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ハルヒVSミヨキチ」(2020/08/21 (金) 01:45:35) の最新版変更点

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<div class="main"> <div>それはとある日曜日の朝のこと<br> ハルヒに用事があるとのことで町内不思議探索は中止となり<br> 布団に包まって気が済むまで寝ようとしていると携帯が鳴った<br> ハルヒか?と思ってディスプレイを除いてみたが電話番号が表示されるだけで名前がない<br> つまり電話帳に登録していない奴から電話がかかってきたと言うわけだな<br> すでに5秒ぐらい着メロが鳴り続けているからワン切りでも無さそうだ<br> これ以上鳴らして相手に迷惑をかける訳にもいかんだろう、間違いだったらその旨を伝えればいいだけだしな<br> 「あ、もしもしキョンさんですか」<br> 通話ボタンを押すと女の声が聞こえてきた<br> 俺のあだ名を知ってると言うことは少なくとも間違い電話ではないと言うことだな<br> もしこれで間違いだったらそのキョンとあだ名を付けられたやつに同情しよう<br> 「え~っと失礼ですがどちら様で?」<br> 「あ、ごめんなさい私は吉村美代子です」<br> 思い出した、妹とは同級生だがとても同じとは思えないほどに大人びた容姿をしている娘だ<br> 通称"ミヨキチ"、最後に合ったのはかなり前だ忘れてても仕方ないだろう<br> 「あぁ君か、久しぶりだね、確か去年の3月の終わり以来か」<br> 去年の3月の終わり俺とミヨキチは映画を見に行った、詳しくはSOS団の発行した部誌を見てくれ<br> 「はい、お久しぶりです。」<br> 「それにしても俺の携帯番号なんてよく解ったね」<br> 「あ、はい妹さんから聞いたんです」<br> なるほどね、だがミヨキチぐらいなら教えてもかまわんがあまりいろいろな人に教えるなよ妹よ<br> 「それで今お暇でしょうか?」<br> 「あぁちょうど予定が無くなったんでね暇を持て余していたところだ」<br> </div> <br> <div> 「もし宜しければ今日1日私に付き合っていただけませんか?」<br> 「あぁ別にかまわないよ、また映画かい?」<br> 「はい、迷惑でしょうか?」<br> 「意や別にかまわないよ、最近映画を見ていなかったしたまに見るのもいいだろう」<br> 「よかった、ではよろしくお願いしますね」<br> それから彼女は前回と同じようにこちらの予定を気にしながら待ち合わせの場所と時間を提案した<br> 今回は普通の駅前の映画館で問題ないらしい<br> 「急な電話すみませんでした」<br> 「いやいや別にかまわんよ」<br> 低姿勢なのは変わらないな、まぁ変わる必要もないが<br> それから軽く準備をして念のため待ち合わせ時間の1時間前には家を出る<br> とりあえずこの時間なら途中何らかのトラブルがあっても大丈夫だろう<br> 「あれ~キョン君どっか行くの~?」<br> 家を出ようとしたら妹が声をかけてきた<br> 「あぁミヨキチに映画に付き合ってくれないかって言われてな」<br> 「そっか~がんばってね~」<br> 何を頑張れと言うのだ妹よ、それに古泉みたいににやけるな気味が悪い<br> それにしてもこいつの事だから「あたしも行く」とか言いかねないと思ったのだが<br> 言われなくて安心したよ、もし行く事になったら代金は俺持ちになるだろうからな<br> そして自転車を漕ぐ事30分待ち合わせ場所近くの駐輪場に到着<br> 前に自転車を撤去されたことがあったからな、路上駐車はやめることにした<br> そして待ち合わせの場所に歩いていくとミヨキチはすでに到着していた<br> まだ30分も前だというのにいるとはなどうやら俺は待ち合わせに相手より先に着くってことに縁が薄いらしい<br> 「早いねもう来てたのか」<br> 「いえ今来たところです」<br> とてもじゃないが妹と同級生には見えないな、下手すると朝比奈さんよりも大人に見える<br> 「それじゃちょっと早いが映画館の方に移行か」<br> 「あ、はい」<br> 「今日はなんて映画を見るんだい?」