「朝倉涼子を婚約者 閑話「ある日の古泉」」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<div class="main">ある日の古泉。<br>
<br>
ある日、僕たちは長門さんの家に来ていた。<br>
「彼が、人間じゃないかもしれない」<br>
いきなりの言葉に、僕と朝比奈さんは驚愕と困惑を同時にした。<br>
何を言ってるのか理解するとそれは疑問へと変わる。<br>
「長門さん、それはどういう事ですか?」<br>
「・・・最近、彼の体内からは普通じゃ考えられない色々なものが多々見られる・・・」<br>
「体内から?たとえば」<br>
「例えば、と聞かれて答えられるような事ではない。けど、一つ」<br>
「なんでしょうか?」<br>
「彼は、日常生活で筋力を1%どころか0.1%も使わずに生活している」<br>
恐ろしい言葉だった。<br>
「そ、そんな、バカなことがあるわけが・・・!!」<br>
「そう、あるわけがない。だから、情報統合思念体も困惑している」<br>
場が黙り込む。<br>
「もしかしたらキョンくんが異世界人?」<br>
「それはない」<br>
「ええ、僕もそう思います」<br>
朝比奈さんには悪いですが、完全否定させてもらいます。証明されてますから。<br>
<br>
「では・・・いったい・・・・・」<br>
「解らない。涼宮ハルヒ以外で科学的なものではない何かが起こってるとしか言いようが無い」<br>
「我々には科学分野以外となると厄介ですね・・・」<br>
そう。長門さんの情報はほとんど科学的な状況でしかその力を発揮しない。<br>
朝比奈さんは未来人ですが、ほとんどの情報が禁則事項とされる。<br>
僕の居る機関は、情報に関しては全国から情報を募るぐらいしか出来ない。<br>
もし、科学分野外となればそれは非常に困るのだ。<br>
機関にしろ、未来にしろ、宇宙にしろ、あくまで目で見える範囲および使える限りの科学的な情報しかない。<br>
「ええ・・・厄介ですね」<br>
僕たちは再び黙り込む。<br>
その沈黙を、腹の虫が振り払う。<br>
「・・・とりあえず、カレー食べる?」<br>
「「はい、いただきます」」<br>
とりあえず、ご飯を食べてから考えることにしましょう。<br>
<br>
「「「いただきます」」」<br>
<br>
・・・なんか、のんびりしてちゃいけないような気もしますがね・・・。<br>
</div>
<!-- ad -->