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古泉一樹の出会い」(2020/09/07 (月) 18:09:05) の最新版変更点

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<div class="main"> <div>「そう思わない?古泉君!」<br> 「まったくその通りかと」<br> そう返した僕に彼は不満そうに話し掛けてきた<br> 「お前は自分の意志が無いのか。何でもかんでもハルヒの言う事聞きやがって」<br> 「僕は自分の意志で涼宮さんに同意していますよ?」<br> 「俺には例の空間を発生させない為に無理矢理同意してるようにしか見えん」<br> 涼宮さんに聞かれたら不味い話題のせいか彼は小声になる。<br> 涼宮さんは朝比奈さんと喋り始めた・・・というか苛め始めたから<br> 小声で話していれば彼女には聞こえないだろう。<br> 「そんなことないですよ。<br> それに彼女が考えることは面白いことばかりじゃないですか?」<br> 「あいつの考えてることは人に迷惑かけることだけだろ。」<br> 「ちょっとみくるちゃん暴れないの!!」<br> いきなり涼宮さんが叫ぶ。<br> 彼はそれを合図かのように椅子から立ち上がると涼宮さんを止めにはいった。<br> 確かに涼宮さんの機嫌をとるために彼女の意見に賛成することはある。<br> でもそれだけじゃないんですよ?僕は彼を見ながら思った。<br> あの日から僕は出来る限り涼宮さんについて行こうと決めているのだから。<br> </div> <br> <div> あれは中学に入学したての頃。僕が最高に退屈していた時だ<br> </div> <br> <div>変わらない毎日。<br> くだらない話で盛り上がるクラスメイト。<br> 特に難しくもなんともない授業。<br> 適当に相手をしてやれば友達には困らない。<br> ノストラダムスの大予言どおりに崩壊してしまえばよかったのに<br> こんなつまらない世界<br></div> <br> <div> 「古泉、数学教えてくんねぇ?今やってるとこ分かんないとこあるんだよ」<br> 「いいけど…どこで勉強すんだよ。」<br> 「俺の家でやろーぜ。いいだろ?」<br> 「なんか喰い物用意しとけよ」<br> 小学校が同じだったせいかこいつとはよく喋る<br> それにしても今やってる所がわからないなんてこいつは本当にただの馬鹿だ<br> 家に帰ってからまた出かけるのも面倒だった俺はそのままそいつの家に行く事にした<br> </div> <br> <div>帰り道。<br> 昨日のドラマがどうとかあの女子は可愛いとか<br> どうでもいい話に相槌している俺は心の中で溜息をついていた。<br> つまんない話だな…俺がそう思った瞬間、女の子の声が後ろから聞こえた<br> 「アンタそんな奴と一緒に居て楽しいの?」<br></div> <br> <div>振り返るとそこにはかなり可愛い女の子がいた。<br> 髪は腰ぐらいまであって頭には黄色いリボンがついたカチューシャをつけている<br> 「さっきからつまらない話ばっかりじゃない?<br> アンタもアンタで大人しく話聞いてるだけだし。<br> なんでそんな馬鹿と一緒にいるの?つまんなくない?」<br> 顔は可愛いくせに結構失礼な事を言うな。…まぁ本当のことだけど<br> というかこの子は誰だ?俺の知り合いではない。<br> 隣に歩くクラスメイトの知り合いだろうか?<br> そう思って隣を見ると誰も居なかった。<br> えっ?あいつどこ行ったんだ?さっきまでそこでアホな話をしていたじゃないか<br> 「あなた毎日がつまらないと思わない?」<br> 不意に少女が言った。<br> 確かにそうだけど、見知らぬ女と話をするつもりはない。<br> 「お前誰だよ?」<br> 「毎日毎日退屈そうな顔してるわよね?私も最近つまらないのよ」<br> こっちの発言を無視して少女は喋る<br> 「朝起きて学校に行って授業をうけて家に帰ってきて寝て。<br> 毎日同じ繰り返しじゃない?教室と居るときはどお?楽しい?<br> なにかもっと不思議なことが起こってもいいと思わない?<br> 楽しいことがあって欲しくない!?」<br> 少女の話はあまりに子供っぽ過ぎて馬鹿馬鹿しかった。<br> しかし俺が考えていることに限りなく近いその話に俺は思わず口を動かした<br> 「確かに。そう思う」<br> 「だったら私があなたをわくわくさせてあげるわ!!」<br> そう言いながら俺の手をとった<br> 「な、何すんだよ!?」<br> 「何よ。そんなに驚かなくていいじゃない」<br> 知り合いでもない(しかもけっこう可愛い)女に手を握られたら普通は驚く!