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「藤原くんはあまいのがお好き」(2007/05/19 (土) 07:52:42) の最新版変更点
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<p>+++「藤原くんはあまいのがお好き」+++</p>
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<br />
橘「はい佐々木さん、メニュー」<br />
藤(あ〜すっげぇ甘いもん食いてぇ…。だがこんな女3人男ひとりの状況でチョコレートパフェなんて注文出来ねぇじゃねーかくそっ!)<br />
佐「ありがとう。……うーん…。そうだなぁ。今日はなんだか甘いものが食べたいんだよね」<br />
藤(あぁ…糖分が! 糖分が俺を呼んでいる…!)<br />
橘「佐々木さんもですか? 私もなんです! じゃあ〜チョコレートパフェにしませんか?」<br />
藤(なにぃぃい?! 女はいいよなぁ畜生!)<br />
佐「いいね。それとアイスティーで。九曜さんも同じものでいいかな?」<br />
藤(「ふん、面倒だ。同じもので構わない」「ふん、面倒だ。同じもので構わない」)<br />
九「───同じもの───で───いい」<br />
藤(よっしゃあ! これで俺もチョコレートパフェが…さぁ来い! さぁ来い!)「ふん、め…<br />
橘「すみませーん。紅茶3つと、チョコレートパフェ3つ、コーヒー1つお願いしまーす」<br />
<br />
藤 …orz<br />
<br />
<br />
+++<br />
<br />
<br />
橘「ねぇ佐々木さん、今度ホテルメトロフンモッフのケーキ食べ放題行きませんか?」<br />
藤(なぬぅ? ホテルメトロフンモッフのケーキ食べ放題だと?)<br />
佐「この前テレビで紹介されていていたよね。いいね。行こうか」<br />
橘「そうなんですよぉ。今とっても話題なんですよ!」<br />
藤(季節のフルーツタルトが絶品だっていう噂なんだよなー。俺も行きたいんだが…)<br />
九「…───」<br />
佐「ん? 九曜さんも行きたいのかな?」<br />
藤(なんと!)<br />
九「───絶品って───どんなものか───興味が───ある」<br />
佐「じゃあ一緒に行こうか」<br />
九「───行く───」<br />
藤(…くそっ! 女はいいよなぁ。こういう時程男に生まれたことを恨んだことは無いぜ)<br />
橘「じゃあ今度の土曜日にでも…。あぁんっ楽しみ!」<br />
九「…───」<br />
藤(って何でこっち向くんだよ真っ黒宇宙人! なんだその目は! 羨ましくなんてないぞ! 羨ましくなんてなんか…! …くそー宇宙人のクセに生意気な…!)<br />
<br />
<br />
…後日。<br />
九「───これ───お土産───いる?」<br />
藤「…!」(こ、これは俺の大好物のショートケーキじゃねぇか! どうして…)<br />
九「───消費期限───過ぎてる───けど」<br />
藤「…」(誰かこいつ殺ってくんないかな…?)<br />
<br />
<br />
+++<br />
<br />
<br />
藤(あぁ大好物のNANONEカフェのショートケーキが同じテーブルに3つもあるというのに、なぜ俺の目の前にはコーヒー1杯しか無いのだ?)<br />
佐「おお…。これは美味しいね」<br />
藤(せめてワッフルくらい注文しろよ橘! 勝手にコーヒーだけ注文しやがって。覚えてろよ!)<br />
佐「スポンジのキメ細かさといい、苺の酸味と生クリームの絶妙なハーモニーといい、たまらないね」<br />
橘「でしょう? ここのショートケーキは美味しいって評判なんですよぉ」<br />
藤(くそ橘! そのケーキよこしやがれ。…って何だ? また真っ黒宇宙人がこっち見てるんだが)<br />
九「…───」<br />
佐「ん? 九曜さんどうしたのかな?」<br />
九 ガタッ<br />
橘「きゃっなにするの九曜さん! それ私のケーキ…」<br />
<br />
藤「…何のマネだ、黒の塊」<br />
九「───あー───ん───」<br />
<br />
<br />
佐「く、九曜さん…?」<br />
橘「…」(あーんですって? アレよね? 恋人同士がするっていうアレですよね? きゃー!)<br />
九「───食べない───の?───」<br />
藤「あのなぁ…」(いや食いたいのはヤマヤマなんだがこの方法はちょっと…)<br />
九「───そう…───」<br />
