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「谷口のおかげ」(2020/10/14 (水) 03:28:19) の最新版変更点
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<div class="main">
<div>ある晴れた日のことである<br>
「なぁキョン、お前は結婚願望あるか?」<br>
昼休みに谷口が話しかけてきた。昨日、太木数子による『結婚しないとみんな死ぬわよ』という番組があった影響だろう。<br>
「まぁいつか結婚はしたいと思うが」<br>
これは俺の本音だ。<br>
「俺よぉ、毎日フェラしてくれるような嫁さんが欲しいぜ」<br>
流石だ谷口。しかし声がでかいぞ。クラスの女子から変な目で見られるのは辛いな。<br>
まぁハルヒは学食にいるので少しはマシか。こんな会話を聞かれたら「変態!」と言われて殴られるだろうからな。<br>
「例えばどんな人がいいの?」<br>
唯一のまともな友人、国木田である。<br>
「そうだなぁ、このクラスには良いのはいねぇな。朝倉がいたらOKだったがな。うはwww」<br>
この発言で女子からの視線が一層冷たくなったのは気のせいではあるまい。続けて谷口が言った。<br>
「そうだな・・・ギリギリ渡辺は合格だな」<br>
奥で渡辺さんが泣いていた。周囲の女子が慰めていた。<br></div>
<br>
<div>「ふーん。じゃぁキョンは?」<br>
「料理が上手で一緒にいて楽しいと思える人がいいな」<br>
いつだったか読んだ雑誌に、このような発言が一番好感度が良いと書いてあった<br>
「おいおい、誰のことだよ?」<br>
谷口がニヤニヤしながら聞いてきた<br>
「お前のお気に入りの朝比奈さんは無理だな。ハードルが高すぎる」<br>
「でも朝比奈先輩、キョンのこと気にしているような感じがしたけど」<br>
マジか国木田。あぁ生きてて良かったぜ<br>
「いや、こいつには無理だ。長門さんはどうだ?いつだったか抱き合ってたろ?」<br>
バーロー、勘違いだ。<br>
「そうだね。長門さんとキョンって結構お似合いな感じがするよ」<br>
そうなのか<br>
「まぁな。見てれば分かるぜ。で、やっぱり長門さんなのか?」<br>
</div>
<br>
<br>
<div>
先に言っておこう。俺は完全に調子に乗っていた。冗談のつもりとはいえ、こんな発言しちまったんだからな<br>
</div>
<br>
<div>
「いや・・・・誰にも言うなよ。俺は朝比奈さんや長門より、ハルヒと結婚したいんだ・・・」<br>
「なにぃ!?」<br>
「・・・大胆だねぇ」<br>
「マジだぜ?知ってるか?ハルヒは料理が上手で実は優しくてだな・・・」<br>
2人が俺を驚愕の表情で見てきたので「嘘だよバーカ。騙されるなよw」と言おうとすると<br>
「キョン・・・それ本当・・・?」<br>
と聞こえてきたので後ろを見るとハルヒがいた。Why?あいつは学食じゃなかったのか?<br>
いや、そんなことはどうでもいい。やばい聞かれた・・・。ここで冗談とでも言ったら殺される気がする。<br>
「えっと・・・これはだな・・・てかお前学食にいたんじゃ・・・」<br>
「・・・今日はお弁当持ってきたのよ」<br>
ちくしょう、最初から聞いていたのか。<br>
「キョン、お前教室でプロポーズかwww大胆っすねwww」<br>
うるせぇ<br>
「サーセンwwww」<br></div>
<br>
<br>
<br>
<div>
「でもキョン言ってなかった?涼宮さんとは付き合ってないって」<br>
「あぁ・・・何というか、ハルヒがいるとは思っていなかったんで言ってしまった・・・」<br>
これは本当<br>
「で本当に結婚したいんでしょ?」<br>
国木田、お前はやはり究極のSキャラだ<br>
「う・・・まぁ・・・な」<br>
これも本当だったりする。はぁ、多分ハルヒに殴られるだろうな。人生オワタ。<br>
などと思っていたら予想外のことが起きた。<br>
「う・・・・うわぁぁぁぁぁん」<br>
ハルヒが泣きながら俺に抱きついてきたのだ<br>
「ハ・・・ハルヒ?」<br>
おおおおおおおおおお落ちつけ俺。てかクラス中の視線を浴びるってのは気分が悪いな・・・<br>
「あたしキョンのことずっと好きだったから・・・・」<br>
そうか・・・ってあれ?俺告白されてんの?<br>
