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夏合宿のちょっと前の日」(2008/02/02 (土) 23:18:06) の最新版変更点

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<p>蝉が鳴きしぐれ、地面を焼く様に日の光が降り注ぐ。そう季節は夏です。<br> 今回はSOS団副団長、古泉一樹が話をさせていただきます。<br> あと二週間もすれば夏休みがやって来ます。もちろんSOS団恒例行事となった合宿も執り行う予定です。<br> これから合宿の行き先、日程等を決めるわけですが、この合宿は僕らにとって一つの目的があります。<br> それは、涼宮さんと彼をくっつける事!<br> この春、涼宮さんが彼が居ない時に相談されたのが始まりです。<br> 内容は、彼が好きだと言う事、それと恋愛は精神病だと言ってしまったから言いずらいって事と、断られるのが怖いって事でした。恋する乙女って感じですね。<br> もう一つ、佐々木さんというライバルの存在も気にしている様です。<br> まぁそこはここ最近の彼を見ていれば問題ないでしょう。<br> どういう事かと、団活中彼はよく涼宮さんを見ている様で将棋やらチェス等をしていると凡ミスをやらかします。<br> おかげで僕の勝率が僅かばかり上がっています。僅かっていうのがかなしいですけど。<br> つまり、彼らは相思相愛なわけですよ。なのにお互いにもう一歩が踏み出せないでいるのですね。<br> ならば、彼に告白させてしまおうという事にしました。<br> 涼宮さんは「でも…佐々木さんの方が好きだったら…」と言って消極的です。<br> 彼女らしくありませんね。恋は人を強くすると言いますが、こう不安要素があると弱くもするのですね。<br> 大丈夫!彼はあなたの事が好きですよ。といっておきましたが、<br> 「そう?それならいいんだけど…」<br> こんな態度、彼の前では絶対見せないでしょうね。まぁ我々に任せてください。<br> と、言ったものの、早三か月。僕と長門さんに朝比奈さん、時には鶴屋さんにも手伝って頂いたのですが…<br> お見事!と言う他ありませんね。すべてのフラグを叩き折られました。<br> というかフラグがたった事すら気付いてないかもしれません。<br> 後程、ひとつご紹介いたしましょう。<br> ここで私事ですが報告を、僕こと古泉一樹は長門さんと付き合わせて頂く事になりました。<br> 彼らのフラグを立てるために長門さんとよく話をしていたのですが、その話をするのは長門さんの部屋でした。<br> 長門さんが宇宙人とか関係なく、一人の女性として見ていた事に気付き、告白してしまいました。<br> OKの返事をもっらった時は今までの人生で最高に幸せでした。<br> 彼らが付き合いだすまでは内緒にしておこうとしてたのですが、一週間程で朝比奈さんにバレました。<br> 朝比奈さんは目をキラキラさせて、長門さんに根掘り葉掘り聞き出していました。<br> 長門さんも全て答えるものだから、告白の時の恥ずかしい台詞も一字一句間違えずに言っちゃいました。<br> 「ふぇ~うらやましいですぅ」<br> とか言っていますが、告白の台詞で茶化すのは止めてください。とても恥ずかしいです。<br> まぁそれはさておき、合宿地を決めるために考えていた所に鶴屋さんがやって来て、<br> 「また合宿やるんだって?そんならあたしも連れてってくんないかな?」<br> それは涼宮さんに聞いて頂ければ。OKでしょうけど。<br> そうだ鶴屋さん、合宿地がなかなか決まらないのですが、どこか良い場所ないですかね。<br> 「ん~そおだねぇ…幾つか在るけど、家帰って調べてくるっさ」<br> 頼れますね。そうそう鶴屋さん、この合宿の目的は…<br> 「んっ?ああっ!そういう事!んふふ、合宿地はお姉さんに任せなさいっ」<br> 分かっていらしゃいましたね。流石です。<br>  <br> 次の日の昼休み。長門さんと部室でくつろいでいると<br> 「やっほー!ラブラブなところだろーけどちょろんとお邪魔するよっ!」<br> 鶴屋さんが朝比奈さんを連れて勢いよく入ってきました。<br> 「今回は民宿に泊るってのはどうかなっ?おやっさんの知り合いに、東北のとある田舎の港町で民宿やってる人がいるのさっ」<br> 鶴屋家の別荘を使うかと思っていたのですが、民宿ですか。