橘(んんっ…! もうっ! とっとと「あーん」って食べちゃいなさいよ!)<br />
九「───じゃあ───」<br />
藤(っておい! 人に勧めといて自分で食うのかよ!)<br />
九「───口───移し───で───」<br />
藤「ちょ…! おま…まっ」<br />
<br />
ちゅっ<br />
<br />
藤「てめぇ! な、何しやがる!」<br />
九「───好きじゃ───ないの?」<br />
藤「いや、確かに好…ってちょっと待て。その「好き」はどこにかかるんだ?」<br />
九「あなたの───唇は───とても───柔らかい───わ」<br />
藤「人の話を聞け!」<br />
佐「いやぁ…なんだか僕たちお邪魔のようだね。そろそろ失礼しようか」<br />
橘「…そ、そうですね佐々木さん。…藤原さんってこういう子が好きだったんですね……」<br />
藤「ちょっと待てお前ら! なんか勘違いしてるぞ!」<br />
<br />
fin.</p>
<p>+++「藤原くんはあまいのがお好き」+++</p>
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<p><br /><br />橘 「はい佐々木さん、メニュー」<br />藤原 (あ〜すっげぇ甘いもん食いてぇ…。だがこんな女3人男ひとりの状況でチョコレートパフェなんて注文出来ねぇじゃねーかくそっ!)<br />佐々木「ありがとう。……うーん…。そうだなぁ。今日はなんだか甘いものが食べたいんだよね」<br />藤原 (あぁ…糖分が! 糖分が俺を呼んでいる…!)<br />橘 「佐々木さんもですか? 私もなんです! じゃあ〜チョコレートパフェにしませんか?」<br />藤原 (なにぃぃい?! 女はいいよなぁ畜生!)<br />佐々木「いいね。それとアイスティーで。九曜さんも同じものでいいかな?」<br />藤原 (「ふん、面倒だ。同じもので構わない」「ふん、面倒だ。同じもので構わない」)<br />九曜 「───同じもの───で───いい」<br />藤原 (よっしゃあ! これで俺もチョコレートパフェが…さぁ来い! さぁ来い!)「ふん、め…<br />橘 「すみませーん。紅茶3つと、チョコレートパフェ3つ、コーヒー1つお願いしまーす」<br /><br />藤原 …orz<br /><br /><br />+++<br /><br /><br />橘 「ねぇ佐々木さん、今度ホテルメトロフンモッフのケーキ食べ放題行きませんか?」<br />藤原 (なぬぅ? ホテルメトロフンモッフのケーキ食べ放題だと?)<br />佐々木「この前テレビで紹介されていていたよね。いいね。行こうか」<br />橘 「そうなんですよぉ。今とっても話題なんですよ!」<br />藤原 (季節のフルーツタルトが絶品だっていう噂なんだよなー。俺も行きたいんだが…)<br />九曜 「…───」<br />佐々木「ん? 九曜さんも行きたいのかな?」<br />藤原 (なんと!)<br />九曜 「───絶品って───どんなものか───興味が───ある」<br />佐々木「じゃあ一緒に行こうか」<br />九曜 「───行く───」<br />藤原 (…くそっ! 女はいいよなぁ。こういう時程男に生まれたことを恨んだことは無いぜ)<br />橘 「じゃあ今度の土曜日にでも…。あぁんっ楽しみ!」<br />九曜 「…───」<br />藤原 (って何でこっち向くんだよ黒い塊! なんだその目は! 羨ましくなんてないぞ! 羨ましくなんてなんか…! …くそー宇宙人のクセに生意気な…!)<br /><br /><br />…後日。<br />九曜 「───これ───お土産───いる?」<br />藤原 「…!」(こ、これは俺の大好物のショートケーキじゃねぇか! どうして…)<br />九曜 「───消費期限───過ぎてる───けど」<br />藤原 「…」(誰かこいつ殺ってくんないかな…?)<br /><br /><br />+++<br /><br /><br />藤原 (あぁ大好物のNANONEカフェのショートケーキが同じテーブルに3つもあるというのに、なぜ俺の目の前にはコーヒー1杯しか無いのだ?)<br />佐々木「おお…。これは美味しいね」<br />藤原 (せめてワッフルくらい注文しろよ橘! 勝手にコーヒーだけ注文しやがって。覚えてろよ!)<br />佐々木「スポンジのキメ細かさといい、苺の酸味と生クリームの絶妙なハーモニーといい、たまらないね」<br />橘 「でしょう? ここのショートケーキは美味しいって評判なんですよぉ」<br />藤原 (くそ橘! そのケーキよこしやがれ。…って何だ? また真っ黒宇宙人がこっち見てるんだが)<br />九曜 「…───」<br />佐々木「ん? 九曜さんどうしたのかな?」