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「仮入部」(2007/01/12 (金) 13:41:33) の最新版変更点
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<div>それはまだ 私が思念体のいいなりだった頃<br>
五月のとある木曜日に部室を占領されまして<br>
こんな時に頼りになる彼が現れないかと<br>
思ったところへ あなたが仮入部<br></div>
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<div>すいませんねと謝るあなたの渋面 とても温かくて<br>
うなじのところに毛の生えた黒子がありまして<br>
しかたがないので買ったばかりの本に栞を挟んで<br>
貸してあげたけど 手紙の方が良かったかしら<br></div>
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<div>でも雑用具合がとても素敵だったので<br>
そこは苦しい時だけの思念体だのみ<br>
もしも もしも 出来ることでしたれば<br>
あの人と しばらく一緒にさせてちょうだいませませ<br></div>
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<div>ところが実に故障というのは恐ろしいもので<br>
今年のクリスマス頃に 再構築した世界の私に 詰め寄って<br>
あっこりゃまたすいませんねと笑う<br>
首元から黒子毛が ヒラリン<br>
夢かと思って ナノマシン注入したら夢だった<br></div>
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<div>そんな馬鹿げた話は 今まで聞いたことがないと<br>
涼子も江美里も死ぬ程に笑いころげる奴らでして<br>
それでも私が突然 眼鏡を止めたものだから<br>
あなた大丈夫かと おでこに手をあてた<br></div>
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本当ならつれて来てみろという リクエストにお応えして<br>
一月のとある水曜日に 彼を呼びまして<br>
自信たっぷりに紹介したらば 彼の脇腹に<br>
穴がポカリン<br>
あわてて 修復したけど しっかり見られた<br></div>
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<div>でも雑用具合が とても素敵だわとうけたので<br>
彼が気をよくして 急に<br>
もしも もしも 出来ることでしたれば<br>
この人をお嫁さんにちょうだいませませ<br></div>
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その後 私 気を失ってたから よくわからないけど<br>
目が覚めたら そういう話がすっかり出来あがっていて<br>
おめでとうって言われて も一度 気を失って<br>
気がついたら あなたの腕に 仮入部<br></div>
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<div> 元ネタは「雨やどり」<br></div>