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「涼宮ハルヒのデート騒ぎ?」(2020/03/12 (木) 11:08:19) の最新版変更点
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<div class="main">
<div>「ねぇ、キョン!アレ買ってよ!」<br />
俺の隣に歩いてるハルヒは何かを見つけ、俺に見せた。<br />
「はいはい…って、金、高っ!?」<br />
ハルヒが見つけた物は、俺の金が無くなるぐらい高額であった。<br />
「別に、値段はいいじゃないの…」<br />
「そんな金はありません!返して来なさい!」<br />
「ケチ!」<br />
さて、皆さん、突然、唐突過ぎて分からない人いるだろうか。<br />
今、俺はハルヒとデートしてるのである。不思議探しでもない、SOS団活動でもない…<br />
正直証明のデートである。<br />
「やれやれ…」<br />
どうしてこうなったかと言うと、今から2日前に遡る。</div>
<div>某月某日の夏の放課後。<br />
「キョン!話あるから残ってて!」<br />
俺は帰ろうと思ってた時に、ハルヒから止められた。<br />
何で俺が残るのだ、俺はお前に何をしたんだ。<br />
「別に、あんたは何もやってないわ」<br />
ハルヒは、椅子座りながら言った。<br />
まだハルヒは何かを企んでるな。どうぜ、俺にコスプレを着させて宣伝するつもりだろう。<br />
いやいや、それは無いな…コスプレするなら朝比奈さんしかいない。<br />
だとすれば、俺に危険な事をやらかすんじゃないのかね?<br />
「用が無ければ、帰るぞ?」<br />
「待って、今から言うわ」<br />
やはり、ロクな事言うに違いない…。<br />
帰りたい、早く帰りたい。だけど、このまま帰るとハルヒに死刑されるわ、<br />
ハルヒがまだ「メランコリー」になったら、古泉に叱られるに決まってる。<br />
逃げる道は無いのか…と俺は、少し溜息した。<br />
「どしたの、キョン?まぁ、いいわ…明後日、暇?」</div>
<div>明後日?明後日だと…うん、休日だな。別に予定が無い訳で、暇になるな。<br />
しかし、何故…明後日なのだ?不思議探検をするのだろうか。<br />
取りあえず、聞いてみた。<br />
「あぁ、暇だが…明後日は、何があるんだ?」<br />
と問うと、ハルヒは何やら、そわそわしてる様子だった。<br />
何だ、ハルヒの様子がおかしいぞ…。<br />
「あ、あのさ…えーと、その…デ、デ…」<br />
…デ?<br />
やっぱり、おかしいぞ…今のハルヒは、いつものハルヒではなく…。<br />
顔を真っ赤にして俯いてるハルヒである。<br />
「デがどうした?ハッキリ言わないと分からんぞ」<br />
「そ、そんなの分かってるわよ!だから…デ、デートよ!」<br />
はい?今、何で言いましたか?ハルヒさん。<br />
「だーかーらー、デートしよ!と言ってるんだってば!」<br />
デ、デートだって!?</div>
<div>デートとは、<br />
1 日付。<br />
2 男女が日時を定めて会うこと。「恋人と―する」</div>
<div>なるほど、これがデートって訳か…って、何で辞書を出すんだよ。<br />
落ち着け、俺!これは、ハルヒの罠だ!そうさ、ハルヒの罠に決まってる。<br />
「冗談だろ?」<br />
と俺が言うと、ハルヒはこう言った。<br />
「ホントよ!冗談だったら、そこまでは言わないわ!」<br />
マジですか…。嘘だと言ってよ、ハルヒ!<br />
「…と言う事で、明後日9時に公園で集合ね!遅れたら、奢りよ!いいわね!」</div>
<div>…と言う訳で、今に至る訳だ。<br />
勿論、遅刻してしまい。奢る破目になった…。<br />
「仕方ないでしょ!遅刻したあんたが悪い!」<br />
おぃおぃ、「9時に集合」って言ったのは、どこのどいつだ。<br />
頼むから、集合時間を正午してくれよ…。<br />
