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第2章-1 Thought to arrive」(2011/01/15 (土) 20:32:27) の最新版変更点

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<p> 俺が奇想天外な奴らがいる世界に来て数日が経った。相変わらず俺は愉快な仲間達がいる世界にいるが、こちらの世界は俺の世界とほぼ一緒なので、たいした問題もなく生活できている。自分でも驚いているが、適応能力が高いらしいな。<br /><br />  日が経つにつれ、SOS団のメンバーの癖がわかってきたので報告しよう。<br /><br />  涼宮は、おもしろいことが大好きで、本気で宇宙人、未来人、超能力者を探しているらしい。正直な感想。おそろしいくらいの変人だ!変人ってのは、良いことだ。みんな一緒だと面白くない。個性ってのはやっぱ必要だと思うぞ。しかし、だ。こいつは度が過ぎている。やりたいなら1人でやれよ。俺達を巻き込むなっての。<br /><br />  朝比奈さんは癒し系で、メイド服を着たりして俺を和ませてくれる。誰しもが憧れの存在になるだろう。ただ涼宮におもちゃにされているのがかわいそうでならない。<br /><br />  古泉は理屈っぽいが、人当たりが良く、良すぎて涼宮の無茶に反抗するってことは全くない。暴君に仕える軍師ってタイプだろう。<br /><br />  長門は相変わらず無表情で本を読むだけ。全くつかめない。宇宙人ってのは、みんな無愛想なのだろうか?達観しすぎて、感情ってのを置いて進化したのかもな。<br /><br />  キョンはあだ名こそ変わっているが、全くもってまともな常識人だ。唯一、俺がまともに話せる奴で、だらだらと毎日を過ごしたいと願うところなんか、俺と一緒。ただ、ひねくれたところがあるのが、たまに傷だろう。<br />  </p> <p>  さて、人物評価はこのくらいにしておこう。今は放課後。SOS団のアジトである文芸部の部室で、いつもどおり退屈な時間を過ごしていた。部室の中にいるのは、俺とキョン、古泉、長門、朝比奈さんだけで、我らが団長は遅刻している。<br /><br />  キョン曰く<br /><br /> 「どうせまた疲れるやっかい事を、どっかから拾ってくるんだろうよ」<br /><br /> と疲れた様子で言っていた。俺もキョンと同じで、日々平穏を祈る体質である。何事もなく1日が過ぎていき、後に平和だったなと思い返すのが、俺にとって一番幸せなことなのだ。<br /><br />  だが、そうもいかなかった。お騒がせ団長は、他の団員の誰でもない、俺に迷惑をかける事件を引っ張ってやってきたのだ。<br />  </p> <p> 涼宮が勢いよく部室のドアを開けたかと思うと<br /><br /> 「聞いて聞いて、おもしろい話を聞いちゃった!」<br /><br /> 叫びながら部室に入ってきた。<br /><br />  キョンが、「げっ」という顔をして、一瞬、古泉の顔が引きしまった。一体、何なんだ?<br /><br /> 「実はね、学校近くにある洋館に、お化けがでるらしいのよ。最近特に頻繁に出ていて、みんな怖がっているらしいわ。これってお化けと遊ぶチャンスじゃない!?」<br /><br /> びっくりするくらいの笑顔で、銀河が目の中に入っているのではないかと思えるような輝きを放ちつつ涼宮がとんでもないことを言ったかと思うと、<br /><br /> 「それなら僕も聞きました、最近噂になっているみたいですね」<br /><br /> 古泉が余計な相づちをうちやがった。</p> <p> </p> <p>次へ</p> <p> </p> <p><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/6390.html">目次</a></p>
<p> 俺が奇想天外な奴らがいる世界に来て数日が経った。相変わらず俺は愉快な仲間達がいる世界にいるが、こちらの世界は俺の世界とほぼ一緒なので、たいした問題もなく生活できている。自分でも驚いているが、適応能力が高いらしいな。<br /><br />  日が経つにつれ、SOS団のメンバーの癖がわかってきたので報告しよう。<br /><br />  涼宮は、おもしろいことが大好きで、本気で宇宙人、未来人、超能力者を探しているらしい。正直な感想。おそろしいくらいの変人だ!変人ってのは、良いことだ。みんな一緒だと面白くない。個性ってのはやっぱ必要だと思うぞ。しかし、だ。こいつは度が過ぎている。やりたいなら1人でやれよ。俺達を巻き込むなっての。<br /><br />  朝比奈さんは癒し系で、メイド服を着たりして俺を和ませてくれる。誰しもが憧れの存在になるだろう。ただ涼宮におもちゃにされているのがかわいそうでならない。<br /><br />  古泉は理屈っぽいが、人当たりが良く、良すぎて涼宮の無茶に反抗するってことは全くない。暴君に仕える軍師ってタイプだろう。<br /><br />  長門は相変わらず無表情で本を読むだけ。全くつかめない。宇宙人ってのは、みんな無愛想なのだろうか?達観しすぎて、感情ってのを置いて進化したのかもな。<br /><br />  キョンはあだ名こそ変わっているが、全くもってまともな常識人だ。唯一、俺がまともに話せる奴で、だらだらと毎日を過ごしたいと願うところなんか、俺と一緒。ただ、ひねくれたところがあるのが、たまに傷だろう。<br />  </p> <p>  さて、人物評価はこのくらいにしておこう。今は放課後。SOS団のアジトである文芸部の部室で、いつもどおり退屈な時間を過ごしていた。部室の中にいるのは、俺とキョン、古泉、長門、朝比奈さんだけで、我らが団長は遅刻している。<br /><br />  キョン曰く<br /><br /> 「どうせまた疲れるやっかい事を、どっかから拾ってくるんだろうよ」<br /><br /> と疲れた様子で言っていた。俺もキョンと同じで、日々平穏を祈る体質である。何事もなく1日が過ぎていき、後に平和だったなと思い返すのが、俺にとって一番幸せなことなのだ。<br /><br />  だが、そうもいかなかった。お騒がせ団長は、他の団員の誰でもない、俺に迷惑をかける事件を引っ張ってやってきたのだ。<br />  </p> <p> 涼宮が勢いよく部室のドアを開けたかと思うと<br /><br /> 「聞いて聞いて、おもしろい話を聞いちゃった!」<br /><br /> 叫びながら部室に入ってきた。<br /><br />  キョンが、「げっ」という顔をして、一瞬、古泉の顔が引きしまった。一体、何なんだ?<br /><br /> 「実はね、学校近くにある洋館に、お化けがでるらしいのよ。最近特に頻繁に出ていて、みんな怖がっているらしいわ。これってお化けと遊ぶチャンスじゃない!?」<br /><br /> びっくりするくらいの笑顔で、銀河が目の中に入っているのではないかと思えるような輝きを放ちつつ涼宮がとんでもないことを言ったかと思うと、<br /><br /> 「それなら僕も聞きました、最近噂になっているみたいですね」<br /><br /> 古泉が余計な相づちをうちやがった。</p> <p> </p> <p><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/6400.html">次へ</a></p> <p> </p> <p><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/6390.html">目次</a></p>

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