「~ハルヒがみくるで、みくるがハルヒ~」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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今日の授業も終わったし掃除当番も終わったから早速部室に行くことにした。<br>
部室のドアを開けた瞬間、みくるちゃんが立っていて『あっ!』と思った<br>
瞬間にはお互い頭を強くぶつけてた。<br>
「いたたたたた・・・みくるちゃん大丈夫?」<br>
「痛かったですぅ・・・でもなんともないですよ。」<br>
と言って顔を上げると・・・<br>
「え!何であたしが目の前にいるの!!」<br>
「ええっ!ど、どうして私が目の前にいるんですかぁ~。」<br>
ほっぺたをつねってみた。痛い。どうやら夢じゃないみたい・・・<br>
「もしかして・・・あたしたち人格が入れ替わっちゃったの??」<br>
「ふえ~ん・・・そうみたいですぅ・・・」<br>
「どうすれば元に戻るんだろう・・・もう一度頭をぶつけるわよ!」<br>
「ええええー、痛いのはやですよ~」<br>
「黙って言うことを聞きなさい!」<br>
とりあえず何回か頭をぶつけてみたものの戻ることはなかった。<br>
「ううう・・・頭痛いですぅ・・・」<br>
「みくるちゃんも泣かないの!それにその体私なんだから。」<br>
困ったことになったわ・・・この先戻れないんじゃ・・・と、考えて<br>
みたものの他人になるのは悪く無いわね。面白そう。<br>
「とりあえず元に戻る方法がわかるまでこのままでいましょ。」<br>
「わかりました・・・でも涼宮さん、なるべくおとなしく<br>
してくださいね・・・あっ」(TPDDはちゃんとある・・・大丈夫みたいですね。)<br>
「なに?みくるちゃん。」<br>
「いえ、なんでもないですぅ。」<br>
こうして私とみくるちゃんの入れ替わり生活が始まった。<br>
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<br>
<div>「ういーす。」<br>
俺は部室のドアを開けた。<br>
長門はどうやら不在、いるのはハルヒと朝比奈さんだけ。<br>
「なんか2人とも額が赤いけどどうしたんだ?」<br>
「なんでもないわよ。」<br>
朝比奈さんが答えた。<br>
『わよ』?マイスウィートエンジェル朝比奈さんが今まで<br>
発したことが無い言葉だ。聞き間違いかな。<br>
「ハルヒ、掃除当番は終わったのか?」<br>
「はい~。ちゃんとやってきましたぁ。」<br>
なんだなんだ、ハルヒの言動がおかしいぞ。また何かの<br>
モードにでも入ったのか?<br>
「あ、朝比奈さんお茶もらえますか。」<br>
「わかったわ。」<br>
その後乱雑にお茶が運ばれてきた・・・<br>
(俺、なにか朝比奈さんを怒らせるようなことしたんだろうか・・・)<br>
そう思いつつ朝比奈さんを見ていると、<br>
「何見てるのよ、エロキョン!」<br>
思わぬ言葉が返ってきた・・・<br>
「すず・・・みくるちゃん、それは言いすぎですよぉ」(あわわわわ)<br>
ハルヒからも意外な言葉が返ってきた。<br>
その後長門、古泉とやってきて、俺は古泉とカードゲームをして遊んだ。<br>
いつも通り長門が本を閉じると朝比奈さんが、<br>
「今日はこれで帰りましょ。解散。」<br>
と言った。<br></div>
<br>
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さすがに長門は興味を示さなかったが、古泉も驚いていたようだ。<br>
帰りの途中古泉と歩き、<br>
「ハルヒさんと朝比奈さんが逆のようなんですが・・・」<br>
「俺もそんな気がするんだが・・・まさかまた時空改変とかハルヒが<br>
変な力使ったんじゃないだろうな。」<br>
「その可能性は無いと思います。もっとも、時空改変が行われたか<br>
どうかまでは我々にもわかりませんが・・・」<br>
なんとも奇妙な感じのまま1日を終えた。<br></div>
<br>
<div>-みくるサイド-<br>
とりあえず涼宮さんになっているので涼宮さんの家に帰った。<br>
一応家族にはばれて無いみたい・・・よかった。<br>
涼宮さんの部屋には初めて入ったけど、普通の女の子の部屋でした。<br>
あれ?机の上に写真立がある。<br>
それを取り上げてみると・・・<br>
(やっぱり涼宮さんたら・・・素直じゃないんだから。くすくす。)<br>
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<br>
<div>-ハルヒサイド-<br>