今、ハルヒと一緒に色々と歩き回り楽しんでる所である。</div>
<div>―ぐうぅ~…</div>
<div>いかん、腹減った。<br />
時計を見ると、もう正午に回っていた。<br />
「キョン、腹空いたの?」<br />
「あぁ、腹減った」<br />
実は、朝食抜きで出かけたからだ。このままだとぶっ倒れそうだな。<br />
「仕方ないわね、あ、あそこ食べようよ」<br />
と、ハルヒは指差した。<br />
俺はハルヒが指差した方へ見ると、シンプルな風景であるカフェだった。<br />
「あ、ここ知ってる」<br />
「ん?何か知ってるって?」<br />
「今、女性の間で凄く人気あるカフェなの!」<br />
「ほぅ…」<br />
男としての俺は、そんなに人気なのか全く分からなかった。<br />
取りあえず、食べ物とコーヒー頼んだ。</div>
<div>「そういえば、有希はどうしてるのかな?」<br />
長門の事か…あいつなら、無感情で本を読んで過ごしてると思うぞ。<br />
「そうなの?だったらいいけどさー」<br />
そんな会話してる内に、頼まれた物がやって来た。<br />
朝食食ってない俺にとっては、助かる。<br />
「う~ん、うまいね!ここ」<br />
「あぁ、ホントに上手いな」<br />
なるほど、ベジタブル料理だから女性には人気なんだな。<br />
ハルヒもそうだろうか。<br />
ハルヒと楽しく食事を取ってた時に、誰かがやって来た。</div>
<div>「あれ?ハルにゃんとキョン君じゃないかぁ!」</div>
<div>「つ、鶴屋さん!」<br />
おや、鶴屋さんじゃないですか、どうしたんです。<br />
「いやぁ、今、友達と遊んでるにょろ!」<br />
よく見ると、奥のテーブルに鶴屋さんの友達がいた。<br />
「所で、ハルにゃんとキョン君はどうしてここにいるのかな!」<br />
「そ、それは…その…そぅ!不思議探しよ!不思議探し!ね、キョン」<br />
ん、何で俺に言うんだよ。<br />
「そうなのかぃ?」<br />
「えぇ、そうですよ」<br />
「そうそう、あは、あははははは…」<br />
と、笑い誤魔化すハルヒ。<br />
そんな事したら、疑われてしまうだろうか、ハルヒよ。<br />
「ふーん、そうしとくよっ!さ、デート頑張れよっ!」<br />
鶴屋さんは元気良く、その場から去った。<br />
「…あ、あれ?な、何で、デートって分かったのかな?」<br />
…ハルヒ、自分で言った事をもう一度思い出してやろうか。<br />
この後、俺の奢りで支払いをしたのである。</div>
<div>「そういや、この後、どこへ行くんだ?」<br />
「ん、デパートへ行こ!あたし、ちょっと欲しい物あるから」<br />
と言って、店から出て、デパートへ向かったのである。<br />
デパートか…俺の金、まだあるんだろうな。<br />
俺の愛しいサイフを覗いて見たか、あるか無いか微妙だった。<br />
そんな事をしてる内に、目的のデパートに到着した。<br />
ハルヒは欲しい物ってあったのだろうか。<br />
まさか、UFOを呼び出す道具とかそんなんじゃないだろうな。</div>
<div>だが、俺の予想は外れた。</div>
<div>「キョン、見て!見て!」<br />
ハルヒが俺に見せたのは…。<br />
「服?」<br />
よく見れば、ピンク色のワンピースである。<br />
「これ、欲しかったんだよね!似合う?」<br />
ハルヒよ、それ反則…マジ似合うよ。<br />
「あぁ、物凄く似合うぜ」<br />
「ありがと!値段は…」<br />
俺も値段を見た。<br />
うむ、安いな。<br />
「じゃ、あたし買って来るね」<br />
「待て、ハルヒ」<br />
俺はハルヒを呼び止めた。<br />
「え、何?」<br />
ハルヒは驚いてた。<br />
何故なら、ハルヒが持ってる服を奪って、レジの所へ行ったからである。<br />
「ちょっと、キョン!あたしが買うからいいよ!」<br />
「いいじゃないか、たまには俺からのプレゼントだと思ってくれよ」<br />
