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『God knows』 4章」(2021/01/09 (土) 18:50:40) の最新版変更点

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<div class="main"> <div>『God knows』<br></div> <br> <div>~4章~<br></div> <br> <div>「お、お待たせしましたぁ!」<br> 朝比奈さんが来た。<br> 何を隠そう、俺は今日、学校一かわいいとの呼び声高い朝比奈みくるさんとデートなのだ。<br> 「ご、ごめんなさいっ!ちょ、ちょっと遅れちゃいました……。」<br> 「いいですよ、そもそも約束の時間はまだ10分後ですから。それより、どっちに先に行きますか?」<br> 俺は、まだどっちが先かを決めてないことに気付いて質問した。<br> 「えっ…とぉ…水族館にしましょ?」<br> と首を傾げて聞く朝比奈さん。<br> かわいいっす。<br> 「オッケーです。さぁ行きましょう。」<br> 俺は朝比奈さんの荷物を持ち、手を差し出した。<br> 「え……えぇ?」<br> 「手…繋ぎませんか?今日は団員としてじゃないから文句は言われませんよ。」<br> と言ってみた。<br> 多分3人がどっからか監視はしてるだろうがな。<br> 「じゃ……、じゃあ…。」<br> 朝比奈さんが顔を真っ赤にして俺の手を握る。<br> ヤバい、いきなり恥ずかしくなった。<br> 「さ、さぁ!バスに乗りましょう!」<br></div> <br> <br> <div>《水族館にて》<br> 「わぁ……凄いです。まるで海の中みたい…。」<br> 確かに、感動もんだ。<br> ここの水族館は結構有名らしく人も多い。<br> だが朝から来たのが幸いしたか、人の入りはまずまずの所だった。<br> 「わ、わ、ほらっ!キョンくん、あのお魚さんおっきいですよ!?」<br> 「あはは、あれはサメですよ。魚……とは微妙に違う……かな?忘れました。」<br> 「ふえぇ…あれがサメですかぁ……。こ、怖いですねぇ……。」<br> クサいセリフ発動。<br> 「大丈夫ですよ。俺がついてます。」<br> 「……キョンくんじゃ少し頼りないですよ?」<br> 撃沈。<br> 俺がガッカリしていると、<br> 「冗談です♪……頼っちゃいますよ?」<br> と言って、手を離し、腕に抱きついてきた。<br> 「ちょ、ちょっと朝比奈さん!?」<br> 「うふふふ、幸せです。」<br> ……俺は《幸せ》という言葉を聞き、ドキッとした。<br> 幸せ……か。<br> 「あ、キョンくん!!いまからイルカショーやるらしいですよ!?見に行きましょう!!」<br> はしゃぐ朝比奈さんを見て、俺は考えるのをやめた。<br> 「……はい。でも…腕抱いたまま走るとこけますって!!」<br> 「あ、そうですね。……えへへ。はしゃぎ過ぎちゃいました。」<br> ペロッと舌を出し、自分を軽く小突いた。<br> またもや、かわいいっす。<br></div> <br> <div> 俺達はしばらくイルカショーを見て感動して、水族館を後にした。<br> 水族館から遊園地は歩いて10分なので、歩くことにした。<br> </div> <br> <div>「ふわぁ~…、感動しましたぁ…。」<br> 「凄かったですよね、あのイルカが同時に飛ぶやつとか。」<br> 「ですよね!ね、ね!他にもいろいろ凄かったですよぉ!ん~、わたしもイルカに乗ってみたいです!」<br> 「え………、小説家になって稼いで、乗ってください。」<br> 「む~……もうっ!からかわないでくださいっ!」<br> と、話してるうちに遊園地に着く。<br> 時間は……昼過ぎか。<br></div> <br> <div>チケットやらフリーパスやら買って、中に入る。<br> 「あの……キョンくん。お金…大丈夫ですか?わたしの分くらいは出しますよぉ…。」<br> 「あはは、気にしないで楽しみましょうよ。昨日の奢りもハルヒに免除してもらったし、まだ蓄えはありますから!」<br> 昨日の探索では、ハルヒと古泉が代わりに奢ってくれた。<br> 二人とも意外に気が利いている……が、財布はそろそろ限界のようだな。<br> </div> <br> <div> 「そうです…か。じゃあお言葉に甘えて楽しんじゃいます!」<br> 笑顔がかわいい、これさえ見れるなら金は惜しくないな。<br> いや、少しは惜しいが。<br> 「あの……キョンくん、替わりと言ってはなんだけど……。」<br> 朝比奈さんが俺から荷物を受け取り、中を見せる。<br></div> <br> <div> 「お、お弁当です!