「これがみくるちゃんの部屋かぁ・・・やっぱ可愛い系の部屋ね。」<br>
私ももっと可愛くしようかしら・・・とか考えたけど柄に無いので<br>
やめた。<br>
その日はなんとなく疲れていたので夕食・お風呂を済ませたら<br>
寝ることにした。<br>
(でも、何か忘れている気がするのよねぇ・・・ま、いいか)<br>
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<br>
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次の日、俺がクラスに入るとハルヒがすでに来ていた。<br>
「あ、キョン君おはようございます。」<br>
「ああ・・・おはよう。」<br>
やはりすっげえ違和感を感じる。<br>
しかし、この状態のハルヒを見ると・・・まるで天使のようだ。<br>
「どうかしました?私の顔になにかついてます?」<br>
「いや、べつになんでもないぞ。」<br>
そんなこんなで授業も進み昼休みとなった。<br>
「キョン君、一緒にお弁当食べましょ♪」<br>
「ああ・・・」<br>
そこへ、突然朝比奈さんがやってきて、<br>
「キョン、一緒にお弁当食べましょ。」<br>
「ええ、いいですよ。」<br>
とまあ、結局3人で弁当を食べることになった。<br>
もちろんクラス中の注目の的だ。<br>
谷口なんかは泣きながら弁当を食ってる。<br>
この状況に耐えられなくなった俺は弁当をさっさと食べると、<br>
「ちょっと用事があるんで。」<br>
といってクラスを逃げ出した。<br>
昼休みが終わるまで適当に屋上で時間を潰すか・・・と考えて<br>
いると鶴屋さんと出会った。<br></div>
<br>
<div>「お、キョン君。みくる知らないかい?」<br>
「朝比奈さんなら俺のクラスでハルヒと話してますよ。」<br>
「そっか。いやぁ~今日凄いもの見ちゃってさ。」<br>
「何を見たんです?」<br>
「いつものようにみくるにちょっかいだしてきた男子がいたんだよ。<br>
で、あたしが痛い目にあわせようと思ったらさあ、みくるがいきなり<br>
その男子にボディーブロー食らわせて肘鉄かました挙句かかと落しで<br>
半殺しにしたんだよね。みくるがいうには『いつも守ってもらってたら<br>
悪いから護身術習ってるの』とかいうんだよね。」<br>
マイスウィートエンジェル朝比奈さんがそんなことを・・・と頭を<br>
抱えていると、<br>
「あとさ、なんかいつものみくると雰囲気が違うんだよね。しゃべり方も<br>
違うし・・・なんていうか邪悪なオーラに包まれてるって感じ?」<br>
まるで今のハルヒと正反対だ・・・<br>
「キョン君はなんかこころあたりないかい?」<br>
「確かに昨日から2人ともおかしいとは思ってるんですが・・・こころ<br>
あたりが無いんですよ。」<br>
「そっかあ・・・何か分かったら教えておくれよ。」<br>
そういうと鶴屋さんは去っていった。<br></div>
<br>
<div>そんなこんなで週末の不思議探索になった。<br>
その間、ハルヒはクラスどころか学校中で天使扱い。朝比奈さんは<br>
悪魔のごとく変わったと学校中にとどろくことになる。<br>
一体どうなてるんだろうなぁ・・・などと集合後の喫茶店でボケッと<br>
してると、ハルヒが、<br>
「キョン君、くじで班決めしますよぉ。」<br>
と声をかけてきた。<br>
くじの結果、俺・ハルヒ、長門・朝比奈さん・古泉という構成になった。<br>
さっそく班ごとに分かれて行動するとき朝比奈さんが、<br>
「キョン!デートじゃないんだからね!ちゃんとみつけるのよ!」<br>
とハルヒ張りの言葉でしゃべって来た。<br>
いつもだったら逆なのになぁ・・・と思いつつ、ハルヒと公園へ向かった。<br>
公園に向かうと、突然ハルヒが、<br>
「キョン君!私のことどう思いますか?」<br>
「え・・・ハルヒはハルヒだろ?」<br>
「そうじゃなくて・・・男と女としてどう思いますか。」<br>
俺は一瞬凍りついた。<br>
今までこんなこと無かったぞハルヒ。どうしたんだハルヒ。やはり時空改変<br>
なのかハルヒなどと考えていると、<br>
「女の方から言わせるつもりなの?」<br>
と上目遣いで頬をやや赤くしながら俺のことを見ている。<br>
やばい!これは男として落ちる!<br>
「俺は・・・」<br></div>
<br>
<div>そう言いかけた時、<br>
「ちょっとまちなさいよ!なにやってるのよ!みくるちゃん!」<br>
という朝比奈さんの声が背後から怒鳴り声で聞こえた。<br>
え?みくるちゃん?目の前にいるのはハルヒじゃ?<br>
「ごめんなさい涼宮さん、ちょっと悪戯してみました♪」<br>