<br> 「あ、×××××ってのが見たいと思ってるんです」<br></div> <br> <div>その映画の名前を聞いてちょっと違和感を感じた<br> 何も変な映画だとかそういうのじゃない、普通の映画だ<br> ただ問題なのは普通の映画だからだ、前回のようにPG-12などの規制がかかってるわけでもない<br> このぐらいの年なら普通に見たいと思っておかしくない映画だ、これだと俺をわざわざ誘う必要もない<br> まぁ彼女には彼女なりの理由があるのだろう、詮索はここまでにしていた方がいいな<br> そのあと券を買う際に代金はどちらが払うかと言うことになった<br> 俺が2人分払うと言ったのだが結局はそれぞれ自分の分を自分で払うことになった<br> 全く、別に遠慮する必要はないんだがな<br> しかし久々に映画を見るのもいいものだな、最後に見た映画が文化祭のSOS団の映画だからなお更だ<br> SOS団でもこのぐらいの映画が作れればと思ったが監督が監督だ、まず無理だろうな<br> 映画を見終わって外に出ると空が暗くなりかけていた<br> 本人はいいと言っていたがさすがに一人で返すわけにも行かないので家まで送っていくことにした<br> 送っていくことにしたのはいいのだがなぜかミヨキチはさっきから無言だ<br> チラッと横を見ているとどうやら俯いている、俺なんか悪いことしたか?<br> しばらく歩いていくと見覚えのある人物に出会った<br> 「お、ハルヒじゃないか」<br> 「ん?キョンじゃないの何して…そちらの方は?」<br> 「あぁ妹の同級生のミヨキチだ、今映画を見てきたところだ」<br> 「あらそう、よかったわね。私お使いがあるからもう行くね」<br> なんだ?ハルヒの奴機嫌が悪そうだったな、何かあったんだろうか<br> 「あのキョンさん今の人は…?」<br> 「あぁ俺が入ってるSOS団っていう団の団長だ」<br> そういうとミヨキチは何かを考えるそぶりを見せた後<br> 「あの、キョンさん今の方に伝言をお願いできますか?」<br> 「あぁ別にかまわないが知り合いだったのか?」<br> 「いえ、そういう訳ではありませんが『負けません』と伝えてもらえますか?」<br> </div> <br> <div>「解った伝えておこう」<br> 「それでは私の家はすぐそこですので、今日は本当に有難うございました」<br> そういうとミヨキチは小走りで自分の家のほうに走っていった<br> 「負けません」か…あいつらなんかの勝負でもしてるのか?<br> 俺には伝言の意味がよく解らなかったが俺に対する伝言じゃないんだ別に問題ないだろう<br> 気が付くと太陽はもう殆ど沈んでおり俺は自転車を家の方向に向けてペダルに力を入れた<br> </div> </div> <!-- ad -->
<div class="main"> <div>それはとある日曜日の朝のこと<br /> ハルヒに用事があるとのことで町内不思議探索は中止となり<br /> 布団に包まって気が済むまで寝ようとしていると携帯が鳴った<br /> ハルヒか?と思ってディスプレイを除いてみたが電話番号が表示されるだけで名前がない<br /> つまり電話帳に登録していない奴から電話がかかってきたと言うわけだな<br /> すでに5秒ぐらい着メロが鳴り続けているからワン切りでも無さそうだ<br /> これ以上鳴らして相手に迷惑をかける訳にもいかんだろう、間違いだったらその旨を伝えればいいだけだしな<br /> 「あ、もしもしキョンさんですか」<br /> 通話ボタンを押すと女の声が聞こえてきた<br /> 俺のあだ名を知ってると言うことは少なくとも間違い電話ではないと言うことだな<br /> もしこれで間違いだったらそのキョンとあだ名を付けられたやつに同情しよう<br /> 「え~っと失礼ですがどちら様で?」<br /> 「あ、ごめんなさい私は吉村美代子です」<br /> 思い出した、妹とは同級生だがとても同じとは思えないほどに大人びた容姿をしている娘だ<br /> 通称"ミヨキチ"、最後に合ったのはかなり前だ忘れてても仕方ないだろう<br /> 「あぁ君か、久しぶりだね、確か去年の3月の終わり以来か」<br /> 去年の3月の終わり俺とミヨキチは映画を見に行った、詳しくはSOS団の発行した部誌を見てくれ<br /> 「はい、お久しぶりです。」<br /> 「それにしても俺の携帯番号なんてよく解ったね」<br /> 「あ、はい妹さんから聞いたんです」<br /> なるほどね、だがミヨキチぐらいなら教えてもかまわんがあまりいろいろな人に教えるなよ妹よ<br /> 「それで今お暇でしょうか?」<br /> 「あぁちょうど予定が無くなったんでね暇を持て余していたところだ」</div>   <div>「もし宜しければ今日1日私に付き合っていただけませんか?」<br /> 「あぁ別にかまわないよ、また映画かい?」<br /> 「はい、迷惑でしょうか?」