もう、お昼だし食べませんか?」<br></div> <br> <div>《遊園地にて》<br> 「ど、どうです……か?」<br> 朝比奈さんが恐る恐る、上目遣いで聞いてくる。<br> 「正直に言います。うますぎですよ!」<br> 「ほ、ほんとぉ!?よかったぁ……あ!たくさんありますからどんどん食べてくださいね!!」<br> 朝比奈さんは心から喜んだようだ。<br> だが、これは一人で食える量じゃないっす。<br> 「朝比奈さん、一緒に食べましょうよ。さすがに一人じゃ食えませんって、この量は。」<br> 「ふぇ?……あぁ!ご、ごめんなさい!キョンくんが美味しそうに食べてくれるから……見とれちゃいました、えへへ…。」<br> ……俺はあなたの笑顔に見とれちゃいますよ。<br> と、言えないヘタレな俺であった。<br></div> <br> <div> さすがに多すぎる量だったので、あまりをまた箱に戻し、俺達は遊ぶことにした。<br> まず、お化け屋敷。<br> ……そこ、これは俺の意思じゃないからやましい目で見るな。<br> 朝比奈さんから誘った割に、ビビりっ放しの朝比奈さんであった。<br> </div> <br> <div>「ひょえぇええ!」<br> 「ひええぇぇぇ!!」<br> と叫びまくった挙句、<br> 「キョ、キョ、キョンくん!わた、わたし、目つむってますから、で、出口までお、おね、お願いします!」<br> と言っていた。<br> 「やれやれ。」といつものセリフの後、引っ張っていったが。<br> 次はジェットコースター。<br> これは、まだ乗ったことがなかったらしく、<br> 「ちょ、挑戦してみたいです!」らしい。<br> 結果?わかっているだろ?<br> 「キョ、キョンく~ん…。腰が抜けて……立てないですぅ……。」<br> と、涙目上目遣いで言われたからおんぶして降りたよ。<br></div> <br> <br> <div> 「ご、ごめんなさい……わたしのせいで、キョンくん全然楽しめてないですね……。」<br> 朝比奈さんは俺の買ってきた、ジュースを飲んでベンチに座っている。<br> 「そ、そんなことないですよ!メチャクチャ楽しいです。ほ、ほら!俺って世話好きだし……。」<br> 苦し紛れだな。<br> 「キョンくん……やっぱり優しいですね。でもぉ…ヒック、わ、わたしのせいで…ヒック……もうあと30分しか……。」<br> 朝比奈さんはとうとう泣き出した。<br> しょうがない、最後に俺の願いを聞いてもらおう。<br></div> <br> <div> 「しょうがないですね、じゃあ最後に、俺と一緒に観覧車に乗ってください。それで手を打ちますよ。」<br> 朝比奈さんは泣きやみ、俺を見上げて聞いてきた。<br> 「………観覧車、ですかぁ?」<br> 「はい、観覧車です!行きましょう、…立てますか?」<br> 俺が手を差し延べると、ゆっくりと握って、<br> 「これなら、大丈夫です。えへへ……。」<br> と言い、俺の腕に抱きついてきた。<br></div> <br> <br> <div> ここの観覧車は大きく、ゆっくりと回るため、20分程かかる。<br> 俺と朝比奈さんは綺麗な夕焼けに染まる景色を見ながら、話しをした。<br> </div> <br> <div>「ふわぁ…きれい……。」<br> 「ここの観覧車は俺が一番好きなやつなんですよ。妹とかともよく乗ったりしましたよ。」<br> 「そうなんだぁ……。でも、嬉しいです。キョンくんと一緒にこんなに素敵な乗り物に乗れて。」<br> 「ははは、俺も嬉しいですよ。」<br> 「「…………………」」<br></div> <br> <div> 「あの…キョンくん。今日は本当にありがとうございました。」<br> 「そんな……俺の方がお礼を言いたいですよ。ありがとうございました。」<br> 「最後に……一つ、良い…ですか?」<br> 「はい、なんでも言ってください。俺に出来ることならなんでもしますよ!」<br> 「あの……うん、言います!キョンくん、大好きです…わたしと………お付き合いしてください!」<br> </div> <br> <div>~4章・終~<br></div> <br> <br> <ul> <li><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1341.html"><font color= "#000000">5章</font></a></li> </ul> </div> <!-- ad -->
