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「音-Freeze my love-」」(2008/04/20 (日) 22:16:31) の最新版変更点

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<p>ここは部室の中。いつもと変わらない平和な日常が送れると思っていた。この日がくるまでは…。<br />  <br /> この日は、長門と古泉は用事があるということで、SOS団には来なかった。<br /> 朝比奈さんは遅れてやってくると言っていた。<br /> 部室には、ハルヒと俺しかいなかった。<br /> 「ねぇ、キョン」<br /> 「何だ?ハルヒ」<br /> 「私たちの身近なところに音ってあるじゃない?」<br /> 「……そうだな」<br /> 「例えば、足音、ピアノとかギターとかの音もそうだし、本のページをめくる音、テーブルを叩く音、パソコンのキーボードを打つときの音、そして、今あたし達がしゃべる言葉などなど、世の中にはいろいろな音があるのよ!?<br /> すごいと思わない!?」<br /> 「そりゃ、音は、空気の振動で起こる現象だからな」<br />  <br />  <br />  <br />  <br /> 「あ、そうそう、話が変わるんだけどキョンにお願いがあるの」<br /> ハルヒが急に話を変えて、俺に何か頼む。<br /> 「言ってみろ」<br />  <br /> すると、ハルヒの口から恐ろしく予想外な言葉が―――――!!<br />  <br /> 「私ね、ナイフで人を刺す音が聞きたいの<br /> だから、死んで」<br /> “ザクッ”という音と同時に、わき腹から激痛が走る<br /> いきなり俺の体にナイフを刺したのだ。<br /> 「ぐ……あっ!!……」<br /> “ズボッ”とナイフが体から離れた瞬間、俺は倒れた。<br /> 「フフフ、いい音…」<br /> 赤い液体が床一面に広がる。俺がつけてる服も赤く染まっていく。<br /> 薄れゆく意識の中、途切れ途切れにハルヒに問いただす。<br /> 「何故……だ………、な……ぜ……な…んだ………ハルヒ、何故………俺…を……襲う…ん……だ…」<br /> すると、ハルヒが笑いながらこう言った。<br /> 「フフ…フフフフフフ……、残念だけど、涼宮ハルヒじゃないわ。私は…………」<br /> といいながら、ハルヒは自分の顔の皮を剥ぎ始めた。すると、またあいつがやってきたのだ―――――!!<br />  <br /> 再びあの時の恐怖がよみがえる。<br />  <br /> 「朝倉涼子よ。戻ってきちゃった。地獄から」<br /> 「ど、どうやって、……戻って…来たん…だ!?」<br /> 「それは、ひ・み・つ」<br /> 「なぜ、……俺を・・・・襲…う!?」<br /> 「簡単なことよ。あなたに死んでほしい。ただそれだけ」<br /> 俺は思った。朝倉がハルヒの変装で来たということは、まさか、ハルヒの身に何かが起こったというのか!?<br /> 俺は意識が朦朧としている中力の限り朝倉に叫んだ<br /> 「おい朝倉、ハルヒはどうした!?」<br /> 「………涼宮さん?<br /> フフフフフフ……アッハッハッハッハッハッハッハ!!」<br /> 「何がおかしい!?」<br /> 「私が殺したわ。真夜中に。ロープで首を絞めて。彼女の家で。<br /> 幸いにも、親御さん、出張だかなんだか知らないけど、いなかったみたいで、<br /> しかも、玄関の鍵を閉め忘れていたみたいで、簡単に彼女の家に入れたわ。<br /> ちゃんと防犯対策ぐらいしなさいよね。おかしいったらありゃしない!!アッハッハッハッハッハッハッハ!!<br /> それでね、こっそり彼女の部屋に向かったの。たぶん私が中に入るまで寝ていたと思うんだけど、<br /> 扉をあける”ガチャッ”っていう音に反応しちゃって目が覚めたのか、起き上がって、<br /> 『誰!?誰なの!?』って。おそらく、彼女は、寝起きと、部屋が夜中で暗かったせいか、<br /> 私の顔が見えなかったみたいで、好都合だったわ。私の顔もしられないまま、そのまま首を絞めて殺すことができた。<br /> 殺(や)った後は、朝までずっと彼女のそばにいて、朝になったら彼女に変装して学校に登校して、<br /> みんなと授業に参加して、今ここにいるっていうわけ。