<br /> 「意や別にかまわないよ、最近映画を見ていなかったしたまに見るのもいいだろう」<br /> 「よかった、ではよろしくお願いしますね」<br /> それから彼女は前回と同じようにこちらの予定を気にしながら待ち合わせの場所と時間を提案した<br /> 今回は普通の駅前の映画館で問題ないらしい<br /> 「急な電話すみませんでした」<br /> 「いやいや別にかまわんよ」<br /> 低姿勢なのは変わらないな、まぁ変わる必要もないが<br /> それから軽く準備をして念のため待ち合わせ時間の1時間前には家を出る<br /> とりあえずこの時間なら途中何らかのトラブルがあっても大丈夫だろう<br /> 「あれ~キョン君どっか行くの~?」<br /> 家を出ようとしたら妹が声をかけてきた<br /> 「あぁミヨキチに映画に付き合ってくれないかって言われてな」<br /> 「そっか~がんばってね~」<br /> 何を頑張れと言うのだ妹よ、それに古泉みたいににやけるな気味が悪い<br /> それにしてもこいつの事だから「あたしも行く」とか言いかねないと思ったのだが<br /> 言われなくて安心したよ、もし行く事になったら代金は俺持ちになるだろうからな<br /> そして自転車を漕ぐ事30分待ち合わせ場所近くの駐輪場に到着<br /> 前に自転車を撤去されたことがあったからな、路上駐車はやめることにした<br /> そして待ち合わせの場所に歩いていくとミヨキチはすでに到着していた<br /> まだ30分も前だというのにいるとはなどうやら俺は待ち合わせに相手より先に着くってことに縁が薄いらしい<br /> 「早いねもう来てたのか」<br /> 「いえ今来たところです」<br /> とてもじゃないが妹と同級生には見えないな、下手すると朝比奈さんよりも大人に見える<br /> 「それじゃちょっと早いが映画館の方に移行か」<br /> 「あ、はい」<br /> 「今日はなんて映画を見るんだい?」<br /> 「あ、×××××ってのが見たいと思ってるんです」</div>   <div>その映画の名前を聞いてちょっと違和感を感じた<br /> 何も変な映画だとかそういうのじゃない、普通の映画だ<br /> ただ問題なのは普通の映画だからだ、前回のようにPG-12などの規制がかかってるわけでもない<br /> このぐらいの年なら普通に見たいと思っておかしくない映画だ、これだと俺をわざわざ誘う必要もない<br /> まぁ彼女には彼女なりの理由があるのだろう、詮索はここまでにしていた方がいいな<br /> そのあと券を買う際に代金はどちらが払うかと言うことになった<br /> 俺が2人分払うと言ったのだが結局はそれぞれ自分の分を自分で払うことになった<br /> 全く、別に遠慮する必要はないんだがな<br /> しかし久々に映画を見るのもいいものだな、最後に見た映画が文化祭のSOS団の映画だからなお更だ<br /> SOS団でもこのぐらいの映画が作れればと思ったが監督が監督だ、まず無理だろうな<br /> 映画を見終わって外に出ると空が暗くなりかけていた<br /> 本人はいいと言っていたがさすがに一人で返すわけにも行かないので家まで送っていくことにした<br /> 送っていくことにしたのはいいのだがなぜかミヨキチはさっきから無言だ<br /> チラッと横を見ているとどうやら俯いている、俺なんか悪いことしたか?<br /> しばらく歩いていくと見覚えのある人物に出会った<br /> 「お、ハルヒじゃないか」<br /> 「ん?キョンじゃないの何して…そちらの方は?」<br /> 「あぁ妹の同級生のミヨキチだ、今映画を見てきたところだ」<br /> 「あらそう、よかったわね。私お使いがあるからもう行くね」<br /> なんだ?ハルヒの奴機嫌が悪そうだったな、何かあったんだろうか<br /> 「あのキョンさん今の人は…?」<br /> 「あぁ俺が入ってるSOS団っていう団の団長だ」<br /> そういうとミヨキチは何かを考えるそぶりを見せた後<br /> 「あの、キョンさん今の方に伝言をお願いできますか?」<br /> 「あぁ別にかまわないが知り合いだったのか?」<br /> 「いえ、そういう訳ではありませんが『負けません』と伝えてもらえますか?」</div>   <div>「解った伝えておこう」<br /> 「それでは私の家はすぐそこですので、今日は本当に有難うございました」<br /> そういうとミヨキチは小走りで自分の家のほうに走っていった<br /> 「負けません」か…あいつらなんかの勝負でもしてるのか?<br /> 俺には伝言の意味がよく解らなかったが俺に対する伝言じゃないんだ別に問題ないだろう<br /> 気が付くと太陽はもう殆ど沈んでおり俺は自転車を家の方向に向けてペダルに力を入れた</div> </div>

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