<div class="main"> <div>『God knows』<br /></div> <br /> <div>~4章~<br /></div> <br /> <div>「お、お待たせしましたぁ!」<br /> 朝比奈さんが来た。<br /> 何を隠そう、俺は今日、学校一かわいいとの呼び声高い朝比奈みくるさんとデートなのだ。<br /> 「ご、ごめんなさいっ!ちょ、ちょっと遅れちゃいました……。」<br /> 「いいですよ、そもそも約束の時間はまだ10分後ですから。それより、どっちに先に行きますか?」<br /> 俺は、まだどっちが先かを決めてないことに気付いて質問した。<br /> 「えっ…とぉ…水族館にしましょ?」<br /> と首を傾げて聞く朝比奈さん。<br /> かわいいっす。<br /> 「オッケーです。さぁ行きましょう。」<br /> 俺は朝比奈さんの荷物を持ち、手を差し出した。<br /> 「え……えぇ?」<br /> 「手…繋ぎませんか?今日は団員としてじゃないから文句は言われませんよ。」<br /> と言ってみた。<br /> 多分3人がどっからか監視はしてるだろうがな。<br /> 「じゃ……、じゃあ…。」<br /> 朝比奈さんが顔を真っ赤にして俺の手を握る。<br /> ヤバい、いきなり恥ずかしくなった。<br /> 「さ、さぁ!バスに乗りましょう!」<br /></div> <br /> <br /> <div>《水族館にて》<br /> 「わぁ……凄いです。まるで海の中みたい…。」<br /> 確かに、感動もんだ。<br /> ここの水族館は結構有名らしく人も多い。<br /> だが朝から来たのが幸いしたか、人の入りはまずまずの所だった。<br /> 「わ、わ、ほらっ!キョンくん、あのお魚さんおっきいですよ!?」<br /> 「あはは、あれはサメですよ。魚……とは微妙に違う……かな?忘れました。」<br /> 「ふえぇ…あれがサメですかぁ……。こ、怖いですねぇ……。」<br /> クサいセリフ発動。<br /> 「大丈夫ですよ。俺がついてます。」<br /> 「……キョンくんじゃ少し頼りないですよ?」<br /> 撃沈。<br /> 俺がガッカリしていると、<br /> 「冗談です♪……頼っちゃいますよ?」<br /> と言って、手を離し、腕に抱きついてきた。<br /> 「ちょ、ちょっと朝比奈さん!?」<br /> 「うふふふ、幸せです。」<br /> ……俺は《幸せ》という言葉を聞き、ドキッとした。<br /> 幸せ……か。<br /> 「あ、キョンくん!!いまからイルカショーやるらしいですよ!?見に行きましょう!!」<br /> はしゃぐ朝比奈さんを見て、俺は考えるのをやめた。<br /> 「……はい。でも…腕抱いたまま走るとこけますって!!」<br /> 「あ、そうですね。……えへへ。はしゃぎ過ぎちゃいました。」<br /> ペロッと舌を出し、自分を軽く小突いた。<br /> またもや、かわいいっす。<br /></div> <br /> <div>俺達はしばらくイルカショーを見て感動して、水族館を後にした。<br /> 水族館から遊園地は歩いて10分なので、歩くことにした。<br /></div> <br /> <div>「ふわぁ~…、感動しましたぁ…。」<br /> 「凄かったですよね、あのイルカが同時に飛ぶやつとか。」<br /> 「ですよね!ね、ね!他にもいろいろ凄かったですよぉ!ん~、わたしもイルカに乗ってみたいです!」<br /> 「え………、小説家になって稼いで、乗ってください。」<br /> 「む~……もうっ!からかわないでくださいっ!」<br /> と、話してるうちに遊園地に着く。<br /> 時間は……昼過ぎか。<br /></div> <br /> <div>チケットやらフリーパスやら買って、中に入る。<br /> 「あの……キョンくん。お金…大丈夫ですか?わたしの分くらいは出しますよぉ…。」<br /> 「あはは、気にしないで楽しみましょうよ。昨日の奢りもハルヒに免除してもらったし、まだ蓄えはありますから!」<br /> 昨日の探索では、ハルヒと古泉が代わりに奢ってくれた。<br /> 二人とも意外に気が利いている……が、財布はそろそろ限界のようだな。<br /></div> <br /> <div>「そうです…か。じゃあお言葉に甘えて楽しんじゃいます!」<br /> 笑顔がかわいい、これさえ見れるなら金は惜しくないな。<br /> いや、少しは惜しいが。<br /> 「あの……キョンくん、替わりと言ってはなんだけど……。」<br /> 朝比奈さんが俺から荷物を受け取り、中を見せる。<br /></div> <br /> <div>「お、お弁当です!もう、お昼だし食べませんか?」<br /></div> <br /> <div>《遊園地にて》<br /> 「ど、どうです……か?」<br /> 朝比奈さんが恐る恐る、上目遣いで聞いてくる。