緒にいたいと思うだろうな。最後までずっと」<br />
</p>
<p>第３章に続く</p>
<p>
やっとこさ、家に辿り着いた。太陽はとっくに沈んで辺りは暗くなっている。自分の部屋に入ったところ、いつもどーりナツキが俺の部屋にいた。いたのだが、おとなしい。というか、俺のベッドで寝てやがる。<br /><br />
「おい、起きろ」<br /><br />
「ううーん……」<br /><br />
なんだ、こいつ。妙に色っぽいな。前から思っていたのだが、高校に入ってからというもの、どんどんかわいくなってないか？これで、性格が良ければ言うことないんだろうが。あと、もうちょっと女らしさというか、恥じらいというものを覚えて欲しい。一応男の部屋なのだから、少しくらい抵抗があってもいいと……</p>
<p><br />
俺は何を考えてるんだ！アホな事を考えている自分に腹が立ち、ナツキの頬をつねった。おら、さっさと起きろ。<br /><br />
「んあ、痛い……」<br /><br />
ナツキは目を大きく開いて飛び起き、顔を真っ赤にして<br /><br />
「変なことしてないでしょうね！」<br /><br />
叫ぶ。こういう女の子らしい反応もするのか。というかナツキに変なことなんかするわけないだろ、失礼な。<br />
</p>
<p>「あんたの方が失礼でしょ！だいたい、どこ行ってたのよ。退屈で死にそうだったわ」<br /><br />
なぜ俺は非難されないといけないのだろう。俺には俺の予定がある。１人で暇なら彼氏でも作れ。<br /><br />
「前に言ったでしょ？あの人以外、興味ないの。そういうあんたは、長門さんとデートでもしてたんじゃないの」<br /><br />
ナツキがにやけながら言った。適当にごまかせばよかったのだろうが、俺は不覚にも言葉につまってしまった。あれはデートとかそういうもんじゃないが、長門と２人でいたのは事実だからな。<br /><br />
「うそ……」<br /><br />
ナツキは、幽霊でも見ているかのように驚いていた。ここはごまかしておくか。<br /><br />
「そういうわけじゃない。駅前をぶらついたら、たまたま長門に会って話をしただけだ」<br />
</p>
<p>
実は俺がＳＯＳ団に入ったということをナツキに言っていない。こいつに知られたら、いろいろと面倒なことになりそうだからだ。放課後はやることがあるとかなんとかごまかして、いつも先に帰ってもらっていた。<br /><br />
「ふーん、そう……」<br /><br />
ナツキは考え込んでいた。なんかいつもと違うな、変な奴。</p>
<p><br />
ああ、そうだ、一つの意見としてこいつに聞いておくか。<br /><br />
「なあ、もし恋人が病気か何かで死んでしまうって知ったら、お前ならどうする？」<br /><br />
ナツキは固まった。いや、そんな反応されても……。<br /><br />
「変な物でも食べた？あんたが恋愛に興味あるなんて以外……」<br /><br />
俺だって彼女くらい欲しいっての。聞いた俺が馬鹿だったと後悔していたところ、ナツキは真顔でこう言ったのだった。<br /><br />
「あたしだったら、一緒にいたいと思うだろうな。最後までずっと」<br />
</p>
<p><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/6408.html">第３章に続く</a></p>