<br /> あの長門さんにまでこの変装は見破られなかったなんて、私の変装テクニックってすごいわね。アッハッハッハッハッ!!」<br /> 「き、……貴様ぁ!!!」<br />  <br /> 「あっ、言い忘れてたけど、首を絞めていたとき、涼宮さん、<br /> 無駄だとわかっていながらあなたに助けを呼んでいたわね。『助けて、キョン』って。いい気味」<br />  <br /> 「てめぇ、よくもハルヒを!!」<br /> 許さねぇ!!、絶対許さねぇ!!こみ上げる憎しみを強くさせ、<br /> 俺は精一杯の力を振り絞って立ち上がり傷口を押さえながら、<br /> 朝倉のほうに向かい1発殴ろうとした。<br />  <br /> が、<br /> “ザクッ”<br /> 再びナイフが体に突き刺さる。今度は左胸に刺さっていた。<br /> 「がはっ!…」<br />  <br /> “ドサッ”<br /> 俺はあまりの痛みに耐え切れなくなり再び倒れた。<br /> ナイフは俺の体に刺さったままだ。<br /> 目がかすむ。<br />  <br /> 朝倉は俺のほうに立ち寄り、つぶやくように言った。<br /> 「涼宮さんとあの世でお幸せに。」”ズボッ”<br /> 次の瞬間、朝倉は俺の胸に刺さったナイフを抜き、再び、俺の左胸に刺した。<br /> “ザクッ”<br /> 「ぐっ……ああぁっ!」<br />  <br /> そのあと、腹、背中、足、腕、胸をメッタ刺しし、<br /> あちこちに血が飛び散った。<br />  <br /> 俺の息の根はなくなった。<br />  <br /> 朝倉は抜け殻になった俺の前にひざをおろし、呟いた。<br /> 「いい音を聞かせてくれてありがとう、キョンくん。そして、さようなら。」<br /> そういうと、朝倉は立ち上がりナイフをカバンにいれて、帰ろうとしたが、<br /> 偶然、朝比奈さんがドアを開け、中に入ってきた。<br /> 異様な光景に驚いた様子で魂のない俺の体にすがりつく。<br /> 「そんな、キョン君!?ねぇ、しっかりして!!キョン君、キョン君!!!」<br /> 俺の体を触ると、ぬくもりがないことも、心臓の音もないことを気付いたとき、彼女は泣き始めた。<br />  <br /> 「うっ、……うわああああぁぁぁぁっ!!、キョン君―――!!」<br /> 泣いてる朝比奈さんを尻目に、朝倉はとんでもないことを言い放った。<br /> 「見られたからには、あなたにも消えてもらう」<br /> 「やだぁっ!!…、来ないでぇ!!」<br /> 朝比奈さんは、カバンからナイフを取り出し、<br /> それで刺そうとする朝倉を突き飛ばし、部室から逃げようと、<br /> ドアをあけたとき、バリア状態になっていて、逃げる事はできなかった。<br /> 朝倉は恐怖でおびえている彼女に近づき、ナイフを振った。<br /> 「さようなら」<br /> やめて! 強く心のなかで祈るもむなしく、<br /> ナイフは朝比奈さんの胸を突き刺す。<br /> “ザクッ”<br /> 「あっ、あぁっ…」<br />  <br /> 胸のほうから激しい痛みが彼女を襲う。<br /> つけてる制服も血まみれになる。<br /> 少しずつ、血の雫が1滴ずつナイフを伝ってポタッ、ポタッ、と落ちていく。<br />  <br /> 「い、……痛い、…痛い………よ…………」<br /> “ズボッ”とナイフを抜いたと同時に、朝比奈さんは倒れた。”ドサッ”<br /> 鮮血があふれ出て吐血して、手で押さえても血が止まらず、<br /> 床は血溜まり状態になり、<br /> 呼吸も乱れ、瞳孔も見開いた状態になった。<br /> 「痛い………よ……あぁ…………あ……ぁ…」<br /> やがて、朝比奈さんも静かに目を閉じた。<br /> 絶命した。<br />  <br />  <br /> 「フフフ、終わった」<br /> そういうと、朝倉はナイフをカバンにいれて、”バタン”とドアを閉め、この場から<br /> 立ち去った。<br /> その時、夜になっていて月があたりを照らしていた<br />  <br /> イメージソング 「Freeze my love」GLAY<br />  </p> <p> </p>

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