<br /> 「正直に言います。うますぎですよ!」<br /> 「ほ、ほんとぉ!?よかったぁ……あ!たくさんありますからどんどん食べてくださいね!!」<br /> 朝比奈さんは心から喜んだようだ。<br /> だが、これは一人で食える量じゃないっす。<br /> 「朝比奈さん、一緒に食べましょうよ。さすがに一人じゃ食えませんって、この量は。」<br /> 「ふぇ?……あぁ!ご、ごめんなさい!キョンくんが美味しそうに食べてくれるから……見とれちゃいました、えへへ…。」<br /> ……俺はあなたの笑顔に見とれちゃいますよ。<br /> と、言えないヘタレな俺であった。<br /></div> <br /> <div>さすがに多すぎる量だったので、あまりをまた箱に戻し、俺達は遊ぶことにした。<br /> まず、お化け屋敷。<br /> ……そこ、これは俺の意思じゃないからやましい目で見るな。<br /> 朝比奈さんから誘った割に、ビビりっ放しの朝比奈さんであった。<br /></div> <br /> <div>「ひょえぇええ!」<br /> 「ひええぇぇぇ!!」<br /> と叫びまくった挙句、<br /> 「キョ、キョ、キョンくん!わた、わたし、目つむってますから、で、出口までお、おね、お願いします!」<br /> と言っていた。<br /> 「やれやれ。」といつものセリフの後、引っ張っていったが。<br /> 次はジェットコースター。<br /> これは、まだ乗ったことがなかったらしく、<br /> 「ちょ、挑戦してみたいです!」らしい。<br /> 結果?わかっているだろ?<br /> 「キョ、キョンく~ん…。腰が抜けて……立てないですぅ……。」<br /> と、涙目上目遣いで言われたからおんぶして降りたよ。<br /></div> <br /> <br /> <div>「ご、ごめんなさい……わたしのせいで、キョンくん全然楽しめてないですね……。」<br /> 朝比奈さんは俺の買ってきた、ジュースを飲んでベンチに座っている。<br /> 「そ、そんなことないですよ!メチャクチャ楽しいです。ほ、ほら!俺って世話好きだし……。」<br /> 苦し紛れだな。<br /> 「キョンくん……やっぱり優しいですね。でもぉ…ヒック、わ、わたしのせいで…ヒック……もうあと30分しか……。」<br /> 朝比奈さんはとうとう泣き出した。<br /> しょうがない、最後に俺の願いを聞いてもらおう。<br /></div> <br /> <div>「しょうがないですね、じゃあ最後に、俺と一緒に観覧車に乗ってください。それで手を打ちますよ。」<br /> 朝比奈さんは泣きやみ、俺を見上げて聞いてきた。<br /> 「………観覧車、ですかぁ?」<br /> 「はい、観覧車です!行きましょう、…立てますか?」<br /> 俺が手を差し延べると、ゆっくりと握って、<br /> 「これなら、大丈夫です。えへへ……。」<br /> と言い、俺の腕に抱きついてきた。<br /></div> <br /> <br /> <div>ここの観覧車は大きく、ゆっくりと回るため、20分程かかる。<br /> 俺と朝比奈さんは綺麗な夕焼けに染まる景色を見ながら、話しをした。<br /></div> <br /> <div>「ふわぁ…きれい……。」<br /> 「ここの観覧車は俺が一番好きなやつなんですよ。妹とかともよく乗ったりしましたよ。」<br /> 「そうなんだぁ……。でも、嬉しいです。キョンくんと一緒にこんなに素敵な乗り物に乗れて。」<br /> 「ははは、俺も嬉しいですよ。」<br /> 「「…………………」」<br /></div> <br /> <div>「あの…キョンくん。今日は本当にありがとうございました。」<br /> 「そんな……俺の方がお礼を言いたいですよ。ありがとうございました。」<br /> 「最後に……一つ、良い…ですか?」<br /> 「はい、なんでも言ってください。俺に出来ることならなんでもしますよ!」<br /> 「あの……うん、言います!キョンくん、大好きです…わたしと………お付き合いしてください!」<br /></div> <br /> <div>~4章・終~<br /></div> <br /> <br /> <ul> <li><a href="//www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1341.html"><font color="#000000">5章</font></a></li> </ul> </div>

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