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ひまわりの咲かせかた プロローグ」(2009/01/31 (土) 09:50:02) の最新版変更点

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<ul><li><a title="ひまわりの咲かせかた (53s)" href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5482.html">もくじ</a></li> </ul><p style="list-style-type:none;"><br /> 「ねぇキョン、何してんの?」<br /><br /> ベランダからハルヒが声をかけてくる。<br /><br /> 「あぁ、ひまわりが太陽の方しか向かないから、ちょっと傾けてるんだ。ほら、頭の重みで倒れそうだろ?」<br /> 「本当だ」<br /><br /> しっかしなかなか上手くいかんなぁ。<br /><br /> 「なぁ、ハルヒも下りてきて手伝ってくれないか?」<br /> 「別にいいけど、完全に咲ききってからでいいんじゃない?」<br /> 「ん?何かあるのか?」<br /> 「咲ききってからなら常に東しか向かないから、いちいち直さなくていいわよ」<br /> 「…変な花だなぁ」<br /> 「面白くていいじゃない。あたしは好きよ」<br /><br /> ま、そういうことなら咲ききってからでもいいか。<br /><br /> 「で、今日は何かすんのか?」<br /> 「有希が図書館に行きたがってたし、みんなで出かけようと思うんだけど」<br /> 「あとどのくらいだ?」<br /> 「二時間くらいかしら」<br /><br /> げ、すぐじゃねぇか。<br /><br /> 俺は慌てて額の汗を拭い、アパートに駆け込む。<br /><br /> 「遅れたら罰金だからねー!」<br /> 「わかってるよ!」<br /><br /> 今日も普通の日常が始まる。<br /> また思わずため息がでるような、馬鹿みたいに暑い季節がやってくる。<br /><br /> そんな俺の小さな憂鬱と、それなりに大きな高揚をよそに、ひまわりは相変わらず明後日の方向を向き続けていた。</p> <p> </p> <ul><li> <div> <p> 第一章</p> </div> </li> </ul>
<ul><li><a title="ひまわりの咲かせかた (53s)" href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5482.html">もくじ</a></li> </ul><p style="list-style-type:none;"><br /> 「ねぇキョン、何してんの?」<br /><br /> ベランダからハルヒが声をかけてくる。<br /><br /> 「あぁ、ひまわりが太陽の方しか向かないから、ちょっと傾けてるんだ。ほら、頭の重みで倒れそうだろ?」<br /> 「本当だ」<br /><br /> しっかしなかなか上手くいかんなぁ。<br /><br /> 「なぁ、ハルヒも下りてきて手伝ってくれないか?」<br /> 「別にいいけど、完全に咲ききってからでいいんじゃない?」<br /> 「ん?何かあるのか?」<br /> 「咲ききってからなら常に東しか向かないから、いちいち直さなくていいわよ」<br /> 「…変な花だなぁ」<br /> 「面白くていいじゃない。あたしは好きよ」<br /><br /> ま、そういうことなら咲ききってからでもいいか。<br /><br /> 「で、今日は何かすんのか?」<br /> 「有希が図書館に行きたがってたし、みんなで出かけようと思うんだけど」<br /> 「あとどのくらいだ?」<br /> 「二時間くらいかしら」<br /><br /> げ、すぐじゃねぇか。<br /><br /> 俺は慌てて額の汗を拭い、アパートに駆け込む。<br /><br /> 「遅れたら罰金だからねー!」<br /> 「わかってるよ!」<br /><br /> 今日も普通の日常が始まる。<br /> また思わずため息がでるような、馬鹿みたいに暑い季節がやってくる。<br /><br /> そんな俺の小さな憂鬱と、それなりに大きな高揚をよそに、ひまわりは相変わらず明後日の方向を向き続けていた。<br /><br /> 第一章につづく</p>

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