それも良いですね。<br> それなら荒川さん達に頼まなくて良いですね。森さんなんか気合いはいりすぎて何かやらかしそうでしたからね。<br> 正直一緒じゃなくてほっとしています。<br> 「それに色々調べたけどフラグ立てんのに役立ちそうなイベントもあったし」<br> 鶴屋さんにそのイベントの日程を書いた紙を渡されました。ふむ、これは使えそうですね。<br> その後、四人で午後の授業をサボり念密に計画を立てました。<br> 後はこれを涼宮さんにプレゼンテーションするだけですね。<br> ここでこの次の日に起きてイベントフラグを一つ話ましょう。<br>  <br> また昼休みにくつろいでいる時でした。ものすごい勢いで涼宮さんが入って来て<br> 「有希ぃ~!聞いてぇ~」<br> といいながら長門さんに抱き付きました。長門さんは涼宮さんの頭をナデナデしてます。<br> 涼宮さんも可愛いですねぇ。考えていた事が読まれたのでしょうか…長門さんの凍付く視線が刺さります。<br> 安心して下さい。僕はあなた一筋ですよ。<br> これは置いといて、何があったか聞きましょう。<br>  <br> ~~~~~~~~<br> あたしが学食に行こうとしたらキョンが<br> 「ハルヒ待て。今日は俺も行く」<br> どうしたの?あんた弁当は?忘れて来たの。食堂に向かいながら話す。<br> 「いや、お袋がな親戚の出産の手伝いで朝早く出かけちまったんだ。んで弁当の変わりにあったのが、これだ」<br> と言って千円札をあたしに見せる。学食なら500円もあれば足りるじゃない。<br> 「明日の分も入っているんだそんな贅沢はできん」<br> ふ~ん。(!)そうだ、明日お弁当作って来てあげよっか?<br> 「いや、それには及ばん。ハルヒだって朝は大変だろ?それに…」<br> それになによ。<br> 「いやっ、どうせ明日までだしな」<br> 明日一日くらいならどうって事ないのに…<br> 「何ブツブツ言ってんだ、ハルヒ?お前は何食うんだ」<br> 気付くと順番が回って来ていた。あー、ラーメンセットの大盛りに野菜コロッケと唐揚げよ!<br> 「また、お前はよく食うな」<br> うっさい!今はそういう気分なのよ。誰かさんのせいで<br>  <br> ~~~~~~~~~~<br> 「こんな感じだったのよ。そりゃキョンと一緒に食べれたのは嬉しかったけど…もうちょっと頭回して欲しかったわ」<br> なんとまぁ、折角涼宮さんが立てたフラグを即折りと言うかスルーですか。神業ですね。<br> 昼休みが終えるチャイムがなり涼宮さんを長門さんがなだめながら教室に帰りました。<br> その日の放課後です。彼とダイアモンドゲームをしていた時でした。ああ、涼宮さんは掃除当番でまだ来ていません<br> 「失敗したな…」<br> おや、他にいい手がありましたか?<br> 「いや、そうじゃない。今日の昼の……なんでもない」<br> ほほう!そういう事ですか。しかし、気が付くのが遅すぎますね<br> 「何ニヤニヤしてんだ。お前の番だぞ」<br> これがニヤけずにはいられますか。フラグを立てまくればいけますね。<br> その後涼宮さんが来てから、鶴屋さんを呼び、夏合宿のプレゼンテーションをしました。まぁ何をするか詳しくは話してませんがね。んふ♪<br>  <br> 帰りに長門さんの家に寄って話をしました。これなら合宿中にイケそうですね。<br> 「…そう。彼はやってくれると思う」<br> やっぱりそう思いますよね。<br> 「油断禁物。違う意味でやってくれるかもしれない」<br> うっ、稀代のフラグクラッシャーですからね。<br> そうならないよう頑張りましょう。<br> 「…で、今日はどれくらい頑張るの?」<br> 今日ですか?そうですね、あなたが満足するまでってのはいかがです。<br> 「なら、今日は帰さない」<br> 張り切らせていただきますよ。では皆さんこれにて失礼します。これから一仕事あるので<br>  <br>  <br> 「…ところで」<br> いかがなさいました?長門さん<br> 「三日目はまだ?」<br> しばらくかかりそうですね。ネタ系の短編しか書いてなかったのに難しいやつを書こうとしてるので<br> 「…そう」<br> そういう事ですので皆さん生暖かく見守っていただければ幸いです</p>

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