俺は買った服を受け取り、ハルヒに渡した。<br />
「え…でも、あんたの金は…」<br />
そこまで心配するなよ、俺の奢りなんだからな。<br />
「気にするな、さっき言ったとおりだが…俺からのプレゼントだと思って受け取ればいい」<br />
「…うん」<br />
うむ、照れてるハルヒは可愛いな。<br />
それにしても、ハルヒが欲しかったのは、服だったのか…。<br />
…早くワンピース姿見たいね。</div>
<div>そして、色々、楽しい事をした。<br />
俺は、ハルヒと一緒に居るとなかなかいいかもなと思った。<br />
いよいよ、デートの時間が終わりに近づいた。</div>
<div>「あー、楽しかったね!」<br />
「そうだな」<br />
俺達は、今、公園で休憩してる。<br />
夕日が暮れ、公園の電灯が点いた。<br />
俺はふと、ハルヒの横顔を見た。とても可愛くて美しい女に見えた。<br />
「ん、何?」<br />
ハルヒは、俺がハルヒを見てる事に気付いてた。<br />
「あ、いや…」<br />
ハルヒが可愛すぎて、こっちが恥ずかしくなった。<br />
ヤベェ…理性が爆発しそうだ。<br />
「怪しいわね、下心あるんじゃないの?」<br />
ハルヒは、笑ってた。<br />
俺は、必死に笑い誤魔化そうとした。<br />
「ねぇ、キョン」<br />
「何だ?」<br />
「そろそろ、素直になったら?」<br />
「え?」</div>
<div>一瞬、時が止まったように感じた。</div>
<div>「あたしも素直になるから…本当の事を言ってくれる?…あたしの事好き?」<br />
「ハルヒ…」<br />
よく見れば、ハルヒの肩が少し震えてる。<br />
俺は、ハルヒを優しく抱き締めた。<br />
今、思った。素直になろうとな。<br />
「ハルヒ、俺は初めてお前にあった時は、綺麗だったし、軽く惚れたよ…<br />
SOS団、設立して本当に良かったと思ってる。お前がいると、俺は幸せなんだよ。<br />
幸せだからこそ、俺は今ここにいるじゃないか!ハルヒ、お前の事が好きだよ。<br />
例え、どんな事あろうと守るよ。」<br />
言えた。俺の告白…ちゃんと言えた…。<br />
俺は、ハルヒを見ると驚いた。<br />
ハルヒは、</div>
<div> 泣いてた。</div>
<div>「ハ、ハルヒ!」<br />
「ゴメン、違うの!あたし、嬉しいよ…こんな事思ってるなんで、あたしも幸せだよ!」<br />
ハルヒは、俺を強く抱き締めた。<br />
「あたしも、あんたの事が好きよ!」<br />
俺は、感動してしまい、少し泣いた。<br />
ハルヒも物凄く泣いた。<br />
俺は、このままでいい…このまましばらく抱き締めたいと思った。</div>
<div>「ねぇ、キョン…キスしてくれる?」<br />
「あぁ…するよ」<br />
俺の唇とハルヒの唇を重なり、キスした。<br />
長いキスだった。</div>
<div>「お疲れ様、キョン!そして、これからも一緒に行こうね」<br />
「あぁ、そうだな」<br />
帰りは、手を繋いで歩いた。<br />
ハルヒとしゃべりながら帰ると楽しいものだな。</div>
<div>完</div>
<br />
<br />
<br />
<div>おまけ</div>
<div>「ねぇねぇ、キョン!これ、どう?」<br />
ハルヒは、ポニーテルにワンピース服の姿で現れた。<br />
「似合うじゃないか、ちょっとカメラ撮っていいかな?」<br />
と、言うと<br />
「ダメv」<br />
ハルヒは、朝比奈さんのお得意技でもある、一本の指を唇に当てて、ウィングした。<br />
グラッと来たね。</div>
</div>
<div class="main">
<div>「ねぇ、キョン!アレ買ってよ!」<br />
俺の隣に歩いてるハルヒは何かを見つけ、俺に見せた。<br />
「はいはい…って、金、高っ!?」<br />
ハルヒが見つけた物は、俺の金が無くなるぐらい高額であった。<br />
「別に、値段はいいじゃないの…」<br />