<br />九曜 ガタッ<br />橘 「きゃっなにするの九曜さん! それ私のケーキ…」<br /><br />藤原 「…何のマネだ、黒の塊」<br />九曜 「───あー───ん───」<br /><br /><br />佐々木「く、九曜さん…?」<br />橘 「…」(あーんですって? アレよね? 恋人同士がするっていうアレですよね? きゃー!)<br />九曜 「───食べない───の?───」<br />藤原 「あのなぁ…」(いや食いたいのはヤマヤマなんだがこの方法はちょっと…)<br />九曜 「───そう…───」<br />橘(んんっ…! もうっ! とっとと「あーん」って食べちゃいなさいよ!)<br />九曜 「───じゃあ───」<br />藤原 (っておい! 人に勧めといて自分で食うのかよ!)<br />九曜 「───口───移し───で───」<br />藤原 「ちょ…! おま…まっ」<br /><br />ちゅっ<br /><br />藤原 「てめぇ! な、何しやがる!」<br />九曜 「───好きじゃ───ないの?」<br />藤原 「いや、確かに好…ってちょっと待て。その「好き」はどこにかかるんだ?」<br />九曜 「あなたの───唇は───とても───柔らかい───わ」<br />藤原 「人の話を聞け!」<br />佐々木「いやぁ…なんだか僕たちお邪魔のようだね。お先に失礼しようか」<br />橘 「…そ、そうですね佐々木さん。…藤原さんってこういう子が好きだったんですね……」<br />藤原 「ちょっと待てお前ら! なんか勘違いしてるぞ!」</p>
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<p>佐々木「君が甘いものに目がないとはね。いや変な意味ではないよ。ただ意外だなと思っただけだ」<br />橘 「知らなかったとはいえごめんなさい。今度からあなたの分もちゃんと頼みますから」<br />藤原 「ふん」(イヤッホゥ! これでこの集まりでスィーツ食べ放題だぜ!)<br />橘 「ところで何にします?」<br />藤原 (迷う…。フルーツタルトも気になるがミルフィーユも捨てがたい!)<br />佐々木「んー…そうだね。フルーツタルトとアイスティーにするよ」<br />橘 「じゃあ、私も同じもので」<br />藤原 (そういえば橘の奴はいつも佐々木と同じもの頼んでいるな。アレか「あなたと喜びを分かち合いたいの」ってやつか? ま、どうでもいいけどな)<br />九曜 「───…」<br />橘 「決まりましたか?」<br />藤原 「あぁ。ミルフィーユとアイスティー」<br />佐々木「九曜さんは?」<br />九曜 「───…フルーツ…タルト───」<br /><br /><br />佐々木「それにしてもここの店はフルーツタルトも絶品だね。誰にも紹介したくない店だね」<br />橘 「でしょう? 秘密の隠れ家にしたいですよね〜」<br />藤原 (フルーツタルトも旨そうだな。今度はあれを頼むとするか。ふっ楽しみが増えたぜ)<br />九曜 「───」<br />佐々木「どうしたんだい、九曜さん?」<br />藤原 (やはり1日1回は糖分摂取しないとな。あぁ本当に旨いなこれ…)<br />九曜 「───迷ってた───ミルフィーユというものと───フルーツタルトと───」<br />藤原 (俺が今、この時間平面上に存在しているのはこのミルフィーユを味わうためだ。他に何があろうか)<br /><br />ガタッ<br /><br />藤原 「おい! 何するんだ!」<br />九曜 「───半分こ───」<br />藤原 「は?!」<br />九曜 「───あなたも…───同じ───気持ちの───…はず───」<br />藤原 「何を言っているのかわからない。俺のミルフィーユを返せ! 食いたかったら自分でなんとかしろ」<br />九曜 「───なんとか───する───」<br /><br />ちゅうっ<br /><br />九曜 「───フルーツタルト───おいしい?───わたしは───…おいしい」<br />藤原 「貴様っ…!」<br />九曜 「──────これが───ミルフィーユ…?」<br />藤原 「いい加減にしろ!」<br />九曜 「───分かち合う───喜び…───素敵───」<br />佐々木「……い、いやぁ…ふたりとも仲が良くてなによりだよ…」<br />橘 (九曜さん、なんて大胆なのかしらっ! 私も見習わなくちゃです!)<br />藤原 「………」(もうこいつらなんとかしてくれ…)<br /><br /></p>
<p>...fin<br /></p>
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