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「花火大会SOS」(2007/01/15 (月) 08:06:36) の最新版変更点
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デジャビュを感じる暑い夏休み前。太陽にもっと離れてくれと毎日お願いしたくなるような<br>
猛暑の中毎度の事ごとく期末テストの結果ら立ち直ろうとしていた・・・と言いたいところだが今回はちがう。<br>
期末前なぜかあのハルヒが勉強を教えてくれると言い出したのだ。<br>
明日、朝倉のナイフが振ってこなければいいのだが、とは一瞬思ったもののハルヒは成績優秀だったこと<br>
を思い出しお言葉に甘えさせていただくことにした。<br>
まぁ実際教えてもらうとなると「はぁ?なんであんたこんなところが分からないの?」<br>
などと何度も怒鳴り散らされていた気がするがまぁそれは置いておこう。<br>
お陰でなかなかの結果を出すことができ、補修も免れることもできたからな。<br>
そして今現在。<br>
期末テスト終了後未だにSOS団アジトと化している文芸部室にて朝比奈さんの煎れてくれたお茶を飲みながら悠々とくつろいでいるところだ。<br>
今いるのは相変わらず隅っこの定位置でハードカバーを読んでいる長門とメイド服姿の朝比奈さんのみだ。<br>
スマイル野郎はいつもの事ながらまだ来ていない・・・と思った瞬間にドアが開いた。<br>
噂をすればってやつか。<br></div>
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<div class="main">「こんにちは。」<br>
一年以上も一緒にいるのに未だにこいつの0円スマイルには慣れることができない。<br>
むしろ毎日微妙に違う笑顔でいるように思えて慣れるわけが無いような気がする。<br>
「おや、涼宮さんはまだ来ていないのですか。」<br>
そういうと古泉も定位置に着く。<br>
いいかげ飽きてきたパターンだがこの数分後にドアを蹴り開けてくれと考えかけたとき何度も蹴りあけられてるドアが可愛そうなほどの勢いと爆音を立ててドアが開く。<br>
「みんな~!いるわね!」そう言い団長席へと向かう。<br>
いつもこうだがもう少し静かに入ってくることはできないのかこいつは。<br>
「今日は重要な会議の日よ!」<br>
もちろん俺は今日が会議の日などとは知らされていないし、<br>
こいつの言う会議で重要じゃないなんて物があった憶えはない。<br>
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<div class="main">「みくるちゃん!夏休みと言ったら何?」<br>
いつかも聞いた気がする質問に朝比奈さんは少し悩んで答えた。<br>
「合宿・・・ですかぁ?」<br>
できれば少しでも後回しに聞きたかった言葉だがここまで早くいわれるとは思わなかった。<br>
「違うわよ。夏休みといったらもっと重要なものがあるでしょ!」<br>
って、おまえ去年は合宿って言ってなかったか?とは思ったがもう合宿はこりごりだ。<br>
わざわざそんなことを聞くはずが無い。<br>
「えっと・・・じゃぁやっぱり海ですかぁ?」<br>
「チッガーウ!夏休みといったら花火大会でしょ!花火大会!」<br>
花火ならいつでもできるだろ。<br>
「ただの花火じゃなくて本格的な花火大会SOS団でをするのよ!」<br>
本格的というとあの丸くてでかいやつを打ち上げる気なのか?<br>
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「あたりまえじゃない。それ以外に何があるって言うのよ。」<br>
無謀だ。そもそもそんなもの何所から持ってくるつもりだ。<br>
「その件については大丈夫です。知り合いに良い花火職人がいるので。」<br>
にやにやと微笑を浮かべる古泉がの方を見た。お前の知り合いは何でそうハルヒに都合がいいこと<br>
ばかりしているんだよ。<br>
「まさかとは思うがまたお前から持ちかけたのか?」<br>
「いえ、今回は涼宮さんからの提案でして。安全にできる場所も確保してありますので御安心を。」<br>
お前は笑顔以外の表現ができないのか。<br>
「ま、そういうことだから。夏休みになったらすぐにやるわよ!花火大会!」<br>
はぁ、今回は何も無ければいいんだがな。<br></div>
