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涼宮ハルヒの仮入部~新体操部編~」(2020/03/12 (木) 14:02:10) の最新版変更点

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<div class="main"> <dl> <dd>わたしは涼宮ハルヒが苦手だ<br> <br> わたしは涼宮ハルヒが苦手だ<br> <br> 「そりゃあ、あの女が苦手じゃない人なんていませんよ」<br> <br> と、今にも鏡に映ったわたしが言いそうな今日この頃。<br> そんなわたしは今、新体操部で、リボン回しの練習をしている。<br> <br> わたしがこんなにも涼宮ハルヒに苦手意識するようになったのは、あの新体操部に入部したばかりのときに遡る。<br> その日はわたしが新体操部に入部した初日であった。<br> わたしは昔からバトンを習っていたし、運動神経もそれなりにあるので、こんなの楽勝だと思っていた。<br> だけど、これが意外とむずかしい。<br> リボンは思ったように動いてくれないし、ボールは腕をスーと通ってくれないし。<br> で、そのころはまだ仮入部してくる人も多く、その中にあの奇人変人で有名な、わたしと同じクラスの女の子もいた。<br> <br> 涼宮ハルヒ<br> <br> 話によると、いろんな部活に仮入部してるらしいので、ここもその一つなんだろう。<br> 多分、この部活も今日1日だけ。<br> で、涼宮ハルヒは先ほどからわたしの顔をジロジロ見てくる。<br> 何?わたしの顔に何かついてるって言うの?<br> 一応、触ってみたけど、何もついていない。<br> それを見た涼宮ハルヒは少し笑った。<br> 無愛想なのに笑うな!なんだっていうのあんた!<br> <br> で、仮入部だから、とりあえず基本を覚えさせるところから始まるんだけど。<br> なぜか・・・そう、なぜか・・・<br> 「柳本さん、あなた確かずっとバトン習ってたのよね?じゃあ、この子に教えてあげて、同じクラスの子でしょ?」<br> と、先輩に言われてしまった。仮入部に来た人数が多くて他の子を見なきゃいけないという理由で。<br> 先輩、わたし今日、初日ですよ・・・<br> <br> でも、習ってたのは事実。てきとうに教えてあげよう。<br> ただ、本格的に涼宮ハルヒを苦手になったのは、この後の出来事だが、このときも少しは苦手だった。<br> だって、人と話をするのが苦手らしいし、話されたら無視を貫き通す性格だ。<br> <br> 「何やってんのよ。早く教えなさいよ」<br> 言われなくたっても、教えるわよ。<br> まずは基本、バトンを右手に持ってくるくるくるくる。<br> おっ!なかなかやるわね。<br> まあ、これぐらいは初心者でもできる人はできるけど、これはどうかしら。<br> <br> エーリアル(空中にバトンを上げる操法)<br> <br> あっ!わたしが失敗しちゃった。<br> 「何これ?簡単じゃない。あんた、本当に習ってたの?」<br> ・・・・<br> こ、これぐらいは初心者でも運がよければできるわ。<br> <br> エンジェルロール(腕の部位だけを使ってバトンをまわす操法)<br> <br> よし、今度はわたしも成功した。これは、初心者にはできない技よ。<br> 「・・・さっきより簡単なの教えてどうすんのよ」<br> 何ですと!<br> そんな・・・わたしでもこの技習得するのにかなり長い時間かかったのよ。<br> <br> じゃあ、これはどう?<br> <br> コンタクトマテリアル(とにかく何度もまわすのよ)<br> <br> わたしのやり方が早くて分からないかしら?<br> って、できてるーーー!!<br> <br> もっと早くまわしてやるーーー<br> って、そっちも早くするのーーー!!<br> いててていててて、指が痛い、腕が痛い。<br> <br> で、結局、それをわたしは10分間しかできなく、涼宮ハルヒは15分ぐらい続けて、自分からやめた。<br> 「もっとむずかしいのないんですか?」<br> それを覚えるために、わたしはこの部に入部したのよ!<br> <br> で、その後は、<br> 「あたしやっぱりやめます」<br> と、言ってくれた。<br> すぐにやめてください。あなたとはもう関わりたくありません。<br> で、最後に全く関係ないことをわたしに言ってきた。<br> <br> 「あんたの前髪、変だね」<br> <br> ・・・・・・<br> もう、何も言わないで。<br> <br> それから、わたしはできるだけ涼宮ハルヒに近づかないでいようと心がけているのだけど、<br> なぜか、そうすればそうするほど、涼宮ハルヒがこっちを見てくるような気がする・・・<br> 嫌がらせ?<br> わたしは、あんたの好む宇宙人でも未来人でも異世界人でも超能力者でもないわよー。<br> <br> 終わり<br></dd> </dl> </div> <!-- ad -->