「そんな金はありません!返して来なさい!」<br />
「ケチ!」<br />
さて、皆さん、突然、唐突過ぎて分からない人いるだろうか。<br />
今、俺はハルヒとデートしてるのである。不思議探しでもない、SOS団活動でもない…<br />
正直証明のデートである。<br />
「やれやれ…」<br />
どうしてこうなったかと言うと、今から2日前に遡る。<br /></div>
<br />
<div>某月某日の夏の放課後。<br />
「キョン!話あるから残ってて!」<br />
俺は帰ろうと思ってた時に、ハルヒから止められた。<br />
何で俺が残るのだ、俺はお前に何をしたんだ。<br />
「別に、あんたは何もやってないわ」<br />
ハルヒは、椅子座りながら言った。<br />
まだハルヒは何かを企んでるな。どうぜ、俺にコスプレを着させて宣伝するつもりだろう。<br />
いやいや、それは無いな…コスプレするなら朝比奈さんしかいない。<br />
だとすれば、俺に危険な事をやらかすんじゃないのかね?<br />
「用が無ければ、帰るぞ?」<br />
「待って、今から言うわ」<br />
やはり、ロクな事言うに違いない…。<br />
帰りたい、早く帰りたい。だけど、このまま帰るとハルヒに死刑されるわ、<br />
ハルヒがまだ「メランコリー」になったら、古泉に叱られるに決まってる。<br />
逃げる道は無いのか…と俺は、少し溜息した。<br />
「どしたの、キョン?まぁ、いいわ…明後日、暇?」<br /></div>
<br />
<div>明後日?明後日だと…うん、休日だな。別に予定が無い訳で、暇になるな。<br />
しかし、何故…明後日なのだ?不思議探検をするのだろうか。<br />
取りあえず、聞いてみた。<br />
「あぁ、暇だが…明後日は、何があるんだ?」<br />
と問うと、ハルヒは何やら、そわそわしてる様子だった。<br />
何だ、ハルヒの様子がおかしいぞ…。<br />
「あ、あのさ…えーと、その…デ、デ…」<br />
…デ?<br />
やっぱり、おかしいぞ…今のハルヒは、いつものハルヒではなく…。<br />
顔を真っ赤にして俯いてるハルヒである。<br />
「デがどうした?ハッキリ言わないと分からんぞ」<br />
「そ、そんなの分かってるわよ!だから…デ、デートよ!」<br />
はい?今、何で言いましたか?ハルヒさん。<br />
「だーかーらー、デートしよ!と言ってるんだってば!」<br />
デ、デートだって!?<br /></div>
<br />
<div>デートとは、<br />
1 日付。<br />
2 男女が日時を定めて会うこと。「恋人と―する」<br /></div>
<br />
<div>なるほど、これがデートって訳か…って、何で辞書を出すんだよ。<br />
落ち着け、俺!これは、ハルヒの罠だ!そうさ、ハルヒの罠に決まってる。<br />
「冗談だろ?」<br />
と俺が言うと、ハルヒはこう言った。<br />
「ホントよ!冗談だったら、そこまでは言わないわ!」<br />
マジですか…。嘘だと言ってよ、ハルヒ!<br />
「…と言う事で、明後日9時に公園で集合ね!遅れたら、奢りよ!いいわね!」<br /></div>
<br />
<div>…と言う訳で、今に至る訳だ。<br />
勿論、遅刻してしまい。奢る破目になった…。<br />
「仕方ないでしょ!遅刻したあんたが悪い!」<br />
おぃおぃ、「9時に集合」って言ったのは、どこのどいつだ。<br />
頼むから、集合時間を正午してくれよ…。<br />
今、ハルヒと一緒に色々と歩き回り楽しんでる所である。<br /></div>
<br />
<div>―ぐうぅ~…<br /></div>
<br />
<div>いかん、腹減った。<br />
時計を見ると、もう正午に回っていた。<br />
「キョン、腹空いたの?」<br />
「あぁ、腹減った」<br />
実は、朝食抜きで出かけたからだ。このままだとぶっ倒れそうだな。<br />
「仕方ないわね、あ、あそこ食べようよ」<br />
と、ハルヒは指差した。<br />
俺はハルヒが指差した方へ見ると、シンプルな風景であるカフェだった。<br />