「なんてことするのよ!そんなことされちゃったら・・・もごもご」<br>
目の前ではハルヒと朝比奈さんが言い争っている。<br>
そこに長門と古泉がやてきて、古泉が、<br>
「ようやく分かりましたよ。あの2人、人格が入れ替わってるんですよ。」<br>
「そんなばかな・・・」<br>
「この1週間の行動を見れば納得できます。確か最初に異変が感じられた日<br>
2人ともおでこが真っ赤でしたよね。たぶんぶつかったショックで<br>
入れ替わったんだと思います。」<br>
そう考えれば確かに全てが納得がいく。<br>
まさにハルヒの行動は朝比奈さんのものだったし、その逆もだ。<br>
「長門、今の古泉の話は本当か?」<br>
「そう....」<br>
「何で教えてくれなかったんだ?」<br>
「聞かれなかったから。」<br>
「そうだったな・・・ところで2人を治す方法はあるのか?」<br>
「ある。私を媒介して人格を入れ替えればいい。」<br>
これ以上の混乱はごめんこうむりたい。早速長門に、<br>
「2人を眠らせて実行してくれ。ハルヒにばれるとまずいからな。」<br>
「わかった。」<br>
その後長門の働きにより2人の人格は元に戻った。<br></div>
<br>
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2人からも入れ替わっていたことを聞き、2人ともやっと戻れたと<br>
言う感じで安堵してるようだった。<br>
「やはりハルヒはハルヒじゃなきゃ似合わんな。」<br>
「なによそれ。もう少しで・・・ごにょごにょ」<br>
「ん?なんか言ったか?」<br>
「なんでもないわよ!バカキョン!」<br>
こうして2人の奇妙な生活は元に戻った。<br></div>
<br>
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が、しかしその後の学校での後遺症はすさまじいものだった。<br>
ハルヒは元に戻ったので負のオーラだしまくりで全校生徒は混乱、<br>
朝比奈さんにいたっては「おイタをすると半殺しの目にあう」という<br>
黒朝比奈さんの印象が定着してしまった。<br>
鶴屋さん曰く、<br>
「いやぁ~風除けになってむしろいいんじゃないかい。それにしても<br>
みくるの中身がハルにゃんだったなんてね、くくくく・・・」<br>
と大笑いだった。<br>
部室では、<br>
「涼宮さんひどいですよ!これじゃ悪女みたいに思われちゃう<br>
じゃないですか!」<br>
「いいじゃない余計な虫も来なくなるだろうし、それにこの間の<br>
事とあわせてチャラよ。」<br>
「ううううう・・・・しくしく。」<br>
と、まあ朝比奈さんが当分の間沈みきってしまったのは言うまでも無い。<br>
ただ1人残念そうにしているのが長門だ。<br>
「朝比奈みくるがうらやましい....」<br>
そういうと長門はハルヒに向かってなんども頭突きをしていた。<br>
さすがに耐え切れなくなったのかハルヒは一目散に逃げて行ったが。<br>
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<br>
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部活も終わり、今部室にいるのはみくるちゃんとあたしだけ。<br>
「さすがに他人になるのはこたえるわね・・・」<br>
「そうですね・・・2度としたくないですぅ。」<br>
その後沈黙が続いた後、みくるちゃんがにんまりとしながら、<br>
「涼宮さん、そろそろ素直になったほうがいいんじゃないですかぁ~♪」<br>
「な、なによいきなり。」<br>
「私見ちゃったんですよね、机の上の写真立て。」<br>
「え・・・。」<br>
(あああーーー忘れていたのはそのことだったわーーーあれ見られたら・・・)<br>
「安心してください、誰にも言いませんから♪」<br>
「え、いや、あの、その・・・」<br>
「それじゃ私も帰りますね。涼宮さん、顔真っ赤ですよ。ふふふ。」<br>
そういうとみくるちゃんは帰って行った。<br>
ああ・・・あれ見られちゃうなんて・・・うかつだったわ・・・<br>
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「もう!何だか知らないけどバカキョンのせいなんだからね!」<br>
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<div>おしまい。<br></div>
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