<div class="main"> <dl> <dd>わたしは涼宮ハルヒが苦手だ<br /> <br /> わたしは涼宮ハルヒが苦手だ<br /> <br /> 「そりゃあ、あの女が苦手じゃない人なんていませんよ」<br /> <br /> と、今にも鏡に映ったわたしが言いそうな今日この頃。<br /> そんなわたしは今、新体操部で、リボン回しの練習をしている。<br /> <br /> わたしがこんなにも涼宮ハルヒに苦手意識するようになったのは、あの新体操部に入部したばかりのときに遡る。<br /> その日はわたしが新体操部に入部した初日であった。<br /> わたしは昔からバトンを習っていたし、運動神経もそれなりにあるので、こんなの楽勝だと思っていた。<br /> だけど、これが意外とむずかしい。<br /> リボンは思ったように動いてくれないし、ボールは腕をスーと通ってくれないし。<br /> で、そのころはまだ仮入部してくる人も多く、その中にあの奇人変人で有名な、わたしと同じクラスの女の子もいた。<br /> <br /> 涼宮ハルヒ<br /> <br /> 話によると、いろんな部活に仮入部してるらしいので、ここもその一つなんだろう。<br /> 多分、この部活も今日1日だけ。<br /> で、涼宮ハルヒは先ほどからわたしの顔をジロジロ見てくる。<br /> 何?わたしの顔に何かついてるって言うの?<br /> 一応、触ってみたけど、何もついていない。<br /> それを見た涼宮ハルヒは少し笑った。<br /> 無愛想なのに笑うな!なんだっていうのあんた!<br /> <br /> で、仮入部だから、とりあえず基本を覚えさせるところから始まるんだけど。<br /> なぜか・・・そう、なぜか・・・<br /> 「柳本さん、あなた確かずっとバトン習ってたのよね?じゃあ、この子に教えてあげて、同じクラスの子でしょ?」<br /> と、先輩に言われてしまった。仮入部に来た人数が多くて他の子を見なきゃいけないという理由で。<br /> 先輩、わたし今日、初日ですよ・・・<br /> <br /> でも、習ってたのは事実。てきとうに教えてあげよう。<br /> ただ、本格的に涼宮ハルヒを苦手になったのは、この後の出来事だが、このときも少しは苦手だった。<br /> だって、人と話をするのが苦手らしいし、話されたら無視を貫き通す性格だ。<br /> <br /> 「何やってんのよ。早く教えなさいよ」<br /> 言われなくたっても、教えるわよ。<br /> まずは基本、バトンを右手に持ってくるくるくるくる。<br /> おっ!なかなかやるわね。<br /> まあ、これぐらいは初心者でもできる人はできるけど、これはどうかしら。<br /> <br /> エーリアル(空中にバトンを上げる操法)<br /> <br /> あっ!わたしが失敗しちゃった。<br /> 「何これ?簡単じゃない。あんた、本当に習ってたの?」<br /> ・・・・<br /> こ、これぐらいは初心者でも運がよければできるわ。<br /> <br /> エンジェルロール(腕の部位だけを使ってバトンをまわす操法)<br /> <br /> よし、今度はわたしも成功した。これは、初心者にはできない技よ。<br /> 「・・・さっきより簡単なの教えてどうすんのよ」<br /> 何ですと!<br /> そんな・・・わたしでもこの技習得するのにかなり長い時間かかったのよ。<br /> <br /> じゃあ、これはどう?<br /> <br /> コンタクトマテリアル(とにかく何度もまわすのよ)<br /> <br /> わたしのやり方が早くて分からないかしら?<br /> って、できてるーーー!!<br /> <br /> もっと早くまわしてやるーーー<br /> って、そっちも早くするのーーー!!<br /> いててていててて、指が痛い、腕が痛い。<br /> <br /> で、結局、それをわたしは10分間しかできなく、涼宮ハルヒは15分ぐらい続けて、自分からやめた。<br /> 「もっとむずかしいのないんですか?」<br /> それを覚えるために、わたしはこの部に入部したのよ!<br /> <br /> で、その後は、<br /> 「あたしやっぱりやめます」<br /> と、言ってくれた。<br /> すぐにやめてください。あなたとはもう関わりたくありません。<br /> で、最後に全く関係ないことをわたしに言ってきた。<br /> <br /> 「あんたの前髪、変だね」<br /> <br /> ・・・・・・<br /> もう、何も言わないで。<br /> <br /> それから、わたしはできるだけ涼宮ハルヒに近づかないでいようと心がけているのだけど、<br /> なぜか、そうすればそうするほど、涼宮ハルヒがこっちを見てくるような気がする・・・<br /> 嫌がらせ?<br /> わたしは、あんたの好む宇宙人でも未来人でも異世界人でも超能力者でもないわよー。<br /> <br /> 終わり</dd> </dl> </div>

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