「あ、ここ知ってる」<br />
「ん?何か知ってるって?」<br />
「今、女性の間で凄く人気あるカフェなの!」<br />
「ほぅ…」<br />
男としての俺は、そんなに人気なのか全く分からなかった。<br />
取りあえず、食べ物とコーヒー頼んだ。<br /></div>
<br />
<div>「そういえば、有希はどうしてるのかな?」<br />
長門の事か…あいつなら、無感情で本を読んで過ごしてると思うぞ。<br />
「そうなの?だったらいいけどさー」<br />
そんな会話してる内に、頼まれた物がやって来た。<br />
朝食食ってない俺にとっては、助かる。<br />
「う~ん、うまいね!ここ」<br />
「あぁ、ホントに上手いな」<br />
なるほど、ベジタブル料理だから女性には人気なんだな。<br />
ハルヒもそうだろうか。<br />
ハルヒと楽しく食事を取ってた時に、誰かがやって来た。<br /></div>
<br />
<div>「あれ?ハルにゃんとキョン君じゃないかぁ!」<br /></div>
<br />
<div>「つ、鶴屋さん!」<br />
おや、鶴屋さんじゃないですか、どうしたんです。<br />
「いやぁ、今、友達と遊んでるにょろ!」<br />
よく見ると、奥のテーブルに鶴屋さんの友達がいた。<br />
「所で、ハルにゃんとキョン君はどうしてここにいるのかな!」<br />
「そ、それは…その…そぅ!不思議探しよ!不思議探し!ね、キョン」<br />
ん、何で俺に言うんだよ。<br />
「そうなのかぃ?」<br />
「えぇ、そうですよ」<br />
「そうそう、あは、あははははは…」<br />
と、笑い誤魔化すハルヒ。<br />
そんな事したら、疑われてしまうだろうか、ハルヒよ。<br />
「ふーん、そうしとくよっ!さ、デート頑張れよっ!」<br />
鶴屋さんは元気良く、その場から去った。<br />
「…あ、あれ?な、何で、デートって分かったのかな?」<br />
…ハルヒ、自分で言った事をもう一度思い出してやろうか。<br />
この後、俺の奢りで支払いをしたのである。<br /></div>
<br />
<div>「そういや、この後、どこへ行くんだ?」<br />
「ん、デパートへ行こ!あたし、ちょっと欲しい物あるから」<br />
と言って、店から出て、デパートへ向かったのである。<br />
デパートか…俺の金、まだあるんだろうな。<br />
俺の愛しいサイフを覗いて見たか、あるか無いか微妙だった。<br />
そんな事をしてる内に、目的のデパートに到着した。<br />
ハルヒは欲しい物ってあったのだろうか。<br />
まさか、UFOを呼び出す道具とかそんなんじゃないだろうな。<br /></div>
<br />
<div>だが、俺の予想は外れた。<br /></div>
<br />
<div>「キョン、見て!見て!」<br />
ハルヒが俺に見せたのは…。<br />
「服?」<br />
よく見れば、ピンク色のワンピースである。<br />
「これ、欲しかったんだよね!似合う?」<br />
ハルヒよ、それ反則…マジ似合うよ。<br />
「あぁ、物凄く似合うぜ」<br />
「ありがと!値段は…」<br />
俺も値段を見た。<br />
うむ、安いな。<br />
「じゃ、あたし買って来るね」<br />
「待て、ハルヒ」<br />
俺はハルヒを呼び止めた。<br />
「え、何?」<br />
ハルヒは驚いてた。<br />
何故なら、ハルヒが持ってる服を奪って、レジの所へ行ったからである。<br />
「ちょっと、キョン!あたしが買うからいいよ!」<br />
「いいじゃないか、たまには俺からのプレゼントだと思ってくれよ」<br />
俺は買った服を受け取り、ハルヒに渡した。<br />
「え…でも、あんたの金は…」<br />
そこまで心配するなよ、俺の奢りなんだからな。<br />
「気にするな、さっき言ったとおりだが…俺からのプレゼントだと思って受け取ればいい」<br />
「…うん」<br />
うむ、照れてるハルヒは可愛いな。<br />