「でもキョンにはいつも迷惑かけてるし・・・・告白して断られたらどうしようと思ってたのに・・・」<br>
思ってたのに?<br>
「あんたがプロポーズしてくるなんてぇぇぇぇぇ」<br>
そうだ、俺、一応プロポーズ的なことをしてしまったんだな<br>
「キョン、あたしはプロポーズうける。キョンとずっと一緒にいる。」<br>
</div>
<br>
<div>
谷口は口を開けてポカンとしていた。俺は五分で・・・・などと呟いている。<br>
女子連中にはハルヒからの貰い涙を流しているらしいのが結構な数いた<br>
「ハルヒ・・・ありがとう」<br>
後には退けないと思った俺は良いチャンスだと思ってハルヒに告白しようとした<br>
「しかし、俺たちはまだカップルでさえない。どうだハルヒ、俺と付き合ってくれないか?」<br>
「うん・・・」<br>
ハルヒが泣きながら答えてくれた<br>
「またいつかプロポーズするけど、その時はよろしくな・・・」<br>
「うん・・・待ってるから・・・」<br>
谷口以外の全てのクラスメイトがおめでとうと叫んだ。実は一分・・・などと呟いているが、何のことだろう<br>
</div>
<br>
<br>
<br>
<div>「なーんてこともあったよなぁ」<br>
「あの時はうれしかったわよ。そうそう、その後に谷口ったらさぁ・・・」<br>
今、俺は21歳になりハルヒとの結婚から一年が経っていた。<br>
長門と古泉の機関の力を借りてSONYに勤め、更に重役にまで登り詰め裕福な生活を送っている。<br>
忙しくて新婚旅行に行けなかったが、やっと今日行けることになったのさ<br>
「さぁ、思い出話はこの辺にしてそろそろ行くか」<br>
「そうね。あ、言い忘れてたけど旅行とはいえ宇宙人を見つけたら捕まえるのよ!わかった?」<br>
「分かってるさ。何人か捕まえて、SOS団の連中の土産にしよう」<br>
「それ、いいわね!」<br>
「あ、お腹の中の子供に無理かけちゃだめだから荷物は全部俺が持つぞ」<br>
―――――うん、ありがとう<br></div>
<br>
<br>
<div>END<br></div>
</div>
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<div class="main">
<div>ある晴れた日のことである<br />
「なぁキョン、お前は結婚願望あるか?」<br />
昼休みに谷口が話しかけてきた。昨日、太木数子による『結婚しないとみんな死ぬわよ』という番組があった影響だろう。<br />
「まぁいつか結婚はしたいと思うが」<br />
これは俺の本音だ。<br />
「俺よぉ、毎日フェラしてくれるような嫁さんが欲しいぜ」<br />
流石だ谷口。しかし声がでかいぞ。クラスの女子から変な目で見られるのは辛いな。<br />
まぁハルヒは学食にいるので少しはマシか。こんな会話を聞かれたら「変態!」と言われて殴られるだろうからな。<br />
「例えばどんな人がいいの?」<br />
唯一のまともな友人、国木田である。<br />
「そうだなぁ、このクラスには良いのはいねぇな。朝倉がいたらOKだったがな。うはwww」<br />
この発言で女子からの視線が一層冷たくなったのは気のせいではあるまい。続けて谷口が言った。<br />
「そうだな・・・ギリギリ渡辺は合格だな」<br />
奥で渡辺さんが泣いていた。周囲の女子が慰めていた。</div>
<div>「ふーん。じゃぁキョンは?」<br />
「料理が上手で一緒にいて楽しいと思える人がいいな」<br />
いつだったか読んだ雑誌に、このような発言が一番好感度が良いと書いてあった<br />
「おいおい、誰のことだよ?」<br />
谷口がニヤニヤしながら聞いてきた<br />
「お前のお気に入りの朝比奈さんは無理だな。ハードルが高すぎる」<br />
「でも朝比奈先輩、キョンのこと気にしているような感じがしたけど」<br />
マジか国木田。あぁ生きてて良かったぜ<br />
「いや、こいつには無理だ。長門さんはどうだ?いつだったか抱き合ってたろ?」<br />
バーロー、勘違いだ。<br />
「そうだね。長門さんとキョンって結構お似合いな感じがするよ」<br />
そうなのか<br />
「まぁな。見てれば分かるぜ。で、やっぱり長門さんなのか?」</div>
<div>先に言っておこう。俺は完全に調子に乗っていた。冗談のつもりとはいえ、こんな発言しちまったんだからな</div>
