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「幸鶴２」(2007/05/06 (日) 15:52:57) の最新版変更点

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<p>自宅の縁側</p>
<p>自慢じゃないけど、私の家ってかなり大きいんですよ<br />
もうね、見渡せる庭の面積が公園くらい大きいんだ</p>
<p>小さいころからずっと見てたこの景色<br />
雰囲気がちょっと違うのは、先日伐採された大きな松の木だけのせいじゃないみたい<br />
<br />
・・・こんなに安心できる、落ち着いていられる一時は何年ぶりだろうね</p>
<p><br />
「今日は晴れてよかったですね」</p>
<p><br />
「あっはっは、さすがにもう5月だしねえ、これくらいピーカンじゃないと逆に困るっさー！」</p>
<p><br />
縁側に腰かけ、麦茶を片手に語りかけてくる彼。<br />
<br />
そうですね、と言って立ち上がり、奥の部屋から麦茶の魔法瓶を持ってくると、<br />
私の空の湯呑みにそれを注ぐ。</p>
<p><br />
こういう些細な気遣いでも変にあらたまってしまう私に、彼は優しく微笑んだ。<br />
<br />
いいんですよ、と彼は言う。</p>
<p><br />
「学校にいるより落ち着けますから」</p>
<p><br />
「で、でもさ、ずっと私の所にいたら、ハルにゃん達さみしがるよ…？」</p>
<p><br />
「…あいつらも大事な友人ですけど、あなたも団の一員なんすよ。　少なくとも、俺はそう思ってます。俺の、大事な人です」</p>
<p><br />
そう言って、彼は私の髪を優しく撫でた。　<br />
私のために、かがんで撫でた。</p>