それにしても、ハルヒが欲しかったのは、服だったのか…。<br />
…早くワンピース姿見たいね。<br /></div>
<br />
<div>そして、色々、楽しい事をした。<br />
俺は、ハルヒと一緒に居るとなかなかいいかもなと思った。<br />
いよいよ、デートの時間が終わりに近づいた。<br /></div>
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<div>「あー、楽しかったね!」<br />
「そうだな」<br />
俺達は、今、公園で休憩してる。<br />
夕日が暮れ、公園の電灯が点いた。<br />
俺はふと、ハルヒの横顔を見た。とても可愛くて美しい女に見えた。<br />
「ん、何?」<br />
ハルヒは、俺がハルヒを見てる事に気付いてた。<br />
「あ、いや…」<br />
ハルヒが可愛すぎて、こっちが恥ずかしくなった。<br />
ヤベェ…理性が爆発しそうだ。<br />
「怪しいわね、下心あるんじゃないの?」<br />
ハルヒは、笑ってた。<br />
俺は、必死に笑い誤魔化そうとした。<br />
「ねぇ、キョン」<br />
「何だ?」<br />
「そろそろ、素直になったら?」<br />
「え?」<br /></div>
<br />
<div>一瞬、時が止まったように感じた。<br /></div>
<br />
<div>「あたしも素直になるから…本当の事を言ってくれる?…あたしの事好き?」<br />
「ハルヒ…」<br />
よく見れば、ハルヒの肩が少し震えてる。<br />
俺は、ハルヒを優しく抱き締めた。<br />
今、思った。素直になろうとな。<br />
「ハルヒ、俺は初めてお前にあった時は、綺麗だったし、軽く惚れたよ…<br />
SOS団、設立して本当に良かったと思ってる。お前がいると、俺は幸せなんだよ。<br />
幸せだからこそ、俺は今ここにいるじゃないか!ハルヒ、お前の事が好きだよ。<br />
例え、どんな事あろうと守るよ。」<br />
言えた。俺の告白…ちゃんと言えた…。<br />
俺は、ハルヒを見ると驚いた。<br />
ハルヒは、<br /></div>
<br />
<div> 泣いてた。<br /></div>
<br />
<div>「ハ、ハルヒ!」<br />
「ゴメン、違うの!あたし、嬉しいよ…こんな事思ってるなんで、あたしも幸せだよ!」<br />
ハルヒは、俺を強く抱き締めた。<br />
「あたしも、あんたの事が好きよ!」<br />
俺は、感動してしまい、少し泣いた。<br />
ハルヒも物凄く泣いた。<br />
俺は、このままでいい…このまましばらく抱き締めたいと思った。<br /></div>
<br />
<div>「ねぇ、キョン…キスしてくれる?」<br />
「あぁ…するよ」<br />
俺の唇とハルヒの唇を重なり、キスした。<br />
長いキスだった。<br /></div>
<br />
<br />
<div>「お疲れ様、キョン!そして、これからも一緒に行こうね」<br />
「あぁ、そうだな」<br />
帰りは、手を繋いで歩いた。<br />
ハルヒとしゃべりながら帰ると楽しいものだな。<br /></div>
<br />
<br />
<div>完<br /></div>
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<br />
<div>おまけ<br /></div>
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<div>「ねぇねぇ、キョン!これ、どう?」<br />
ハルヒは、ポニーテルにワンピース服の姿で現れた。<br />
「似合うじゃないか、ちょっとカメラ撮っていいかな?」<br />
と、言うと<br />
「ダメv」<br />
ハルヒは、朝比奈さんのお得意技でもある、一本の指を唇に当てて、ウィングした。<br />
グラッと来たね。<br /></div>
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