<br> 俺は心の中で抗議をしていたが少女は気にせずに俺の手のひらに何かをのせた<br> </div> <br> <div> その何か確認しようとしたが少女が俺の手を両手で包んでいたので何か分からない。<br> 「これであなたの毎日が大変になるか楽しくなるかは分からないわ。<br> でも、今の生活よりかは退屈じゃなくなるわよ!!」<br> そう言って俺の手をそっと離した。<br> 俺は自分の手に視線を落とす。・・・・何も無い。<br> 「おい、お前…」<br> 視線を少女の方向に戻したがそこには誰もいなかった。<br> 俺は辺りを見渡した<br> ・・・何だったんだ?今の<br> 「古泉!!お前人の話聞いてんのかよ!!」<br> 「・・・・うぉっ!!」<br> 隣から大きい声をかけられ俺は驚いた。<br> 隣を見ると変な目でクラスメイトが俺を見ていた<br> 「何ボーっとしてんだよ?自分の手ばっか見やがって」<br> 「・・・お前、さっきこの辺に女の子居たの見たか?」<br> 「はっ?何言ってんのお前。女の子なんて居なかったじゃん。頭大丈夫か?」<br> 「なんでもない。忘れろ」<br> 「変なやつだなー」<br> その後俺は適当に勉強を教えて、家に帰宅した<br></div> <br> <div>そしてその日の夜だった。<br> 超能力としか思えない力が使えるようになったのは。<br></div> <br> <br> <div>きっと涼宮さんはこの出来事は覚えていない。<br> 覚えていないどころかきっと知らないんだろう。<br> 朝比奈さん苛めを無理矢理やめさせられて不満そうな顔をしている<br> 涼宮さんを眺めながら思った<br> 彼は涙目になっている朝比奈さんを慰めている。<br> 「あ、そーだ!!」<br> 思い出したように涼宮さんは言った。<br> それに対して彼は溜息まじりで答える<br> 「なんだ?また何かやらかすつもりか?」<br> すると彼女はとびきりの笑顔で答えた<br> 「今度の土曜日の活動のことなんだけど言わなといけないことがあったのよ!!」<br> 彼女がこうした笑顔を見せた時は必ず楽しいことが待っている。<br> </div> <br> <div> さて、次はどうやって俺をわくわくさせてくれるんだ?<br></div> <br> <div>終わり<br></div> </div> <!-- ad -->
<div class="main"> <div>「そう思わない?古泉君!」<br /> 「まったくその通りかと」<br /> そう返した僕に彼は不満そうに話し掛けてきた<br /> 「お前は自分の意志が無いのか。何でもかんでもハルヒの言う事聞きやがって」<br /> 「僕は自分の意志で涼宮さんに同意していますよ?」<br /> 「俺には例の空間を発生させない為に無理矢理同意してるようにしか見えん」<br /> 涼宮さんに聞かれたら不味い話題のせいか彼は小声になる。<br /> 涼宮さんは朝比奈さんと喋り始めた・・・というか苛め始めたから<br /> 小声で話していれば彼女には聞こえないだろう。<br /> 「そんなことないですよ。<br /> それに彼女が考えることは面白いことばかりじゃないですか?」<br /> 「あいつの考えてることは人に迷惑かけることだけだろ。」<br /> 「ちょっとみくるちゃん暴れないの!!」<br /> いきなり涼宮さんが叫ぶ。<br /> 彼はそれを合図かのように椅子から立ち上がると涼宮さんを止めにはいった。<br /> 確かに涼宮さんの機嫌をとるために彼女の意見に賛成することはある。<br /> でもそれだけじゃないんですよ?僕は彼を見ながら思った。<br /> あの日から僕は出来る限り涼宮さんについて行こうと決めているのだから。</div>   <div>あれは中学に入学したての頃。僕が最高に退屈していた時だ</div>   <div>変わらない毎日。<br /> くだらない話で盛り上がるクラスメイト。<br /> 特に難しくもなんともない授業。<br /> 適当に相手をしてやれば友達には困らない。<br /> ノストラダムスの大予言どおりに崩壊してしまえばよかったのに<br /> こんなつまらない世界</div>   <div>「古泉、数学教えてくんねぇ?今やってるとこ分かんないとこあるんだよ」<br /> 「いいけど…どこで勉強すんだよ。」<br /> 「俺の家でやろーぜ。いいだろ?」<br /> 「なんか喰い物用意しとけよ」<br /> 小学校が同じだったせいかこいつとはよく喋る<br /> それにしても今やってる所がわからないなんてこいつは本当にただの馬鹿だ<br /> 家に帰ってからまた出かけるのも面倒だった俺はそのままそいつの家に行く事にした</div>   <div>帰り道。