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「冬風　第二話」(2007/11/27 (火) 00:34:02) の最新版変更点

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<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">２、</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「わかった？キョン！わかった！？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　どうも、わからない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「だから、あんたの部屋で勉強会するのよ！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「なんでそうなるんだよ！さっき作戦会議って言っただろ！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「そうよ！作戦会議も兼ねるわよ！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「っていうかなんで俺の部屋なんだよ！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「わ！わたしも行きますぅ！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「僕も。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「わたしも行く」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　来たくないやつは来ないでもいいという発言は、大して意味がなかったらしい。多分ハルヒは最初から、俺に勉強を教えてくれようとしてくれていたんだろう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　それを見られるのが、、まあ、、恥ずかしかったんだろう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　１２月２１日、終業式翌日。正午。晴れ。結局、sos団は、俺の部屋に集結していた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　１０時、長門がやってきた。俺の本棚から、卒業文集を見つけ、ベッドにちょこんと座ってそれを熟読した。なんかちょっと可愛かった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「これ、なに？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　そういって長門はひとつの単語を指差した。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「夢」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　小学校の卒業文集に、将来の夢、というページがある。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「これか、夢っていうのは、希望ってことだよ。自分の目指すものだな。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「そう」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　俺の夢はなんだっただろう？確か、無難なことが書いてあるはずだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「俺のところはなんて書いてある？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　長門がこちらを見つめてきた。―ちなみに制服を着ている。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「覚えてない？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　本当に不思議そうな顔でこちらを見てくる。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「あ、ああ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「希望は消えてしまったの？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　悲しそうな目をしていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「い、いや。そういうわけではない。希望は変わるものだ。うん。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「そう、、。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　安心そうな目をした長門がいた。言わずもがな可愛かった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　その後長門が一番好きな本はなにか聞いてきたので、ちょっと汗臭いような青春小説を出してやった。長門は熱心に読んでいた。そして。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　１１時。思いっきり晴れていた。朝比奈さんがやってきた。秋っぽい格好が茶色い髪に合っていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　玄関から俺の部屋まで楽しそうで、俺の部屋に入って長門に挨拶すると、上着を脱いで、部屋中を興奮した犬のように駆け回っていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　卒業文集を見てえへへえへへと笑っていた。尻尾があったらそうとう揺れていただろう。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　１１時３０分。古泉の登場。暑そうなコートを着ていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　ジャンパイも持ってきたらしい。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　俺と古泉とで花札をした。麻雀は長門が拒否した為だ。長門はもう半分ぐらい読んでいた。オナニーとかでてくる頃だ。なんでオナニーするとあんなにむなしくなるのかとか書いてあるところだ。畜生なにがオナニーだ畜生。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　冷や汗たらたらでやっていたら古泉に惨敗した。３回勝負で３２対４。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　朝比奈さんは俺の中学の卒業文集を読んで鼻歌をやっていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　そして現在に至る。団長がやってきた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　ハルヒよ、、、人のベッドに立つのはやめてくれ、、、。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　妹も起きてきて、俺の部屋には小さな劇場が出来ていた。ハルヒがベッドで雄弁に話し始めたのだ。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
「クリスマス。聖夜。いろんな呼ばれかたをされている１２月２４日。そもそもイエス・キリストの降誕祭。どういう意味でしょう？キョン？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「誕生日だろ。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　妹が拍手。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