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あのあと日程が決められたのだがすぐに行くと言った通り夏休み初日から2泊3日で行くと言い始めた。<br>
毎度の事ながらなんでそんなに早く行く必要があるのかわからん。<br>
そんなことより大変だったのが妹だ。見つからないように仕度をしないとまた鞄の中に入られるかも<br>
わからん。見つからないうちに仕度をパパッと済ませて荷物を隠した。<br>
はずなのになぜまた鞄の中に入っていたのだろうか。こいつは学習能力がないとかそういう問題以前に<br>
なぜばれたかだ。まさかこいつも超能力的な力を持ってるんじゃないのかと思える。<br>
いやいや、そんなこと断じてないだろう、あってはならない。<br>
そんなことを回想しながら今現在大急ぎで集合場所へと向かっている。<br>
妹はいつまでも泣きっつかれても困るから急いで準備ををさせしぶしぶ連れて行くことにした<br>
たのだが持って行くものがどーとかで無駄に時間を食ってしまった。今回も奢り確定か・・・。<br>
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<div class="main">「おそい!荷物持ち!」<br>
やっとのこさ集合場所について言われた第一声である。荷物持ちなのは良いがまさ全員分すべてを<br>
持って良くのだろうか、ハルヒのことだきっとそうなんだろう。<br>
妹もついてくることにはなぜか誰も疑問に思わず。当の本人は久しぶりの朝比奈さんと戯れ始めている。<br>
今回の移動方法はどうやら貸切バスのようだ。花火機材は既に厳重にバスの貨物室に積み込まれてるようだ。<br>
用意周到なところを見るとやはり"機関"が関わっているのだろうか。<br>
まぁ古泉から持ちかけた事じゃないようだから以前みたいなことは無いだろうな。<br>
あっても2度も同じ手にはかからないけど。<br>
ところで今回の目的地は何所なんだ?<br>
「少し人里はなれた山の中へ向かってます。」<br>
詳細はなしかよ。<br>
「安心してください。多くは語れませんが特に何も無いので。」<br>
ならいいんだが。山の中で花火なんてやって大丈夫なのか?<br>
「それも大丈夫です。広い平地があるのでそこでやります。近くに川もありますよ。」<br>
そうか、それならハルヒが何かたくらまない限り大丈夫だな。<br>
ふと気が付くと既に回りは見慣れない風景に変わっていた。<br>
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<br></div>
<div class="main">「王様だーれだ!」<br>
急カーブだらけの山道を上るバスの中で自分の席の背もたれにしがみついて何とかクジを引く。<br>
通路を挟んで隣の席の長門は平然と立っている。<br>
あからさまにおかしいとしか言いようが無いがまぁ問題は無いだろう。<br>
「やりぃ!あったしー!」<br>
「じゃぁ3番の人!振り向きながら大好きって言って!ちゃんと感情込めるのよ!」<br>
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・・・ゆっくりと俺は番号の書かれた棒を掲げる。</p>
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どこかで聞いたことのある内容だが本当にやらんきゃいけないのか?ハルヒ。<br>
「王様の命令は絶対よ。いいから早くやりなさい!」<br>
前みたく途中で・・・無いことはないだろうな。ええい、さっさとやってしまおう。<br>
「大sっっっとうをぁ!!」<br>
クジを引いたらさっさと座っていればよかったと後悔したのは自分の下の感触に気が付いてからだった。<br>
柔らかくて暖かい・・・<br>
「皆さん大丈夫ですか?」<br>
「いたたたた、もう少しマシな運転できないのかしら!」<br>
「ふぇ~、痛いですぅ、頭ぶつけましたぁ。妹さんは大丈夫ですかぁ?」<br>
「大丈夫だよぉ~」<br>
「ってキョン!どさくさにまぎれてなにやってんのよ!」<br>
</div>
<div class="main"><br></div>
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自分の下にいたのは長門だった。まてまてまてまて、場合によっては俺が押し倒したように見えなくもない・・・<br>
じゃなくて<br>
「す、すまん長門!」<br>
俺がとっさに立ち上がると同時に長門もゆっくりと立ち上がる。ハルヒが俺の前まで来る。<br>