<div>「いや・・・・誰にも言うなよ。俺は朝比奈さんや長門より、ハルヒと結婚したいんだ・・・」<br />
「なにぃ!?」<br />
「・・・大胆だねぇ」<br />
「マジだぜ?知ってるか?ハルヒは料理が上手で実は優しくてだな・・・」<br />
2人が俺を驚愕の表情で見てきたので「嘘だよバーカ。騙されるなよw」と言おうとすると<br />
「キョン・・・それ本当・・・?」<br />
と聞こえてきたので後ろを見るとハルヒがいた。Why?あいつは学食じゃなかったのか?<br />
いや、そんなことはどうでもいい。やばい聞かれた・・・。ここで冗談とでも言ったら殺される気がする。<br />
「えっと・・・これはだな・・・てかお前学食にいたんじゃ・・・」<br />
「・・・今日はお弁当持ってきたのよ」<br />
ちくしょう、最初から聞いていたのか。<br />
「キョン、お前教室でプロポーズかwww大胆っすねwww」<br />
うるせぇ<br />
「サーセンwwww」</div>
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<div>「でもキョン言ってなかった?涼宮さんとは付き合ってないって」<br />
「あぁ・・・何というか、ハルヒがいるとは思っていなかったんで言ってしまった・・・」<br />
これは本当<br />
「で本当に結婚したいんでしょ?」<br />
国木田、お前はやはり究極のSキャラだ<br />
「う・・・まぁ・・・な」<br />
これも本当だったりする。はぁ、多分ハルヒに殴られるだろうな。人生オワタ。<br />
などと思っていたら予想外のことが起きた。<br />
「う・・・・うわぁぁぁぁぁん」<br />
ハルヒが泣きながら俺に抱きついてきたのだ<br />
「ハ・・・ハルヒ?」<br />
おおおおおおおおおお落ちつけ俺。てかクラス中の視線を浴びるってのは気分が悪いな・・・<br />
「あたしキョンのことずっと好きだったから・・・・」<br />
そうか・・・ってあれ?俺告白されてんの?<br />
「でもキョンにはいつも迷惑かけてるし・・・・告白して断られたらどうしようと思ってたのに・・・」<br />
思ってたのに?<br />
「あんたがプロポーズしてくるなんてぇぇぇぇぇ」<br />
そうだ、俺、一応プロポーズ的なことをしてしまったんだな<br />
「キョン、あたしはプロポーズうける。キョンとずっと一緒にいる。」</div>
<div>谷口は口を開けてポカンとしていた。俺は五分で・・・・などと呟いている。<br />
女子連中にはハルヒからの貰い涙を流しているらしいのが結構な数いた<br />
「ハルヒ・・・ありがとう」<br />
後には退けないと思った俺は良いチャンスだと思ってハルヒに告白しようとした<br />
「しかし、俺たちはまだカップルでさえない。どうだハルヒ、俺と付き合ってくれないか?」<br />
「うん・・・」<br />
ハルヒが泣きながら答えてくれた<br />
「またいつかプロポーズするけど、その時はよろしくな・・・」<br />
「うん・・・待ってるから・・・」<br />
谷口以外の全てのクラスメイトがおめでとうと叫んだ。実は一分・・・などと呟いているが、何のことだろう</div>
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<div>「なーんてこともあったよなぁ」<br />
「あの時はうれしかったわよ。そうそう、その後に谷口ったらさぁ・・・」<br />
今、俺は21歳になりハルヒとの結婚から一年が経っていた。<br />
長門と古泉の機関の力を借りてSONYに勤め、更に重役にまで登り詰め裕福な生活を送っている。<br />
忙しくて新婚旅行に行けなかったが、やっと今日行けることになったのさ<br />
「さぁ、思い出話はこの辺にしてそろそろ行くか」<br />
「そうね。あ、言い忘れてたけど旅行とはいえ宇宙人を見つけたら捕まえるのよ!わかった?」<br />
「分かってるさ。何人か捕まえて、SOS団の連中の土産にしよう」<br />
「それ、いいわね!」<br />
「あ、お腹の中の子供に無理かけちゃだめだから荷物は全部俺が持つぞ」<br />
―――――うん、ありがとう</div>
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