<br /> 昨日のドラマがどうとかあの女子は可愛いとか<br /> どうでもいい話に相槌している俺は心の中で溜息をついていた。<br /> つまんない話だな…俺がそう思った瞬間、女の子の声が後ろから聞こえた<br /> 「アンタそんな奴と一緒に居て楽しいの?」</div>   <div>振り返るとそこにはかなり可愛い女の子がいた。<br /> 髪は腰ぐらいまであって頭には黄色いリボンがついたカチューシャをつけている<br /> 「さっきからつまらない話ばっかりじゃない?<br /> アンタもアンタで大人しく話聞いてるだけだし。<br /> なんでそんな馬鹿と一緒にいるの?つまんなくない?」<br /> 顔は可愛いくせに結構失礼な事を言うな。…まぁ本当のことだけど<br /> というかこの子は誰だ?俺の知り合いではない。<br /> 隣に歩くクラスメイトの知り合いだろうか?<br /> そう思って隣を見ると誰も居なかった。<br /> えっ?あいつどこ行ったんだ?さっきまでそこでアホな話をしていたじゃないか<br /> 「あなた毎日がつまらないと思わない?」<br /> 不意に少女が言った。<br /> 確かにそうだけど、見知らぬ女と話をするつもりはない。<br /> 「お前誰だよ?」<br /> 「毎日毎日退屈そうな顔してるわよね?私も最近つまらないのよ」<br /> こっちの発言を無視して少女は喋る<br /> 「朝起きて学校に行って授業をうけて家に帰ってきて寝て。<br /> 毎日同じ繰り返しじゃない?教室と居るときはどお?楽しい?<br /> なにかもっと不思議なことが起こってもいいと思わない?<br /> 楽しいことがあって欲しくない!?」<br /> 少女の話はあまりに子供っぽ過ぎて馬鹿馬鹿しかった。<br /> しかし俺が考えていることに限りなく近いその話に俺は思わず口を動かした<br /> 「確かに。そう思う」<br /> 「だったら私があなたをわくわくさせてあげるわ!!」<br /> そう言いながら俺の手をとった<br /> 「な、何すんだよ!?」<br /> 「何よ。そんなに驚かなくていいじゃない」<br /> 知り合いでもない(しかもけっこう可愛い)女に手を握られたら普通は驚く!<br /> 俺は心の中で抗議をしていたが少女は気にせずに俺の手のひらに何かをのせた</div>   <div>その何か確認しようとしたが少女が俺の手を両手で包んでいたので何か分からない。<br /> 「これであなたの毎日が大変になるか楽しくなるかは分からないわ。<br /> でも、今の生活よりかは退屈じゃなくなるわよ!!」<br /> そう言って俺の手をそっと離した。<br /> 俺は自分の手に視線を落とす。・・・・何も無い。<br /> 「おい、お前…」<br /> 視線を少女の方向に戻したがそこには誰もいなかった。<br /> 俺は辺りを見渡した<br /> ・・・何だったんだ?今の<br /> 「古泉!!お前人の話聞いてんのかよ!!」<br /> 「・・・・うぉっ!!」<br /> 隣から大きい声をかけられ俺は驚いた。<br /> 隣を見ると変な目でクラスメイトが俺を見ていた<br /> 「何ボーっとしてんだよ?自分の手ばっか見やがって」<br /> 「・・・お前、さっきこの辺に女の子居たの見たか?」<br /> 「はっ?何言ってんのお前。女の子なんて居なかったじゃん。頭大丈夫か?」<br /> 「なんでもない。忘れろ」<br /> 「変なやつだなー」<br /> その後俺は適当に勉強を教えて、家に帰宅した</div>   <div>そしてその日の夜だった。<br /> 超能力としか思えない力が使えるようになったのは。</div>   <div>きっと涼宮さんはこの出来事は覚えていない。<br /> 覚えていないどころかきっと知らないんだろう。<br /> 朝比奈さん苛めを無理矢理やめさせられて不満そうな顔をしている<br /> 涼宮さんを眺めながら思った<br /> 彼は涙目になっている朝比奈さんを慰めている。<br /> 「あ、そーだ!!」<br /> 思い出したように涼宮さんは言った。<br /> それに対して彼は溜息まじりで答える<br /> 「なんだ?また何かやらかすつもりか?」<br /> すると彼女はとびきりの笑顔で答えた<br /> 「今度の土曜日の活動のことなんだけど言わなといけないことがあったのよ!!」<br /> 彼女がこうした笑顔を見せた時は必ず楽しいことが待っている。</div>   <div>さて、次はどうやって俺をわくわくさせてくれるんだ?</div>   <div>終わり</div> </div>

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