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「key scramble」(2020/12/29 (火) 00:13:23) の最新版変更点
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<div class="main">
<div>
全てはある空き缶から始まった…これはそんな物語<br></div>
<br>
<div>key scramble ~第1幕~<br></div>
<br>
<div>プロローグ<br></div>
<br>
<div>
坂中んとこの幽霊騒ぎも終わり、そのまま無事に終了式を終えた俺達は、春休みをやはりSOS団的な活動をして過ごしていた。<br>
そんな毎日も悪くないなぁ。なんて思っていたが、結局はそんな平穏は崩されるのが今までパターンであり、<br>
もちろん今回も例外ではなく、とんでもなく面倒なことに俺は巻き込まれるわけなんだが……取り敢えずそのとんでもなく面倒なことの元凶とも言うべき話をしよう。<br>
春休みが終わり、新学期。何と今年は特別なケースでクラス替えは無しなのであった。よって俺は去年と全く同じ顔ぶれの新しいクラスになったのだ。<br>
もちろんあの迷惑団長様も引き続き俺の後ろに居座り続けている。たまには違う席に行きたいとは思わないのかコイツは。<br>
ところで、今回の騒動の元凶だが…実はコイツではない。別の人間。しかも全く予測のつかない奴からそれは訪れた。<br>
それは新学期最初の授業のある日、の昼休みのことだ。<br>
ハルヒは当然学食に行き、俺はと言うといつものように谷口国木田と弁当を囲んでいた。<br>
今日は谷口のナンパ武勇伝ばかり聞かされていた。<br></div>
<br>
<div>何でも春休み中コイツは商店街の福引きで当たり、<br>
ギリシャ旅行に行っていたらしい。(本人は旅に出たと称しているが)その時のナンパ話で、切なくてとても聞ける様なものではなかった。<br>
結局谷口はギリシャに行ってもナンパばかりしていたらしい。<br>
まあもちろん成功率は1%にも満たないが。だが、1人だけ脈が有りそうな子がいたらしい。<br>
「これがそん時の戦利品よ。」<br>
と谷口はドンっと妙な空き缶の様な物を机に取り出した。<br>
ん?何だ?コレは?<br>
ただの空き缶だ。そうちょっときらきら光っていることを除けば本当にただの空き缶でしかなかった。<br>
</div>
<br>
<div>
しかし、ソレを見た途端俺は、背筋に何かドロッとした物が流れたような…そんな悪寒を感じた気がした。<br>
あの消失世界で朝倉涼子を見てしまった時の様な…そんな感覚だった。<br>
「谷口!!この空き缶は何だ!!詳しく説明しろ!!」<br>
気付けば俺は相当興奮して声を荒らげていた。<br>
しかし俺は後になって後悔するのだ。ここで俺が谷口の下らん空き缶なんかスルーしていれば…全ては上手く行くはずだった。<br>
これまで道理の若干非日常的なでも平和な、そんな日常が続く筈だった。<br>
そう、そんな俺の平穏な生活を壊したのは…他でもない俺だったのだ。<br>
</div>
<br>
<br>
<div>ツッヅーケ<br></div>
</div>
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<div class="main">
<div>全てはある空き缶から始まった…これはそんな物語<br /></div>
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<div>key scramble ~第1幕~<br /></div>
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<div>プロローグ<br /></div>
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<div>坂中んとこの幽霊騒ぎも終わり、そのまま無事に終了式を終えた俺達は、春休みをやはりSOS団的な活動をして過ごしていた。<br />
そんな毎日も悪くないなぁ。なんて思っていたが、結局はそんな平穏は崩されるのが今までパターンであり、<br />
もちろん今回も例外ではなく、とんでもなく面倒なことに俺は巻き込まれるわけなんだが……取り敢えずそのとんでもなく面倒なことの元凶とも言うべき話をしよう。<br />
春休みが終わり、新学期。何と今年は特別なケースでクラス替えは無しなのであった。よって俺は去年と全く同じ顔ぶれの新しいクラスになったのだ。<br />
もちろんあの迷惑団長様も引き続き俺の後ろに居座り続けている。たまには違う席に行きたいとは思わないのかコイツは。<br />
ところで、今回の騒動の元凶だが…実はコイツではない。別の人間。しかも全く予測のつかない奴からそれは訪れた。<br />
それは新学期最初の授業のある日、の昼休みのことだ。<br />
ハルヒは当然学食に行き、俺はと言うといつものように谷口国木田と弁当を囲んでいた。<br />
今日は谷口のナンパ武勇伝ばかり聞かされていた。<br /></div>
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<div>何でも春休み中コイツは商店街の福引きで当たり、<br />
ギリシャ旅行に行っていたらしい。(本人は旅に出たと称しているが)その時のナンパ話で、切なくてとても聞ける様なものではなかった。<br />
結局谷口はギリシャに行ってもナンパばかりしていたらしい。<br />
まあもちろん成功率は1%にも満たないが。だが、1人だけ脈が有りそうな子がいたらしい。<br />
「これがそん時の戦利品よ。」<br />
と谷口はドンっと妙な空き缶の様な物を机に取り出した。<br />
ん?何だ?コレは?<br />
ただの空き缶だ。そうちょっときらきら光っていることを除けば本当にただの空き缶でしかなかった。<br /></div>
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<div>しかし、ソレを見た途端俺は、背筋に何かドロッとした物が流れたような…そんな悪寒を感じた気がした。<br />
あの消失世界で朝倉涼子を見てしまった時の様な…そんな感覚だった。<br />
「谷口!!この空き缶は何だ!!詳しく説明しろ!!」<br />
気付けば俺は相当興奮して声を荒らげていた。<br />
しかし俺は後になって後悔するのだ。ここで俺が谷口の下らん空き缶なんかスルーしていれば…全ては上手く行くはずだった。<br />
これまで道理の若干非日常的なでも平和な、そんな日常が続く筈だった。<br />
そう、そんな俺の平穏な生活を壊したのは…他でもない俺だったのだ。<br /></div>
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<div>ツッヅーケ<br /></div>
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