「あんたってそういう奴だったのね!」<br>
「誤解だ!断じて俺はそんな気はnっうぉぉっ!」<br>
またバスが大きく傾いて重心がハルヒの方向へ・・・<br>
「あんた何考えてるのよ!はやくどきなさい!」<br>
その声で長門の時よりも早く自分の状態に気が付く。<br>
「うおっ!だからさっきのも今のも事故だって。」<br>
とっさに立ち上がりはなれつつも背もたれにしがみついて今度こs<br>
「ぐぅぉ!」<br>
横から古泉の顔がやけに近く見える・・・<br>
「って古泉!何をしている!早くどけ!」<br>
「すみません。でもあなたが僕の腰に手を回していてまして・・・。」<br>
うお!なんで上にいる古泉に手を回しているんだ俺は!<br>
「うわぁ~キョンてそういうの好きなんだ~」<br>
だから違う!事故だ!手をまわしてたのも何かの間違いだ!そして古泉早くどけ!<br>
「おっと失礼。不覚にも油断してまして。すみません。」<br>
「あの~どうやらもう到着したみたいですよぉ~。」<br>
くはぁっ!ここには朝比奈さんと妹がいたんだった!特に妹は厄介だ。あとで口止めしなければ。<br>
「そのようですね。ここからはログハウスまで30分程度の軽い山登りです。荷物持ち頑張ってくださいね。」<br>
お前には手伝ってもらうぞ。機材だってあるんだろ?<br></div>
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今度乗るバスの中では静かにしていよう。<br></div>
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6人分の荷物といっても2泊3日分の荷物だ。1人2kgぐらい合ってもおかしくないような荷物を1人で<br>
持ってるわけだ。しかも目の前は坂坂坂。坂のパレードだ。足場はさして不安定なわけでもないが、<br>
石とか突起物が出てたりするわけだからさらに疲れる。<br>
そして俺の後ろでは古泉が疲労混じりの不適な笑みを浮かべてついてきている。花火との機材セット<br>
を1人で持ってるわけだからな。荷物の量からしてそんなには打ち上げないようだな。<br>
コンピュータのプログラムで微妙な打ち出しの感覚を制御するようだからノートPCみたいなのも<br>
きっと入っているのだろう。<br>
しかしまぁ30分の道のりにしては長く感じる。<br>
「古泉君!目的地はまだなの!」<br>
「え、ええ、そろそろ大きなログハウスが見えてくるはずです。」<br>
古泉も相当疲れているだろうがなぜか笑顔が絶えない。お前の顔はどうなってるんだ。<br>
とそんなことを言っていればやっとこさログハウスが見えてきた。でかいな。<br>
ログハウスというか1件家だろ。これ。いくつも部屋があるように見える。<br>
「どうぞ入ってください。」<br>
古泉がログハウスの入り口の鍵を開ける。<br></div>
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ハウス内構造はロビーのような広間を中心にドアが複数周りにある。<br>
「一部屋に二人ずつで3部屋あります。女性グループはペアを決めてください。」<br>
まさか俺とお前が一緒の部屋なのか?<br>
「そうですよ。」<br>
想定外だっっ!!!俺はそんな趣味はない!お前だけ外で寝ろ!<br>
「そんなこと言わずに。夜中に襲ったりなんかしませんから。フフッ。」<br>
おまえならやりかn「キョン!夜中に古泉君を襲っちゃだめよ!」<br>
しねぇーよ!<br></div>
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そんなこんなで入り口から見て左の部屋が朝比奈さんと妹正面がハルヒと長門、右側が俺と得体の知れない物。<br>
ハルヒと長門が一緒になってよくない気がするが一番安全な組み合わせだろうな。俺以外。<br>
「20分後に私の部屋に集合!じゃあ一時解散!」<br>
古泉と俺は自分の荷物を持って自分の部屋へ行く。持ってきたものを適当に整理してベッドに倒れる。<br>
「まだ時間もありますしオセロやりませんか?」<br>
そんなもんここにまで持ってきてるのかよ。どうせ古泉が負けるんだろうがやってやろう。<br>
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<div class="main">まぁ結果はいつも通りだったがな。<br></div>
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