「そう。まあいろいろな説がありますが。イエス・キリストの誕生日なのです。クリスマス・イヴとクリスマスの違いは何でしょう？有希？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
「１２月２４日と１２月２５日の違い。昔の暦では日没を一日の境目としたため。２４日夕刻から２５日夕刻までが本当の誕生日。」まだ本を読んでいる。オナニーの意味を知っていたのだろうか？</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
「有希ちゃん。すごーい！」妹の感嘆。こいつは言っている意味がわかってるのだろうか？というか着替えてきなさい。はしたない。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「そうですね。そして、人が浮かれる日です！なぜでしょう？みくるちゃん？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「恋人と一緒にいると楽しいから、、？」そう言ってこっちを見る上目遣いバキューン。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
「違うよ！楽しいからだよ！サンタさんも来るもん！」そういう妹のパジャマ可愛いな、、、。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
「二人とも正解！そして古泉くん！こんなに人間が浮き足だっている日に、宇宙人やら未来人やら超能力者はどうでしょう？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「隠れやすい！」古泉の溜めに溜めた答えが行く！</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「だいっせいっかい！今日はみんな冴えてるわね！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「―、、、で？どうするんだ？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
「そこよ！どうやって見つけ出すか。そこが問題なのよ！それを話し合うためにやってきたんじゃない！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　ていうか、隠れている筈の宇宙ｊ（ｒｙらは、一緒に行動してることになるが、、。灯台もと暗しとはこのことだ。ハルヒが灯台だったら乗船員さんたちは気が気じゃないだろうな、、。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　まあ、俺にとってはよかった。ハルヒ万歳だな。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　ベッドから降りたハルヒがベッドに荷物をひろげる。ハルヒが持ってきたのは市内のマップ、ノート、ペン。とまあ、、俺に勉強を教えてくれるための参考書とか、、。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「キョン！インターネット！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　ハルヒは俺にイベントを調べさせた。人が集まるところは要注意よ！とか言って。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">
着替えてイエッサーとか言ってる妹と、朝比奈さんが調査結果をノートに書き写す。新婚気分すらあった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　そのイベントの場所を古泉とハルヒが卒業文集を笑いながらマップに記す。うるさかった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　長門は俺が淹れてきたお茶を大事そうに飲みながら、オナニー小説を終盤まで読んでいた。主人公とヒロインのキスシーンがある。そういやあのシーンの舞台もクリスマスだっただろうか。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt; text-indent: 10.5pt">一段落付いたので一休み、昼食。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　全員で近くのファミレスへ行く。風が強くって、肌に刺さった。妹が駆け回って古泉とじゃれていた。古泉が肩車して、妹がすごく楽しそうにしていた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　長門はなんと歩きながら二回目を読んでいた。スカートがさわさわ揺れた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　かっこつけて先頭を裏向きに歩いてたおれがすっころんだ。だ、ださい、、、。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　でもなんかみんな長門も含めて心配そうに見てくれていたので気分が豊かになった。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
　というわけでコーヒー５個とメロンソーダ１個が並ぶテーブルで、話し合いが続いた。俺の向かいがハルヒ、ハルヒの向かいが俺。窓側である。俺の隣に妹。妹の前が朝比奈さん。そして妹の隣に古泉。その向かいが長門。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「キッズプレートのキッズってなに？古泉君。」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「わかりませんねえ。可愛いってことでしょうかね？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「面白いかそれ？どうだ？長門？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「なかなか。ただ、この単語の意味がわからない。オナ」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「すいません！コーラ！」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「なに言ってるのキョン！自分で行くのよ？」</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">　あっはっはっはっは。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"> </div>
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　一通り笑って、一通りバカにされて、一通り古泉に嫌味を言われて、あれなんか朝比奈さん顔赤いなまさか長門に近いからさっきの聞こえたのかないやいや俺を笑いたいのを抑えてるのかなとか思った頃にハルヒがまだ少しゆがんでいる口を開いた。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">
「―さて、かなりイベント多いわね。どうする？班分けする？」窓の外を一瞥してからハルヒが言った。来た！ここ重要。</div>
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　空気の止まるのを感じた。それぞれの思惑があるのだ。俺は朝比奈さんと一緒にいたい。―目が合った。朝比奈さんと。というか基本的にみんなこっちを見ていて驚いた。</div>
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　ハルヒはコーヒー片手に俺を見ているし、朝比奈さんは顔を紅くして上目遣いだし、長門は本ごしにじっと見つめてくるし、妹は古泉に撫でられながらつられてこっちを見てるし、古泉はうらやましいですというように笑った目で妹を撫でるし。</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">「あ、、、みだくじ？」←結論</div>
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続く　ここまで読んでくださったかたありがとう　僕記憶力バカなんで　事実をひんまげているかもしれません　それはごめんなさい　コメントしてくれたかたありがとう　多分オナニー＝伏線です　すいません</div>
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